ミニ財布の身軽さと、長財布の包容力を兼ね備えた逸品

SPUR.JP

バッグの小型化に伴い、ミニ財布の需要が増している昨今ですが、“ それでもお財布には包容力が必要だ! ”という同志はいらっしゃいますでしょうか。私、中学時代にはじめてマイ・ウォレットを手にして以来、これまで長財布しか使用したことがありませんでした。そんな私も手持ちのバッグの変化に伴い、今年に入ってお財布を買い替えました。愛用しているのが、こちら。

カラーはグリーンを使用しています。
カラーはグリーンを使用しています。

ご存知の方も多いであろう、コムデギャルソンの二つ折りウォレットです。このお財布、個人的には“ミニ財布と長財布、両方の魅力を享受できる最適サイズ ”だと思っています。

小さなカバンにも入る大きさながら(マイクロバッグには厳しいかもしれませんが…)、しっかりとお札やレシート、小銭を受け止めてくれる。私の感覚として、その使い勝手の良さは長財布さながらです。使いやすさの理由は多数あるのですが、まず挙げるべきは、外側に向かって微妙に湾曲しているフォルム。元々内側に空間が生まれるよう設計されているため、小銭が溜まってファスナーが閉まらない、なんてことは滅多にありません。そして、そのファスナーにも実用性に富んだ細やかな配慮が。奥までしっかりと開くことのできるラウンドタイプで、開閉可能角度が360度に迫るくらいの柔軟性を兼ね備えています。不要な装飾を一切削り取ったミニマムなデザインなので、ファスナーが噛んでしまうこともありません。滑りの良い開け閉め作業は、まさにストレスフリー。

そして、こちら、なんと言っても小銭入れのデザインが素晴らしいのです。立体的に開く仕様で、どこに何があるのかが一目でわかります。お会計時にささっとお金を出し入れでき、気持ちにも余裕ができた気がします。

お財布のミニマル化を願いながらも、長財布からなかなか離れられない方、いらっしゃるのではないでしょうか。そんな長財布派にも、まずは手に取っていただきたい逸品です!

 

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TIFFANY&CO.《ティファニー》1.07ctsのイエローダイヤモンドをホワイトダイヤモンドが二重に取り囲むピアスに、ホワイトダイヤモンドのピアスを組み合わせて。色をミックスして重ねづけすることで、ぐっとモダンな印象に。 ピアス〈上から〉「ティファニー ソレスト ピアス」(PT×D)¥836,000・「イエローダイヤモンド ピアス」(PT×YD×D)¥5,225,000・リング「ティファニー エンブレイス バンドリング」(PT×D)¥2,475,000 /ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク(ティファニー) ニット¥30,800 /ショールーム セッション(アダワス)Misaki Ito イエローダイヤモンドは日本人の肌に よく似合います。大人の表情に 寄り添うピアスなら、その相性の よさをいっそう満喫できるはず。CHANEL《シャネル》軽やかで繊細な羽根(プリュム)が、空から耳もとに舞い降りたかのような優雅なイヤリング。惜しみなくちりばめられたダイヤモンドのきらめきが、降り注ぐ太陽の光を思わせ、耳のカーブに添うようなデザインは、職人の技術とシャネルの創造性を体現。ダイヤモンドジュエリーでも大胆なデザインをセレクトできるのは、大人の女性だからこその醍醐味だ。 イヤリング「プリュムドゥ シャネル」(WG×D)¥9,966,000(参考価格)/シャネル プルオーバー¥66,000/三喜商事(JW アンダーソン)Yuka Itaya ダイヤモンドはいろんな女性像を 体感させてくれます。このピアスはつけるだけで貴婦人になったよう。立ち居振る舞いまで優雅になりますね。REPOSSI《レポシ》ペアシェイプのダイヤモンドがアシンメトリーに密集するリングは、少数民族の装身具に見られる重ねづけのスタイルからインスピレーションを得たもの。イタリアの工房の熟練職人のみが制作できるというブラックゴールドが、エッジの効いたデザインを引き立てる。ラグジュアリーな遊び心が最高に大人向き。 リングともに「ブラストリング」(BLG×D)〈薬指〉¥4,796,000・〈小指〉¥1,760,000/伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー/レポシ(レポシ) ニット¥97,900/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)Yuka Itaya エッジの効いたデザインまで 引き受ける懐の深さも、ダイヤモンドの魅力。これもこの石に惹かれる理由のひとつ。POMELLATO《ポメラート》ホワイトとは違う、豊かな魅力をもつブラウンやブラックのダイヤモンドは、アラフィー世代の日常にふさわしいしゃれ感が魅力。「サッビア」の長方形のリングは、不規則なパヴェセッティングでホワイトからブラウン、ブラックへとダイヤモンドをグラデーション状に配置。つややかなローズゴールドにブラウンダイヤモンドがセッティングされた「イコニカ」のバングルを重ねて、シックなカラーダイヤモンドを堪能して。 バングル ともに「イコニカ」(RG×BRD)〈上から〉¥1,881,000・¥6,061,000・リング「サッビア」(RG×BRD×BLD×D)¥1,408,000/ポメラート クライアントサービス(ポメラート) タンクトップ¥35,000・カーディガン¥97,000/エスケーパーズ オンライン(ピセア)Misaki Ito 私が個人的に大好きなのが、ブラウンダイヤモンド。華やかすぎない、控えめでシックな輝きに強く心惹かれます。いたや ゆか●女優。公開中の映画『ひらいて』に出演。WOWOW『映画工房』のパーソナリティ、ファッションブランド「SINME」のプロデュースなど幅広く活躍。 いとう みさき●スタイリスト。ジュエリースタイリングの第一人者。著書『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』、インスタグラム/@jewelryconcierge_mも好評。  ②旬のパールの装い方パール=コンサバティブという固定観念を軽やかに超えて、目覚ましい進化を遂げているパールジュエリー。今どきのカジュアルにモードなスパイスを与えてくれる、大人のための"攻めのパール"術をご紹介!TASAKI《タサキ》イノベーティブな造形美が光るイヤカフを大胆に2つ重ねて パールジュエリーの新境地を開いた、プラバル・グルンによる「タサキアトリエ」コレクション。SAKURA ゴールドの凛としたストリームラインの先に真珠がひと粒セットされた「サージ」は、うねる海の波を大胆なフォルムで表現したもの。滝のダイナミックな自然美をたたえる「ウォーターフォール」は、連なる水滴をパールに見立て、絶妙なグラデーションであこや真珠をセッティング。装着時はワイヤー部分が隠れ、パールが浮かぶように見える革新的なデザイン。 イヤカフ〈右から〉「サージ」(SG×アコヤ真珠)¥847,000・「ウォーターフォール」(YG×アコヤ真珠)¥682,000 /TASAKI ニットフーディ¥94,000/エスケーパーズオンライン(ピセア)MIKIMOTO COMME des GARçONS《ミキモト コム デ ギャルソン》ジェンダーを超えた新たなパールをロングアレンジで楽しむ ユニセックスなパールジュエリーという新しい価値観を鮮烈に印象づけ、パールの可能性を広げたミキモトとコム デ ギャルソンのコラボレーション。その第2弾には、ファングやスタッズなど、さらに反骨精神を表現する強いモチーフが登場。もちろんつけ方もノールールで! 〈上から〉ネックレス¥660,000・2本つなげたネックレス¥687,500・¥374,000(3点ともSV×アコヤ真珠)/ミ キモト カスタマーズ・サービスセンター(ミキモト コム デ ギャルソンvol.2) ジレ¥58,300・パンツ¥66,000(ともに参考価格)/イーストランド(ヴィヴィビー)アシンメトリーに揺れるロングパールで予定調和を大胆かつ美しくくずして存在感たっぷりに揺れるドロップピアスは、ひと粒の淡水パールと複数のクリスタルパールの組み合わせ。ツイストしたデザインのシルバーのカフで、片耳にのみボリュームをプラスして。「ピアスはアシンメトリーにつけるのが今の気分」(伊藤さん)。 ピアス〈右耳〉「パールドロップピアスM」¥53,900・〈左耳〉「パールドロップピアスS」¥50,600(ともにSV×淡水パール×クリスタルパール・ペア価格)・イヤカフ(SV)¥38,500(シングル価格)/エスケーパーズオンライン(ソフィーブハイ) ニット¥97,900/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)黒のタートルニットをキャンバスに、大きな淡水パールで強さとツヤを盛って非常に大ぶりで個性的な形の淡水パールを贅沢に連ねたネックレス。自然がつくり出したユニークな形に魅せられる。全長は約28㎝のチョーカーサイズで、シルバーのクールなとめ具の周囲はオニキスが配され、後ろ姿のアクセントに。「ひとくせあるパールチョーカーは、こんなふうにタートルネックに合わせてカジュアルに。2本重ねならさらなる迫力が」(伊藤さん)。 ネックレス(ともにSV×淡水パール×オニキス)各¥179,300/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) タートルニット¥44,000/ドゥロワー 六本木店(ドゥロワー)1点投入なら、まるでオブジェを身につけているかのような気分になれる新感覚のパールリングをアーティストのジョージ コジマによる、オブジェとして自立させて飾ることも可能なブラックパールのリング。それはまるで、ミュージアムの陳列棚から気まぐれに抜け出してきたアート作品のようなユニークさ。バロックの黒蝶真珠は惑星のように回転し、シャンクの底部には秘密のブラックダイヤモンドが。「手もとで小さな世界を愛めでているような不思議な感覚になれる、今一番気になるパールジュエリーです」(伊藤さん)。 リング「リトル トレジャー」(YG×黒蝶真珠×BLD)¥687,940 /ジョージ コジマ フーディ¥92,400 /シシ赤いノットで黒蝶真珠の印象を一新! 華やかさとマニッシュさが両立する旬の手もと大きさ、色の濃淡、バロックの向きなど、バロックパールの要素をあえてそろえずに連ねた画期的なブレスレット。「赤いノットが新鮮で、洋服がカジュアル化している今の時代にぴったり。クールなシルバーリングでさらにマニッシュに」(伊藤さん)。 ブレスレット〈上から〉¥187,000・¥176,000(ともにYG×白蝶真珠×黒蝶真珠)/ボン マジック リング(SV)¥84,700(ソフィー ブハイ)・レザーシャツ¥206,800(ポステレガント)/以上エスケーパーズオンライン デニム¥27,500/マスターピースショールーム(サイベーシックス) ③「重ねづけジュエリー」の新ルール着こなしが重くなりがちな冬こそ、大人のジュエリーはさりげなく一点よりも、重ねづけの存在感のあるきらめきが有効。重ねるほどに魅力を発揮する、毎日ジュエリーの最新ルールをご紹介。多彩なモチーフで重ねた極上ダイヤモンドの贅沢240個のダイヤモンドを配した、ユリの花モチーフのロングネックレス。数字の8やコイン風のペンダントを短めに重ねれば、優美なだけではないカジュアルなムードに。胸もとのプレシャスな輝きが、日常的なニットに高揚感をもたらす。 〈上から〉ラッキー8・チャーム(18KYG×D)¥495,000・ペンダントチェーン(18KYG)¥88,000・シールド・チャーム(18KYG×D)¥319,000・ペンダントチェーン(18KYG)¥143,000・「リリークラスター・ソートワール」ロングネックレス(18KYG×D)¥3,696,000・ピアス(PT×D)¥2,112,000/ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション(ハリー・ウィンストン) ニット¥74,000/ピセア 中に着たブラウス¥31,900/コロネット(デザイナーズ リミックス)不朽の名品ネックレスは美しいグリーンで鮮度高く年代も時代も超えて愛される「ヴィンテージ アルハンブラ」コレクション。トレンドカラーでもあるグリーンのマラカイトは、まさにモチーフとなっている四つ葉のクローバーそのもの。同色のステーションネックレスをショートとロングの長さ違いで重ねれば、そのみずみずしい存在感は倍増。エレガントなブラウスに似合うのはもちろん、シャツやニットなどカジュアルなスタイルにつけても素敵。ロングネックレスは2重にしてつけても。 〈上から〉「ヴィンテージ アルハンブラ」ネックレス(18KYG×マラカイト)¥1,108,800・同 ロングネックレス(18KYG×マラカイト)¥2,217,600/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク(ヴァン クリーフ&アーペル) ブラウス¥179,300・スカート¥179,300・中に着たボディスーツ(参考色)¥97,900/トッズ・ジャパン(トッズ)ふとした瞬間に目にとまる、異なる個性のかけ合わせ太&細、柔&剛、輝き&マットと印象の違うブレスレットやバングルを6本。右手には一点、ヴィンテージライクなデイジーモチーフのカフを効かせて。 〈左手首側から〉バングル(18KYGマットゴールド)¥896,500(キウナ)・〈耳下〉左側につけた右耳用イヤカ(14KYG×D)¥118,800(マリア ブラック)/以上エスケーパーズオンライン チェーンブレスレット(WG×YG×D)¥162,800/ミラモア ファイン ジュエリー(ミラモア) ハシゴ状バングル(18KYG×D)¥330,000/イセタン サローネ 東京ミッドタウン(カラット アー) バイカラーブレスレット(SV×18KYGコーティング)¥41,800/プライマル スネークブレスレット(SVに9KYGプレート)¥19,800・スネークブレスレット(SV)¥19,800/トムウッド プロジェクト(トムウッド) 〈右手首〉カフブレスレット(SV)¥125,000/ブチェラッティ 〈耳上〉イヤカフ(SVに24KYGプレート)¥19,800/サラース カスタマーサポート(サラース) ワンピース¥27,000/エドストローム オフィス(ルメール) カーディガン¥31,900/ウィム ガゼット 青山店(ウィム ガゼット)スマートな印象に導く、レザー時計とのコンビネーション時計もアクセサリーのひとつ。レザーベルトの質感が、華やかなだけじゃない知性を加味。ラウンドフェイス時計のミニマルなテイストに合わせて、装飾のないバングル2本ですっきりと仕上げつつ、ダイヤモンドを飾ったバングルで大人らしいクラス感もプラス。 〈手首側から〉ブレスレット(18KWG×D)¥385,000・リング(18KPG×D)¥176,000 /メシカ ジャパン(メシカ) 腕時計¥231,000/大沢商会 時計部(ノモス グラスヒュッテ) バングル(SV)¥45,100/サラース カスタマーサポート(サラース) バイカラーバングル(18KWG×18KBG)¥240,900/ハルミ ショールーム(オー) メガネ¥36,300/アイヴァン 東京ギャラリー(アイヴァン) シャツ¥35,200/エスケーパーズオンライン(ポステレガント)強さのあるゴールドに、繊細なニュアンスを宿して華奢なブレスレットとバングルを4本、ゴールドでまとめたリッチで女性らしいスタイル。ひと口にゴールドといっても、18Kと24Kなどそれぞれ加工も質感も違う組み合わせなら、単調にならずセンシュアルな仕上がりに。 〈手首側から〉チェーンブレスレット(18KYG)¥110,000・〈3本目〉モチーフつきチェーンブレスレット(SVに18KYGプレート)¥16,500/ショールーム セッション(マリハ) 〈2本目〉バングル(18KYG×D)¥740,000/ブチェラッティ 〈4本目〉トルサードバングル(22KYG)¥804,100/エムアッシュテ(マリーエレーヌドゥ タイヤック) ピアス(SV×18KYGプレート)¥61,000/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ) ニット¥19,800/ウィム ガゼット 青山店(ウィム ガゼット)つける位置を変えて新しい楽しみ方を提案右手中指&薬指は、細くつながった一本のリング。左手薬指は、3本セットのうちの1本を関節の途中につけて。シンプルなデザインも、つける位置を変えるだけでスタイリッシュに。 〈右手 人さし指〉リング(9KYG)¥220,000/トムウッド プロジェクト(トムウッド) 〈中指&薬指〉2フィンガーリング(18KYG)¥85,800/ヒロタカ 東京ミッドタウン店(ヒロタカ) 〈小指〉リング(18KYG)¥121,000/シハラ ラボ(シハラ) 〈左手 人さし指〉リング(SVに24KYGプレート)¥45,100/サラース カスタマーサポート(サラース) 〈薬指〉3 本セットリング(SVに18KYGプレート×エナメル)¥81,000/エドストローム オフィス(シャルロット シェネ) シャツ¥28,600/ドローイング ナンバーズ 新宿店(ドローイング ナンバーズ)4つ並べた丸いモチーフに大人の遊び心を感じてカラフルなまん丸リングが連なる様子に、なんだか愛らしさを感じる。人気のカレッジリング風リングは、一本でもしっかりした存在感があるけれど、大人はあえて4本同じ形で重ねることでジュエリー上手を印象づけたい。色も素材も大きさも異なるキャラクター性のあるコンビネーションが、手もとをチャームアップして見せてくれる。片手に4本重ねるアンバランスさも、小粋なムード。 〈人さし指〉リング(18KYG×黒蝶貝)¥220,000/ハジャルアスワド 〈中指〉リング(18KYG×カーネリアン)¥96,800・〈薬指〉リング(18KYG)¥162,800/ホワイトオフィス(ジジ)〈小指〉リング(18KWG×18KBG)¥174,900/ハルミ ショールーム(オー) ニット¥37,000/エドストローム オフィス(ルメール)鮮度の高い重ねづけで色石リングの魅力を更新主役は、右手につけたラピスラズリの深いブルーの色石。2フィンガーや関節リングなど、シャープな形状のリングと重ねづけすることで、フェミニンな色石リングのイメージを高感度にアップデート。左手には肌なじみのいいピンクゴールドをミックスして、奥行きのある印象に。 〈右手 中指〉チェーンリング(18KYG)¥91,300/エスケーパーズオンライン(キウナ) 〈薬指〉カボションリング(22KYG×ラピスラズリ)¥612,700/エムアッシュテ(マリーエレーヌ ドゥ タイヤック) 〈左手人さし指&中指〉「サクセス」2フィンガーリング(18KYG×WG)¥429,000・〈薬指の関節〉「シャンスアンフィニ」チェーンリング(18KPG×D)¥165,000/フレッド カスタマーサービス(フレッド) 〈薬指〉リング(18KPG×D)¥568,700/伊勢丹新宿店本館4階=ジュエリー/レポシ(レポシ) ブラウス¥42,900/ハルミ ショールーム(アキラナカ)    ▲ページトップに戻る>>「50歳からのジュエリー&時計名品」記事一覧はこちらから▼その他のおすすめ記事もチェック撮影/岡本充男 東 京祐 ヘア/ Shingo Shibata(eight peace) KENSHIN(EPO LABO) 左右田実樹 メイク/ASAMI TAGUCH(I home agency) 津田雅世(mod’s hair) 佐々木貞江 スタイリスト/伊藤美佐季 古牧ゆかり モデル/板谷由夏 リー・モモカ RINA 取材・原文/大野智子 東原妙子※次の略号を使用します。WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、RG=ローズゴールド、BLG=ブラックゴールド、PT=プラチナ、D=ダイヤモンド、YD=イエローダイヤモンド、BLD=ブラックダイヤモンド、BRD=ブラウンダイヤモンド ※エクラ2021年12月号掲載
  • ヘア&ヘッドプロップ・アーティスト、ウィッグメーカー、さらにイベントなどのキュレーションと、複数の領域を行き来するアーティスト、河野富広。世界中のブランドやセレブリティからオファーの絶えないその「頭の中」をのぞくべく、これまでたどった道のりや幅広い活動内容を紹介。主催するポップアップに参加する各国のアーティストにもインタビューを試みた誰でもワンタッチで装着でき、イメージチェンジを楽しめる、河野さんが制作したウィッグ「愛のエクステ」1点¥8,000〜。販売はkonomad.comにて TOMIHIRO KONOがたどった道 アーティスト河野富広が歩んできた道のりを作品とともに振り返る すべてが停止したロックダウン下、手元にあった111の写真 ヘア&ヘッドプロップ・アーティストという領域から拡張し多面的に活躍する河野富広さん。プロジェクトごとに名前を変えて、複数の人格(ペルソナ)で表現を続ける異才の持ち主だ。彼が制作し、販売する「愛のエクステ」(写真上)にも独自のアイデアが光る。それは、自分の髪やアイデンティティを隠さず、むしろ地毛とのバランスを楽しむアクセサリー感覚のエクステンションだ。独特の形と手染めのカラーが、想像力を刺激する。そのユニークなスタイルは、ファッション感度の高い若者から多くの支持を集めている。1 最初のプロジェクト「NEON O’CLOCK WORKS」で2007年に出版した作品集『KRAGENEIDECHSE』2 ジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソンの2015年春夏ショーのヘッドプロップのプロトタイプ3 2019年、渋谷で開催した展覧会4 ピーター・リンドバーグが撮影した2019年10月号の『ヴォーグ・アラビア』5 ウィッグ作品集『PERSONAS 111』 「このエクステが生まれたきっかけは僕の個展(3)での記録写真。ウィッグ装着前にモデルの髪をジェルで固めてまとめるのが大変だから、本人の髪が見える状態でウィッグを簡易的にのせてみたんです。志村けんさんがあえてずらしてかぶっていたように、地毛を見せたり。すると本人の地毛との相互作用で新しい見え方になり、それが意外に好評で。惰性と偶然から生まれたんです」 笑いながら話すが、根は完璧主義。これと決めたら徹底的に追求する彼は、大阪、東京、ロンドン、NYと4都市を渡り歩いてヘアアーティストの道を極めてきた。インスタグラムのフォロワーは現在8万人以上。一躍注目を浴びたのは、2020年に出版したウィッグ作品集『PERSONAS 111』(5)だ。当時の拠点はNY。ブックローンチ直前の昨年3月22日、新型コロナ感染拡大でロックダウンが決まった。刷り上がったばかりの本が自宅に積み上げられ、ファッション界でも撮影がすべて中断になり、途方に暮れた。 「何もポストするネタがないときに僕には『PERSONAS 111』に収録した111体分のウィッグとその写真があった。毎日一点ずつの、作品の着想源を含む投稿を楽しんでくれる人が多くいて。もっと何かできないかと考え、写真からウィッグ部分を切り抜き、インスタグラムのARフィルターを作ったんです」 カメラをかざすと、自分がウィッグをかぶっているところを再現できる。このARフィルターが大反響を巻き起こし、結果的に写真集も完売し、増刷した。本の装丁は、性別も国籍もわからない人の後ろ姿からなる。表紙を見たときに、誰もが自分に置き換えられるようイメージした。 確固とした基礎から無限に広がるクリエーション 愛媛で育ち、美容師を目指して大阪で修業。原宿の美容室で働くため上京した。そこは、イギリスの流れを汲み、カッターとカラーリストを分ける先駆的サロンだった。「ここで基礎を叩き込まれた経験は今にも生きています。ベーシックがあれば応用がきくから、展開の仕方は無限に広がるんです」 憧れのヘアサロンで働く傍ら、さらにトップの技術を見たいと、ヘア業界誌のフォトグラファーに師事。一方で日本髪の手ほどきも受けるなど、同時に多面的な自己表現を試みるように。その頃出会ったのが、ほとんどすべての活動をともに行うこととなる、アーティストで写真家の丸山サヤカさんだ。二人は「NEON O,CLOCK WORKS」(1)を始動した。これは、写真や映像、インスタレーションなどの手段で、多面的にビジュアルを追求するプロジェクト。当時の作風はシュールレアリスム映画などに影響を受けた、耽美でダークな世界観だった。「美容師業の傍らモデルハントに行きつつ、渋谷パルコ地下の書店やオン・サンデーズで、洋書を読み漁っていました。寝る間を惜しんでビジュアル作りを追求していました」 衣装については、古着店SÜB(現在は「THE SECRET MUSEUM」)のオーナー、塚本真理子さんに相談していた。「展示する場所も探していて。そうしたら塚本さんが『ここで個展をやってみる?』と、お店をギャラリーに変えてくれたんです」 そこで行われた初個展で、出版社の編集長から声がかかり、本を出すきっかけに。この本がアーティストとしての扉を開くこととなる。「ひとつのプロジェクトが終わるたびに本にまとめると、自分の中で消化できるし、次に名前を変えてまた新しいことに取り組めるんです」 2007年、2度目の個展を開催したのち、ロンドンへ拠点を移す。知人の紹介もなく、誰のアシスタントにもつかなかった。ロンドンには「クレア・ド・ローエン」という、ファッション業界の人々が足繁く通い、個展も開催する書店がある。「そこに、自分の本を売り込みに行ったんです。そうしたら翌月に個展を開催できることになって。そこで売った本を見て、アーティストとしての作品制作の依頼が来るようになりました」 レディー・ガガ全盛期の当時、頭上でできるファンタジーやコンセプチュアルな方向を目指し、「ヘッドプロップ・アーティスト」というオリジナルの肩書で実験を重ねた。『Dazed & Confused』誌で受けた最初のインタビューでは、「いつか仕事をしたいブランドはコム デ ギャルソン」と答えている。 2012年、東京に一時帰国。翌年からは、拠点をロンドンからNYに移すことに。そんな中、ジュンヤ ワタナベ コム デ ギャルソンから声がかかり、2014年秋冬からショーのヘアを担当することになる。当時のヘッドプロップは後に作品集『Head Prop』(2)として一冊にまとめられた。一方でNYではヘアスタイリストとして、ビッグメゾンの広告や雑誌の表紙にも声がかかるように。当時NYで求められたのは、ナチュラルなヘア。「今までしてきたこととは逆のことを追求していました」 NYで最も印象的だった撮影のひとつは、ピーター・リンドバーグが撮り下ろした『ヴォーグ・アラビア』のカバー(4)。宗教的な理由で髪をさわることができないモデルだったため、ヘッドプロップを得意とする河野さんに白羽の矢が立った。「週末で大混雑のタイムズ・スクエアでの撮影。ピーターは声をかけてくる街の人にも、ジョーク交じりで返事をする。昔パルコで見ていた写真集の大御所と仕事ができたという喜びもあるけれど、彼のつくる現場の穏やかで自然な空気が、写真ににじみ出ていることに感動しました」 昨年の夏、NYから帰国。現在はビョーク(6)をはじめとする著名人やコリーナ・ストラーダ(7)や、YUEQI QI(8)といった気鋭ブランドとリモートで協業している。6 ビョークとのコラボレーション7 コリーナ・ストラーダに制作したウィッグ8 上海ブランドYUEQI QIに提供したウィッグ1980年、愛媛県宇和島出身。美容師として経験を積んだ後ロンドン、NYを経て、現在は東京を拠点にヘア&ヘッドプロップ・アーティスト、ウィッグメーカーとして活躍する。現在はプロジェクト「konomad」を丸山サヤカさんと主宰。Instagram: @tomikono_wig TOMIHIRO KONOの頭の中 河野さんの脳内は一体どうなっている? 着想源の映画や本、思い入れのある"宝物"など私物を紹介1 YUEQI QIの2021年秋冬コレクションのために制作したウィッグ「愛のエクステ」。アトリエで育てる植物の横に並べて2 蟹をモチーフに「キャンディークラブ」と名付けたウィッグ作品。「深海や自然の生き物をテーマにすることも多いです」3 パリのクリニャンクール蚤の市で見つけたきのこの模型。学術的なアイテムばかりを集めた専門店でコツコツと購入したそう4 「図鑑やカタログのようにイメージが羅列された本が好き」という河野さんの愛読書。ドイツの植物学者であり写真家のカール・ブロスフェルドの写真集や、魚や食虫植物の図鑑など、自然の造形が彼のインスピレーションを刺激する5 篠山紀信が撮り下ろした『三島由紀夫の家』、砂や藁など多様な素材を織り交ぜ巨大な作品を発表するドイツのアーティスト、アンゼルム・キーファーの作品集、水木しげるの『東西妖怪図絵』など、お気に入りの書籍。『ロンドン・ブック』のようなストリートスタイルには10代の頃から影響を受けている6 大阪の美容室での修業時代に、初任給で買ったトリッカーズのブーツ。「当時は、レコードを集めていたり、1950年代から出てきたようなファッションを貫く先輩がいたり、自分のスタイルが確立している人に囲まれていました」7 お気に入りの映画DVDのコレクション。1900年代初頭フランスのパテ社による手彩色のカラー短編映画をまとめた『フェアリー・テイルズ』の色使いは、河野さんが得意とするパステルカラーにも通じる。ほかにも、セルゲイ・パラジャーノフ、ウォン・カーウァイといった監督特有のカラーが光る作品から、ジャン・コクトーやヴィム・ヴェンダース、黒澤明、勅使河原宏などの作品が並ぶ8 尊敬する映画監督の一人、伊丹十三が編集長として発行した『モノンクル』。1981年からわずか6号で休刊してしまった幻の雑誌。「伊丹氏が妥当と考えたスタッフへのギャランティが非常に高額だったことが休刊の理由だとか」9 「基本的に自宅には自分たちが制作したアートか、友達が作った作品しか置いていません。アーティストの特権で、お互いの作品を交換することも」。丸いペインティングは、河野さんの地元の風景をパートナーの丸山サヤカさんが描いたもの10 飼っている熱帯魚のベタ。名前は「ブー」(左)  品川区荏原に構えるアトリエで開催されたkonomadポップアップ第一弾の様子。 個の時代に始めた才能が集うポップアップ 「コロナ禍になって、パーソナルワークの時代へ変わりました。毎日コツコツと作品づくりを積み上げてきた人へ光が当たるようになった」 NYでは、誰とどんな仕事をしたかを勲章のように思っていたこともあったが、コロナ禍に、それはどうでもいいことだと気がついた。拠点を東京に移した彼が今、夢中になるプロジェクトのひとつが、主催するkonomadのポップアップ。河野さんが注目するユニークなアーティストが彼のアトリエに集い、個々の作品を発表する。10月に行われた第2回では、10名以上が参加し、作品や植物や骨董などを展示販売した。「個人で何かするには限界があるけれど、自分が着手していない素材を扱うアーティストから、インスピレーションを受けられる。参加者たちと共鳴する感覚です」 イベントが終盤に近づくと、売れ残ったアイテムを、参加者同士が交換し合うシーンが自然と生まれた。「僕も出品していたアートブックを参加してくれた骨董店の方と物々交換しました。自分の中で通り過ぎた本が、相手にとっては刺激的だったようで、欲しいと思った花瓶とトレードしました。お金ではなく各々の価値で物々交換する感覚が新しいと感じます」 長年ともに活動するパートナー、丸山サヤカさんは河野さんに対して、「ヘアは二番目に得意なことなのかもしれない」と言う。実際河野さんは、ヘアの世界に留まらず、キュレーションやディレクションなど表現方法を拡張してきた。「人格(ペルソナ)は、表現する作品ごとに違ってよいと思っています。ポップアップを通して、自分の職業とは別の、やりたいことを疑似体験しています。そうやってセカンダリーな領域を広げていきたいんです」 TOMIHIRO KONOに集う世界のアーティスト 10月に主催したポップアップ「konomad pop-up Vol.2 "PRETTY VACANT"」へ参加した4名のアーティストへインタビューHana Yagi(Fashion Designer)(右)河野さんと共同制作したファンシーウィッグを施したフード(中)昨年開催された個展のために撮り下ろしたビジュアルより(左)これまでの作品の中でも、特に思い入れのあるドレスのルック 八木華の服作りは素材との出合いから始まる。ドレスの処分市や骨董店、リサイクルショップを巡り、晴れ着や古布を収集しアイデアを広げる。「パターンを引いて、平面の布を立体にするのではなく、ハギレをつなぎ合わせた素材の巡り合わせありきのデザイン。5年前に偶然見つけた布を使って作品作りを始めました。一度しか作れないこの方法が性に合っているんです」。アートピースのようにドレスを作る彼女だが、服で表現する限りは、アーティストではなく「ファッションデザイナーとして認めてもらい、こういうファッションのあり方もあると知ってもらいたい」と話す。今回はポップアップの開催に合わせ、河野さんと共同制作に挑戦。「長野県の靴下工場から譲り受けた糸くずを素材にしてフードを作りました(写真右)。水溶性シートとフードの間に糸を挟みミシンで叩きつけ、テクスチャーをつける初めての試みです」。河野さんにとって実験的なもの作りは、「昔NEON O’CLOCK WORKSとして制作していた作品にも通ずる、何か独特なものを感じる」という。服をデザインする上で心がけていることについては「いろんなルーツのある素材を合わせたい。それが多様性だと思うから」と八木さん。 東京生まれ。都立総合芸術高校を卒業後、ここのがっこうに進学。2019年、欧州で「International Talent Support」ファッション部門に最年少19歳でノミネート。今秋には南青山のショップ「GIGINA」で新作を発表予定。Instagram: @hannah.yagiLaura Chautin(Artist)(右)ぶどうの木を描いた花瓶(中)花の写真や「メトロポリタン美術館」の歴史画、陶器も着想源(左)彼女らしく色鮮やかでドリーミーなポップアップ出品作 「手描きの筆使いに惹かれ、日本で作品を紹介するタイミングを探していました」と話す河野さんと、ローラ・チャウティンとの出会いはNYだという。今回konomadポップアップに出展した作品のテーマについて彼女に尋ねた。「コロナ禍の自粛期間中、自宅にこもり、外に一歩も出られない日々が続きました。そんなときに夢見た風景は少しトリッピーな世界。旅をしたい夢の国を描きました」   イラストレーターとしてキャリアをスタートした彼女が、今夢中になっているのがポーセリン(磁器)。手びねりで成形し、淡く繊細なイラストを施す。「粘土には独自のマインドがあるように感じます。なめらかで柔らかな質感も魅力的。表面に絵を描くために、あらかじめ紙やすりで研いで完璧なキャンバスに仕上げる工程が気に入っています」。陶芸もイラストも、制作過程は手に委ねる。最終的にはイメージとはまるで異なるものが完成することもあり、それも醍醐味だ。日々大切にしているのは自宅からスタジオまで歩く約40分の道のり。「自分に向き合い、脳内でブレインストーミングするだけでなく、マンハッタンの景色からひらめきが浮かびます」。目標は個展の開催。大きな作品へのアイデアを巡らす。 英国出身。NYを拠点にイラストレーター、セラミックアーティストとして活動。植物や食べ物をモチーフにしたドリーミーな作風が人気。現在はカップやお皿などクリスマスアイテムを制作中だ。Instagram: @laurachautinRogneda(Artist)(右)ポップアップに出品したイヤリングの数々。見るほどに惹き込まれる「キモカワ」なモチーフ(左)「ネガティブな形をポジティブな意味に解釈しています」 ログネダにとって、絵を描くという行為は、「頭の後ろに取りつけられた見えないチューブから何かを取り出すようなこと」。それは、同時に魔法のようでもあると言う。ソビエト連邦時代のアニメや、幻想的でシュールな作風で知られるスーザン・ピットなどに影響を受けつつ、悪夢や自分の部屋のベビーピンクの壁紙からもアイデアを得て描いてきた(写真中)。 一方で、長い間身につけられるお守り、自分の存在を証明するものとして、ジュエリーや洋服作りにも興味があったという。転機は昨年末だった。「アレルギーで使うたびに目がかゆくなるアイシャドウを、何かほかの用途に活かせないかなとポリマークレイと混ぜたことがきっかけ」でイヤリングの制作を始めた。インスタグラムに載せたユニークな作品がたまたま河野さんの目に留まり、ポップアップ出展に声がかかった。創作活動の始まりは、自身のコミックを作ることだったというが、「本が完成するより早く、物語を伝えたいという思いに触発され、絵やイヤリングが生まれました。一つひとつが作品の登場人物やシーンとして、ストーリーを展開する種になるんです」。今後は人形やスカルプチャーも制作予定だ。 モスクワ在住。毎朝の日課は「心に浮かぶことをすべて書き出すこと。思考がクリアになり、想像力がより鮮明になるんです」。エストニアのアニメ作家、プリート・パルンの作品に夢中だという。Instagram: @rogneda_earrUpa(Artist)(右)台湾の自然を彷彿とさせるペインティングは昨年の個展から(中)陶磁器を用いた新作シリーズ(左)手彫りとマシンを織り交ぜたタトゥー。テーマは「カオス」 ときに子どもの頃のお絵描きのようにピュアで、ときに緻密で繊細に。ドローイングと絵画を出発点に、タトゥーや陶器でも表現するようになったウパの作品には、あらゆる感情が渦巻く。「着想源はパートナーと話す昨夜の夢や映画の話。あるいはあてもなく彷徨し、山や滝へハイキングに行くこと。常にクリエイティブで吸収できる状態にしておくことが、私にとって重要なことなのです」 彼女は4年前から、タトゥーアーティストとしても活躍している。詩的で抽象的なデザインとカラーリングに、国内外にファンを持つ。「動くペンで、体にドローイングを施すような流儀が、とても興味深くて。YouTubeを見たり、伝統的な刺青工房で見習いとして働くことで技術を学びました」 河野さんは線と色で構成されたタトゥーデザインに感銘を受けたという。ポップアップでは、セラミックの新シリーズ「How to Write"Dao"」から作品(写真中)を展示。『老子』の第68章にある不争の徳から着想を得て、「東洋の哲学と伝統芸術と見なされる陶磁器を組み合わせました」。トラディショナルなものへの理解から、彼女の独自のフィルターを通して、新たな価値を生み出している。 台北出身。ドローイングをはじめ表現方法は多岐にわたり、2017年より、タトゥーアーティストの活動を開始している。2019年には作品集、ポストカードをリリース。11月には新刊の出版、来年には個展を開催予定。Instagram: @lonelyupa SOURCE:SPUR 2021年12月号「世界的アーティストと、集う才能たち TOMIHIRO KONOは、何者だ?」interview & text: Mari Fukuda hair: Tomihiro Kono photography: Sayaka Maruyama model: Tiara
  • 服を消費することの是非が問われる今、求められるのは上質なアイテムを大切に長く着ることです。シュプール1月号では、そんなエターナルな服を、家族や親友といったかけがえのない人と共有してまとうという「シェア買い」を提案します。今回そんな新しい服との付き合い方の特集に、モデルとして参加してくださったのが、プライベートで大の仲良しという俳優の蒼井優さんと高畑充希さん。二人とも編み物が趣味で、一緒にサンフランシスコへ旅行した際には、芝生の上にピクニックシートを広げてひたすら編みながらおしゃべりを楽しんだそうですよ。またロンドンで古着店を回ったりと、服のショッピングを一緒にする機会もたびたびあるとのこと。そんな二人に、今回はプラダのベーシックな黒のカシミアニットをそれぞれの個性を生かしたスタイリングでまとっていただきました。蒼井さんは、大好きなブランドだというMELITTA BAUMEISTERのボアスカートと合わせて。高畑さんは、トリコ・コム デ ギャルソンのエプロンドレスと。それぞれが持つ魅力が光ります。対談中もお互い気張ることなく自然にリラックスしていた蒼井さんと高畑さんを見て、「本当に親友なんだなぁ」としみじみ。本誌では贅沢にもソロカットしか掲載していないので、今回はウェブ限定で、お二人一緒のカットを公開します。お茶目なポーズでにっこり。 photography: Osamu Yokonami 本特集には、シンガーソングライター優河さん、石橋静河さん姉妹や、写真家で文筆家の東野翠れんさんとお母様のロナ・エルロイさんが出演いただいています。それぞれ、服への愛と大切な人への愛が伝わる写真とインタビューなっていますので、ぜひ誌面でご覧ください。 \  SPUR 1月号のご予約はこちらから!  / Amazonで購入する(外部サイト) セブンネットショッピングで購入する(外部サイト) 楽天ブックスで購入する(外部サイト)
  • デジタル社会の今こそ、アナログな読書の価値を見直してみたい。自分らしいファッションが導くのは、お堅いルールは度外視の、楽しく自由な時間。気鋭の書店、SUNNY BOY BOOKSを主宰する高橋和也さんの選書とともに、今どきのリーディングスタイルを追いかける。積み重なる本、それは好奇心の証しジャケット¥902,000・ドレス¥360,800・スカート¥737,000・靴¥333,300/ルイ・ヴィトンクライアントサービス(ルイ・ヴィトン)関心のある社会や政治のトピックスから読みたい本を"積読(つんどく)"してみる。その山は自分自身が直近でなりたい、かかわっていきたい未来そのもの。古代ギリシャやローマのモチーフを再解釈したプリントのダウンに包まれて、リラックスしながら向き合いたい。 BOOK社会と向き合うノンフィクション作品。手に携えたのは『生きるためのフェミニズム』(堅田香緒里著/タバブックス)。コロナ禍の今こそ、可視化された不平等や貧困、分断の問題の根っこにある資本主義、家父長制に目を向けるきっかけに。『まとまらない言葉を生きる』(荒井裕樹著/柏書房)、『自分ごとの政治学』(中島岳志著/NHK出版)、『世界をきちんとあじわうための本』(ホモ・サピエンスの道具研究会/ELVIS PRESS)なども、自分と身近な他者への想像力を育む。「ブックトッカー」は、選書で個性を物語るビスチェ¥154,000・スカート¥231,000・ヘアアクセサリー(右)¥52,800・(左)¥35,200・ベルトつきチョーカー264,000・ネックレス¥170,500・グローブ¥47,300/グッチ ジャパン(グッチ)美しいマクラメレースのGGパターンのウェアや、キュートなハートモチーフのヘアアクセサリー。TikTokでおすすめの本について紹介する"ブックトッカー"の画面で際立つのは、自分らしさを表現するお気に入りの装い。大事な一冊を手に、パーソナルな視点から読みどころや魅力をオーディエンスに向けて解説する。 BOOK伝えたい一冊として選んだのは『飢える私』(ロクサーヌ・ゲイ著/亜紀書房)。この本は「ひとりひとりの体にそれぞれの物語と歴史がある。」の一文から始まる。12歳で性被害を受けて壊れかけた自我を守るため、過食に走ったという壮絶なメモワール。自分の心や体の愛し方をともに考えたい。あれもこれも気になるから欲張って併読をニット¥220,000・タイツ¥49,500/アンダーカバー ニットキャップ¥55,000/CLIFF co.ltd.(FUMIKA_UCHIDA) ペンダントトップ¥337,700・ネックレスチェーン¥202,400・リング(右手・薬指)¥337,700・リング(左手・人さし指)¥375,100・2連リング(左手・薬指と小指)¥215,600/クロムハーツ トーキョー(クロムハーツ)一冊を読み終えないと次に進めない、なんてルールはない。好奇心に従いいくつかの本を同時に"ホッピング"してみる。すると、異なる本の話やフレーズが思いがけずつながることも。大胆なジュエリーで、併読する手もとに輝きを添える。 BOOK併読してみたい、暮らしを見つめる三つのショートエッセイ。(右手)『モノから学びます』(イム・ジーナ著/KADOKAWA)、『生活記録』(三輪亮介著/自費出版)(左手)『私の生活改善運動 THIS IS MY LIFE』vol.1〜vol.3(安達茉莉子著/生活綴方出版部)。誰かが日常で考えたことが、当たり前の日々に新たな視点をもたらす。地図のように描き出し、ストーリーを自分のモノにドレス¥137,500・ネックレス¥57,200・靴¥107,800/コム デ ギャルソン(ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン) デニムパンツ¥38,500/ジャーナル スタンダード 自由が丘店(リヴィントーン)他人とだけでなく、自身のなかでも読後の感想を反芻できたら最高だ。"マッピング"というのがその手段。読みながらキーワードを書き出し、考察を深めていく。心に刺さった言葉の断片をつないでいくことは、パッチワークのドレスともリンク。タフなデニムと重ね、集中するひとときを。 BOOKここでは、『未知を放つ』(しいねはるか著/地下BOOKS)をセレクトした。人の生活も家族も仕事も社会も政治も、緩やかに変わり続ける。そんな日々のちょっとした違和感や誰かのふとした発言に意識的に向き合っていく過程を記録した一冊だ。どう生きていきたいか、理想の姿をイメージすることで、未来の風景が変わるかもしれない。モードな淑女たちと現代版の読書会(モデル右)ライダースジャケット¥96,800/ドーバー ストリート マーケット ギンザ(VAQUERA) 中に着たジャケット¥71,500・パンツ¥46,200/リ デザイン(エズミ) ニット¥81,400/コロネット(コルヴィル) 靴¥33,000/オリエンス ジャーナル スタンダード シブヤ(ドクターマーチン)  (中央右)ドレス¥107,800・靴¥93,500/コム デ ギャルソン(ノワール ケイ ニノミヤ) ブラウス¥57,200/エンメ(レジーナ ピョウ) その他/スタイリスト私物  (中央左)ブラウス¥30,800・スカート¥35,200/アーバンリサーチ オンラインストア(アイ) ビスチェ¥23,650/リトマス(ハープラハ) 靴¥12,100/オリエンス ジャーナル スタンダード シブヤ(キャセリーニ)  (左)ベスト¥83,600・中に着たトップス¥37,400(参考価格)・ネックウェア¥71,500・ネックレス¥39,600・リング¥37,400・バッグ¥73,700/マルジェラ ジャパン クライアントサービス(エムエム6メゾン マルジェラ) パンツ¥42,900/PR01.TOKYO(ツヨシヤオ) 靴¥49,500(参考価格)/MATT.(ロンボー)思い思いの詩集や歌集を持ち寄って、"みんなで読書をする"という選択。せっかくならブラックを共通のドレスコードに掲げ、感想や意見をシェアしたい。 BOOK『発光』(池田彩乃著/自費出版)、『やがて秋茄子へと到る』(堂園昌彦著/港の人)、『新しい日の真ん中に』(児玉由紀子著/自費出版)、『肌に流れる透明な気持ち』(伊藤紺著/自費出版)。どの本にも、声に出して読みたくなる詩歌が収められている。意識しなければ流れるように過ぎる時間に立ち返り、小さな幸せを見いだせる4冊だ。 SOURCE:SPUR 2021年12月号「彼女たちはビブリオ・ガール」photography: Mirei Kuno styling: Sumire Hayakawa 〈KiKi inc.〉 hair: Waka Adachi make-up: Tamayo Yamamoto model: Lucia, Mamina, Mayo, Tsugumi edit: Akiko Fukunaga cooperation: Kazuya Takahashi 〈SUNNY BOY BOOKS〉, Nashichan
  • 目覚ましい進化を遂げているパールジュエリー。2020年には「ミキモト コム デ ギャルソン」が新しい時代に向けて生み出したジュエリーが話題を集めた。今回はその第2弾、ジェンダーを超えた新しいパールジュエリーを紹介。MIKIMOTO COMME des GARçONS《ミキモト コム デ ギャルソン》ジェンダーを超えた新たなパールをロングアレンジで楽しむ ユニセックスなパールジュエリーという新しい価値観を鮮烈に印象づけ、パールの可能性を広げたミキモトとコム デ ギャルソンのコラボレーション。その第2弾には、ファングやスタッズなど、さらに反骨精神を表現する強いモチーフが登場。もちろんつけ方もノールールで!〈上から〉ネックレス¥660,000・2本つなげたネックレス¥687,500・¥374,000(3点ともSV×アコヤ真珠)/ミ キモト カスタマーズ・サービスセンター(ミキモト コム デ ギャルソンvol.2) ジレ¥58,300・パンツ¥66,000(ともに参考価格)/イーストランド(ヴィヴィビー)>>「50歳からのジュエリー&時計名品」記事一覧はこちらから撮影/岡本充男 ヘア/ KENSHIN(EPO LABO) メイク/津田雅世(mod’s hair) スタイリスト/伊藤美佐季 モデル/リー・モモカ 取材・原文/大野智子 ※次の略号を使用します。YG=イエローゴールド、SG=SAKURA ゴールド、SV=シルバー、BLD=ブラックダイヤモンド ※エクラ2021年12月号掲載
  • ファッションやアクセサリーはもちろん、食、絵画などなど日本のクリエイティブなアートが体感できる素晴らしい祭典でした‼︎様々な分野のクリエイターが集まる祭典、 「room43」に伺いました。まずは、25歳の若手アーティストアメリカ人 Addie M.Waltersさん。 自然界の抽象的な美しさをテーマに、 本や雑誌のリサイクルならぬ「アップサイクル (元の製品よりも次元・価値の高いモノを 生み出すことを、最終的な目的とする)」した コラージュアート。 やはりサステナブルはアートな世界でも キーワードですね‼︎祭典会場の外壁を飾っていたのは、日本人画家 THEO HAZEさん。 なんと20年来、世界各地で三味線の奉納演奏を 行い、土地が持つ記憶とご自身の神秘的な体験を アートに。大型ビジョンの映像や天井のデコレーションが、 個性的な各ブースと融合して、活気ある祭典を 演出していました。 こちらは若手デザイナー、小池優子さんの作品。 コレクション製作テーマは「灼熱の夏の一日」。 気持ちが高揚する時間や世界が違って見える 色彩が、光の乱反射で表現されています。 こちらは、「AS YET UNNAMED」。 天然素材のナチュラルな風合いを生かした作品が 印象的でした。キュートなデザイナーさんの作品、 「てってストアレコードバッグ」。 本物のレコード盤をバッグにするという アイディアも◎。 わたし達からすると懐かしいものばかり。 ピンクレディーのレコードバッグもなんだか可愛い‼︎ キャッチーでオシャレながら、しかも軽くて 機能的でもあります。 こちらは、パールアクセサリー、 「メゾン・ド・ヒロ」。 パールながらカジュアルなアクセサリー。 アラフィフ世代は大好きなテイストでは ないでしょうか。 パールを普段使いでカジュアルに 使いこなせると、素敵ですよね。帽子やスカーフ、ランジェリーから 化粧品、食まで全部で376ブースもありました。 「rik skog 」さんのハンガーは 再生紙でできたエシカルハンガーです。 ユニークなマネキンまで。昨年からたまに付けているイヤーカフ。 「DUE DONNE (ドゥエドンネ) 」さんは、 大人の女性に向けるノンホールの 「イヤーアイテム」を製作されています。 イヤーカフは注目していて、結構色々見ますが、 「DUE DONNE」さんのものはとても洗練されて いて付け心地もよかったです。 そして、 この祭典で一番目を見張ったのが こちらの「OGOH OGOH」竹中さんの作品。 「room43」のこの祭典に向けて、なんと 準備期間は12年‼︎ まずは作品をご覧下さ〜い‼︎有名な器作家であった竹中さん。 ご自宅の改装写真やこれまでの器、手掛けた ホテルからレストラン、様々なお写真を見せて 下さいました。 インテリア、器のセンスにはもう感嘆‼︎ さらに茶道裏千家。 見ての通り、ファッションセンスも半端なしです。 お年はなんとover70。 コムデギャルソンがキレキレに決まっていました。 わたしも白シャツが大好きで、 コレクション化していますが、 竹中さんはコム・デ・ギャルソン 初代からなんと200枚。 「一年に一回しか着ないけどね」とのこと。 おっしゃれ〜な眼鏡も200本もあるそうです。 お若い方のブースが多い中、 「センスに歳は関係ない。」と仰っていました。 いやいや、持って生まれたセンスはもちろん、 これくらいの様々な世界の経験がないと、 これだけのセンスは身につかないと思いました。 とにかくセンスの塊のような方で、 リスペクトしきりです。 京都からみえていたので、一瞬で関西弁トーク。 長々とお話させていただき、元気と勇気を いただきました。 .色々なクリエイターの方の思いを伺うだけで、 学ぶことも多く、楽しい時間を過ごさせて いただきました。 こちらは、妹とわたしの姉妹購入品。 眼鏡には韓国のバングルの文字が。世の中には出回っていない、 どこにでもはない特別感。 人と同じものを着たり、 人と同じ行動をすることが良いと されがちな日本人ですか、 これからは個々の時代。 大量生産、大量消費の時代から、 サステナブルでエシカルな時代へ。 誰かと被ることのない、 オンリーワンな感じが、 これからの新しい形ではないでしょうか。 この日のスタイリングは… またまた大好きな真っ白です。 Knit … CARVEN Shirts … GOLDEN GOOSE DELUXE BRAND Pants … IENA Hat … Lack Of Color Shoes … GUCCI Bag … VIOLAd'OROのカゴバッグの内袋(笑)成田千恵
  • グッチとコム デ ギャルソンが、新たなコラボレーション バッグを数量限定で先行発売中だ。このアイテムを取り扱うのは、新たにローンチされたオンライン コンセプトショップのヴォールト。ヴォールトでは、復元されカスタマイズされたグッチのアーカイブ アイテムとともに、新進気鋭のデザイナーたちのコレクションを発表・販売している。また、世界の一部のコム デ ギャルソン ショップ、DOVER STREET MARKET(ドーバーストリートマーケット)の銀座、ロンドン、ニューヨーク、ロサンゼルス、北京、シンガポールでの店舗およびコム デ ギャルソンの公式オンラインショップでも、今回のコラボレーション バッグを発売中だ。 トートバッグ ¥55,000/グッチ ジャパン第3弾となる今回のコラボレーションも、革新的なヴィジョンを探求する情熱を原動力とする両ブランドの美学を体現したトートバッグが登場。これまでと同様に、コム デ ギャルソンのショッパー型バッグをベースに、グッチのシグネチャーであるグリーン・レッド・グリーンのウェブ ストライプをアクセントにあしらった。シースルーの「殻」をまとったこのバッグシリーズは、これまでもインナーを変えることで新しい表情を生み出してきたが、今回はブラック ペーパーのインナーが印象的なコントラストを生み出す。 トートバッグ ¥55,000/グッチ ジャパンホワイトでプリントされたコム デ ギャルソンのロゴと、バッグのセンターを縦断するグッチのウェブストライプ リボンがポイントになったデザインは、遠くからでも目を引きそう。なお、同アイテムは専用のスペシャルパッケージで届けられる。グッチのグリーンの薄紙と、ホワイトでコム デ ギャルソンのロゴ、ブラックでグッチのロゴを配したブラック ボックスは、ホリデーギフトにもぴったり。クリーンでインダストリアルなデザインの新作バッグは、争奪戦間違いなしだ。 専用ボックスグッチ ジャパン クライアントサービスhttps://vault.gucci.com/0120-99-2177 text: Fuyuko Tsuji
  • 9月27日から9日間に渡り、1年ぶりにほぼフィジカルで開かれた、パリ・ファッションウイーク。会期前から、トリを飾るアルベール・エルバス追悼ショーの話題で持ちきりでした。バス停から広告塔まで、アルベールのポートレートにLove brings love (愛が、愛を呼ぶ)と言う言葉と当日のライブストリーミングのウェブアドレスが添えられたポスターが街中の至るところに貼られていたので、ファッション関係者だけでなく一般の人々にも、このイベントが広く告知されていたのです。4月に59歳で他界したアルベール。2月2日の投稿でもご紹介したように。ランバンを去って以来5年間の熟考の末、彼が新ブランドAZファクトリーをローンチしたのは、ほんの9か月前のことでした。同ブランドはテキスタイルの最新技術と彼が生涯のモットーとしていた“ラブ”が基本コンセプト。全ての女性が着て自信を持ち、心地よく感じられる素材とシルエットを提案しています。また、テキスタイルの最新技術とクチュールのノウハウを融合しています。オンラインでの販売を主としたAZファクトリーの2021年春夏コレクションは、アルベールの最初で最後の作品となりましたが、もちろんブランドは続行します。  そこで、記念すべき今回のコレクションに当たってアルベールのチームが打ち出したアイディアは、モード界の新旧の才能とのコラボレーション。この呼びかけに応え、45のメゾンがアルベールのための“オマージュ”をデザイン・制作したのです。ちなみに博愛主義者のアルベールは、1945年に開かれた展覧会、テアトル・ド・ラ・モードに似た企画をいつか実現することが、夢だったとか。同展は第二次大戦直後のどん底の時代に、パリ・オートクチュール協会のイニシアチブで60人ものクチュリエが結集し、クリスチャン・ベラールのアート・ディレクションのもとに、人形にオートクチュールのドレスを着せた展覧会でした。今回のコレクションで、人形ではなくモデルたちがまとったのは、各メゾンのデザイナーたちが、それぞれのアルベールへの想いを表現したドレス。参加メゾンはグッチ、ディオール、サンローランといった大手を始め、クリストファー・ジョン・ロジャーズ、シモーネ・ロシャなど若手まで。会場となったパリ・北マレ地区のカロー・ド・トンプルでは夜8時前にドアがオープンすると、ファッション関係者はもちろん、大統領夫人のブリジット・マクロンやパリ市長アンヌ・イダルゴら政界の大物、そしてオマージュを寄せたデザイナーのほとんども姿を見せました。しばしのカクテル・タイムの後、一瞬ライトが消えると、アルベールの元パートナー、アレックス・クーが、亡きデザイナーのクリエイティビティを讃え、このイベントに込めた熱い想いを語るスピーチを披露。アルベールの元スタッフや友人たちが占めたブロックからは、感極まってのすすり泣きの声も聞こえました。そしてショーが始まるとまず最初は、アルベール自身がデザインしたAZファクトリーのシグネチャー・ルックからスタート。特別に開発された最新技術を使い、ニットのゲージの増減によってボディにフィットするシリーズ「My Body」からのリトル・ブラック・ドレスです。続いて“オマージュ”の45メゾンはアルファベット順の登場で、トップ・バッターはピーター・ミュラーによる、アライア。アルベールらしさを表現したルックの一連はY/プロジェクトで幕を閉じました。ちなみにこれらの作品は、今後ミュージアムに収められるとか。 第二部ではAZファクトリーのスタッフ自身による、アルベールへのオマージュ、25体。最後にアンバー・バレッタが最終ルックを披露すると、ステージの壁一面を覆っていたカーテンが開き、3段に設置されたコンパートメントにはモデルたちがずらり。これらのルックは2021年春夏コレクションとして、オンライン販売が予定されています。そしてO’Jaysの1970年代のヒット曲Love Trainをバックに、ハート型の赤の花吹雪が降って床を埋め尽くすと、ゲストたちも思わず踊り出したのでした。こうして、しんみりとした追悼会ではなく、華やかで楽しいイベントとなった、Love brings love。アルベールがショー・マスト・ゴー・オン!と叫ぶ声が、聞こえてきそうな一夜でした。  Text: Minako Norimatsu デザイナーたちからのオマージュには、日本勢も参加。右:コムデギャルソンのドレスは、アルベールがランバン時代にミニーマウスとコラボレーションしたことを思い出させる一点。左:トモ コイズミは、アイコニックな細かなフリルを、アルベールが得意とした大胆なラッフルに見立てた。右:アルベールが15年も在籍したランバンで、現在アーティスィック・ディレクターを務めるブルーノ・シアレッリは、アルベールの代表作を新たな解釈で。左:ドリス・ヴァン・ノッテンによるドレスでは、まるでアルベールがモデルと一緒に歩いている様に見える。若手デザイナーも、アルベールに作品を捧げた。右:ウエールズ・ボナーはシグネチャーであるテイラード・スーツを、アルベールが好んで着たスモーキング・スタイルで。左・テベ・マググはつば広の帽子とプリーツで、アルベールらしさを取り入れた。競合メゾンのビッグ・デザイナーたちが、こんなに楽しそうに一堂に会するのは稀なこと。フロント・ロウの面々は、右からマシュー・ウイリアムズ(ジバンシィ)、ピーター・ミュラー(アライア)、ピエールパオロ・ピッチョーリ(ヴァレンティノ)、ドリス・ヴァン・ノッテン、そしてドリスのパートナーのパトリック・ファンへルーヴェ。ショーの前後には、Love Brings Loveのエプロンをつけたウェイターたちが、スイーツやミニバーガーを振る舞った。10日5日は、ショー会場にもLove Brings Loveのポスターが。ショー閉幕後、床を覆ったのはハート型の花吹雪と、AZファクトリーのロゴである変わりスマイリー。Photos: Minako Norimatsuフィナーレでは、アルベールのポートレートを囲んで、モデルたちが各コンパートメントでポーズを取った。中段・ポートレートのすぐ右は、バレンシアガのデムナ・ヴァザリア。
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