温泉やグルメやエステ、絶景など大人におすすめの国内ホテル・旅館をご紹介。夫婦や気心の知れた友人、母娘の女子旅など、いろいろ楽しみたいよくばりなアラフィー女性が満足するおこもり宿を厳選。国内でゆっくりとくつろぐ至福の時を。 【目次】都道府県別おすすめホテル①北海道②宮城県③栃木県④群馬県⑤東京都⑥神奈川県⑦石川県⑧山梨県⑨長野県⑩静岡県⑪三重県⑫京都府⑬大阪府⑭兵庫県⑮奈良県⑯佐賀県⑰鹿児島県 ①北海道のおすすめホテル 北海道のおすすめホテル① 東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブハイエンドなスキーリゾートリッツ・カールトンの中でも、その土地の魅力をより強く感じられる最上級ブランドの「リザーブ」が、日本に初上陸。北海道の一大スキーリゾート「ニセコヴィレッジ」の中の『東山ニセコビレッジ、リッツ・カールトン・リザーブ』山々に囲まれ、スキー場が集まるエリアに立地。スイートを含む客室は、大理石や杉材などを用いた洗練されたラグジュアリー感が魅力。地元の美味を楽しめるレストランや、おまかせの鮨など食レベルも最上級。北海道虻田郡ニセコ町曽我919の28☎0136・44・3491 全50室¥90,000〜(1室料金、税・サ別)www.ritzcarlton.com/en/hotels/japan/higashiyama 北海道のおすすめホテル② 坐忘林1万5千坪もの敷地に、独立したヴィラタイプの客室がわずか15室。部屋の窓一面に、白樺林や牧場の景色が広がり、遠くには羊蹄山もしくはアンヌプリ、ワイスホルンが。客室にいながら、部屋つきの露天風呂から、その眺めを満喫できる。視界をさえぎる建物はいっさいなく、選びぬかれた立地が贅沢そのものだ。温泉は敷地内の源泉から引く。木や石など、自然素材の質感を生かしたミニマムなインテリア。大自然の中の宿で味わう、道産食材を使った極上懐石北海道出身の料理長が手がけるモダンな懐石料理を目当てとするゲストも多い。その味もたたずまいも、見慣れたものとは一線を画す。立役者は地元食材。これからの季節、松川カレイ、ボタンエビ、北寄貝、蝦夷アワビなどが続々登場。そしてメインは、独特の香りが食欲をそそる蝦夷鹿のいぶし焼き。道産の日本酒やワインも充実する。半個室と個室のダイニングは、ほかのゲストと顔を合わせることもほとんどなく、“密”とは無縁。自然に抱かれながら、美味を堪能できる至福の宿だ。「蝦夷鹿のいぶし焼き」。宿の暖炉にも使われている楢の木でしっとりと燻製に。山ぶどうの酸味を生かしたソースとの相性が抜群。お椀はイバラガニと山いも、根セロリに菊花。味噌汁の上ずみだけをだしに。夕食の最初のひと皿は、道産さつまいも、鱒の燻製、芽キャベツ、玉ねぎの黒酢漬けほか、秋の野菜をふんだんに。器はにしだゆか作。北海道虻田郡倶知安町花園76の4☎0136・23・0003¥78,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込)全15室(全室内湯・露天風呂つき)IN14:00〜18:00 OUT11:00https://zaborin.com(北海道のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 北村美香 ※エクラ2020年11月号、2021年3月号掲載 ②宮城県のおすすめホテル温泉山荘 だいこんの花自然に抱かれる開放感。貸し切り露天風呂ざんまいの休日約1万坪の自然林にゆったりと配された18室の離れ。誰にも気兼ねしない時間の相棒は、美肌の湯として古くから愛されてきた遠刈田の湯。自家源泉かけ流しの美肌の湯を、それぞれ異なる趣の4カ所の貸し切り露天風呂で楽しめる。浴衣で心赴くままに敷地内を散策し、その途中で次々と温泉へ。温まった体に林を渡る風を感じれば、心もほぐされる。プライベートが確保された半個室のダイニングでの食事には、仙台牛や三陸の海の幸などとともに、自家菜園の新鮮な野菜やハーブも登場。「嬉し、里山料理」とお湯の両方から、大地の力をチャージしたい。里山の秋を味わう前菜。月替わりの料理には三陸産の魚介類、仙台牛をはじめ、滋味あふれる自家菜園の野菜も堪能できる。雑木の自然林の中にある貸し切り露天風呂「朝かぜ」。低刺激性で美肌効果のある自家源泉かけ流しの湯が体を芯から解きほぐす。客室「玉ゆら」。高床式ならではの景色を堪能でき、眼下にせせらぎを望む。ベッドスペースは畳敷きの客室が多く快適。寝心地のいいベッドから木々の姿を眺めるのも贅沢蔵王連峰に面したエリアにある客室「刈田岳」には、木漏れ日注ぐ露天風呂が。広大な宿の敷地には、かわいいリスがひょっこり姿を見せることも。宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉字遠刈田北山21の7☎0570・04・1155(受付10:00〜17:00)¥39,500~(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税別)全12棟18室(露天風呂つき14室)大風呂1、貸し切り露天風呂4IN15:00 OUT11:00https://www.daikon-no-hana.com取材・原文/小原誉子 ※エクラ2020年11月号掲載 ③栃木県のおすすめホテル 栃木県のおすすめホテル① ふふ 日光和洋折衷の華麗なる懐かしさ。日光の歴史と文化に触れる宿木造建築のメイン棟は、木材を活用して凛とした中にもぬくもりを感じる造り。壁面には栃木県産の大谷石も多く使われている。24室ある客室は、和洋折衷の優雅さはそのままに、すべて異なるデザイン。大浴場のほか、全室に自家源泉の温泉浴室があり、最も広い「ふふラグジュアリープレミアムスイート」では、部屋の3分の1くらいが半露天風呂という贅沢ぶり。「日本料理 節中」では、器や食材にこだわった和洋折衷の美食が楽しめる。オリジナルの紅茶やアメニティ、部屋着など、細部まで“華麗”さをコンセプトにしたしつらえを楽しんで。140㎡もある「ふふラグジュアリープレミアムスイート」。日本の古典的な意匠を配した気品ある造り。「ふふラグジュアリープレミアムスイート」の半露天風呂は驚きの広さ。自家源泉のお湯は、肌当たりがよく心地いい。栃木県日光市本町1573の8☎0288・25・5122 全24室 ¥77,300〜¥242,300(1室2名利用の2名料金、税・サ・入湯税込)https://fufunikko.jp▶「ふふ 日光」の詳細をもっと見る 栃木県のおすすめホテル② ザ・リッツ・カールトン日光男体山に臨む中禅寺湖畔にオープンした最新の自然派ラグジュアリーホテル自然と歴史と工芸と。栃木の魅力満載のリゾート客室には、「中禅寺湖ビュー」と「男体山ビュー」があり、どちらもバルコニーから自然を間近に感じられる造り。「ザ・リッツ・カールトン・スイート」など湖を高い位置から見下ろせるスイートもあり、どの部屋も外と内とが境界なくスムーズに感じられるよう、照明などの細部にまでこだわりぬかれている。 館内に、ザ・リッツ・カールトンブランド初となる温泉があるのも魅力。「ザ・リッツ・カールトンスパ」にも温泉露天風呂を備えたトリートメントルームがあり、プライベート感たっぷりにくつろげる。 日本料理、洋食、ラウンジなどのダイニングでは、栃木県産の旬の食材を生かした、ここならではのおいしさを提供。陶芸家の松崎健氏が率いる「GENDO」の益子焼の器を用いたり、装飾に日光彫を取り入れたりと、地元の工芸にも敬意を表している。 チェックアウト時には、オリジナルのお守りをプレゼント。ここでの滞在は、静謐な、心安らぐ最上の時間を約束してくれる。芝生越しに窓から柔らかな光が射し込む「ザ・ロビーラウンジ」。ここでは厳選された日本茶やアフタヌーンティーをいただける。ナチュラルかつ凛とした空気感。ホテルがあるのは、いろは坂を上った中禅寺湖畔。歴史的に修験の地であり、近代には西洋人の高官が開発し、風光明媚な避暑地となった。日光湯元温泉から引湯した温泉大浴場。露天風呂もあり、庭と一体化した気分。朝食は、リクエストで客室でも楽しめる。栃木県日光市中宮祠2482☎0288・25・6666¥80,000〜(1室料金の参考価格、時期により変動あり。税・サ別)全94室IN15:00 OUT12:00https://www.ritzcarlton.com/jp/nikko▶「ザ・リッツ・カールトン日光」の詳細をもっと見る 栃木県のおすすめホテル③ アートビオトープ自然の中でアートを感じ体験する。知的好奇心も満足させて「水庭」に隣接する地にヴィラとレストラン那須高原にある『アートビオトープ』は、アートと自然に触れ、癒しの時間を過ごせる。那須の原風景を神秘的なランドスケープとして再構築した「水庭」を散策して、ワークショップなどの工芸体験もできるアートなステイが楽しめる。スイートヴィラ15室の設計は、建築家の坂茂氏が担当。ゆるやかな傾斜に沿って立つ木造平屋の独立ヴィラで、大きく外に向かって張り出したテラスはアウトドアリビングとしても使えて、実に心地いい。木材を多く使ったスイートヴィラでは素足で過ごしたくなる。森に面したテラスは奥行き3mと広々。隣接するバスルームも開放感あり。石や木を用いたスイートヴィラ数多くの木々と160もの池からなる「水庭」は、石上純也氏の設計。「レストランμ」は、「シードからテーブルまで」がテーマ。エレガントなアートフードがコースで登場する。朝食もオーガニックにこだわった新鮮なおいしさ。レストランからも水庭を眺められる。栃木県那須郡那須町高久乙道上2294の3☎0287・74・3300¥55,660〜(2名1室利用の1室1泊料金、夕朝食つき、税・サ込)全30室(スイートヴィラ15室、レジデンス15室)IN15:00 OUT11:30(スイートヴィラ)https://www.artbiotop.jp(栃木県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載 ④群馬県のおすすめホテル白井屋ホテル全客室が異なるデザインと魅力。アートに心地よく包まれる滞在を群馬県前橋市で、300年の歴史を誇った白井屋旅館。一度幕を閉じたのち、昨年12月、注目度の高いアートホテルとなって開業。アートと食文化の発信の場として蘇った。全体設計は、建築家の藤本壮介氏。大胆にリノベーションしたヘリテージタワーと新築のグリーンタワーからなり、25室の客室は、それぞれに異なるデザイン。白やグレーを基調にした穏やかな色調の中に、素材やディテールへのこだわりが感じられて居心地がいい。デザイナーのジャスパー・モリソン氏や建築家ミケーレ・デ・ルッキ氏などによる4室のスペシャルルームも用意され、まるで作品の中に泊まる気分に。メインダイニングは『フロリレージュ』の川手寛康氏が監修。オープンカウンターで、群馬産の食材を用いた新しい食体験を飲み物のペアリングとともに楽しんで。“めぶく。”をイメージした藤本壮介ルーム右がヘリテージタワー、左がグリーンタワー。個室サウナやショップも備える。14種ほどの野菜を用いた温かなひと皿。外観には、ローレンス・ウィナー氏のアートが。群馬県前橋市本町2の2の15 ☎027・231・4618 全25室¥30,000〜(1室料金、税・サ別) the RESTAURANTは、8品¥12,000〜(税・サ別)www.shiroiya.com取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年3月号掲載 ⑤東京都のおすすめホテル全部、足を運んでウォッチしました! 東京都のおすすめホテル① FOUR SEASONS HOTEL TOKYO AT OTEMACHI/フォーシーズンズホテル東京大手町食のレベル高し!天空の大人の遊び場ラウンジやレストラン、ガーデンビューの客室から外を眺めると、そこには見たことのなかった東京のパノラマが。皇居の森を間近に、遠く新宿までを見晴らすスカイラインが美しく、まるで都心の森の上空にいるような気分。39階にレストランやスパなどパブリックな施設が集まり、滞在しながら、東京をリードする最新のライフスタイルに出会うことができる。「ここは、食のレベルが全体的にとても高い。フレンチ、イタリアン、アフタヌーンティー、バーと、すべて期待以上です。イタリアンの『ピニェート』は、テラスがまた開放される春が待ち遠しいです」(安齋)「著名な建築家のジャン・ミッシェル・ギャシーによるグレーとベージュを基調にした内装も素敵」(坪田)“アデライデ”が手がけるスパブティックでの器やランジェリーのセレクトも必見。「朝起きたとき、自分の部屋から広い空と東京のパノラマを眺めるのが至福!」(坪田)。窓いっぱいに都心の眺めが広がる、デラックスルーム-皇居御苑ビュー。BGMが水中まで聞こえる、全長20mの屋内温水プール。「プールサイドのソファが心地よくて、つい長居をしそう」(坪田)「『ピニェート』の、香り豊かなトリュフが楽しめるピザ。この贅沢さを気軽に味わえます」(安齋)「バー『ヴェルテュ』は、ヘッドバーテンダー・ジョシュア・ペレズ氏のカクテルが美味」(安齋)皇居東御苑を望めるパノラマスイートの浴室。DATA東京都千代田区大手町1の2の1☎03・6810・0600全190室¥75,000〜(1室、税・サ別)www.fourseasons.com/jp/otemachi 東京都のおすすめホテル② THE TOKYO EDITION, TORANOMON/東京エディション虎ノ門エシカルで贅沢な、新しい“都会のリラックスムード”を体感高層ビルが増えつつある虎ノ門で、『東京エディション虎ノ門』は、いわば都会のオアシス。昼は、緑いっぱいのロビーでくつろいだり、アフタヌーンティーを楽しんだり。夜はDJが入ることもあるラウンジでヒップなモードにスイッチできる。ステイケーションでは、静謐(せいひつ)な時空間と最上級の技術に癒されるスパも、ぜひ体験したいもの。「世界的ホテリエのイアン・シュレーガー氏が、過去と今の東京へのオマージュとしてつくり上げたホテル。エシカルで贅沢な、都会の新しいリラックスムードを満喫できます。紙製の水ボトルをはじめ、環境に配慮したさまざまなアイテムや気づきも楽しい」(坪田)レストラン『ブルー ルーム』の料理も上々の評判。「軽やかでおいしい。窓から東京タワーが大きく見えてちょっと’80年代風なのですが、これがまた最新の気分かも。今年オープン予定の、ロンドンのスターシェフ、トム・エイキンズ監修『ジェイド ルーム + ガーデン テラス』にも期待しています!」(安齋)「ロビー バーでは、リビングのようにくつろげるソファ席がおすすめ。アフタヌーンティーは、ひと口で食べやすく特にスコーンがおいしい。スイーツもほどよい甘さで飽きません」(安齋)スペシャリティレストラン「ジェイド ルーム + ガーデンテラス」には、東京タワーを間近にする屋外テラスも設置。オープン後は、大人気必至。写真のロフトテラスの客室は、室内が51㎡、テラスが42㎡「31階エレベーターホールでは、デザイナー・倉俣史朗作の名作チェアと写真家・渡辺克巳作の昔の新宿の写真をチェックして」(坪田)スパのプロダクツも上質なオリジナル。DATA東京都港区虎ノ門4の1の1☎03・5422・1600全206室 ¥60,000〜(1室、税・サ別)www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyoet-the-tokyo-edition-toranomon 東京都のおすすめホテル③ KIMPTON SHINJYUKU TOKYO/キンプトン新宿東京ペットと一緒に。NYスタイルの最先端を味わうエントランスには、今日のワンちゃんゲストを描いたウェルカムの黒板が! 『キンプトン新宿東京』は、都会では珍しいペットフレンドリーなホテル。「ザ・ジョーンズ カフェ&バー」と「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」のラウンジとテラスはもちろん、全151室のうち57室もの客室でペットとのお泊まりOK。エレベーターに乗れる家庭飼育のペットであれば、どんな動物でも受け入れ可能だとか。「ラグジュアリーなのに、肩の力が抜けた感じがいいですね。館内のモダンアートは、ニューヨークのMOMAとかグッゲンハイムを思わせます。『ディストリクト』は、一見カジュアルですが、ワインのラインナップが秀逸です」(安齋)。ゲストにぴったりのパーソナルなおもてなしをしてくれるのがキンプトン。「ここに泊まったら、思いきりわがままをいってみるのもいいかも」(坪田)眺めるだけでも楽しい、1階のコンセプトストア。東京らしくて、かつキンプトンらしいセレクトアイテムを販売。おしゃれなドッグウエアも売られている。客室にブルテリアのキュートな置物を発見。「アーティスト・高橋理子氏の浴衣やルルレモン製ヨガマットなど、部屋の備品にもこだわりが」(坪田)総支配人のネイザン・クック氏も、ときどきは愛犬のウィペット種・ウィラちゃんと一緒にホテルに出社。「ホテルに滞在するゲストのかたがたと、ペットの話をするのも楽しみです」代々木公園を眺めるプレミアスイートキングの客室。「毎日17時から18時、イブニングソーシャルアワーでワインやカクテルを楽しめるのも魅力」(坪田)「ディストリクト」の車海老のカクテル サウザンドアイランドソース。「ワインは、スイスワインのサヴァニャンを合わせて。ソムリエがとても優秀でセンスがいい。グラスシャンパーニュは、マグナムボトルからサーブしてくれます」(安齋)DATA東京都新宿区西新宿3の4の7☎03・6258・11110120・056・658(IHG・ ANAホテルズ予約センター)全151室 ¥40,000~(1室、税・サ別)https://www.kimptonshinjuku.com/jp/ 東京都のおすすめホテル④ MESM TOKYO, AUTOGRAPH COLLECTION/メズム東京、オートグラフ コレクション朝焼け、夕暮れ、夜景…東京湾の七変化を心ゆくまで東京湾岸に広がる複合施設ウォーターズ竹芝内に誕生した『メズム東京、オートグラフ コレクション』。ロビーや一部の客室から眺める、浜離宮恩賜庭園と隅田川から東京湾岸へと広がる光景は、これまで見たことのなかった新しい東京ビュー。「印象的だったのがロビーから見渡す浜離宮恩賜庭園の緑と東京湾を行き交う船、その向こうのビル群。日が落ちると浜離宮がしだいに闇に溶けて、ビル群の光が輝きはじめるのが、知っているようで知らない東京でした。暮れなずむ景色を眺めながら、ここのバーでゆっくりひとりで飲む時間は、最高の贅沢かも!」(安齋)客室にも小さな驚きがいっぱい。「本の形のボックス入りのアメニティも凝っているし、ジェンダーレスのバスアメニティも21世紀的。すべてが、“新しい東京”に裏づけられています。不二家ペコちゃんの大人バージョンのお菓子もツボです」(坪田)浜離宮を見下ろす「チャプター1」の客室。全室にカシオのデジタルピアノが置かれ、自由に演奏することができる。「ロビー天井にヤマハのスピーカーが埋め込まれていて、音質も上々。景色とともに時間で変わる音楽もイカしてます」(坪田)隅田川を俯瞰する夜景もほかにはないビュー。ボッティチェッリの“ヴィーナスの誕生”がテーマのミクソロジー。「玉手箱を開けると白い煙が立ち込めて。驚きのある仕掛けが楽しい」(安齋)DATA東京都港区海岸1の10の30WATERS takeshiba☎03・5777・1111全205室 ¥65,527〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)www.mesm.jp 東京都のおすすめホテル⑤ アロフト東京銀座東銀座の昭和通り沿い、夜はLED照明が輝くホテル『アロフト東京銀座』オープン空間や客室に現代アートを配し、最新の音楽が流れる、次世代型のホテルです。(坪田)ここは「ザ・ウエアハウス」のハンバーガーが美味でした! スタッフも、制服はカジュアルですが、サービスは上級。ハンバーガーにグラスワインというのも、こなれた使い方かも。(安齋)■ アロフト東京銀座東京都中央区銀座6の14の3☎03・6278・8122www.marriott.co.jp/tyoal 東京都のおすすめホテル⑥ ACホテル・バイ・マリオット東京銀座銀座にある『ACホテル・バイ・マリオット東京銀座』は、大人カジュアルな雰囲気。スペイン発のACは、欧米では知られたホテルで、客室はシンプルかつスタイリッシュ。レストランのカウンターは女性ひとりでも気軽に使えます。銀ブラや仕事のあと、スペイン産ジンのジントニックとタパスでひと息つくのもおすすめです。(坪田)■ ACホテル・バイ・マリオット東京銀座東京都中央区銀座6の14の7☎03・5550・0102www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyoar-achotel-tokyo-ginza/ 東京都のおすすめホテル⑦ ザ・ゲートホテル両国 by HULIC屈指のリバービューを楽しめるのが、『ザ・ゲートホテル両国 by HULIC』。ダイニングの「Anchor Ryogoku Riverside」は、隅田川に面していて、下町風情たっぷり。目の前で船が発着し、ゆるやかな空気感が感じられて、プチ観光気分!パンやベーコンなどに地元店のものを使って、地元を盛り上げようとしているところも好感度が高いです。料理もきちんとしていて、このコースが3000円代とはかなりお得。(安齋)■『ザ・ゲートホテル両国 by HULIC』東京都墨田区横網1の2の13☎03・5637・7041www.gate-hotel.jp/ryogoku/ 東京都のおすすめホテル⑧ SORANO HOTEL(ソラノホテル)東京の西部にも、注目のホテルが。立川にあるウェルビーイングをコンセプトにした『SORANO HOTEL』は、水着で入るインドアスパや屋外のインフィニティプールが人気。客室は、仏人建築家のグエナエル・ニコラ氏による内装で、すっきりとおしゃれ。隣は広大な昭和記念公園で、都内なのにリゾート感がありますね。(坪田)和食をベースに各国料理のエッセンスをかけ合わせた「クロスオーバーフード」も、リピートしたいおいしさ。“大地のサラダ”は、味も食感も多彩で食べ飽きません。ワインも、注目度の高い生産者が多く、魅力的なラインナップ。(安齋)■SORANO HOTEL東京都立川市緑町3の1☎042・540・7777soranohotel.com 東京都のおすすめホテル⑨ sequence MIYASHITA PARK渋谷の宮下公園にある『sequence MIYASHITA PARK』。新しい景観なのに、タワーレコードのビルボードが見えたりして、アラフィー世代にとっては懐かしい風景なのでは。渋谷での待ち合わせにいいかと。(安齋)■sequence MIYASHITA PARK東京都渋谷区神宮前6の20の10MIYASHITA PARK North☎03・5468・6131www.sequencehotels.com/miyashita-park/ 東京都のおすすめホテル⑩ sequence SUIDOBASHIシークエンスは、水道橋の『sequence SUIDOBASHI』が、チェックインはもちろん、荷物ロッカーや客室も最先端技術の顔認証システム。ホテルもどんどんIT化が進んでいます。(坪田)■ sequence SUIDOBASHI東京都千代田区神田三崎町2の22の17☎03・3222・3131www.sequencehotels.com/suidobashi/ 東京都のおすすめホテル⑪ HOTEL K5古い建物をリノベーションするのもトレンド。築98年の歴史的建造物を全20室のハイエンドなブティックホテルにした『HOTEL K5』は、ヨーロッパの都市に見つかるような個性派ホテルです。HOTEL K5東京都中央区日本橋兜町3の5☎03・5962・3485k5-tokyo.com 東京都のおすすめホテル⑫ ザ・キャピトルホテル 東急人気のアフタヌーンティーを客室で楽しめる大好評の「ザ・キャピトル アフタヌーンティー」。通常はラウンジ「ORIGAMI」での提供だが、ゆったりと客室で楽しめる宿泊プランも人気。駿河竹千筋細工の職人による手仕事で作られた繊細なティースタンドは、和の意匠でまとめられたシックな客室になじんでフォトジェニック。愛らしく上質な大人のアフタヌーンティーは、女子旅や親子旅にもおすすめ。東京都千代田区永田町2の10の3 ☎03・3503・0109全251室 アフタヌーンティーつき宿泊プラン¥35,959〜(2名1室利用の1泊1名、朝食つき、税・サ別)特定日を除く通年販売www.capitolhoteltokyu.com/ 東京都のおすすめホテル⑬ キンプトン新宿東京個性的なデザインが光るライフスタイルホテル『キンプトン新宿東京』は、個性的でアーティスティック、デザイン重視のユニークなホテル。ニューヨークのアートシーンからインスピレーションを受けた、パーソナルな体験を楽しめる。新宿の「今」を感じるモダンブラッスリー「ディストリクト」には、風が心地よくリフレッシュできるテラス席もあり、新宿にいながら、まるでどこか静かな場所へ遠出したかのよう。都会的なデザインの客室からは、新宿の夜景も楽しめる。エグゼクティブキングの客室。すべての客室には、ヨガマット、レインシャワー、「アトリエブルーム」のバスアメニティを備える。黒とベージュを基調に、日本らしい意匠をアクセントにしたインテリア。活気に満ちた新宿のエネルギーを表現した建築デザイン。2階のテラスは、風を感じられるスタイリッシュなデザイン。1階のカフェバーはクールなNYスタイル。ほかにフィットネスセンターや、アートエキシビションなどに利用できるザ・ギャラリーを備える。東京都新宿区西新宿3の4の7☎03・6258・1111(代表)0120・056・658(IHG・ANA・ホテルズ予約センター)全151室 ¥50,000〜(1室1泊料金、税・サ込)www.kimptonshinjyuku.com/jp/ (東京都のおすすめホテル)撮影/松川真介 取材・原文/坪田三千代 本誌編集部 イラスト/平松昭子 ※エクラ2021年3月号掲載 ⑥神奈川県のおすすめホテル 神奈川県のおすすめホテル① ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜グラマラスな最新ラグジュアリーを満喫イタリア料理レストランは、現代アートのようなモダンな空間。日本料理と鉄板焼レストラン、ハワイの木をモチーフにしたラウンジ&バーなどのダイニングも人気が高い。客室コンセプトは“クリスタルモダン”。横浜を再発見する宿泊者限定プログラムも充実している。みなとみらい21地区の景観を望める角部屋のザ・カハラスイート。ウッディな風合いある「ザ・カハラ ラウンジ」。水庭に囲まれた「日本料理 濱」の個室。神奈川県横浜市西区みなとみらい1の1の3☎045・522・0008全146室 ¥85,000〜(1泊室料、税別・サ込)https://thekahala.jp/yokohama 神奈川県のおすすめホテル② 箱根リトリート villa 1/f鳥のさえずりや風の音を聞きながらゆったりと過ごすひと時広大な森に点在する、全室に温泉を備えたヴィラ周囲の自然に溶け込むような、木材を多用したナチュラルな建築デザインで、すべてのヴィラに専用の温泉と暖炉つき。秋冬の時期でも、ぬくもりを感じながら室内で贅沢な時間を過ごせるのが魅力だ。 現地到着後は、駐車場から専用カートに乗り、ほかのゲストと対面することなくヴィラまで行って、チェックイン。お重スタイルの夕食と和食の朝食は、どちらも部屋で。ヴィラ内にワインセラーもあり、別荘気分でくつろげる。夕食は、歴史ある日本家屋を改築した「料亭 俵石」の個室で会席料理という選択肢も(一日2組限定)。また、隣接するföreのフランス料理ダイニングやカフェ&ラウンジ、大浴場なども利用できる。 自室にこもりながらも、開放感たっぷりに自然とつながる心地よさを味わえる、今の時代にふさわしいスタイルの宿だ。三方に大きな窓をめぐらせて、森に面した広い視界を楽しめる5号棟。庭のテラスには、薄緑色が美しい石の露天風呂を備えていて、部屋でも風呂でも自然と溶け合う気分になれる。ベッドはツイン仕様。ツリーハウスのようなヴィラ、デッキチェアで小川を眺められるヴィラなど、11室それぞれに異なる造り。テラスに大きな温泉露天風呂がある10号棟では、星空を眺めながらゆったり温泉を楽しんで。ミニキッチンつきの2ベッドルームで、家族やグループ向き。会席料理の献立から、鰻のリゾット。八寸、割鮮、焼き物、温物、鍋など、七十二候を意識し、洋食の要素も取り入れた献立神奈川県足柄下郡箱根町仙石原1286の116☎0460・83・9090¥51,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込、入湯税別)全11室 IN15:00~18:00 OUT12:00https://www.hakone-retreat.com▶「箱根リトリート villa 1/f」の詳細をもっと見る 神奈川県のおすすめホテル③ 石葉鱧が本当においしくなる秋。ざっくり割いた松茸との鍋仕立てにさりげなくも上質。素材を生かす料理と器使いの妙しつらえは上質にして、過剰なものがない。そうした空間に身を置く充足感は、年齢を重ねた大人ほどしみじみとわかるはず。 その美意識は、端正な料理にもよく表れている。素材の持ち味をきわだたせる、研ぎすまされた調理法による品々。主人の好みが映し出された器使いにもうなるばかり。 食事は夕・朝とも部屋出しで、安心していただける。松茸と鱧をだしで味わう秋の鍋。旬の素材の味が直球で迫る。食材の魅力を引き立てる、美しい器の取り合わせもこの宿ならでは。それぞれ異なる趣をもつ9つの客室では、野の花や掛け軸が季節感を添える。窓外の箱根の山々や紅葉彩る庭の景色にも心が和む。鮮やかな黄瀬戸の器に映えるのは、イカとカワハギのお造り。真鶴漁港からの近海の魚介類が並ぶ。献立は月替わり。相州牛のタレ焼きなど肉料理のおいしさも評判(撮影/中島伸浩)全9室のうち6室に自家源泉かけ流しの檜風呂が備わる。眺めのいい大浴場も楽しみたい(撮影/中島伸浩)神奈川県足柄下郡湯河原町宮上749☎0465・62・3808¥40,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、サ込、税・入湯税別)全9室(離れ2室、温泉風呂つき6室)IN14:00 OUT11:00https://www.sekiyou.com(神奈川県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 小原誉子 ※エクラ2020年11月号、2021年1月号掲載 ⑦石川県のおすすめホテル 石川県のおすすめホテル① ハイアット セントリック 金沢旅行にも、長期滞在にも。金沢駅すぐ近くホテル棟の1〜14階を占める『ハイアットセントリック 金沢』は、金沢の最先端情報をとりそろえて、旅をサポートするライフスタイルホテル。金沢の伝統工芸や歴史を反映した、コンテンポラリーなテイストの内装で、オールデイダイニングとルーフテラスバーを備えている。『ハイアット セントリック 金沢』で最大の「カナザワスイート」は96㎡の広さ。リビングルーム、ベッドルーム、広々としたバスルームからなるゆとりの空間金沢の伝統工芸や意匠にインスピレーションを受けたロビー 38㎡あるデラックスツインの客室。ソファベッドを備え、大人3名まで滞在できる最上階の14階に位置するルーフテラス バー。バーカウンターからは窓の向こうに市内のパノラマが広がり、テラスからも金沢の街並みを眺められる石川県金沢市広岡1の5の2「クロスゲート金沢」内ハイアット セントリック 金沢【TEL】076・256・1234全253室 ¥14,000~(1泊室料、税・サ別) hyattcentrickanazawa.jp 石川県のおすすめホテル② ハイアット ハウス 金沢ホテル・レジデンス棟の3〜7階が、中長期滞在にも最適な『ハイアット ハウス 金沢』。客室にはキッチンなどがあり、館内にはランドリールームや必要な日用品を24時間販売するショップや、ソーシャルな共有スペースも。自宅にいるかのような快適さで、連泊やワーケーションをも満喫できそう。『ハイアット ハウス 金沢』の「Hレストラン」。宿泊者は、朝食が無料「キッチン スイート ツイン」は、キッチン、リビングとワークエリアつきダイニングがある約54㎡の客室石川県金沢市広岡1の5の2「クロスゲート金沢」内ハイアット ハウス 金沢【TEL】076・256・1235全92室 ¥11,500~(1泊室料、朝食無料、税・サ別)hyatthousekanazawa.jp(石川県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年9月号掲載 ⑧山梨県のおすすめホテル星のや富士湖の向こうにそびえ立つ富士山の美しさに心癒されてアクティビティも豊富で快適にアウトドア体験!レセプションに到着したら、アウトドアグッズが入ったリュックを受け取り、専用SUV車で直接自分のキャビンへ。テラスからは天候によって、絵画のように美しい富士山が眺められて感動的。すべてのキャビンのテラスから、河口湖越しに富士の絶景が望める。夕暮れや朝焼けの中で赤や黄色に染まる山容はひときわ美しい。白を基調にしたミニマムなキャビン。秋冬の夕食は、ジビエ料理を屋外ダイニングで楽しむのがおすすめ。もちろん「山麓のしゃぶしゃぶ鍋」などの部屋食も選択可。オリジナルの木箱に入った朝食は、キャビンで朝の湖を前に味わって。鹿やイノシシなど、ダッチオーブンで仕上げる野趣あるジビエ料理も美味。また、自然の中でのアクティビティも多彩。半月や満月の夜限定「富士ムーンナイトピクニック」など、今なら一日1組限定でプライベートに満喫できる。クラウドテラスでは、自由に使えるチェアやハンモックでのんびりして。焚き火ラウンジには、早朝から夜まで炎が灯される。山梨県南都留郡富士河口湖町大石1408☎0570・073・066(星のや総合予約)¥67,000〜(1室1泊室料、税・サ別、食事別)全40室IN15:00 OUT12:00https://hoshinoya.com/fuji取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑨長野県のおすすめホテル 長野県のおすすめホテル① Snow Peak FIELD SUITE HAKUBA KITAONE KOGEN標高1200mの絶景ロケーションで贅沢なグランピング体験を広大なオープンエア空間でプライベートに過ごすトワイライトタイムから星降る夜、荘厳な日の出、そして、涼やかな朝まで。昼間とは異なる高原の美しさと感動を、ここでは、8組16人だけが味わえる。フィールドへは八方尾根山麓の北尾根クワッドリフトでアクセス。北アルプスの白馬三山が目の前に広がる大パノラマの中に滞在できる。客室は特別に開発された50㎡のテントを、100㎡のデッキに備えたもの。白馬三山を眺めながらのんびり読書してみたい。ベッドも上質。ダイニングテントでいただくイタリア料理のディナーは、新進気鋭のシェフによる自信作。食後は、焚き火バーで飲み物を片手に、心静かに過ごしたい。朝食は、自室で。オープンエアな施設で、贅沢かつプライベートに過ごせる宿には、自宅から車で直行するリピーターも多い。夕方は絶景を前にアペリティフを楽しんだあと、地産食材を使ったイタリア料理のコースを堪能。長野県北安曇郡白馬村北城4487の4 八方尾根・北尾根高原内☎090・2524・4555¥70,000〜110,000(1泊1名料金、3食〈フルコースディナーとワインぺアリング、朝食、ランチボックス〉、飲み物、長野駅からの送迎つき、税別)全8室(テントルーム7室、住箱スイート1室)IN14:00〜16:00 OUT10:00営業期間/ 6月上旬〜11月上旬https://fieldsuite-hakuba.com 長野県のおすすめホテル② トゥインラインホテル軽井沢シェアスペースやレストラン、デリも充実気軽に使えてステイもできるライフスタイル型ホテル。ロビーやラウンジなどのシェアスペースでは、自由な時間を楽しんで。コンパクトながら使い勝手がいい客室では、プライベートなくつろぎを。ラウンジにはデリやバーもあり、レストランは、渋谷スクランブルスクエア内にあるスペイン王室御用達レストラン『José Luis』が、信州の食材を生かしたモダンスペイン料理を提供する。レストランやデリだけでも利用できるのがうれしい。長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢1151の11【TEL】0267・42・2121全51室¥24,000〜(2名1室利用の1室料金、朝食つき・税別)https://twin-line-hotel.com/(長野県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年6・7月合併号、11月号掲載 ⑩静岡県のおすすめホテル伊豆ホテル リゾート&スパ目の前に広がるのは、青々とした空と太平洋という絶景全室オーシャンビューで温泉露天も楽しめるホテルが立つのは、別荘地が広がる標高300mの丘の頂上付近。26室のすべてがオーシャンビュー、テラスにはかけ流しの温泉露天風呂があるので、眺望と美肌の湯をひとりじめできる。ユニークなのは大浴場。部屋つき風呂と差別化して、あえて立って入るスタイルの深湯露天に。ここで大きな湯ぶねにつかりながら、目の前の絶景を眺めるのはちょっと非日常な体験だ。大浴場の隣には、星をテーマにしたしつらえやトリートメントが魅力の「エトワール スパby CLARINS」も備えてある。 レストラン「Dining & Bar WAVE」では、地中海をイメージした洋食スタイルのコース料理を提供。予約時に希望すれば、目の前で焼き上げてくれる鉄板焼き特別コースも用意。施設内にはカフェ「Bakery &Table Sweets 伊豆」もあり、ランチやお茶などで利用したい。 夜はテラスから星空を眺めて、静かな環境のもとで眠りについて。部屋でくつろぎながら、大浴場やスパでより深いリラックスをどうぞ。ロビーのすぐ外側には水盤が広がり、そのまま太平洋へと続くような、見事なデザイン。この椅子に座り、朝に夕に、空と海をずっと眺めていたくなる。海から吹き上げる風も心地よし。80㎡の広さのプレミア テラスツイン。落ち着いた色調で軽やかな内装デザインは、ハワイの高級リゾートを思わせる。温泉大浴場「ONSEN 深湯露天」の女性浴室。水深125㎝で、浴槽内のベンチに座ると肩までつかる深さ。ホテル内のスパは、クラランスとのタイアップ。星座別の香りから始まる「エトワール・スイートドリームボディ」(60分 ¥18,000)がおすすめ静岡県賀茂郡東伊豆町奈良本1457の30「 リゾートパーク 伊豆あたがわ」別荘地内☎0557・22・5151¥36,850〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込)全26室IN15:00 OUT11:00https://www.izu-hotel.com取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑪三重県のおすすめホテル湯の山 素粋居個性的なアート空間で温泉と美食を堪能12のヴィラは、土・石・漆喰・木・漆・和紙・ガラス・鉄の8つの素材から構成される。各室には、川のせせらぎと自然を満喫できる源泉かけ流し露天風呂も完備。熟成肉専門店「HINOMORI」、「うなぎ 四代目菊川」、「そば切り 石垣」の3つのレストランも、それぞれ独立した棟にある。地元産の菰野石(こものいし)の巨石を配したヴィラ「石砬(せきろう)」 左官職人が作る土壁が印象的な「囲土(いのつち)」ミシュラン一ツ星の手島竜司シェフが手がける「HINOMORI」三重県三重郡菰野町菰野4842の1☎059・390・0068全12棟 ¥57,000〜(2名1室利用の1名1泊料金、夕朝食つき)https://sosuikyo.com取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑫京都府のおすすめホテル 京都府のおすすめホテル① HOTEL THE MITSUI KYOTO日本の伝統美を大切にした特別なラグジュアリー体験を庭と建物とが調和する「庭屋一如」の精神を重んじたランドスケープで、日本の伝統文化や建築、工藝、食などに見られる独特の美しさを大切にしている。歴史性と先進性が調和する滞在空間だ。スイートルーム22室を含む全161室の客室は、平均50㎡を超えるゆったりとした造り。レストランは、ガストロノミー鉄板の「都季 -TOKI-」、庭を望めるイタリア料理の「FORNI」や「THEGARDEN BAR」。さらに、茶室やレストランの別室などに利用できる「四季の間」も。SPAエリアには、敷地内の源泉を活用したサーマルスプリングSPAも備えている。日本の美意識に培われた洗練を極めたホテルで、特別なくつろぎを堪能したい。千宗屋氏監修による床飾りとともに、三井総領家邸宅の一部を再現した「四季の間」日本庭園の眺めとともに食事を楽しめる、オールデイダイニング「FORNI」ガストロノミー鉄板の「都季 -TOKI-」天然温泉がついた101〜111㎡の「Onsenスイート」三井総領家の時代から受け継がれてきた梶井宮門をエントランスに移設。京都府京都市中京区油小路通 二条下る二条油小路町284☎075・468・3155(宿泊予約専用平日、土曜9:00〜18:00) 全161室 開業記念宿泊プラン¥98,000〜(1室1泊料金、サ込・税別、朝食2名分や1滞在につき ホテルクレジット¥10,000などの特典つき)www.hotelthemitsui.com ▶「HOTEL THE MITSUI KYOTO」の詳細をもっと見る 京都府のおすすめホテル② 京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー「上質な日常」がコンセプト客室は25室のみなので、プライベートな雰囲気が魅力。ロビーは鏡面のように磨かれた石のテーブルが印象的。ガラス越しに、庭園と屋内とが一体化したように感じられる。客室は、日本の伝統的な素材を用いて朱色をアクセントに。全室が庭の緑に面していて開放感あるつくりだ。スターシェフである大久保晋(すすむ)氏が料理長を務めるレストラン「Singular 眞蔵」は、伝統的なフランス料理に和の食材を組み合わせ、独創的な発想で進化させた料理。ここだけで味わえるおいしさを堪能したい。40〜45㎡のデラックスルーム、バルコニーつき。庭園に面していて四季折々の自然を楽しめる。二条城を望める広いテラスがついたスイートルームもある。ロビーは、庭園と屋内がひと続きになったような空間。庵治石(あじいし)の壁は、二条城を思わせる。チェックインもここでくつろぎながら。「Singular 眞蔵」は、黒と金の落ち着いた空間。朝食とバータイムもここで。ランチは6皿¥5,000から、ディナーは9皿¥12,000から。京都府京都市中京区市之町180の1☎075・366・5806 全25室¥60,000〜(室料、朝食つき、京都駅からの往復送迎つき、税・サ込)http://all.accor.com/hotel/B7P8/index.ja.shtml ▶「京都悠洛ホテル二条城別邸 Mギャラリー」の詳細をもっと見る 京都府のおすすめホテル③ あまやどりの宿 雨情草庵日本海の宝・松葉ガニを存分に味わう。冬の贅の極みがここに日本海の幸に舌鼓。冬ならではの海の京懐石個室の食事処に香ばしい焼きガニの香りが立ち込め、ふっくらとした身を夢中で味わう口福なひと時。丹後の芳醇な地酒も体を温め、心地よい酔いをもたらす。津居山や柴山などのブランドガニをひとり1杯食べつくす豪華なプランもあり、刺身、焼きガニ、甲羅味噌など、まさにカニざんまい。種類豊富な前菜も宿の料理の自慢のひとつ。旬の山海の食材が小椀に並ぶ様は圧巻。前菜といってもいちどきに平らげる必要はなく、お酒と一緒にマイペースで味わえるのがうれしい。敷地内に点在する5棟の離れは、約70㎡のゆったりとした造りで、全室に温泉露天風呂がつくのでおこもりに最適。さらに特別棟「宗家」は、新潟の古民家を移築した風情ある客室。存分に非日常感に浸れる。広々とした部屋つきの温泉露天風呂。宿泊客は敷地内の夕日ヶ浦温泉の大露天風呂「美人の湯」も利用可。全6棟の離れには、和室、リビング、テラスのほか、ベッドの寝室がある。カニの時期は通常より料金は高くなるが、その価値は十分。自分へのごほうびに、贅沢な冬旅を。京都府京丹後市網野町木津247(佳松苑内)☎0772・74・9199(予約専用、平日10:00〜19:00)¥43,000〜(※カニの季節は+¥15,000〜。2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、サ込、税・入湯税別)温泉露天風呂つき離れ全5棟、特別棟「宗家」1棟IN14:00 OUT11:00http://www.ama-yadori.com 京都府のおすすめホテル④ ザ・ホテル青龍 京都清水元小学校の歴史的建物を改装・再生。美しきヘリテージホテル増築された棟にある角部屋のテラスツインの客室。八坂の塔を一望にするナイスビュー48室の客室のうち、34室は、校舎の建築を生かしたデザイン。増築棟にある14室は、モダンで優雅な内装に、京都伝統のエレメントを加えている。かつての講堂だった「restaurantlibrary the hotel seiryu」は、本に囲まれたアカデミックな空間だ。屋上のバー「K36」や、別棟のレストラン「ブノワ京都」は、宿泊客以外も利用可。ホテル内には多彩なアートもあり、建物の歴史を楽しみながら、美術館をめぐるように滞在したい。歴史的な建物の意匠を、可能なかぎり残した外観。ホテルからは、八坂神社や清水寺も徒歩圏内「restaurant library thehotel seiryu」では、地元産の素材を用いた“京の養生ブレックファスト”も味わえるクラシカルな雰囲気を残したぬくもりあるロビーかつて小学校の教室として使われていた建築の魅力を残したスーペリアキング。45.2㎡の広さSTAY PLAN 24 時間ステイチェックインが15時から19時の間であれば、24時間滞在可能なプラン。朝食は部屋で、滞在中は軽食やカクテルなどが楽しめるゲストラウンジを、自由に無料で利用できる。¥61,220〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)一日2組限定。京都府京都市東山区清水2の204の2【TEL】075・532・1111(代表)全48室¥69,286〜(1室2名利用の1泊料金、朝食つき、税・サ込)www.seiryukiyomizu.com(京都府のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 小原誉子 ※エクラ2020年8月号、11月号、12月号、2021年2月号掲載 ⑬大阪府のおすすめホテルZentis Osaka大人カジュアルな気分を満たすホテル内装を手がけたのはイギリスのデザイナー、タラ・バーナード氏。木の風合いに、白やベージュ、グレーを巧みに合わせたリラックス感あるデザインだ。食事は、落ち着いた雰囲気のレストラン「Upstairz」で。カジュアルでありながら上品さも備える、気軽に泊まりたいホテルだ。大阪府大阪市北区堂島浜1の4の26☎06・4796・0111 全212室 ステュディオ¥18,300〜、スイート¥50,000〜(いずれも朝食つき、税・サ別)https://zentishotels.com/ja/osaka/取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2021年2月号掲載 ⑭兵庫県のおすすめホテル 兵庫県のおすすめホテル① 南海荘素材の味をストレートに供する和食とひと技ありのイタリアンのミックスが魅力淡路島が誇る山海の幸を島イタリアン&和食で堪能リピーターの多くがここでの夕景と料理を楽しみにし、とりわけ淡路の幸を味わいつくす夕食が人気だ。通常は和食だが、平日はイタリアンを加えたちょっと変わったコースも楽しめる。「つくり手がわかっている島産で、どれも安心安全。味と鮮度が抜群なので、できるかぎりシンプルに味わってもらいます」。和食なら名物の活造りや創業より続く宝楽焼、イタリアンならカルパッチョや炭火焼きにし、パン主体のひと皿やごはんがわりのリゾットなど。食事は夕朝とも快適な個室で、ロケーションもごちそうだ。ビーツのペーストとゴルゴンゾーラのソースを添えた「淡路牛の炭火焼」お造りは、地元のセンザン醤油の2年熟成の醤油や塩、スダチを搾ってゆっくり部屋でくつろぐおこもりには、展望内風呂のある客室「島風」がイチ押し。窓から見える海景は日々刻々と変わり、4室すべての部屋から夕日を満喫できる。奥に見えるのは大鳴門橋。兵庫県南あわじ市阿那賀丸山港☎0799・39・0515¥13,000〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・入湯税別)カード不可全4室(1室展望内風呂つき)IN15:00 OUT10:00http://www.nankaiso.com▶「南海荘」の詳細をもっと見る 兵庫県のおすすめホテル② 有馬山叢 御所別墅鉄分・塩分が豊富な有馬のにごり湯、「金泉」を部屋でひとりじめ日本最古の湯と進取の気風を融合させた和のプチホテル 温泉街から少し離れた1400坪を超える敷地に、わずか10室だけのスイートルームを備える『御所別墅(ごしょべっしょ)』。ヨーロッパのプチホテルを思わせるたたずまいだが、過剰なしつらえや堅苦しさはなく、かつて外国人の別荘地として栄えた古きよき有馬を彷彿とさせる。全客室に36℃前後に保たれた岩盤浴室を併設し、この春、平屋のヴィラ5室に「金泉」と呼ばれる有馬特有の褐色の湯を引き、滞在中いつでも温泉を楽しめるようになった。部屋にいながら鳥のさえずりや木々を抜ける風音を感じられ、料理はレストランの個室にて。宿の中で有馬の魅力が完結する。春から客室5室の浴室にも温泉を引き、部屋でも心ゆくまで有馬の湯につかれるように。豊富なミネラルを含む褐色の湯は「金泉」と呼ばれ、日本三大古湯にして三大名湯でもある。国が指定している9つの泉質のうち7つを有し、「美肌の湯」としても知られるありがたさ。春から客室5室の浴室にも温泉を引き、部屋でも心ゆくまで有馬の湯につかれるように。豊富なミネラルを含む褐色の湯は「金泉」と呼ばれ、日本三大古湯にして三大名湯でもある。国が指定している9つの泉質のうち7つを有し、「美肌の湯」としても知られるありがたさ。100㎡の木造平屋のヴィラ。ほかにメゾネットタイプの5室がある。べっ甲あんがかかる鰆の西京漬けとフォアグラのソテー神戸牛の中で最高級のクオリティをもつ「但馬玄(たじまぐろ)」を酒粕のソースで味わうひと皿。有馬近郊の食材で作る和洋融合のコースを提供する。兵庫県神戸市北区有馬町958☎078・904・0554メゾネット¥40,000~、ヴィラ¥50,000~(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ込、入湯税別)全10室(全室風呂、サーマルルームつき)大浴場1IN15:00 OUT12:00http://goshobessho.com▶「有馬山叢 御所別墅」の詳細をもっと見る(兵庫県のおすすめホテル)撮影/福森クニヒロ 内藤貞保 取材・原文/西村晶子 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑮奈良県のおすすめホテル 奈良県のおすすめホテル① ふふ 奈良奈良公園の緑を見ながらの温泉は、至福のひと時次の旅の目的地にしたい、古都の自然と文化に触れる宿 豊かな自然と寺社が点在する奈良公園のオールスイートのリゾートホテル。建物や内装に県産の吉野杉や奈良墨のグレー色をふんだんに取り入れ、中庭を囲む現代の数寄屋像を体現する。30室ある客室はひとつとして同じしつらえはなく、アートや伝統工芸品を飾り、全室温泉露天風呂を完備。窓いっぱいに広がる公園の緑とシックな色調のインテリアが調和する室内、大和当帰などの和漢植物の香りを加えて楽しむ温泉、木漏れ日を感じられるデッキと、部屋で過ごす時間がなんとも贅沢。生薬を使うのは料理もしかり。別棟にある「日本料理 滴翠」と「鉄板焼き 久璃」では、大和野菜や大和牛、地産の和のハーブを取り入れた、滋養に満ちたコースを提供。さらに「Spa by sisley」では世界初の薬湯を取り入れた施術、「BAR蓮」ではオリジナルカクテルも。かつてない奈良の魅力が体験できる。広々としたワンルームを本棚で仕切ったプレシャススイート。全室靴を脱いで過ごせ、日本旅館とホテルそれぞれのよさを融合。2階の回廊には春日大社をイメージした行燈がかかる。中庭と調和するロビーラウンジ。庭は日本を代表するランドスケープアーキテクト・宮城俊作氏のデザイン。大和当帰や柿の葉を燻し、奈良産の和紅茶をまとわせて焼いた大和牛。3種類のソースで味わう。奈良県奈良市高畑町1184の1☎️0742・81・7738¥38,650〜(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税込)全30室(全室露天風呂つき)IN15:00 OUT11:00https://www.fufunara.jp▶「ふふ 奈良」の詳細をもっと見る 奈良県のおすすめホテル② JWマリオット・ホテル奈良最上級インターナショナルブランドが日本初上陸内装には、奈良を象徴する鹿を取り入れたデザインなど、自然美や伝統を思わせるアイデアが随所に取り入れられている。飲み物や軽食を提供するエグゼクティブラウンジは、穏やかでエクスクルーシブな空間。オールデイダイニング「シルクロードダイニング」客室には鹿の角を表現したオブジェが。オレンジと土褐色がキーカラ木の天井が印象的なロビー奈良県奈良市三条大路1の1の1☎0742・36・6000全158室開業記念宿泊プラン ¥45,000〜(2名1室利用の室料、税・サ別、朝食や¥5,000相当のホテルクレジットなど特典つき。12/28まで)https://www.marriott.co.jp/(奈良県のおすすめホテル)取材・原文/坪田三千代 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑯佐賀県のおすすめホテル御宿 竹林亭開放感あるモダンな露天風呂で、肌当たりの柔らかな湯を楽しむ美人の湯と御船山の神々しさに心も洗われて1300年の歴史を誇る佐賀・武雄温泉。鍋島家ゆかりの名勝庭園「御船山楽園」に『御宿 竹林亭』はたたずむ。その眺望を生かす“庭屋一如”を掲げ、露天風呂を備えた数寄屋造の客室は、すべてしつらえが異なる贅沢さ。ベッドのある客室や、庭園へ自由に往来できる部屋なども。 温泉は透明でなめらかな湯ざわり。保湿性に優れ、肌になじんでしっとりすることから“美人の湯”とも称される。庭園の四季折々の表情と柔らかな湯に陶然と体をゆだねる時間は至福のひと言。夕食と朝食は客室で。玄界灘の幸や佐賀牛など、地産の美味を盛り込んだ懐石料理も絶品だ。御船山を望む「佳松」の露天風呂。テラス状の「月見台」で涼むと、開放的な気分に。この客室からは庭園を直接散策できる。石組みが迫力のある、大浴場の露天風呂。風にそよぐ竹林の葉音もまた心地いい。泉質は弱アルカリ単純泉。檜と御影石をあしらった内湯もある。玄界灘のアワビや伊勢エビ、佐賀牛など、地元産の山海の幸を盛り込んだ「貴賓懐石」。料理を引き立てるのは、佐賀県が誇る有田の磁器だ。客室は数寄屋造で、和洋室と次の間つきのものが多い。しつらえも露天風呂も部屋ごとに趣が変わるため、リピートしたくなる。山向こうには樹齢3000年のご神木がそびえるパワースポット、武雄神社が。佐賀県武雄市武雄町大字武雄4100☎0954・23・0210¥49,950~(2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税別)全11室(内湯、露天風呂つき)大浴場1※御船山楽園ホテルの浴場も利用可IN14:00 OUT11:00https://www.chikurintei.jp取材・原文/北村美香 ※エクラ2020年11月号掲載 ⑰鹿児島県のおすすめホテル妙見石原荘炭酸成分たっぷりのなめらかなお湯で体の芯まで温まる眼下は渓流。霧島火山帯の恵みに浸れる至高の温泉宿霧島火山帯の恵みを存分に体感してもらいたいと、加水せず、貯槽せず、地中からあふれ出す源泉をそのまま引く。その“鮮度”の高さゆえ、体の芯まで温まると評判だ。1万坪の敷地に露天風呂が3つ、大浴場がひとつ。2つの露天風呂は貸し切りにできるので、ゆったりとくつろげる。 宿泊施設は和室の「本館」と昭和初期の石蔵を改造した洋室の「石蔵」の2タイプ。「石蔵」は全室源泉かけ流しの露天風呂つき。山の木々を眺めながら、炭酸成分たっぷりのシュワシュワの湯に体を沈めれば、夢見心地のひと時が始まる。 温泉で癒され、ひと晩ゆっくり休めた体を目覚めさせる朝食がまた格別だ。眼前の天降川のせせらぎが、滋味をいっそう豊かにしてくれる。貸し切り露天風呂「七実の湯」。天降川(あもりがわ)に突き出すように造られた檜の湯ぶねからは芳しい香りが。貸し切り露天風呂「睦実の湯」。湯ぶねの中からのライトで、炭酸成分が見える仕掛けが。敷地内に自噴する源泉近くに造られた風呂は足湯を入れて5つ。川べりに立つ椋の木陰にある混浴の「椋の木野天風呂」もぜひ入っておきたい。昭和初期の米倉庫を解体し、この地で石を積み上げて移築した「石蔵」の洋室の露天風呂。「石蔵」の4室からは天降川が見下ろせる。石蔵の4室は、スーパーポテトの杉本貴志氏デザイン、’07年に完成。石や木などの自然素材をあしらい、モダンな雰囲気に。古くからの本館の和室も雰囲気がよく、ファンが多い。朝食は石蔵のレストランで。ハチミツと黒酢入りのにんじんジュースに始まり、地元食材がたっぷり。鹿児島県霧島市隼人町嘉例川4376☎0995・77・2111「本館」15室(和室、露天風呂つきは1室)¥20,000〜、「石蔵」4室(露天風呂つき和洋室2室、露天風呂つき洋室2室)¥40,000〜(いずれも2名1室利用の1泊1名料金、夕朝食つき、税・サ・入湯税別)大浴場1、貸し切り露天風呂2、混浴露天風呂1、足湯1IN15:00 OUT11:00https://www.m-ishiharaso.com撮影/尾嶝