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LEE100人隊・1週間の人気記事まとめ LEEオフィシャルブロガーLEE100人隊の投稿で、たくさん読まれた記事とは? 先週の月曜~今週の日曜までの人気記事を7本まとめてご紹介します! 【7】今日の服。靴下をきかせる冬のお洒落。 「やってみたいけれど苦手意識のある靴下のおしゃれ。LEEキャラクター高木綾子さんの記事を読まれた方、多いのではないでしょうか。私も靴下をいかしたコーデにチャレンジしてみ1月19日
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人気ブランドから続々と新作スキンケアアイテムが到着! 発売日や 美容賢者のレビューを今すぐチェックしてお買い物の参考にして。 1/16 SAT.発売 【DECORTÉ】「抜けるような透明美肌を1回使っただけで即実感」(副編集長T) コウジ酸がシミの原因にアプローチ。ピタッと吸いつくシートでくすみ一掃。ホワイトロジスト ブライトニング マスク(医薬部外品)6枚入り ¥10000/コスメデコルテ 1/16 SAT.発売 【SEKKISEI】「メイク上からも使えるから夕方の乾燥ケアにもぴったり」(スガコ) ミスト状のローションをひと吹きすれば、肌に潤いを与えながら外的刺激をブロック。雪肌精 クリアウェルネス W バリア ミスト 80㎖ ¥1600(編集部調べ)/コーセー 1/21 THU.発売 【d program】「春先のお出かけ前に欠かせないプロテクター美容液」(ナベ嬢) 花粉、ホコリなどの刺激から日中の肌を守り、健康な肌へと導く。d プログラム アレルバリア エッセンス N SPF50+・PA+++ 40㎖ ¥3000/資生堂インターナショナル 1/22 FRI.発売 【IPSA】「寝不足も飲みすぎも悟られないむくみレスのまぶたに感動!」(編集U) 人気の4色アイパレットが一新。品のよさとモード感を兼ね備え、デイリーに活躍。シグニチャー カラー アイズ 全7種(うち1種は限定・写真は02)¥7000/SUQQU 撮影/久々江満 取材・原文/野崎千衣子 構成/菅井麻衣子〈BAILA〉 ※BAILA2021年2月号掲載 【BAILA 2月号はこちらから!】1月19日
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小正月も過ぎたのでズボラ正月セットを仕舞うことに。色気のない我が家でいくらかめでたげな気分を出してくれた、法華寺の守り犬。起源は古く、無病息災を祈願して光明皇后がお作りになり、人々に授けられたのが始まりだとか(授与には電話での事前予約が必要です)。法華寺は、秋に秘仏本尊とともに公開される平安期の仏画『阿弥陀三尊及童子像』がまた素晴らしく、麦わら細工を敷いて赤い衣の阿弥陀如来の姿を思い浮かべました。正月らしかったのはこの6cm四方くらいで、その奥はガチャガチャのフィギュアがごちゃごちゃと。たまったこれらの使い道としては、ほどよい重し…くらいですね。年始から賞味期限に追われて食べるカップ麺の蓋守りに、芦雪の子犬など座らせて。今更ながら、カップヌードルのパッケージが完全にめでたい三色構成だということに気づきました。(編集B)1月18日
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プチプラでゲットした上下スウェット。部屋着の王道もコーディネート次第でお洒落着に早変わり。こんばんは!雪千代です。今回はおうちではもちろん街着としても活用できるアイテム、そしてそれらを使ったコーディネート術のご紹介です。ご紹介するのはこちら。H&Mのオンラインで購入しましたピスタチオカラーのパーカーとパンツです。H&M スウェットパーカ:2499円H&M コットンブレンドスウェットパンツ:1499円上下合わせても4000円以下^^これから春に向けて良さげな明るめのピスタチオカラー。ニュアンスカラーで大人にも似合う色味です。そして生地も想像していたよりしっかりしているー!プチプラに浮かれつつお次はこのスウェットたちをどうアラフォーが着こなすか問題です。最悪ルームウェアオンリーとして使うのもありというのがプチプラの強み。とはいえせっかくなのでアラフォーなりにいい感じに着てみたい。ということでまずはこんな感じになりました。寒い時期の今、おうち時間からの延長線でリラックススタイルのままコートとブーツを合わせれば簡単にお出かけスタイルに早変わり。お次はちょっと春を意識したコーデです。かっこいい系大人スタイル。部屋着感をなくすため素材違いのレザーシャツを羽織り足元はミュールで女っぷりをプラス。ちなみにレザーシャツも昔買ったH&Mのものです^^お次はトラッドな大人スタイル。キレイめなニットやコートと合わせてカジュアルダウン。トラッドとスポーティさを合わせた私の好きなスタイル♪デニム合わせとまた違った新鮮さが今っぽくいい感じです^^いかがでしたでしょうか。今回はプチプラでゲットしたスウェットとコーディネート術のご紹介でした^^アイテムの組み合わせ次第で大人でも違和感なく楽しめると思います。本日も最後までお読みいただきありがとうございました☆インスタグラムも更新中です♪よかったらフォローをお願いします^^↓↓↓1月17日
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読めそうで読めないあの漢字、読めているはずだけど自信がないこの漢字。 目についた今が、復習のチャンス!大人のための今更漢字力検定、第117回は「雪ぐ」の読み方です! 今日のお題【雪ぐ】。 「雪ぐ」、正しく読めますか? 答えは漢字のイメージから、連想できるかもしれません。 ■ヒント 「雪ぐ」の意味は 「恥・不名誉などを除き去る。(集英社『国語辞典』)[第3版]」 ■使い方はこう! 「汚名を雪ぐ絶好のチャンスがきたから、がんばろう」 「今日こそ相手チームに勝って、連敗の恥を雪ごう!」 正解は…… ↓↓↓ ■正解は… 正解は、「すすぐ」もしくは「そそぐ」でした! ちなみに同じ「すすぐ」でも漢字が違うと意味が異なります。・「濯ぐ」だと“汚れを洗い流す”という意味・「漱ぐ」だと“口を洗う”という意味この2つには“恥を除く”という要素は含まれないようです。(諸説あり、「濯ぐ」が「雪ぐ」と同じ意味で使用されることもあります) 雪が溶ける様子がなんとなく意味にリンクしているように見えますよね。 意味をイメージしてみると覚えやすいかも! 他の漢字クイズにチャレンジする! 取材・文/高橋夏果1月15日
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ニットやストールの着こなしがどこかもの足りないときは、大ぶりのブローチが活躍。重ねづけをするだけで装いが華やぎ、優雅な印象を与えてくれる。JOAQUIN BERAO(ホアキン・ベラオ)アートピースのようなシルバーブローチが、スカーフに表情を添えて装いをピリッと引き締めたいときは、こんなシルバーブローチがおすすめ。左は白鳥座の一等星がモチーフ、右は彫刻的で存在感あるデザイン。いつものスカーフに重ねづけするだけで、おしゃれ上級者の雰囲気に。ジャケットにも似合う。ブローチ(左)¥45,000・(右)¥48,000(ともにSV)・ピアス¥39,000/ホアキン・ベラオ ニット¥155,000・スカーフ¥79,000/ジョルジオ アルマーニジャパン(ジョルジオ アルマーニ)BUCCELLATI(ブチェラッティ)繊細な細工を施した華やかなゴールドの曲線が柔和な女性像を表現複数色のゴールドがまるでリボンのようにしなやかな曲線を描くブローチ。ブチェラッティらしい、精緻な彫金が施された繊細なつくりが美しい。デザインに気品があるので、知的かつ優雅な印象を添えてくれる。ブローチ(右 YG×WG×D)¥800,000・(左 YG×WG×PG)¥650,000/和光(ブチェラッティ) ニット¥20,000/エストネーションMIKIMOTO(ミキモト)パールとダイヤモンドの雪の結晶がノーブルな輝きをたたえて上はパリ・オペラ座のシャンデリアを、下は水しぶきが上がる瞬間を大ぶりのブローチで表現したもの。ともにパールとダイヤモンドが贅沢にあしらわれ、仕事着からドレスアップまで対応するリュクスな逸品。ブローチ(上)¥468,000・(下)¥2,000,000(ともにWG×D×あこや真珠)/ミキモト カスタマーズ・サービスセンター(ミキモト) ニットジャケット¥110,000/クルチアーニ>>「エグゼクティブサロン」 記事一覧はこちら撮影/渡辺謙太郎(MOUSTACHE) ヘア&メイク/野田智子 スタイリスト/青木貴子(whitebox) モデル/高橋里奈 取材・原文/新田幸子 撮影協力/INTERSECT BY LEXUS-TOKYO Minotti AOYAMA ※特集中以下の略号を使用します。YG=イエローゴールド、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、PT=プラチナ、SV=シルバー、D=ダイヤモンド、MOP=マザーオブパール ※エクラ2021年2月号掲載1月13日
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LEE100人隊・1週間の人気記事まとめ LEEオフィシャルブロガーLEE100人隊の投稿で、たくさん読まれた記事とは? 先週の月曜~今週の日曜までの人気記事を7本まとめてご紹介します! 【7】寒い冬と雪に備えて【SOREL】グレイシーショート買いました 「末端冷え性な私は冬はほぼブーツです。中でもムートンブーツは近所履きとしてフル活用。もう何足目かというほどです。 そして今年は寒い冬になると言わ1月12日
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「MAQUIA」2月号で連載中の『小林ひろ美のキレイはかけ算』では、読者の疑問やお悩みにひろ美さんがお答え。コロナ禍で何となくモヤモヤする全身に効かせる「達成感」美容テクを教えます!1月12日
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毎冬必ず買うUNIQLOのボアスウェットパンツで、真冬のワンマイルウェアも暖かく♪東京も今日はほんとにほんとに寒い!です。朝の雪予報はなくなったけど、これから雪が降るかもしれないとのこと。日本海側の大雪も心配ですね。早く収まることを祈っています。さて、毎年冬になると必ず買うのが、UNIQLOのボアスウェットパンツ。これさえとりあえず履けばとにかく暖かくて、私の冬の必須なワンマイルウェアです。いつもは着回しがきくブラックを買っていましたが、今年はエクリュやベージュな気分が続いていたので、ブラウンを初めてチョイス。ブラウンといっても色んな色が合わさっているニュアンスブラウンで、とっても素敵な色で高見えして気に入っています!これからが寒さ本番。冬のおうち時間に、ワンマイルに、ぜひぜひおすすめです♪1月12日
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あけましておめでとうございます。 皆様いかがお過ごしでしょうか? 私の住む福井県はただいま雪で大変なことになっております 2mほどある物置も3分の2くらい埋まってしまいました… ここまでくるともう笑うしかない そんな中、必死な思いでクロネコヤマトさんまで取りに行ったお取り寄せお菓子。 まさかこんなに雪がひどくなるとは思わずお取り寄せしたものです。 それがこちら HIGASHIYAの棗バター ずーっと気になっていたのですがなかなか手が出さずにいたもの。 だってこれ… 1粒378円!! ずっと迷っていましたがやはりりどうしても食べたくてお取り寄せ。 まず… 箱からかわいい ❣️ そして肝心のお味は えっと… めちゃくちゃおいしいじゃないか もうなんでしょう… ドライフルーツになった棗に とろける濃厚な発酵バター。 そして食感のアクセントになるカリカリのくるみ。 何個でも食べれる反面 小さな1粒でも十分満足できてしまうお味… 和菓子ですがコーヒーに合う とーっても濃厚な洗練されたお味です 雪かきで疲れた体にしみるぅぅぅ これ、ちょっと贅沢したい時にお取り寄せする価値ありです!1月11日
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限定生産されたワインをいただくのを楽しみにしながら、年越しキャンプに行ってきました!こんばんはKaoruです。皆さん年越しはどのように過ごされましたか?いつもは実家に帰り、こたつに潜って家でテレビを見ながらのんびり過ごしていたのですが、今回は実家にも帰れず。どうしようかと悩んだ結果、折角の休みですし、外行くにしても人が少ないキャンプに行って年を越す事にしました。紅白歌合戦もガキの使いの絶対に笑ってはいけないシリーズも見ない年越しなんて、初めて笑長野県にある知人宅のお庭をお借りして、テントを張りました。ポツンと一軒家状態。本当に人がいません。12月ともなればさすがにね、寒くてストーブ無しじゃ過ごせません。気温も夕方になると、-10℃近くになり雪が降ってきました。周りの山には雪が積もっており、何とも風情のある景色。ボーっと見てられます。今回のキャンプのメインは、こちら!ドメーヌ・ヒデのスパークリングワイン。焚火の前で飲むワインをコンセプトにして作られたもので、生産数も448本と限定のスパークリングワインです。焚火の炎の熱で再発酵を促すという新しい作り方で誕生した、その名も「キャンパーニュ」。おそらくキャンプとシャンパーニュをかけたネーミングなのかな??味は、葡萄果皮のほろ苦さと、オレンジピールの酸味が後で感じられる辛口スパークリング。さっぱりとしていて、味が濃いキャンプ飯にとっても合います。是非、スパークリングワインがお好きな方は飲んでいただきたいです♡インスタグラムも更新中です。色んなコーディネートを載せているので、見て頂けると嬉しいです。↓↓↓1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 魚座(うお座)今期のうお座のキーワードは、「自発的変化の喚起」。 整体という言葉を初めて使い始めた整体指導者の野口晴哉は、12歳で被災した関東大震災時に本能的に手をかざして治療をしたことをきっかけに、治療家を目指し、以来さまざまな試行錯誤や研究の結果、「野口整体」という自身のメソッドを確立し、その天才的手腕で治療や指導に長年携わってきました。 その死後に出版された『偶感集』は、ごく簡潔かつリズミカルな文体で氏の治療思想の根幹を語ったもので、中でも「心理指導」と題された一篇は、どうしたら心身の不調と向き合うべきかという治療家としての姿勢の指針について述べられています。 「生きているということ リズムによる也 そのリズムを調えること 安心立命の道也 如何にして調えるか リズムによる也 心も又リズム也 言葉も又リズム也 運動も又リズム也 一切の行為をリズムを調えるよう使う也 その為にリズムを使いこなすこと必要也」 ただ機械のようなのっぺりとした声色や単調すぎる動作では治療にならない、氏はそう考えた上で、上下する波としてのいのちあるものにどう接するべきかを次のように大胆に語ります。 「生くる波の高低 見極むることまず必要也 心の動き 又この波による也 この波に応じて手段選ぶべきは勿論也 高まれる時はヒントを与えるのみにて独り動く しかも繰り返せば逆効果也 低まれる時は形つくりて与うべく 高まれる時は奪ふことその要也 いつも与うるは息吐く時 奪うは吸う息によるべし 与奪は変化のため也 与奪のために非ず 自発的な動きを喚起するために要るは変化也 心理指導は自発的変化喚起の術也」 ほとんど武道の世界ですが、古来から達人は活殺自在と言うように、相手を殺すことと活かすことは表裏一体であり、その紙一重の使いどころを誤ることなく実行できる呼吸こそが、達人の達人たる由縁だったのでしょう。 今期のうお座もまた、そうした呼吸の要を意識した上で、自身や周囲を活かすための動きをしていけるかが問われていきそうです。 参考:野口晴哉『偶感集』(全生社) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 水瓶座(みずがめ座)今期のみずがめ座のキーワードは、「媚態の霊化」。 九鬼周造が長きにわたるヨーロッパ留学時代に「寂しさ」と「恋しさ」とは何かということをしきりに考えた末、帰国後すぐに書き上げたのが『いきの構造』でした。 この本を読んでいると、例えば「理想主義の生んだ「意気地」によつて媚態が霊化されてゐることが「いき」の特色である」なんていう一文が出てきますが、ここで言う「意気地」というのは一種のコンプレックスなんですよね。 つまり「女としてor男としてこうありたい」という理想に対してどこか鋭い緊張感を抱いていて、それがただただ意中の相手に甘くなったりデレデレと弛緩しきってしまうような「媚態」に冷や水を浴びせ、精神的に高まったところへ引き上げていくことを、「媚態の霊化」と言っている訳です。 こうやってきちんと矛盾や葛藤を前提として「いき」という俗なる美意識を語っているところなど、やはり理論というものは実生活に浸透されてはじめて力が出てくるもので、口先だけでカッコよく決めてもしょせん頭の中の自己満足なのだと思い知らされる気がします。 その意味では、今期のみずがめ座もまた、自分なりの情熱をどれだけ「いき」に表していけるかどうかが問われていくでしょう。 参考:九鬼周造『いきの構造』(岩波文庫) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 山羊座(やぎ座)今期のやぎ座のキーワードは、「土のなかのくらさ」。 詩人・牟礼慶子の「見えない季節」という詩に、「土のなかのくらさ」という大変印象的なフレーズが出てきます。 「できるなら 日々のくらさを 土のなかのくらさに 似せてはいけないでしょうか 地上は今 ひどく形而上学的な季節 花も紅葉もぬぎすてた 風景の枯淡をよしとする思想もありますが ともあれ くらい土の中では やがて来る華麗な祝祭のために 数かぎりないものたちが生きているのです その上人間の知恵は 触れればくずれるチューリップの青い芽を まだ見えないうちにさえ 春だとも未来だともよぶことができるのです」 冬の大地は、一見のっぺらぼうで、何もしていないように見えますが、春になるといっせいに芽が出て、撒いたわけでもないものまで一緒になって、草木ぐんぐん生えてきます。そこに至るまでの冬のあいだ、土のなかでどんなドラマが進行していたのか。 自然だけでなく人間の暗さがはらんでいる未来にも、そっと手を添えてくれるような牟礼慶子の詩行に触れていると、改めて地下世界にひしめいている予兆にスッと目が開かれていくようです。 今期のやぎ座もまた、風の時代になった今こそ、自身のなかの豊かさ予兆をはらんだ土のなかの暗さを改めて実感していきたいところです。 参考:牟礼慶子『魂の領分』(思潮社) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 射手座(いて座)今期のいて座のキーワードは、「死角の発掘」。 視覚障害者の空間認識、感覚の使い方について迫った『目の見えない人は世界をどう見ているか』という本の中で、美学と現代アートを専門とする著者の伊藤亜紗は、「見えない人が見える人よりも空間を大きく俯瞰的にとらえている場合がある」という一般的なイメージとは真逆の現実に触れています。 これは見える人は遠くまで「見通す」ことができるので、そこで見える坂道だったり、まわりの風景、空が青いとか、遠くにスカイツリーが見えるとか、そういうことに気を取られてしまう。だから、「かえって見えない人の方が、目が見通すことのできる範囲を越えて、大きく空間をとらえることができる。視野を持たないゆえに視野が狭くならない」のだと言います。 さらに著者は富士山や月のようなあまりに大きなものや遠くのものを見るとどうしても立体感が欠けてしまうなどの事例から、視覚の大きな特徴として「三次元を二次元化すること」を挙げ、「そもそも空間を空間として理解しているのは、見えない人だけなのではないか」と提起するのです。 つまり、私たちが身体を持っており、一度に複数の視点を持つことはできない以上、あくまで私の視点から見た空間しか捉えられず、空間をそれが実際にそうである通りに三次元的には捉え得ないという訳です。 そうして、著者はどうしても「欠落」としてとらえてしまいがちな「見えないこと」を、脳の内部に新しい扉が開かれ、世界の別の顔を感知するクリエイティビティの発露するチャンネルとして捉え直していくのですが、そのプロセス自体が驚くべき逆転の発想と言わざるを得ないでしょう。 その意味で、今期のいて座もまた、日常生活のなかでいつの間にかアウト・オブ・マインドになっていた死角領域を改めて発掘していくことがテーマとなっていきそうです。 参考:伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているか』(光文社新書) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 蠍座(さそり座)今期のさそり座のキーワードは、「贈与以前の贈与」。 この時期の冬のいちばん寒い頃合いには、東の空にちいさな炎のかたちを作ってみせるプレアデス星団、すなわちおうし座の背中にかがやく鎖状の星の群れが肉眼でも観察できます。 そしてこのプレアデスは、しばしば人間的な知力や意志の力を超えた天地の根本の文脈で象徴的に取り上げられてもきました。例えば、旧約聖書の『ヨブ記』において、エホバ(至高者)が理不尽な試練の連続のなかでついに神への疑惑と憤怒を口にした義人ヨブに対して次のように語った有名な場面。 「わたしが地の基をすえた時、あなたはどこにいたか。もしあなたが知っているなら言え…… 死の門をあなたのために開けられたか。 あなたは暗黒の門を見たことがあるか。あなたは地の広さを見きわめたか…… だれが大雨のために水路を切り開き、いかずちの光のために道を開き、 人なき地にも、人なき荒野にも雨を降らせ、 荒れすたれた地をあき足らせ、これに若草をはえさせるか。 雨に父があるか。露の玉はだれが生んだか…… あなたはプレアデスの鎖を結ぶことができるか。オリオンの綱を解くことができるか。 あなたは十二宮をその時にしたがって、引き出すことができるか。 あなたは天の法則を知っているか、そのおきてを地に施すことができるか。」 ここでいう「鎖」とは、幾世代にもわたって生命が受け継がれていく大いなる生命の連鎖の象徴とも解釈することができますが、その意味で、語り手であるエホバ(至高者)は東洋的に言えば、「父母未生以前の自己」であり、ここで語られている内容は、私たち人間が誰か何かにみずから恵みを与えていく贈与以前の贈与とも言えるのではないでしょうか。 今期のさそり座は、そうした既に自分が受け取っている贈与以前の贈与ということに思いを巡らせてみるといいかも知れません。 参考:関根正雄訳『旧約聖書 ヨブ記』(岩波文庫) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 天秤座(てんびん座)今期のてんびん座のキーワードは、「うつろいやすさと漂泊」。 パレスチナ出身の批評家、研究者であるエドワード・サイードは、自ら選択したのではなく授けられた名前のなかに、すでに英国王子に因む名でアングロ文化・英語文化への関係を象徴する「エドワード」とアラブ世界を象徴しつつ出自についての曖昧さを残す家系名である「サイード」という折り合いえない違和を含んでいました。 彼は亡命やディアスポラ(故郷の喪失と離散)の状況を、例えばユダヤ人の2000年にわたる歴史のような現実から比喩の領域へと展開させながら、自身の立場を示すべく、知識人の使命について次のように語りました。 「知識人が、現実の亡命者と同じように、あくまでも周辺的存在であり続け飼い馴らされていないでいるということは、とりもなおさず知識人が君主よりも旅人の声に鋭敏に耳を傾けるようになること、慣習的なものより一時的であやういものに鋭敏に反応するようになること、上から権威づけられて与えられた現状よりも、革新と実験のほうに心を開くようになることなのだ。漂泊の知識人が反応するのは、因習的なもののロジックではなくて、果敢に試みること、変化を代表すること、動き続けること、けっして立ち止まらないことなのである。」 これは知識人論でありながらも、同時に脱西欧化され、非中心化された「世界市民」としてのひとつの思考と行動の原理を新たに打ち立てようとする試みでもあるように思います。 ここのところ占星術界隈でバズっている「風の時代」という言葉も、単に新たな文化適応に向かうのではなく、彼の語る知識人のように、むしろ「うつろいやすさと漂泊のなかにとどまり続けること」の実践の中で、はじめて実感を伴ってくるのではないでしょうか。 今期のてんびん座は、そんな新たな時代の風通しを身をもって体感していくことがテーマとなっていきそうです。 参考:エドワード・サイード、大橋洋一訳『知識人とは何か』(平凡社ライブラリー) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 乙女座(おとめ座)今期のおとめ座のキーワードは、「空気への参与と構築」。 イタリアの哲学者コッチャは、『植物の生の哲学』のなかで、「数百万年もの昔、動物的生命の可能性の条件を産み出し、世界を変容させたのは、他ならぬ植物だった」と前置きした上で、古代ギリシャのアナクサゴラスの「すべてがすべてのもとにある(パン・エン・パンティ)」という<混合>ないし<相互浸透>としての世界像をめぐって次のように述べています。 「「植物新世」こそが、世界が混合であること、そして世界のあらゆる存在は、世界がその存在の中にあるのと同じだけの強さをもって世界の内にあるということの、最も明確な証左なのである。」 ここで言及されている「混合」とは、世界においてあらゆるものが相互に浸透し合い、循環し、伝達しあっているという世界像のことであり、そこには時に私たちがプライベートや私有地という仕方で想像する空間的な不可入性はじつは幻想に過ぎないのだという指摘も含んでいます。 また、「植物新世」という言葉は明らかに、人間の活動が地球に地質学的なレベルの影響を与えていることを表す「人新世」という昨今よく耳にするようになってきた言葉を意識して書かれた記述でもありますが、コッチャはこの点についてもきちんと警鐘を鳴らしています。 「人新世という概念は、世界の実在それ自体を定義づけるものを、単一の営為、歴史的で否定的な営為へと変形してしまう、つまり自然を文化例外に、また人間を自然外の原因にしてしまうのだ。その概念は、とりわけ世界が常に生物の呼吸の現実をなしている事実を、顧みようとしない。」 つまり、コッチャのいう混合的世界像とは、すなわち世界は呼吸するということであり、世界に在るとは、つねに自然と人間、男と女、内と外、過去と未来など、あらゆる境界線を越えた超越的な「浸り」に参加するということに他ならないのです。 今期のおとめ座もまた、そうした息吹や空気の構築に参与していくという視点から、現在のコロナ禍を生きるということについて、考え直してみるといいでしょう。 参考:コッチャ、嶋崎正樹訳『植物の生の哲学』(勁草書房) 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日
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12星座全体の運勢「裸のまんま」 2021年の最初の満月は「大寒」と「立春」のはざまにあたる1月29日、寒さのもっとも厳しくなる時期です。とはいえ、雪の間から蕗の薹が顔を出し、鶏が卵を産み始める頃ともされており、どこか新たな希望も兆していきます。 そんな今回のしし座満月のテーマは「ゾーエー」。これはギリシャ語で「剝き出しの生」の意味で、「社会的な生」である「ビオス」との対比で用いられる言葉です。両者はふだん区別がつかないように縫い合わされており、特につねに何かしていなければ落ち着かない現代人にとっては、前者はほとんどの場合、「私は〇〇をしています」とか「●●という会社に勤めています」といった後者の在り方に覆い尽くされているように思います。 しかし、立春が一年の節目であった旧暦では、立春前はいわば一年の穢れを祓う年越しの時期でもあった訳で、そのタイミングで迎える満月はいつの間にか見失いがちな「ゾーエー」、すなわち、できる限り身にまとっていた虚飾を脱いで、余計なこともせず、何もしないでただ在ること(being)のありがたみやその効用について思い出していくには、絶好の機会と言えます。 じつは節分の豆まきも、もともとは年越しの行事でした。今では節分は立春の前日一日だけの行事になってしまいましたが(2021年の節分は2月2日)、邪気を祓って幸せを祈る気持ちは変わらないはず。今期の満月前後の数日間は、ひとつそんな気持ちでただ存れるよう、試みてみるといいでしょう。 獅子座(しし座)今期のしし座のキーワードは、「これでいいのだ」。 漫画家の赤塚不二夫さんの告別式が2008年8月7日、東京都中野区の宝仙寺で営まれた際、彼を「肉親以上の存在」と慕っていたタモリ氏は、次のような弔辞を読みました。 「あなたの考えは、すべての出来事、存在をあるがままに、前向きに肯定し、受け入れることです。それによって人間は重苦しい意味の世界から解放され、軽やかになり、また時間は前後関係を解き放たれて、その時その場(瞬間)が異様に明るく感じられます。この考えをあなたは、見事に一言で言い表しています。すなわち、「これでいいのだ」と。」 極度の恥ずかしがり屋で、何度入退院を繰り返しても人と会うのに酒とタバコをやめられなかった生前の赤塚氏の行状は、一見でたらめなものではありましたが、タモリ氏が言うように、そこには何の変哲もない日常に永遠の幸福を宿らせる一瞬が確かにあり、それを彼の周囲にいたたくさんの人たちが「異様に明るく」なる瞬間として直接体験していたのでしょう。 もちろん、普通に考えれば食道がんで長期入院した後も酒を飲み続けたりすれば、「これでいいわけがない」のですが、それでも私が生きて在るという事実そのものを消し去ることは誰にもできませんし、その前にも後にも生というものはないのだと肯定するとき、その人は永遠に通じている生の瞬間を全力で生きている。他ならぬ赤塚氏は、そのことをどこまでも素直に実行できた人だったように思います。 その意味では、ゾーエー(非意識的生命性)と言ったって、別に難しいことを考えたり行なったりする必要はなくて、よく眠ること、よく食べること、よく歩くこと、よく話すこと、よく愛すること、これらはすべて、確実に幸福の条件なのだということが分かります。 今期のしし座は、そうやって喪ったいまを改めて取り戻していくことができるかが問われていくでしょう。 参考:『文芸春秋 2011年1月号』 12星座占い<1/10~1/23>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ1月10日