ストリートで人気爆発中のリメイクデニムのアトリエへ
SPUR.JP

9月初旬、ウクライナ・ファッションウィークを体験しに、初めてキエフにやってきました。お目当ては最近のごひいきデザイナー、クセニア・シュナイダー(Ksenia Schnaider)。ショーの後バックステージに彼女を訪ね、雑談の中翌日はレスノイ(キエフの街外れ)の古着市場に行く予定だと言うと、すぐ近くだからと誘われ、いざ彼女のアトリエへ。

クセニアが最も心を込めて作っているのは、“リワークド”(リメイク)シリーズ。「つい数年前までこの国では、“古着=節約”と言うイメージが強かったの。リサイクルを始めたのは、ウクライナの人たちに、そんな既成概念にとらわれず古着をおしゃれなアイテムとして楽しんで欲しいと思ったから。サスティナブルに貢献することにもなり、自然派の私のライフスタイルともあっているし」と、クセニアは語ります。今では彼女のチームに古着買い付け担当者がいて、素材としてのデニムは毎日レスノイから入荷されるとか。古着は随時このアトリエでほどき、解体し、ポケットから襟、身頃までのパーツに分類。そしてどの部分をどう使うか、パタンナーやお針子さんが吟味し、一点一点をここで手作りするのです。とはいえ全てをリサイクル&手作りするのは物理的に無理なので、彼女のコレクションでは“リワークド”と既存の生地をバランスよく取り入れています。一方この10月には、デニム地メーカー「イスコ」(Isko)とのコラボで、エシカル・デニムで作ったカプセル・コレクションも発表するそう。

そんなクセニア・シュナイダーの次の目的地は、東京!「私の最初のファンは、日本人。私のウェブサイトにまだe-shopがない頃から買いたいとインスタグラムでメッセージをくれた人は、今でも定期的な顧客なの。だから、アマゾン・ファッションウイーク東京に参加できるのはとても楽しみ」。と、クセニア。10月17日(予定)のショーのティーザーに、と特別にクセニアの夫でアート・ディレクターのアントンの選曲によるショーのプレイリストを紹介してくれました。またミナコラム次回は、クセニアによるキエフ・ガイド。お楽しみに!

“リワークド”アイテムのソースは、キエフの街外れ、レスノイにある巨大なセカンドハンド・マーケット。

右:ミシン、観葉植物、自転車…。彼女のライフスタイルを示唆する、クセニア・シュナイダーのアトリエ。左:ショー用の小物、写真のヘッドピースも、ここで手作り。

右:“リワークド”アイテムの筆頭はデニム・ファー・ジャケット。左:デニム・ファーは、日々集められた古着デニムを短冊状に切り裂いてつくられる。

右・クセニアと夫のアントン・シュナイダー。左・最新コレクションではアロハ・モチーフを元に、アート・ディレクターの夫がオリジナルのプリントを製作。ユーモアたっぷりに彼が書き加えた数字は、なんと想像上のカモメの年やパームツリーの高さ!

看板アイテムの一つ、キュロット・スカートとジーンズが合体した「ドゥミ・ジーンズ」。2年前に発表されるとストリート・スタイルで注目され、素材や色のバリエーションで、毎シーズン登場。

ウクライナ・ファッションウィークで発表されたばかりの、クセニア・シュナイダー19SSコレクションより。私がウィッシュリストに入れたのは、ワークウエア風マルチポケットとのアイテムと、ペンシル・スカート。

右:いち早く入手した最新作のスカートに着替えて。左:19SSコレクションは、ウクライナのビーチでよく見かけるという光り物やレオパードなどの派手なルックが着想元。だから、アロハ・プリントにも、スパンコール・バージョンが。

クセニア・シュナイダーの定番に加わったのは、ユニセックスのスポーツ・ウエア。“リワークド”デニムと同じく古着のリサイクルで、いずれも一点物。

右:私も一枚頂戴してしまった、スタッフT シャツ。左:Tシャツはこんな、ピザのデリバリーみたいな箱に。ここにもアントンのユーモアが。

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