「女優だけで映画を撮りたかった」という非凡さ/映画『#サスペリア』のルカ・グァダニーノ監督インタビュー

SPUR.JP

ティモシー・シャラメを一躍スターに押し上げたルカ・グァダニーノ監督が新作『サスペリア』を引っさげて待望の来日。12月の都内某所、陽光が差し込むホテルのスイートルームで、ジャーナリスト佐藤友紀とのシネフィル対談が実現!

正統派グラニータだけは譲れない!

日本でも一時話題になったイタリア風かき氷グラニータ。でも発祥の地シチリアのそれは、氷粒といい、食感といい、全然違う。

ルカ:「それはそうだよ。シチリア以外のイタリア各地で売られているグラニータにしろ、似て非なるものだもの。全然違うよ!」


ルカ監督はあっさりこう言って、おもむろに自分のタブレットを取り出して、すぐりというか、桑の実というか、赤紫色の木の実の写真を見せてくれた。


ルカ:「これはイタリア語でマルベリーと言って、このグラニータが一番おいしいんだ。あとアーモンドとコーヒー」。


筆者は“グラニータ・デ・カフェ”というコーヒー味のかき氷と温かいブリオッシュとの組み合わせの朝食に感動したことがある。

ルカ:「シチリアは独特の文化があるんだよ。ぜひ本物を味わってほしいな」。

ダリオ・アルジェントによる傑作ホラーを再構築。1977年のベルリン。世界的に有名な舞踊団に入団するためスージー(ダコタ・ジョンソン)はアメリカからやってきた。すぐにカリスマ振付師マダム・ブラン(ティルダ・スウィントン)の目にとまりセンターに抜擢されるが、その後次々に不可解な出来事が。舞踊団に隠された恐ろしい秘密とは……。トム・ヨークによる音楽も効果的。(2019年1月25日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー)

https://gaga.ne.jp/suspiria/

音楽:トム・ヨーク(レディオヘッド)
出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ルッツ・エバースドルフ、ジェシカ・ハーパー、クロエ・グレース・モレッツ
原題:SUSPIRIA/2018年/イタリア・アメリカ/英語・ドイツ語・フランス語/152分/カラー/ビスタ/字幕翻訳:松浦美奈 © 2018 AMAZON CONTENT SERVICES LLC All Rights Reserved

監督プロフィール
ルカ・グァダニーノ 1971年生まれ、イタリアのシチリア出身。ティルダ・スウィントン主演『The Protagonists』(’99)で映画監督デビュー。各映画祭で話題をさらった『ミラノ、愛に生きる』(’09)『胸騒ぎのシチリア』(’15)でもティルダ・スウィントンを起用。2017年に公開された『君の名前で僕を呼んで』が全米はじめ世界的に大ヒット。ほか、舞台やオペラの演出も手がける。

interview&text : Yuki Sato

関連記事
  • 結婚準備、生活費の節約、ただ一緒にいたいから……etc.今、恋人と「ふたり暮らし」をするモアガールが急増中! そんな彼女たちの本音と暮らしぶりとは?現在同棲中のモアガール300人に聞きました!“ふたりのリアル”、教えて教えて!!住む家は? 生活費は? 家事分担は? 同棲中のみんなはどうしてるの!?知りたいけど聞きづらい“あのコト”についても、本音で答えてもらいました!※2018年12月現在、同棲している全国22~32歳の有職女性300人にアンケート調査Q.家事の分担はどうしていますか?「炊事」、「洗濯」、「掃除」という、生活をするうえで欠かせない家事は彼女がしているケースが多いみたい。そのせいか、「彼に直してほしいところ」としては、「家事をもっと手伝ってほしい」という声が多数聞こえてきた。分担を決めていても、彼女が気づいて先にやってしまうというカップルも多いようで、家事は“不満の種”になりがち。Q.同棲を始めてから、どれくらいの頻度でデート(ふたりで日常的な食事以外のどこかへお出かけ)をしていますか?同棲して一緒にいられる時間が増えたとはいえ、平日はそれぞれ仕事で忙しくしている分、休日はゆっくりふたりで過ごすというカップル多し。行先は買物、映画が多かった。定期的に“非日常”な場所に出かけることで、ふたりの関係性もメリハリが保てるよう。Q.同棲を続けるうちに、セックスの頻度に変化はありましたか?同棲を初めて2年未満というカップルが多いためか、同棲前後でセックスの頻度に大きな変化を感じている人は少ないよう。ただし、同棲期間が4年を過ぎたあたりから、セックスレスで悩む人が急増する現象も見られた。Q.同棲して最もよかったと思う瞬間はどんな時ですか?経済面よりも精神面の変化のほうが、同棲のメリットと感じている女性は多いよう。「彼に感謝していること」も、「先に謝ってくれる」、「わがままを聞いてくれる」といった意見が多数挙がっており、“甘えられる相手”と一緒にいられることが、最大の安心感に。Q.職場では同棲していることを言っていますか?程度の差はあれど、職場の人が知っている率は65%と高め。ちなみに、同棲前や同棲が決まった後にお互いの親に会った人は6割近く、お互いの友達に会った人は約7割におよんだ。「友達には『家が広くなっていいなー』と羨ましがられます」(26歳・販売)という声も。Q.彼と何年以内に結婚する予定ですか?結婚のはっきりした予定は見えていなくても、「同棲中の彼と結婚したい」と思っている人は約9割。「3年以内にプロポーズされなかったら、逆プロポーズするつもり」(26歳・営業)といった、年数や年齢などの具体的なリミットを想定している人が半数近くいた。Q.これまでに同棲解消の危機はありましたか?半数近くが解消の危機はまったくなかったと答えたものの、同棲を始めてケンカが増えたという人も40%近くに上っている。そのためか、ケンカのはずみで1〜2回の危機は体験した人も少なくないよう。でも、そこを乗り越えてこそ、関係が深まることもあるはず!Q.“いい同棲”に必要なことはなんだと思いますか?「お互いへの思いやり」と「お金のケジメ」を“いい同棲”の条件として挙げた人が多かった。束縛・干渉しすぎもダメだし、感謝の気持ちを忘れてもダメ。ふたりの将来のためにも、イヤな気持ちにならないためにも、親しい間こそ礼儀とお金の管理はしっかりと。関連記事:現在同棲中の300人に聞きました!! きっかけは? メリットは? 彼はどんな人?同棲のお金のリアル! 生活費は? 自分と彼の年収は? 結婚の前に同棲をする意味って?? ♡3月号の試し読み・電子版の購入はこちら♡ 取材・文/千吉良美樹 本誌編集部 撮影/露木聡子 細谷悠美 イラスト/みつ汰 mateppe
  • SNSで人気急上昇中の【ご当地モア】には、モア世代の間で話題の情報が満載❤️ 今週もグルメネタをはじめ、素敵すぎるウエディング施設などなど、ご当地ネタがたくさん到着!  そこで、エリア別に人気を集めたTOP1記事を5つご紹介します。ぜひお出かけの参考にして下さいね♡タイトルをクリックすると元の記事に飛べます♪ 今すぐチェック!◇【北海道エリア】第1位◇スープカレーはKING!!!絶対間違いないです!!モアハピ部 No.672 りかこ さんの記事が第1位☆ “寒い日にはお鍋もいいのですが辛いものも食べたくなりませんか??”ということで、北海道のスープカレーの名店を教えてくれました。 野菜もたっぷりでヘルシー&おいしそう♡ 北海道エリアの皆さま、要チェックです!◇【関東エリア】第1位◇開幕前にチェック!横浜スタジアムすぐにコーヒースタンドがオープンモアハピ部 No.395 みそ さんの記事が第1位☆ DeNAファンのみそさんが、横浜スタジアムの近くに新しくできたおしゃれなカフェを教えてくれました☆ 野球観戦時の寄り道スポットとしても人気が出そうな予感。“大人の味”だという写真のスイーツ「バルケット」も気になる!!◇【東京エリア】第1位◇【やきいも専門店】冬に食べたい!ほっこりうまうぃ〜なやきいもちゃん モアハピ部 No.557 ゆず さんの記事が第1位♪ 豪徳寺へお参りに行った帰り、念願の「やきいも専門店」に立ち寄ったゆずさん。何種類もあるようですが、彼女が選んだのは??“甘くて美味しくて最高!”という実食レポートを今すぐチェック☆◇【関西エリア】第1位◇神戸で憧れのオーシャンビュー挙式ができる☆【ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン】モアハピ部 No.396 miRai さんの記事が第1位! ストロベリーブッフェに出かけた「ラ・スイート神戸オーシャンズガーデン」は、挙式や披露宴をしている施設、ということでブッフェ前にリサーチしてくれました。チャペルは神聖な雰囲気で、前方がガラス張りになっていてオーシャンビュー♡ 本題のいちごブッフェも大人気で、追加開催も決定したとか。詳しくはmiRaiさんのブログへGO!◇【中国エリア】第1位◇【#広島初出店】パイ専門店「パイ パーラー パリジャン(Pieee Parlor Parisien)」で女子会しませんか?モアハピ部 No.595 Ray さんの記事が第1位! 昨年オープンして以来、大人気のパイ専門店を教えてくれました。看板メニューの「アップルパイ」だけではなく、お食事メニューも豊富で、Rayさんのおすすめはこちらの「スモークサーモンサラダパイトースト」! SNS映えする美しさはもちろん、食べ応えもありそう♡ これは行ってみたい!気になるご当地ネタは見つかりましたか?【ご当地モア】ランキングは、毎週日曜日に配信予定です。次回の【ご当地モア】ランキングもお楽しみに!★今回のランキングは2/9(土)~2/15(金)のデータをもとに作成しました。
  • 4/21(日)まで開催中。限定スイーツ、あなたはどれに恋をする?カップルはもちろん、女子旅や母子旅の行き先としても人気の箱根。今、箱根では、甘くておいしいイベントが行われているんです♡ その名も「箱根スイーツコレクション 2019」!「箱根スイーツコレクション」とは、箱根のさまざまなお店で、テーマに合わせた期間限定スイーツを楽しめるイベントです。23回目の開催となる今年は、『恋する乙女スイーツ』をテーマに、可愛すぎるスイーツが勢ぞろい! 注目の3アイテムを紹介しますよ♪【1日20食限定】「花恋(かれん) ~Butterflies loving the flowers~」(単品 ¥980、1ドリンク付 ¥1280)/茶屋本陣 畔屋「cafe KOMON『湖紋』」チーズタルトの上に一粒苺を生クリームで包んだ桜色のモンブラン。そこにホワイトチョコレートでつくられた蝶々がとまって……。まるでスイーツに恋をしているよう♡【1日限定20皿】「Amour de printemps」(単品 ¥864、コーヒーまたは紅茶付 ¥1080 ※税込)/『天成園】[1Fカフェプルミエール]恋が実るおまじないがかけられたピンクのハイヒール。ホワイトチョコレートでできているハイヒールの中には、フレッシュな苺と桜のレアチーズケーキが! お皿の上のラベンダークッキーもキュート。「ワンダーランドのティーウェディング」(単品 ¥1380、コーヒーまたは 紅茶付 ¥1680 ※税込)/『Bakery&Table 箱根』[3Fレストラン]“恋する乙女の未来予想図=”ウェディングパーティーを、不思議の国のアリスの世界観で表現した一皿。紅茶アイスに乗ったパイのトランプ、その横にはラズベリーと紅茶のクレープ。不思議の国の住人たちを召し上がれ。このイベントでは、抽選で日帰り入浴券などが当たるキャンペーンも実施中です。応募のしかたは、インスタグラムで箱根スイーツコレクション公式アカウントをフォローし、ハッシュタグ「#箱根スイーツコレクション 2019」をつけて、箱根スイーツコレクション 2019のスイーツ画像を投稿するだけ。ぜひチャレンジしてみて。■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■「箱根スイーツコレクション 2019」期間:~4/21(日)まで場所:小田急ロマンスカー車内販売や箱根エリア等のホテル、美術館、和・洋の飲食店(36店舗)→「箱根スイーツコレクション」公式サイトはこちらから
  • ついに日本メジャーデビューを果たした9人組ボーイズグループ「PENTAGON」にも視線集中★日々さまざまな情報を更新している「DAILY MORE」のライフスタイル記事。人気のあった記事を見れば、毎日がハッピーになるヒントが見つかるかも!? ということで、2/9(土)~2/15(金)のライフスタイル人気ランキングを発表しちゃいます! 今週は、はじまったばかりのスタバさくら記事が大・大バズり中!!※記事発信時点での情報のため、入手困難な場合や、販売・セール・イベント等が終了している場合があります。♡第3位♡「PENTAGON」【インタビュー後編】 第3位は、2/13(水)にシングル『COSMO』でついに日本メジャーデビューを果たした9人組ボーイズグループ「PENTAGON」インタビュー後編。デビューが決まったときの気持ちや、デビュー曲『COSMO』の魅力、ポイントを語ってくれました! ▶︎▶︎メジャーデビューはとても大きなこと♡第2位♡「PENTAGON」【インタビュー前編】 第2位は「PENTAGON」のインタビュー前編。リーダー・フイは便利な男? メンバーも惚れる美しい胸筋の持ち主とは? 音楽よし、ダンスよし、ルックスよし、そしてユーモアありの9人組に注目♪ ▶︎▶︎今年ブレイク必至のアーティスト!♡第1位♡スタバのさくらが今年も登場! 第1位は、待望のスタバ新作SAKURAシリーズ全部みせ♡ キュートなカップのドリンクや、新作フード、限定アイテムなど気分がアガるスタバのさくらをお見逃しなく:) ▶︎▶︎今年のさくらはひと味ちがう♡あなたのお気に入り記事は入ってた? DAILY MOREでは、毎日みんなが気になるライフスタイル情報を更新中。いつもチェックして、いつもの生活をもっと楽しんで♬→先週までの「ライフスタイル人気ランキング」はこちら!
  • 今から40年前、川久保玲は誰よりも早く常識を打ち破りジェンダーレスのメンズウェアを生み出した。彼女はその道を、今も突き進み続けている  東京の桜がちょうど満開になった4月初旬のある朝早く、閑静な南青山の名もないオフィスビルに100人ほどの個性的な装いをした人々が集まった。建物の外観(何の変哲もないレンガのビル)やその内部(ベージュ一色で空っぽでさらに特徴がない)とは対照的に、そこに入っていく人々の姿は、街路をふんわりと覆うピンクの花びらと同じように、いや応なしに視線を釘づけにする。そこには宗教的ファンダメンタリストや16世紀の肖像画の人物、はたまたフェデリコ・フェリーニ監督の映画『道』(1954年)のエキストラと見まがうような格好をした人までいた。彼らは黙ったまま無表情に会釈を交わしながら、代わるがわる後方の人のために扉を押さえていた。 ARTWORK BY GENGOROH TAGAME  1969年に川久保玲が立ち上げたアヴァンギャルドなファッションレーベル「コム デ ギャルソン」は東京でも年に4回、社員とバイヤーだけのための展示会ミニショーを開く。社員は、川久保が求める厳密な基準に沿って、メゾンのあらゆる美学のルールを熟知していなければならない。この美学を守るために彼らは人生を捧げているも同然なのだ。グレーの絨毯を敷き詰めた会議室には、合板製のショーステージが特設されていた。その横にプラスチックの折りたたみ椅子が整然と並び、蛍光灯はチカチカと点滅している。そんななかで完璧なメイクとヘアスタイルのモデルたちが何千マイルも離れたパリで、何カ月も前に披露された今シーズンのコレクションを披露した。 チュールを何層にも重ねたスカートやプラスチックのヘッドピースを身につけたモデルたちは、ルイス・キャロルの世界から抜け出してきたようだった。だが彼らの存在はどこか場違いで、さして重要ではないようにも見えた。私は懸命にランウェイだけに注目しようとしたが、どうしても向かいに座っている数十人の、全身をコム デ ギャルソンで固めた社員の姿が視界に入ってくる。彼らは共通のイデオロギーを掲げて闘志に燃える集団を思わせた。大半の人が前髪のあるヘアスタイルで、ジュエリーは身につけていない。ウォッシュド・ウールのラッフルジャケットを着ている人や、アルチンボルドの絵画をプリントしたガウンをまとい、アレルギー用マスクをつけている人もいた。レイヤードスカートはロング丈で、誰もがアンクルソックスをはき、シューズはフラット、ピーターパン・カラー(先が丸く幅が広い襟)はオーバーサイズだ。多様なシーズンとライン(コム デ ギャルソンには18ものラインがある)が入り交じったコーディネイトは強烈で目がくらみそうだった。ウィメンズウェアを着ている男性や、メンズウェアを着ている女性もいた。しまいに私は、メトロポリタン美術館で2017年に催された『川久保玲/コム デ ギャルソン: Art of the In-Between』回顧展の会場に引き戻されたような気になった。だがここで目にした彼女のアーカイブは命を吹き込まれたようで、展示会に並んでいたものよりずっと身近で、迫ってくるようなインパクトがあった。(パリ・コレクションで発表された2019年春夏をチェック) >>2019年春夏コレクション「COMME DES GARÇONS」を、もっと見るSOURCE:「The Great Liberator」By T JAPAN New York Times Style Magazine BY ALICE GREGORY, PHOTOGRAPHS BY LAURENCE ELLIS, ARTWORK BY GENGOROH TAGAME, TRANSLATED BY JUNKO HIGASHINO NOVEMBER 12, 2018 その他の記事もチェック その「ものづくり」はどこから来るのか ファッション界随一のファンタジスト、山本寛斎が再ブームに<前編> パリ・コレクションで発表された「コム デ ギャルソン・オムプリュス」の2019年春夏コレクションより(撮影もパリにて)。強烈な異彩を放っていたのが、プラスチック製の動物の目や牙をあしらったゴールドチェーンのネックレス PHOTOGRAPH BY LAURENCE ELLISPHOTOGRAPH BY LAURENCE ELLISコム デ ギャルソン・オム プリュスの2019年春夏コレクションのテーマは「クレイジースーツ」。服の丈を縮め、ラテックス製ヘアピースをつけて“男性らしさ”とスーツの常識を覆した。ヘアピースをデザインしたのはショーのヘアスタイリストとして川久保と長年コラボレーションをしているパリのジュリアン・ディス PHOTOGRAPH BY LAURENCE ELLIS2019年春夏コレクションで川久保はスーツのシルエットと構造を崩してクレイジーなタキシードや複雑なひねりを効かせたセットアップ、縮めているのに。オーバーサイズなシルクスーツなどを披露した PHOTOGRAPH BY LAURENCE ELLISPHOTOGRAPH BY LAURENCE ELLIS
  • シンガポールを舞台にしたロマンチック・コメディ『クレイジー・リッチ!』の世界的ヒットをきっかけに、ハリウッドは今、アジアンブームが到来中。本作品で個性的なキャラクターを熱演するキャストはなんと、全員がアジア系。作品の面白さに加えて、ハリウッドにはこんなにアジア系俳優がいたの!?と、その数と多様さにも驚かされた人も多いのでは? さらに今年のゴールデングローブ賞では、ドラマ『グレイズ・アナトミー』でおなじみのサンドラ・オー(47)がアジア系の俳優として初めて司会に抜擢され、サンドラ自身が主演を務めるドラマ『キリング・イヴ/Killing Eve』でテレビ部門の主演女優賞にも輝くという、歴史的快挙も! photo:Getty Images いまだかつてないアジア系俳優ブームの今だからこそ、絶対におさえておきたい、アジアンビューティー33人をピックアップ。人種の壁を超え、欧米の映画やドラマ、音楽、ファッションシーンで活躍する彼女たちの姿に、勇気とインスピレーションをもらえるはず!  photo:Getty Images, Aflo text : Makiko Ota   >>華やかさを取り戻したゴールデングローブ賞! サプライズ演出から華麗なドレスルック35選までを一挙公開 元エンジェルのドリュー・バリモア&ルーシー・リューも太鼓判! 新『チャーリーズ・エンジェル』に期待が高まる
  • 突然姿を消した伝説のデザイナー、マルタン・マルジェラの素顔と、ブランド設立から彼が去るまでの「メゾン マルタン マルジェラ」の日々を、彼を支えた人々の証言などで明らかにする傑作ドキュメンタリー『We Margiela マルジェラと私たち』の日本公開がBunkamuraル・シネマなどで始まった。 ©2017 mint film office / AVROTROS挑発的でコンセプチュアルな作品で一世を風靡、熱狂的なファンを獲得する一方で、初期には激しい批判にも晒された孤高のデザイナー、マルタン・マルジェラ。公に撮影された写真はなく、インタビューは書面にて、しかも主語は「I=私」ではなく「We=私たち」と答えるほど匿名性を貫いた彼と、彼とともにブランドを立ち上げ、一時代を築き上げたジェニー・メイレンス、そしてブランドを支えたクリエイティブチームの「私たち」の物語を、数多くの証言と残されたフィルムなどを通じて浮き彫りにしたのがこの作品だ。監督はオランダ出身の女性ドキュメンタリー作家、メンナ・ラウラ・メイール。彼女はデザイナーとしてのマルジェラに興味を持ったのではなく、突然消息を絶った人をテーマにして作品を撮りたいと考える中で彼のことを知り、「これほどまでに有名でありながら、その人物自体については知られていないというのはどういう意味を持つのか」ということを出発点にこのドキュメンタリーに取り組んだのだそうだ。 ©2017 mint film office / AVROTROS作品の軸となっているのは、メゾンが売却される2002年に58歳で引退したメイレンスの証言。2017年にこの作品の完成を見る前に亡くなった彼女は、映像ではなく、声だけの出演。彼女の証言のシーンにはメゾンにとって大きな意味を持つ色、白の背景だけが使われている。また、1989年の創立初期から2002年までコマーシャル・ディレクターを務めたアクセル・ケラー、1993年から2008年までコミュニケーション・ディレクターを務めたパトリック・スキャロン、メイレンスの娘でコマーシャル・マネージャーを務めていたソフィー・ペイ、1989年から2010年までセールス・マネージャーを務めたヴィッキー・ロディティスといった「私たち」や、外部の協力者たちによる証言も興味深い。このメゾンの特異な立ち位置や、初期のメゾンに満ちていたエネルギー、そして会社が大きくなるにつれて生まれていった問題など、初めて明かされる事実に、観る者は驚かされることになる。スタッフが着る揃いの白衣や、何も書かれていない白いタグと白い糸のステッチ、それに今なおブランドを象徴する「タビ」ブーツにまつわる秘話などには、マルジェラ好きなら興奮必至。ブランドの歴史やファッション界に衝撃を与えたコレクションについて知らなくとも、圧倒的な才能を頂点にした共同体が規模が大きくなるにつれてジレンマを抱え、元の状態を維持できなくなっていくまでを赤裸々に描いた誠実な物語には、きっと心打たれるはずだ。映画は今後全国で順次公開。詳細は公式サイトでチェックして。 映画『We Margiela マルジェラと私たち』公開日:2019年2月8日(金)Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開監督:メンナ・ラウラ・メイール 出演:ジェニー・メイレンス(声のみ出演)、ディアナ・フェレッティ・ヴェローニ(ミス・ディアナ)ほか 原題:We Margiela ©2017 mint film office / AVROTROShttps://wemargiela.espace-sarou.com/   Text : Shiyo Yamashita
  • 最近行ったふたつの展覧会の話です。 ひとつは、品川・原美術館で開催中の『「ソフィ カル ─ 限局性激痛」原美術館コレクションより』、もうひとつは、横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の『あざみ野フォト・アニュアル 長島有里枝展 知らない言葉の花の名前 記憶にない風景 わたしの指には読めない本』。 ソフィ カル展の図録。本自体は英文ですが、日本語訳もついているのでじっくりと作品を味わうことができます ソフィ カル展は、失恋までの92日と失恋から立ち直るまでの99日を写真と文章で見せるというコンセプトの作品。実際に見ていただきたいので詳しくは書けないのですが、付記される文章によってこんなにも写真の見え方が変わるのか、という驚きを感じる展示です。文字のフォントや色、掲載の仕方など、細かなディテールが積み重なることで、ソフィの気持ちがぐぐっと迫ってくるのを感じます。写真と文章のマッチングの妙によって、受け取るメッセージの深度が変わるんだ、と素直に感動を覚えました。 ソフィ カル展の感動が冷めやらぬまま、別の日に長島有里枝展に行った時のこと。会場で配られた冊子に掲載されていたインタビューのなかに「文章と写真、その二つを隣り合わせにすることに対して長い間、どういうかたちがベストなのかを考えてきました。現時点では、お互いがお互いを殺してしまうことのほうが多いと思っています。」とあり、頭をガンと殴られた気持ちに。Instagramひとつとっても、自分自身の編集という仕事を考えても、写真と文章を組み合わせるということを日々行なっているわけですが、ここまで意識的にやってきただろうか、と。胃がひやりとする気持ちを抱えつつ、三部構成からなる展示を見学。 展覧会で配布されている冊子。長島さんのインタビューも掲載されており、読み応えがあります三部構成の展示は、いずれも写真と文章をテーマにしたものですが、全く違う方法でその主題が提示されています。こういう可能性があるのか、と衝撃を受けたのですが、結局自分のなかで何がベストなのかという答えに辿り着くことはできませんでした。ただ、こうやって考えること自体が美術館に行く意味なのかもしれない、と珍しく思索をめぐらす週末に。ソフィ カル展は3月28日まで、長島有里枝展は2月28日まで開催しています。
関連キーワード