マルベリーのブーツと3年目の浮気

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それは実に3年ぶりのことでした。ほとんどの買い物がひと目惚れというダメ人間なのですが、筋金入りのパンツ派で履く機会が少ないせいか、ブーツに心を動かされることが少なかったのです。そんな頑なな心を3年ぶりに動かしたのが、このマルベリーのブーツ。

遡ること2か月。ロンドン・コレクションの出張時にリージェント・ストリートにできたマルベリーの新しい旗艦店に行ったんです。ピンクをキーカラーにしたモダンなショップだったのですが、そこで見たゴールドのスナップボタンが特徴的なブーツが脳裏に焼き付いて離れない。帰国後も「あのブーツ可愛かったな~」という思いが忘れられず、ついに手に入れました。

実際に履いてみると、ヒールの高さもほどよく、スナップボタンで脱ぎ履きできるのも便利。ファスナータイプだとついタイツに引っ掛けてしまうので、せっかちな私にはぴったりなんです。何よりゴールドのスナップボタンがさりげないポイントになって、全身の着こなしを引き締めてくれます。パンツとの相性もよく、気づけば毎日履いている……。

3年も新調していなかったので、自分の人生にはブーツは必要ないのかもと思っていたのですが、やはり可愛いものは可愛い。ブーツの良さを改めて実感した3年目の浮気でした。

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  • 今やマッチングアプリで始まる恋は、珍しくない。どんな人が来るかぎりぎりまでわからないからこそ、待ち合わせでのときめきもひとしお。クラシカルなプレフォールに身を包む女性の、「はじめまして」を追いかけた。マッチングの瞬間、高揚感が生まれるマーゴットは恋人を探そうとアプリを眺めているとふと服のセンスがいい人、マエルが目に留まる。プロフィールにはゾンビ映画が趣味と書いてあって、気が合いそう。文章に嫌みがなく、写真も自撮りではなく、完璧。右スワイプして数分後、見事にマッチング。部屋でまどろむこんな日には、ローゲージのミックスニットのカーディガンを羽織り、シェトランドウールのパンツでリラックス。Tシャツにはカラフルな糸で「THE SUBVERSIVE STITCH」というメッセージが刺しゅうされている。これはフェミニストの美術史家ローズシカ・パーカーの著作からの引用。 カーディガン¥360,000・Tシャツ¥140,000・中に着たニット¥140,000・パンツ¥190,000・ソックス¥44,000/クリスチャン ディオール(ディオール)初デートはいちばん素敵に見える服を1週間にわたり毎日メッセージを交換。同時にウェブやSNSで信頼できる人かをチェックする。やりとりで人柄のよさが伝わってきたので、会うことに。初デートはやはり緊張する。面白くないと思われたらどうしよう、写真と違うと思われたら……不安で胸はいっぱい。だから自分がいちばん素敵に見える、ラグランスリーブの白いブラウスを選んだ。ビブにプリーツ飾りが斜めに配され、幾何学的な印象。ウールクレープのボックススカートを合わせたルックは、60年代のソルボンヌ大学の学生から着想を得て。クロコダイルの型押しブーツで、パンチを加えるのも忘れずに。 ブラウス¥173,000・スカート¥142,000・ピアス¥52,000(参考価格)・ネックレス¥47,000・バッグ¥184,000・ブーツ¥159,000/クロエ カスタマーリレーションズ(クロエ)想像以上に素敵な人が現れた夕方6時。街が夕焼けに染まる中、なかなか彼が見つからないから電話してみる。「チェックのシャツを着ています」という。待ち合わせ場所に現れた彼の姿が、写真より素敵で、思わず笑みがこぼれる。「マーゴットさん? はじめましてマエルです」と彼もはにかんだ。 (右)ポリウレタン素材のトレンチコートに、TBモノグラムのシャツを合わせて伝統とモダニティを融合。ボウリングバッグから着想を得たバッグ「CUBE」も含めてベージュトーンで統一し、レディライクに。コート¥330,000・シャツ¥130,000・スカート¥190,000・バッグ¥270,000・ベルト¥56,000・ブーツ¥165,000(すべて予定価格)(左)2019年春夏に使用されたアートワークを、メゾンのコードであるチェック柄にモザイク画のようにはめ込んだ。シャツ¥68,000・パンツ¥90,000(ともに予定価格)/バーバリー・ジャパン(バーバリー) 初めての食事は、お互いの人となりを知る大切な時間予約してあるダイナーへ。住んでいる場所、趣味、仕事の話などで、互いのパーソナリティを掘り下げていく。定番の質問である「なぜアプリを始めたの?」を投げてみると、「趣味が合う人と効率的に出会いたいから」というシンプルな答え。すごく聞き上手なマエルに、つい夢中になって話してしまう。ゾンビ映画の話に花が咲く。 (右)異なる2 種類の花柄がのったシルクシフォンをアシンメトリーに重ねたドレス。パッチワークブーツを合わせて、グランジィに仕上げて。ドレス¥82,000・リング¥21,000・ブーツ¥78,000・椅子に掛けたコート¥290,000(左)フード部分にRexyの顔を配した、チャーミングなシアリングコート。コート¥290,000・パンツ・スニーカー(ともに参考商品)/コーチ・カスタマーサービス・ジャパン(コーチ)話が盛り上がった二人はそのまま近くのミニシアターへ初めて一緒に映画を観るときは、どこで笑い、どこで泣くかが気になるところ。彼女はキャラクターのユーモアに思わず笑ってしまうけれど、隣からの視線が気になってなかなか集中できない。 (右)グラフチェックをのせたニットブルゾンとパンツのセットアップ。レースタイツとハイネックニットで赤をリフレイン。バッグ「グッチ ズゥミ」でクラシックにまとめた。ブルゾン¥320,000・パンツ¥175,000・ハイネックニット¥98,000・バッグ¥350,000・ネックレス¥259,000・[左手]人さし指リング¥72,000・薬指リング¥52,000・[右手]リング¥80,000・タイツ¥20,000・靴¥118,000(左)ツィードのノーカラージャケットにいちごのブローチをあしらい、ジェンダーレスな着こなしに。ジャケット¥400,000・セーター¥130,000・シャツ¥73,000・スカーフ¥56,000・パンツ¥140,000・ブローチ¥110,000・靴¥98,000/グッチ ジャパン(グッチ)夜道に浮かぶ無数の光を見て彼女は何を思うたくさん笑った一日を反芻しながら、一人夜風に当たる。さっきまでのひとときが急に夢の中の出来事に思えてきて、冷静になる。全体的には楽しかったけど、でも……また会うかどうかはわからないな、と思う。ボクシーな「レクタングルジャケット」に、スキニーよりゆとりのあるシェイプのデニムを合わせたマニッシュなスタイル。「ブルジョアジー」「スクールガール」がキーワードのトラッドなスタイルに、ボアでトリムされたニーハイブーツが遊び心を添える。 ジャケット¥360,000・シャツ¥76,000・パンツ¥97,000・バッグ¥210,000・ピアス¥145,000・リング¥57,000・ベルト¥57,000・ブーツ¥235,000(リング、ピアス以外すべて予定価格) セリーヌ ジャパン(セリーヌ バイ エディ・スリマン) >商品のお問い合わせ先と電話番号はこちら SOURCE:SPUR 2019年7月号「はじめましての待ち合わせ」photography: Kiyotaka Hamamura styling: Mayu Yauchi hair: HORI〈bNm〉 make-up: Rie Shiraishi model: Margott, Mael cooperation: PROPS NOW, LINEN & DECOR
  • ドクターマーチンが、イギリスのロックバンド、ザ・フーとのコラボレーションアイテムを全国のドクターマーチンショップと公式オンラインショップにて発売中。1967年にザ・フーのギタリスト、Pete Townshend(ピート・タウンゼント)が「1460」8ホールブーツをステージで履いたことで、それまでワークブーツのブランドとして知られていたドクターマーチンに大きな転機が訪れたことは有名。今回はそんな音楽シーンとの繋がりを生んでくれた、ザ・フーとの記念すべき初コラボレーションとなった。 ザ・フーコレクションピースは、すべてユニセックス展開。ザ・フーの象徴的な3色の「ターゲットマーク」があしらわれている。インソールには、ドクターマーチンとザ・フーのロゴがダブルネームで刻印され、ドクターマーチンのアイコンディテールであるヒールループとウェルトステッチは、特別仕様のレッドで統一。 (左から)1460 THE WHO SMOOTH ¥28,000、ADRIAN THE WHO SMOOTH ¥24,000/ドクターマーチン・エアウエア ジャパン「1460」8ホールブーツ、「1461」3ホールシューズ、「ADRIAN」タッセルローファー、「PRESSLER」キャンバススニーカー、「TOOMEY」キャンバススリッポンなどのフットウェアが取り揃うだけでなく、シューズボックスもオリジナル仕様に。ほかに、バッグ、Tシャツ、ソックスなどバリエーション豊かなラインナップとなっているので、ファンならずとも要チェックだ。 (左から)THE WHO LOGO TEE ¥9,000、SMALL THE WHO BACKPACK ¥48,000/ドクターマーチン・エアウエア ジャパンドクターマーチン・エアウエア ジャパンhttps://www.drmartens.com/jp/03-5428-4981 text: Fuyuko Tsuji ⇩「ドクターマーチン」とザ・フーとのコラボレーションのラインナップをチェック!
  • 「どうやって自分をスタイリングするのか。それが大事なんだ」 2019年3月末、日本の媒体ではSPURだけの独占インタビューが実現。貴重な肉声を届ける。 2019年プレフォール、新たなラインTHE MARC JACOBSが誕生。それは精力的なコラボレーションを展開しながら"マークらしい"美意識に立ち返るコレクション。デビューから33年、モードの第一線を走り続ける彼は今、何を考えているのか。スペシャルロングインタビューとともに新作をいち早く公開する。 取材当日はコージーないでたち。「今日の僕のスタイルはノースタイル。フーディに、マーク・ジェイコブスのカシミヤシルクスウェットシャツ。牡牛座のネックレスは、Sarah-Jane Wildeが贈ってくれて以来、気に入って一度もはずしてない」 「来週結婚するんだ」とさらっと言ったマーク・ジェイコブス。衝撃の発言にびっくりしたが、ゴージャスなウェディングケーキも話題となった盛大な結婚式の1週間前に、NY・ソーホーのオフィスにてこれから立ち上げるTHE MARC JACOBS(以下「THE」)について聞く非常に貴重な機会に恵まれた。2018年のリゾートコレクションでは1993年に発表されたグランジコレクションを25周年を祝して復刻したり、結婚、新ラインの立ち上げなどマーク・ジェイコブスが公私ともに、大きな節目、進化の時期を迎えている。この記念すべきときに、彼の世界観を改めて語ってもらった。  グランジとは、多様なアイテムを自由に組み合わせること 「グランジコレクションを発表したのは、25周年に何かいつもと違うことがしたかったから。それにMARC BY MARC JACOBSや、グランジコレクションが生まれた頃のエネルギーや美意識を復刻させたら、どんなふうに受け取られるのかを見るいいタイミングだとも思った。僕がいつも好きだった服を見返してみるのも面白いしね。ランウェイとは違う種類の服を集めて、その中からいろいろなアイテムを合わせて着る、ということをまたしたくなった。つまりグランジとは、そういうものなんだ」 「THE」ではそのスピリットが活かされ、誰もが愛する彼のシグネチャーといえるスタイルが新鮮な視点で蘇っている。 リアルなヴィンテージ感漂うスウェットシャツ。ペパーミント パティやルーシーが配されたものも。¥33,000/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(マーク ジェイコブス) 「初めに作ったのは、スヌーピーのスウェットシャツ(2)だった。『THE』のウィメンズコレクションの責任者でもあるオランピア・ル・タンが、60年代後半から70年代初期のヴィンテージのスヌーピーのスウェットシャツを持ってきてね。着古されてボロボロだったけれど、みんなすごく気に入ったんだ。オールドスクールなスヌーピーがね。それからソフィア・コッポラが『ルイ・ヴィトン時代のドレスが好きだったから、プリントでまた欲しい』と言ったからドレスを作ったし『MARC JACOBSでお気に入りのセーターとコートがあった』とも言うから、それも製作することになった。意見を交換しながら、みんなが一番好きなものを形にした。サーマルスウェットシャツに、40年代風ドレス、ピーナッツスウェットシャツ。そうやってコレクションができていったんだ」 「THE」の画期的な点は、スヌーピーのスウェットシャツが好き、という出発点から、ピーナッツとのコラボレーションを実現したことだろう。 Schottとコラボレーションしたピンクのジャケットに、シルクパジャマを合わせた全身ワントーンのスタイル。質感の対比をきかせる 「もっともこだわったのは、本物を追求するということ。つまり“ピーナッツっぽい”ものは作りたくなかったから実際に声をかけたんだ。ピンクのモーターサイクルジャケットも絶対に欲しいと思ったから、Schottと一緒に完璧なものを作った(3)。ただ『THE』では、コラボレーションだけを展開したかったわけじゃない。全体のさまざまな要素の一部としてピーナッツのアイテムがある、というのが理想的だった。いろいろなピースを合わせたときに、より折衷的で、スタイルを重視したコレクションになるようにね」 個性を浮き彫りにするミックススタイル 4 年代もさまざまな双子が登場するキャンペーン。撮影は気鋭のフォトグラファー、Hugo Scott5 グランジライクなセーターに加えて、やわらかなカラーのコーデュロイパンツもマークのお気に入り みんなが大好きなマークのアイテムを集めた「THE」。新たな視点をもたらす重要な役割を担ったのは、ロッタ・ヴォルコヴァによるキャンペーンのスタイリングだった(3〜5)。 「彼女はすごくクールだよね。バレンシアガでの仕事を知っていたんだ。僕もチームのみんなもすでに自分たちの言語を熟知している。だから別の視点を持った人と仕事してみるのはよいと思って。たとえば『2色のカラーストッキングを作るのはどう?』とかね。シンプルな提案から、クールで新しい視点を生み出してくれる人。それによってナイスなエッジが生まれる。彼女がいなかったら思いつかなかったようなことがたくさんあった」 それでは、マークが考える「THE」を着こなす理想の女性像とは? 「僕らがやりたかったことは、さまざまな年代の双子をキャストしたビジュアルにも表れていると思う。大事なのはパーソナリティなんだ。いかに自分のスタイルをつくり上げるのかということ。キャンペーンでは、ダイバースな視点を持って、個性を服に反映することを実験してみたかったんだ。だから、このコレクションにおける僕の理想は、ランウェイピースのコートに、スヌーピーのスウェットシャツを着てくれるようなことかな。そのほうが面白いし、若々しいし、コンテンポラリーだから。僕は常にミックスするのが好きなんだ」 ちなみに、彼自身のお気に入りアイテムは、やはりグランジに回帰する。 「僕が一番好きなルックは、裾がグランジらしい、ストライプのセーター(5)。カート・コバーンが着ていた古いセーターに似ているんだよね。僕自身も昔こういうセーターをよく着ていた。もうオーダーして、受け取って、本当に大好きなんだ(笑)」  永遠に守り抜くもの、変わり続けるもの 羽根が舞うドレスなどなどますますクチュールライクに美しく進化した2019-’20年秋冬コレクション 最近のランウェイコレクション(6)はとりわけ絶賛されているが、新たな表現の場があることで、ランウェイへの視点もさらに定まったのだろう。 「ランウェイはもちろん僕が一番好きな場所だ。もっともルールがなくて、もっとも夢が見られる場所だから。音楽で、モデルのキャスティングで、ビジョンを創造することで、ルックで、ファンタジーを表現できる。ランウェイはクリエイティビティという意味で、もっとも抑制のない自由がある場所。『THE』のようなことができる限りは、ランウェイはスペシャルなものであっていいと思うんだ」 またファストファッションが当たり前のように存在している今、「僕がやりたいからだけではなくて、ランウェイを保存していく責任があると心から感じている」とも語る。 マーク・ジェイコブスは、世界観を通して今では多くの人が口にする“ダイバーシティ”を、誰よりも先に提示していたのだと思う。それが今回、より明確になったような気がする。 「フレグランス、ビューティ、『THE』、そしてランウェイ。すべてがあって、MARC JACOBSの世界が完成するのが好きなんだ。それぞれが大事だし、すべてが揃ってパーフェクトであることも美しいと思う」 結婚も控えたこの日、最後にマーク・ジェイコブスの未来への展望を聞いた。 「今の目標は、ここで頑張ること。MARC JACOBSが今日どうあるべきなのかを考えて、実現のために一生懸命働くことかな。新しいフレグランスのローンチもあるし、リテイルやオンラインショップの位置づけも再定義したいね。世界の風景は、変わり続けるから。永遠なんてものはひとつもないし、過去のほうがよかったと言ったところでいいことはない。だから僕は、環境や世界の変化とともに進化したいし、それに敬意を表して生きたいんだ。自分なりに心地よい方法で関わっていきたい。あと個人的に大きな出来事は、来週結婚すること。家を買ったから改装しないといけないし、家具を見つけて、引っ越しもしなくちゃ。それに、また体を鍛えたい。ジムに通って、健康的な食事をして、筋肉のある引き締まった体になりたいね(笑)」THE MARC JACOBSは夢を見る マーク・ジェイコブスが「THE」で提案するのは、日常で着られるファンタジー。自由なスタイリングによって、装う人のパーソナリティを浮き彫りにする。ニューコレクションをいち早く日本でシューティング。 ドレス¥93,000・ヘッドバンド¥26,000・タイツ(参考色)¥14,000・ブーツ〈ヒール9㎝〉¥79,000/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(マーク ジェイコブス)「THE PRAIRIE DRESS」と名付けられたドレスのノスタルジックな花柄プリントを主役に。STEPHEN JONESとコラボレーションしたヘッドバンドとレースアップのヴィクトリアンブーツを合わせて、力強いロマンスを描き出す。バイカラーのタイツがウィットに富んだ裏切りもプラス。凛とした立ち姿にモードの愉しみがあふれる。 ジャケット¥79,000・ミニスカート¥51,000(参考価格)・ヘッドバンド¥26,000・ベルト¥43,000(参考価格)・タイツ¥14,000・靴〈ヒール10㎝〉¥51,000(参考価格)・手に持ったストール¥57,000/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(マーク ジェイコブス)デニムセットアップのピーナッツのコミックから引用したプリントに心をくすぐられる。色褪せたような質感がヴィンテージライク。肩の立体的なフォルムと大きめのラペル、マイクロミニ丈が可憐な表情もひとさじ。拡張コードがモチーフのベルト、携えたピーナッツのロングストールでプレイフルな女性像をさらに堪能する。 SPECIAL MOVIE PROFILE1963年、NY生まれ。名門のパーソンズ・スクール・オブ・デザインを卒業後、1986年に自身の名を冠したブランド、MARC JACOBSをスタート。1997〜2014年はルイ・ヴィトンのデザイナーも兼任していた。SOURCE:SPUR 2019年7月号「マーク・ジェイコブスの未来」interview & text: Akemi Nakamura (interview) photography: Naoko Maeda (interview),John Clayton Lee  styling: Tamao Iida hair: KOTARO 〈SENSE OF HUMOUR〉 make-up: NOBUKO MAEKAWA 〈Perle〉 model: Marland 
  • 2015年に国連サミットで採択された、2030年までの国際目標である、持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」。これは海や陸の豊かさを守る、ジェンダー平等の実現など、17の目標で構成されている。目標達成に向けてサステイナブルな動きが活発化するファッション界からハイブランドの活動にフォーカス。ラグジュアリーの価値観が変わりつつある今、どのブランドの服を買うのか、サステイナブルな一枚を選ぶのかは、私たち次第。その自由な選択に責任を持つことが、未来のラグジュアリーにつながっている。グッチ"ROBE D’HOMME POUR FEMME"のレタードが入ったスパングルのロングドレスは、ジェンダー平等をストレートに表現。手にしているのはZINEの『CHIME』。ドレス¥1,550,000・ティアラ¥236,000・靴¥105,000/グッチ ジャパン(グッチ) タイツ/スタイリスト私物ジェンダーの平等はブランドとしての新しい指針 ジェンダーの平等や自分らしさの自由な選択について精力的に発信しているグッチ。2013年に立ち上げた「CHIME FOR CHANGE」は、世界中の少女と女性のために上げられた声を集結するグローバルプロジェクト。この計画はサルマ・ハエックやビヨンセらが共同発起人となり、ジェンダー平等を実現目標にしたキャンペーンとして飛躍した。今年1月には『CHIME』というZINEを創刊。NYのアクティビストでライターのアダム・イーライが編集し、賛同するアーティストたちが寄稿。ジェンダーの平等を訴求している。またグループ内でもジェンダーの格差を正すよう努力を続け、シニアマネジャーの59%が女性に。グローバルなファッション企業の中で、ジェンダーにかかわらず人間が生きやすい社会や環境づくりの旗振り役として、これからも期待大だ。バーバリークラシックなインバネスコートも光沢感のあるエコナイロンでモダンに。なめらかな肌ざわりで、トレンチのようにベルトがついている。コート¥135,000・ドレス¥220,000・ブラトップ¥60,000・ショーツ¥50,000・靴¥135,000(すべて予定価格)/バーバリー・ジャパン(バーバリー)よりいっそう着る喜びが増すサステイナブル素材の服 バーバリーは昨秋、在庫を廃棄処分しないことをリリースし話題を集めた。それ以前から再利用や修理で生かしていく方針は固めていたが、昨年5月にはファッションのリサイクルプログラム「Make Fashion Circular Initiative」のコアパートナーになるなど、現在も取り組みは拡大中だ。さらにサステイナブル素材として、世界で64万トンといわれる廃棄された漁網や再生ナイロンで作られたエコナイロン「ECONYL®」をプレフォールコレクションに使用。これによって、ナイロン糸製造の過程で必要な原油使用量と二酸化炭素排出量を減らすことができるという。エコナイロンとトラッドスタイルを組み合わせてモダンに昇華したリカルド・ティッシのデザイン。このサステイナブル素材は新しいモードをつくり、まとう者の楽しみまでも広げていく。ショパール氷のキューブが着想源のアイスキューブ コレクション。フェアマインド認証のエシカルゴールド。(上から)シンプルな直線型。ネックレス〈K18WG〉¥210,000・グラフィックで動きのあるフォルム。〈K18RG、K18WG〉¥460,000/ショパール ジャパン プレス(ショパール)すべて追跡可能なエシカルゴールドにスイッチ 昨夏にジュエリーや時計に使うゴールドをすべてエシカルゴールドに切り替えたショパール。エシカルゴールドとは、流通経路が生産から消費・廃棄段階まで追跡可能(トレーサブル)なゴールドのこと。ゴールドの採掘の現状は、現場で働く採掘者が劣悪な環境で労働を強いられたり、不当に値切られたりと、複雑な問題が山積み。その状況を改善しようと、採掘者などルートが明確なエシカルゴールドを採用している。2013年には「公正な採掘のための連盟(ARM)」と提携。採掘者に資金や技術を提供することで、採掘者のフェアマインド認証(ARMが定める基準をクリアし公正に採掘された鉱物だけに認められるもの)取得に対する責任を担っている。これまでにもショパールの支援でコロンビアとボリビアの鉱山がフェアマインド認証を取得。ペルーの採掘者にも支援を行い、教育や福祉面でのサポートも実施予定だ。たくさんの人々の手を経て届く質のいいゴールドには、関わった人へのやさしさも光となって輝いている。クレージュポップなモチーフが浮遊感を誘う。アーカイブコレクションから着想しモダンにアップデートしたコットンケープとパンツ。スナップボタンつきで、自由なイメージを表現している。ケープ¥173,500(参考価格)・パンツ¥104,000・靴(参考商品)/エドストローム オフィス(クレージュ)メゾンの象徴的な素材、プラスチックからの脱却 2018年にクレージュは、アーティスティックディレクターにヨランダ・ゾーベルが就任。彼女が真っ先に取り組んだのは、メゾンの代名詞のようなプラスチックの使用をやめること。ブランドが創設された1960年代は、テクスチャー加工したビニールなどプラスチックは未来的な素材だったが、2019年ではサステイナブルな素材のほうがクレージュの未来を描くことができる、と考えた。今後はビニール素材に替わる新素材の開発を計画している。昨秋には"プラスチックの終わり"がテーマのカプセルコレクションを発表。明るいイメージはそのままに、耐久性のあるコットンやオーガニックリネンと、ポストプラスチックな素材で、新しいメゾンの歴史を刻み始めている。ステラ マッカートニー動くたびに裾がスウィングする可憐なドレス。100%のサステイナブルビスコースで、タイダイプリントが開放的。ドレス¥210,000/ステラ マッカートニー カスタマーサービス(ステラ マッカートニー)持続可能に管理された森から木を調達してビスコースに 2001年のブランドスタート時から地球環境に配慮した物作りを行い、その第一人者として語られてきたステラ・マッカートニー。ここ数年は特にスタートアップの開発者と組んで、エシカルな服作りを着実に実現している。そのひとつがサステイナブルなビスコース(レーヨン)だ。木材の繊維から作られるビスコースは、生産のために年間1億5000万本もの木が伐採されている。それを減らすため、持続可能に保護管理され、認証を受けた森林からのみ木を調達。そのパルプはドイツでビスコース繊維になり、イタリアで生地化。生産をヨーロッパで行うので、輸送の面でも二酸化炭素の排出量を抑え結果的に森林を守ることに。一枚のドレスでおしゃれをすることが、実はきれいな空気の維持につながっているのだ。 Special interview with Stella McCartney 「ステラ・マッカートニーさん、ファッションで地球は救えますか?」 photography: Mary McCartney 「救える」と信じる、モード界におけるこの分野の先駆者に、改めて取り組みについて聞いた。彼女が考える地球の未来を私たちも一緒に思い描けたなら、幸せな明日に少し近づくはず。 素材や染色、全方位的なサステイナビリティ化を  地球環境保護についての自身の哲学をブランドでも追究してきたステラ・マッカートニー。持続可能な開発目標「SDGs(エスディージーズ)」と照らし合わせても、彼女が行なっている活動と重なることが多く、積極的に関わっていることが見て取れる。しかし、本人はまだまだ道は遠いと語る。 「いつもサステイナブルにできないかと心を砕いていて、もっとモダンな展開方法を模索しているけれど、そう簡単なことではありません。EP&L(環境損益を数値化した計算書)レポートを毎年提出して改善に努めていますが、私たちも完璧じゃないんです」  サステイナビリティはすべての根幹で、それなしでは何を得ることも、生きることすらできない、と話すステラ。全方位的にサステイナブルな取り組みを進めているが、今最も注目を集めているのは素材の開発だ。たとえばサステイナブルビスコースについて、そのクォリティに自信を示している。 「私たちはキャノピーという非営利の森林保護団体と提携して、ビスコースになる木材をFSC(森林管理協議会)認証を受けている、スウェーデンの持続性を管理した森から産出されるように取り計らっています。納得のいく生地が完成するまでには2年かかりました。けれど今では、サステイナブルビスコースを使っている業界唯一のメゾンであることを誇りに思っています」  取り組みがパワーアップしたのは、2012年に社に参加し、現在は持続可能性・倫理的トレード部門のトップにいるクレア・バーグキャンプによるところも大きい。ステラとクレアはアメリカのバイオテック企業ボルトスレッド社と提携し、新素材を研究開発。マイセリウム(菌糸体)で作られたレザーの代用をするバイオ素材「マイロ」(アイコンバッグ“ファラベラ”での商品化を目指している)や、クモの糸から着想したエシカルなマイクロシルクなどを採用。ほかにも世界のテック系スタートアップを探し出して協力関係を築き、時間をかけて商品化してきた。 「いつも新素材やテクノロジーの開発、イノベーションに取り組んでいて、やりがいを感じています。これまでの素材の代わりになるものが生まれそうという情報が入るとわくわくしますね」  また、素材開発以上に地球環境にダメージを与える工程である染色については、どのように考えているのだろう。 「“カラリフィックス”という、染色工程の新しいあり方を編み出した会社と提携しました。それは有害性の低い化学染料や薬品を使い、従来の10分の1の水で染色できるプロセスなんです。このテクノロジーは、産業界をはじめ、世の中をもガラッと変えるものになるんじゃないかと考えています」一番サステイナブルなのはみんなが着たいものを作ること  再生カシミヤ、オーガニックコットン、再生ナイロン、ファーフリーファー。すでにこれらのサステイナブル素材はコレクションに定着。今は素材からデザインを着想することも少なくない。しかしあくまで服が先にあり、具現化するためにそれらが必要なのだ。 「私ができる最もサステイナブルなことは、デザイナーとして誰もが欲しいと感じ、捨てたくないものをデザインすること。美しいものを作りたいから、サステイナビリティのためにスタイルを妥協したくはありません」  持続可能な生活を営むことが当たり前の環境で育てられたから、細胞の中にまで刷り込まれている、というステラ。彼女が展開するビジネスにサステイナビリティを求めるのは自然なことだ。「SDGs」の目標達成が叫ばれるようになった昨今、グローバルなラグジュアリーブランドが積極的に関わるようになったことに対して、彼女は大歓迎の姿勢を見せる。 「素晴らしいこと。そういう企業が増えるほどうれしい。もうこの業界も真剣に、酷い悪循環が地球に及ぼす衝撃について考えるべきでしょう。今だってプラスチックはほんの少量、ファッション業界に絞ってもほとんどリサイクルされていません。やるべきことはたくさんあります。サステイナビリティの話題になると罪悪感や恐怖心を抱く人がいますが、率直な対話をしなくては。この“変化”は実現可能であると私は信じています。この業界に携わる人々がより努力して地球を汚さない方策が定められてこそ、ファッションの未来があるのではないでしょうか」 Profile1971年生まれ。イギリス出身。母の影響で幼い頃からベジタリアン、アニマルフレンドリーの信条を持つ。セント・マーチンズ卒業後、1997年に25歳でクロエのクリエイティブディレクターに就任。2001年に自らのブランドを設立。 >商品のお問い合わせ先と電話番号はこちら SOURCE:SPUR 2019年7月号「Fashion saves the earth」photography: Ayumu Yoshida styling: Tomoko Iijima hair: HORI 〈bNm〉 make-up: Masayo Tsuda 〈mod’s hair〉 model: Annie edit: Akane Watanuki 
  • マーク ジェイコブスより、新ラインのザ マーク ジェイコブスが2019年5月より展開スタート。レディ・トゥ・ウェア、バッグ、シューズ、ジュエリーとアクセサリーを含むこのコレクションは、ファッションを幅広く自由に、個性的に楽しむことを目的として立ち上げられた。「ランウェイのフルルックで見せる表現とは異なり、自己流に取り入れてパーソナルなスタイルを楽しめるアイテムを揃えている」とマーク本人は語る。 トップス 各¥14,000/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(ザ マーク ジェイコブス)この新ラインでは、コットンプリントのTシャツから、 シークインドレス、パテントレザーパンプスといったアイテムも網羅。さらに幅広い価格帯を設けることでタッチポイントを拡張しつつ、個々のアイテムの特徴を前面に押し出していくという。今回のプレフォールコレクションでは、Stutterheim(ストゥッテルハイム)のレインコートやSchott(ショット)のレザーといった、伝統的なクラフトマンシップが感じられるコラボレーションも実現した。 〈写真左〉(ルック左)ハット ¥186,000(参考色)、ブルゾン ¥71,000、スカート ¥54,000、ブーツ ¥79,000(参考色)、ピアス ¥13,000(参考価格)・(ルック右)ハット ¥186,000、ブルゾン ¥71,000、スカート ¥54,000(参考色)、ブーツ ¥79,000、ピアス ¥13,000(参考価格)・〈写真右〉(ルック左)ハット ¥186,000、ドレス ¥108,000、タイツ ¥14,000・(ルック右)ハット ¥186,000(参考色)、ドレス ¥93,000、タイツ ¥14,000 /マーク ジェイコブス カスタマーセンター(ザ マーク ジェイコブス)ほかにも、帽子職人のStephen Jones(スティーブン・ジョーンズ)が手がけるハットとヘッドバンドなど、魅力的なコラボレーションは今後も多岐にわたって展開されていく予定。この新ラインは、マーク ジェイコブス オンラインストアをはじめ、全国の店舗にて発売されるので、ぜひチェックを(※一部商品は、店舗限定販売)。 〈写真左〉(ルック左)シャツ ¥43,000、ネクタイ(参考商品)、ソックス ¥5,500、シューズ ¥43,000・(ルック右)シャツ ¥43,000、ネクタイ(参考商品)、ソックス ¥5,500、シューズ ¥43,000・〈写真右〉(ルック左)セーター ¥43,000、パンツ ¥47,000、ネックレス ¥28,000、シューズ ¥43,000、サングラス ¥16,000(参考色)、ネックレス ¥51,000(参考価格)・(ルック右)セーター ¥43,000、パンツ ¥47,000、ネックレス ¥28,000、シューズ ¥43,000、サングラス ¥16,000(参考色)、ネックレス ¥51,000(参考価格)/マーク ジェイコブス カスタマーセンター(ザ マーク ジェイコブス)マーク ジェイコブス カスタマーセンターhttps://www.marcjacobs.jp/03-4335-1711 text: Fuyuko Tsuji
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