マカロニえんぴつ『ブルーベリー・ナイツ』を読み解く!【ヒャダインのこの歌詞がすげえ!】

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今月の1曲

『ブルーベリー・ナイツ』マカロニえんぴつ
作詞・作曲/はっとり

2012年、神奈川県で結成したポップスロックバンド、マカロニえんぴつ。メンバー全員音大出身ということでも話題に。『ブルーベリー・ナイツ』は2019年2月リリースの4thミニアルバム『LiKE』に収録。

 

ども! 2020もどんどん近づき、新しいアーティストも続々と出てきていい感じの令和です。今日ご紹介するのはマカロニえんぴつというバンドです。


名前はなんか癒やし系な感じですが、サウンドはピアノのくすんだ音がセクシーなオシャレサウンド。名前とのギャップよ。


歌詞も素敵です。恋に人に傷つき、誰かに掬って食べてもらうのを待つブルーベリーな歌ですが、しょっぱなからかます絶望感。「傷つかないための気付かないふりばかりだ」これ、ギクッとしません? バカなふりして心を自衛するのを見透かされてる! その後「信じることは悲しいこと」と畳み掛けるこの世の真実! 「信じる」ってほんと悲しみですよ! 「忘れちゃうのに求め合うのは身体が空っぽだから」心が空っぽ、じゃなく、身体が空っぽ。心が空なのは当然、身体もスカスカだから求め合う。


この埋まらない悲しみはやるせないよね! このバンド名からは想像できない深みです。

 ● ひゃだいん

音楽クリエーター。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。様々な楽曲提供を行いタレントとしても活動。


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ポルカドットスティングレイ
『ハイパークラクション』

発売中 ユニバーサル シグマ



ネクストブレイク必至のギターロックバンド。3rdミニアルバムは、高速ロックチューンあり、’90年代調のポップスありの幅広い内容。




fumika
『VARIOUSELF』

10月23日(水)発売 よしもとミュージック



"魂の震える歌声"と称される注目のアーティスト。力強く、真っすぐな歌が満載のアルバムは新しい歌姫の誕生を確信させる1枚。




2019年12月号掲載
選曲・原文/ヒャダイン web構成/轟木愛美 web編成/レ・キャトル
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  • 深い音楽愛にあふれたふたりが、今、気になるアーティストから近年の音楽の傾向まで2020年を振り返りつつ熱くトークセッション! SNSの拡大が曲調にまで影響している ――普段の生活において、音楽はどんな位置づけにあるんでしょう? 臼田 常に流れていて、家ではこっちで鳴ってて彼も鳴らしてて、娘も鳴らしているみたいな状況がよくあります(笑)。 ――そんなおふたりが今注目しているアーティストを、それぞれ教えてください。 臼田 最近だと、「GOOD GIRL」という番組に出演していたラッパー、イ・ヨンジ(1)。低めの声と骨太のラップがいいんです。18歳とは思えない落ち着きがあるんですが、ちゃめっ気もたっぷりで、本当に性格のいい飾らない人です。 レイジ 俺は藤井風(2)にすごくハマっています。歌もいい、見た目もカッコいい。レベルの違う才能が出た!という感じです。アルバムも素晴らしかったな。 臼田 私の2組目はENHYPEN(3)。BTSが所属するBig Hit Entertainmentが関わった、韓国のオーディション番組「I-LAND」からデビューしたグループです。デビュー曲から確かな実力を発揮していて、コンセプトごとにいろんな顔を見せてくれそうなので期待しています。 レイジ Nyege Nyege Tapes(4)というレーベルも面白い。アフリカのテクノなんですけど、BPMがものすごく速くて、どうやって作っているのかわからないし、衝撃でした。これをうまくDJでかけられるようになりたいなと思っています。特にシッソというアーティストがおすすめ。 臼田 STAYC(5)という新人グループもおすすめです。TWICEやBLACKPINKを手がけた方々が楽曲や振り付けを担当していて、デビュー前から話題でした。 レイジ あとは、徳島県出身の神仲アナン(6)という19歳のビートメイカーがいるんですが、伸びしろがありそうで楽しみにしています。彼が送ってくれたデモがカッコよくて。ピアノとかギターとか生楽器を基調にした、コズミック系ディスコトラップみたいな感じです。でも彼、ドクター・ドレーを知らないらしくて、それが「サブスク・ネイティブな感覚」だなと思いました。 ――では2020年を振り返って、気になった音楽トレンドはありますか? レイジ トラップやヒップホップをやっていた若者たちがハウスに移る傾向が見受けられます。みんなそろそろトラップに飽きてきているようですね。その一方で90年代初めの頃に主流だったようなサウンドも戻ってきていて、ブロックハンプトンやAGクラブ以降の、“ゆるおしゃれギーク・ヒップホップ”みたいなのが今一番カッコいいんじゃないかな。K-POPでは、ザ・ウィークエンドやデュア・リパの流れをくんだ、80年代リバイバルが盛んですね。EVERGLOWとTWICEもいい曲を発表しました。 ――思えば2010年代を通じてインターネットが、音楽の聴き方から情報の入手方法まで多くの変化をもたらしましたよね。 レイジ プロモーション方法も変わったし、付随して曲作りも変わりました。TikTokで踊りやすい曲を意図的に作る人がいたり。とはいえめったに狙いどおりには売れないですが。それに音楽の残り方についてはよくない方向にいっているかな。飽きるのも早くて、長く聴かれる名曲が生まれにくくなっていると思います。 臼田 K-POPの流行はSNSの影響が大きくて、私も情報は主にSNSから得ているので恩恵は計り知れないですね。ファンがニュースをすぐに日本語に訳してアップしてくれるし、映像にも字幕をつけてくれて、オンタイムで情報が届く。各国のファンが無償でプロモーションしているから広がる文化なんですよね。 発信をしないからといって関心がないわけじゃない ――今年はコロナ禍を受けて、ストリーミングライブやバーチャルなクラブなど、新しい音楽の楽しみ方が登場しました。実際に体験してみてどうでしたか? 臼田 散財です(笑)。実際足を運ぶのであれば予定に左右されるし、チケットが簡単に買えるわけじゃないから行く回数が限られる。でもオンラインでいくらでも観られるとなると次々チケットを買っちゃう。もちろんナマが一番なんですが。 レイジ 一度ドライブインフェスにDJで出演したら、意外とよかったです。友達と行くのも楽しそうだし、BBQしてる人がいたり、レイヴっぽい雰囲気もあったりして、新しい形として定着するかも。 ――他方で2020年は、国内外でミュージシャンが社会の動きに反応し、積極的に声を上げる年にもなりました。レイジさんも検察庁法改正案について、Twitterで意見を表明していましたね。 レイジ あのときはとにかく、経緯を耳にした瞬間に「ヤバくねえか?」と思ったのが大きいですね。今まで政治に無関心だったのに、すごく関心が高まったんです。以来庭で芝刈りをしながら国会中継を爆音で聞いていたり(笑)。周囲の人にも「レイジ君が発言しているのすごくいい」なんて言われてうれしかったし、あれ以来俺の周りでは、政治の話をするのがスタンダードになりました。 臼田 生活の中で、当たり前のようにそういう話ができるようになったのは、すごくいいことだと思います。東京都知事選挙のことも話題に上って、一緒に投票に行きました。私はSNSで発信しないタイプなんですが、発信しないから関心がないわけじゃないんです。 ――ちなみに、今特に興味を抱いている社会問題といえば、なんでしょう? 臼田 すごくざっくりしているんですけど、地球の将来についてより深く考えるようになりました。具体的にできていることは少ないけど、たとえば環境活動家でもある小野りりあんちゃんのInstagramなどは、定期的に見ています。やっぱり子どもが生まれると、自分の未来だけがよければいいというわけにはいかないんだなと、考え方が変わりました。 ――最後に、おふたりが音楽のパワーを実感するのは、どんなときですか? レイジ 音楽はアートフォーマットとして強度が高いと思います。映画なら何度も観ない限り内容を完璧には再現できないけど、名曲は歌詞とメロディを思い浮かべれば、100%脳内で再現できる。簡単に再生できるし、何百年前の曲が、現代に生きている俺らに伝わっているのはすごいことですよね。 臼田 そこに通ずることですが、音楽は芸術的なものなのに、こんなに手軽に生活の中にある。朝起きた瞬間にスマホをピッと操作するだけで、少しうれしくなったり。自分の気分を変えてくれる芸術が身近にあることが、幸せだなと思うし、だから音楽がすごく好きなんでしょうね。1 ニュー・シングル「타협」(写真)のミュージック・ビデオを公開したばかりのイ・ヨンジ(이영지)は、現役の高校生の実力派ラッパー。2 中学時代にYouTubeでカバー曲を公開し注目を集め始めた藤井風。2020年にアルバム『HELP EVER HURT NEVER』(写真)を発表した。3 11月末にアルバム『BORDER:DAY ONE』(写真)にてデビューを果たしたENHYPEN。7人のメンバーから成る期待のボーイズグループだ。4 ウガンダを拠点に東アフリカ各地のテクノを発信するレーベルNyege Nyege Tapes。写真はタンザニア出身のSISSOのアルバム『MATESO』。5 2曲入りのシングル「Star To A Young Culture」(写真)でデビューした6人のガールズグループ。臼田さんのおすすめ曲は「SO BAD」。6 ビートメイカー神仲アナンは曲作りを始めてまだ間もない新鋭。写真は彼がサウンドクラウドに上げている曲「Cosmic Love(feat.Y’N)」。Reiji Okamoto1991年、東京都生まれ。中学の同級生で結成したロックバンド、OKAMOTO’Sのドラマー。DJとしても活動。最新作はEP『Welcome My Friend』。2021年1月からのドラマ「直ちゃんは小学三年生」(テレビ東京)のOP曲を担当。×Asami Usuda1984年、千葉県生まれ。女優としてテレビ、映画で活躍。ドラマ「家売るオンナ」(’16)や映画『愚行録』(’17)、『南瓜とマヨネーズ』(’17)など話題作に起用され、公開中の映画『私をくいとめて』にも出演している。 >>「音楽LOVEなふたり語り」特集TOPへ
  • わたしのオススメアニメ映画3選全容は動画を見て頂きたいのです^^掲載OK3位 「心が叫びたがっているんだ」ここさけ の略称で流行りました「感動」するお話で「泣ける」!!!!成瀬順ちゃんというある出来事をきっかけに心を閉ざしてしまった女子高校生の青春ストーリーですみんなが知っている有名曲でアレンジをしたミュージカル調なので音楽も◎2位 「Air/まごころを、君に」エヴァンゲリオンの旧劇場版の2作品目ですこちらをご覧頂く前に是非アニメ版を全話観て頂きたいです主人公たちが基本病んでいるので多感な時期の方や人間関係に悩みがある方などもご覧いただくと共感する部分や気づきなどがあると思います何回観てもおもしろいしそのたびに新しい気づきのある作品です もうすぐ「シン・エヴァンゲリオン」も公開されますし今のうちに見直されるのもいいかなと思います1位 叛逆の物語魔法少女まどかマギカの劇場版ですこちらもアニメをすべて観てからご覧頂くととても面白いと思いますまどマギの絵が苦手だなと思う方も是非アニメの3話までご覧頂くとドはまりすると思います笑意外な展開の連続なので観ていて飽きないし続きが気になります エヴァと同様一度ではなく何度も観ないと理解しない部分などもあるので二度三度観ても楽しめる作品ですおこもり中に観る物なくなってきたなーという方など参考にしていただけると嬉しいです^^インスタはこちらみゆふぁーふぁ時代の過去の記事はこちらYouTubeチャンネル「限りなく透明にMIYUU」
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BAILA歌舞伎部の二人が緊急対談 まんぼう部長 ある日突然、歌舞伎沼に落ちたバイラ歌舞伎部部長。遅咲きゆえ猛スピードで沸点に達し、常に熱量高く歌舞伎を語る。@BAILAにて「まんぼう部長の歌舞伎沼への誘い」連載中!! ばったり小僧 にわか歌舞伎ファン。やる気はあるが知識は浅い新入部員。若いイケメン俳優より、本当はオーバー40歳の熟年役者好き。 マツコが恋する右近さんは バラエティでも大活躍 まんぼう部長(以下部長) 2020年はコロナ禍でエンタメ業界は大打撃を受けたけれど、そのなかでいち早く動きだしたのが実は歌舞伎だったのよね。ばったり小僧(以下小僧) 松本幸四郎さんを中心としてスタートした『図夢歌舞伎』やYouTube配信『歌舞伎ましょう』などがすぐに立ち上がり、新しいものが次々と生み出されて。伝統芸能の底力を見た気がしました。部長 そんななか、若手では、中村壱太郎さんの活躍が光ってたわ。『図夢歌舞伎』に出演したり、YouTubeチャンネル『かずたろう歌舞伎クリエイション』を始めたり。尾上右近さんと一緒にやった『ART歌舞伎』も素晴らしかった。小僧 配信で観ましたけれど、美しかったですねぇ♪ 取材で聞いたら、企画書作りから、出演者の交渉まで全部自分でやったって。部長 慶應大学時代、学園祭の実行委員をやったことが役に立ったと言っていたわね。パワーポイントやイラストレーターもそれでマスターって(笑)。女方のときの壱太郎さんって、すごくしっとりしてるけど、素顔はリーダータイプ。「なんて頼りになる人なの!!」って感動しちゃった。 小僧 尾上右近さんは最近は、バラエティでもひっぱりだこですね。 部長 カレーを365日食べてるとか、高校の同級生の河北麻友子ちゃんに告白してフラれたとか、おいしいネタもいっぱい(笑)。あのマツコさんも右近さんLOVEだそうよ。 小僧 シルバーのアクセサリーをつけたり、私服もおしゃれで今の時代の風を感じる人。右近さんから歌舞伎に入るととっつきやすいかも。 部長 それと右近さんは、清元という歌舞伎の伴奏音楽の家元の家系の生まれで、歌舞伎俳優としてだけでなく、清元栄寿太夫の名で、唄い手として舞台に出演することもあるから、ファンは楽しみも2倍! 小僧 ふふ、部長ハマってますね♪ 楽しいといえば、中村橋之助さん!! めっちゃ宝塚好きで、特に月組の珠城りょうさんの大ファンで。 部長 取材でも「宝塚を観に行くときは入り口前の花壇に『橋之助』を一回置いて、完全に『国生』(本名)として観ています。あ、国生じゃなくて、『国子』かな」なんて言ってて大笑い。私たちとは、ある意味、「沼」仲間(笑)。 小僧 「推しのいる生活」の喜びをわかってる人でしたね。それと橋之助さんは3兄弟の長男で、次男・福之助さん、三男・歌之助さんとは支え合ったり、励まし合ったり、チームワーク抜群。仲よし3兄弟の今後の活躍が楽しみになりました!! 米吉さんをバイラ歌舞伎部名誉会長に勝手に推薦 部長 若手のイケメンNo.1といえば、やっぱり中村隼人さんかしら。整った顔立ちで、女子に大人気よね。 小僧 舞台でも大活躍で、『新作歌舞伎 NARUTO―ナルト―』とか新作への出演も多いから、歌舞伎の枠を超えてファンが広がってますね。 部長 スーパー歌舞伎Ⅱ(セカンド)『新版 オグリ』では、大先輩の市川猿之助さんと交互に主役を務めることになって、すごいプレッシャーだったと思うの。でも、見事にやり遂げていて、ガッツを感じたわ。 小僧 プライベートでも休暇で猿之助さんと一緒にラスベガスに行ったりして、すごく可愛がられていて、二人の関係にも萌えました♪ 部長 イケメンといえば中村莟玉さん!! 超可愛い♡ しかも話し上手で、聡明な好青年だったわ~。 小僧 莟玉さんは、お母さまの影響で歌舞伎好きになって、一般家庭から歌舞伎の世界に入ったという経歴の持ち主だけに、そこに至るまでのストーリーが奇跡の連続でした。 部長 そうそう。子どものころ、歌舞伎座で休憩時間になると花道で見得をして遊んでいたとか、踊りの会を観に行ったときにロビーで歌舞伎のお芝居のマネをしていたら、日本舞踊の先生にスカウトされた……とか、本当にドラマみたいだった。 小僧 この先の活躍も楽しみですね。それにしても歌舞伎の女方さんって、本当にすごい。あんなに美しく変身しちゃうんだから。部長 本当よね。莟玉さんも半端なく美しいし、あと、中村米吉さんの女方もきれいよねぇ。 小僧 女方の人って切れ長の目のイメージだけど、米吉さんは、ちょっとたれ目なところが愛らしくて、なんとも言えない愛嬌があります。 部長 そして取材してびっくりしたのが、あの突出したトーク力!! もの静かな人かと思ったら、とうとうとしゃべり倒したでしょ。 小僧 そうそう。すごく丁寧な言葉遣いなんだけど、たまに毒が織り交ぜられてて、それが超面白くて。 部長 あの素敵なキャラは、もっと広く知られてほしいな。そして米吉さん、バイラ歌舞伎部の名誉会長に就任してほしい(笑)。 歌舞伎沼は、落ちるの一秒、ハマると一生! 小僧 女方さんでいえば、中村児太郎さんも大注目です。児太郎さんの女方って異彩を放っているというか、すごいインパクトあります。 部長 わかる。芸の大きさを感じるわよね。しかも彼は、学生時代、ラグビー部だったんでしょ? 小僧 そうです。素顔はやんちゃな雰囲気だから、舞台とのギャップにびっくり。あと、古い映画が大好きで、『風と共に去りぬ』は月イチで観て涙を流してると言ってました(笑)。すべてが意外性に満ちてます。 部長 これは目が離せない存在ね。それにしても花形俳優の皆さん、芸が確かなのはもちろん、キャラも超ユニーク。生の舞台を観れば、きっと底なし沼に落ちるはず。小僧 間違いないですね。 3. 市川染五郎さん×市川團子さん独占取材 (右)いちかわ そめごろう●2005年、東京都生まれ。本名は藤間齋。屋号は高麗屋。父は松本幸四郎。2021年1月歌舞伎座『壽 初春大歌舞伎』の第三部『車引』に出演中。親子孫の三代共演。(左)いちかわ だんこ●2004年、東京都生まれ。本名は香川政明。屋号は澤瀉屋。父は市川中車(香川照之)。2012年、新橋演舞場『スーパー歌舞伎 ヤマトタケル』で初舞台。  お互いを色にたとえるなら? 「黄色です。それも蛍光ペンの黄色。彼が落ち込んでるのを見たことがない。だからいちばん明るい色を選びました」by 染五郎「いっくんはMacBook Proとかの色にあるスペースグレイ。あの光沢の感じ。(苦笑する染五郎さんに)笑うな。本当にそう思ってるんだから」by 團子 まんぼう部長 現在ネットで配信中の図夢歌舞伎『弥次喜多』、拝見しました。歌舞伎座で4年連続で上演されてきたシリーズの新作で、今度はなんとSFバージョン! しかも二人はまさかの不良役ですね。染五郎 グレてる雰囲気を出すために僕は金髪にしました。ほかにもシルバーの指輪をしたり、ピアスをしたり。眉マスカラで眉も茶色くしました。團子 僕は銀髪にしようと思ったんですけど、銀って歌舞伎ではおばあさんとかに使う色なのでやめて、次にBTSのテテみたいな青もいいなと思ったけど、結局赤になりました。ばったり小僧 すごいインパクトでしたよ。そもそも二人の初共演は2013年の舞台ですよね。当時は8歳と9歳、どんな印象でしたか。染五郎 僕は年齢の近い人との共演が初めてだったので、すごくうれしかったですね。團子 僕は当時からボケをかましてたと思います。小4レベルの(笑)。だからいっくん(染五郎さんの本名・齋(いつき))は「うるさいやつきたな」って感じだったと思うけど。染五郎 思ってました(笑)。團子 昔からずっとこういう関係です。僕が変なことを言って、いっくんが苦笑いみたいな(笑)。でも、いっくんはとても冷静で、僕は舞台に立つと第三の視点を忘れてしまうけれど、いっくんは常に俯瞰して見て分析してる。それと気持ちを言葉に出すタイプじゃないけれど、ちゃんと心で通じ合っているなと感じてます……って通じ合ってるよね!?染五郎 うん、大丈夫(笑)。小僧 では團子さんはどんな人?染五郎 とにかく明るいですね。あとお芝居に対して、自分が納得いくまで掘り下げてやるところがすごいです。『弥次喜多』でもオーケーが出たのに「もう一回やりたいです」って。完成度の高いものを目指してるんだなと思いました。部長 ところで團子さんは染五郎さんを「いっくん」と呼んでますけど、染五郎さんは團子さんをなんて?染五郎 名前は呼んだことないです。「ねぇ」とか?(笑)團子 いっくんから話しかけてくれること自体、うれしいんで、僕は何て呼んでもらってもいいです(笑)。小僧 きゃっ。こんな素敵な10代がいて歌舞伎の未来は明るい。今後の二人の活躍、楽しみにしています!! ★図夢歌舞伎『弥次喜多』は、Amazon Prime Videoで独占配信中!! 弥次さん(松本幸四郎)と喜多さん(市川猿之助)、そして梵太郎(染五郎)と政之助(團子)の運命やいかに!? 〈染五郎さん〉シャツ¥160000・ジャケット¥320000・パンツ¥86000・スニーカー¥110000/クリスチャン ディオール(DIOR) その他/スタイリスト私物〈團子さん〉シャツ¥165000・ジャケット¥330000・パンツ¥86000・スニーカー¥120000/クリスチャン ディオール(DIOR) その他/スタイリスト私物 撮影/島袋智子 こちらは2019年6月に東劇で行われたトークイベントで登壇する市川染五郎さん(左)と市川團子さん(右)。染五郎さんが手にしているのは、大事にしているぬいぐるみの犬「ボン吉」、團子さんが手にしているのは「ぼん」。 [市川染五郎さん×市川團子さん独占取材]撮影/尾身沙紀〈io〉 ヘア&メイク/AKANE(染五郎さん)、森 智聖(團子さん) スタイリスト/中西ナオイラスト/紫芝幸代 取材・原文/佐藤裕美 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2021年2月号掲載 1/1 歌舞伎沼は、落ちるの1秒、ハマると一生! 歌舞伎の記事をもっと見る 1/3 2/3 3/3 1992年東京都生まれ。屋号は音羽屋。父は清元の家元・清元延寿太夫。曽祖父は六代目尾上菊五郎。母方の祖父は俳優鶴田浩二。2021年1月、初春歌舞伎公演『四天王御江戸鏑』(国立劇場大劇場)に出演中。3月『三月花形歌舞伎』(南座)に出演予定。 弁天小僧 脱いだ姿が粋でかっこいい!!2019年9月国立劇場小劇場で開催された自主公演『第五回 研の會』では、念願の『弁天娘女男白浪』に挑戦。娘に化けた弁天小僧が正体をあらわにする場面、粋でかっこいい!!  竹馬で登場!2019年の『研の會』の記者発表では、演目『酔奴』にちなんで竹馬に乗って登場
  • アメリカの映画評論サイト『TC Candler』は2020年12月28日(現地時間)に、毎年恒例の「世界で最も美しい顔」ランキングを発表! 堂々の1位に選ばれたのは、イスラエル出身でモデルとして活躍するヤエル・シェルビア(19)。ティーンとは思えぬ色気を放つ美貌はもちろん、受賞を受けての本人の謙虚なコメントや、現在交際中の恋人についても話題になっている。 Photo:Instagram(yaelshelbia)「世界で最も美しい顔」は、アメリカの映画評論家であるTCキャンドラーが、世界40カ国からノミネートされた女性をランク付けするというもの。2020年版で首位に輝いたヤエルは、イスラエル出身の19歳。地元の写真家がインスタグラムに投稿されたヤエルの写真に目を留めたことがきっかけで撮影を行い、16歳のときにモデルとして活動を始めたとか。 Photo:Instagram(yaelshelbia)その美貌は瞬く間に世間を魅了し、キム・カーダシアン(40)やカイリー・ジェンナー(23)が手掛けるコスメブランドの広告塔に抜擢されるまでに! リオネル・メッシ(33)とともにFINNEYモバイルのキャンペーンに出演するなど多方面で活躍しており、インスタグラムのフォロワーも約130万人を突破。 Photo:Instagram(yaelshelbia)2019年版で2位にランクインされていたヤエルだが、2020年版では堂々の1位に! 世界中のメディアがこのニュースを取り上げ、ファンからの祝福のメッセージが殺到したというが、ヤエルの反応は意外にも冷静。本人は「とてもエキサイティングで喜ばしいことだった」とコメントする一方で、自身の外見について語ることは苦手なのだとか。 Photo:Instagram(yaelshelbia)ヤエルは「人を美しくするのは、親切さや謙虚さ、そして何よりもポジティブであることだと思うの」と語り、「すべての女性が美しい」とコメント。“世界一”と賞賛されたにもかかわらず、外見の美しさだけにとらわれない謙虚な姿勢を見せた。 Photo:Getty Imagesプライベートでは、約1年前から実業家のブランドン・コルフ(36)と交際中。ブランドンは米メディア大手のバイアコムなどを傘下に置くメディア帝国を築いたサムナー・レッドストーン(享年97)を祖父に持つ大富豪で、ヤエルがインスタグラムにふたりの写真を度々投稿するなど、交際は順調のよう。 Photo:Instagram(yaelshelbia)“世界一”の称号を手に入れた人気モデルと億万長者という最強のカップルに、世界中から羨望のまなざしが注がれていることは言わずもがな。知名度急上昇中のヤエルが、2021年にどんな活躍を見せてくれるかが楽しみ! >まさにワールドクラスな美男セレブにも注目! >>最も美しい顔の持ち主はロバート・パティンソン! 科学的に「ほぼ完璧」であることが判明 >>毎年恒例の人気企画! 「最もセクシーな男性」2020年版に選ばれたのは、甘いマスク&肉体美を誇る人気俳優 text:Saki Wakamiya  
  • 12星座全体の運勢「春一番を察知する」 2月3日に「立春」を迎え、まだまだ寒さは厳しいものの梅のつぼみがほころび始め、少しずつ春の香りがひろがっていこうとしているなか、2月12日にはみずがめ座で新月が形成されていきます。 今回のみずがめ座新月のテーマは「徹底的に空気を読み、それに応える」。 古来より、季節というのはただ待っていれば自動的にやってくるものではなく、東からやってくる風が春を連れてくるものと考えられてきました。そして、立春から春分までに吹く最初の南風を「春一番」と言いますが、この場合、それは物理的な風というよりも、ぐっと気温をあげてこの世界を住みやすいものにしてくれる新たな希望の到来であり、その気配のこと。 春一番が吹いても、またすぐに冷たい風が吹いて寒くなるのですが、それでも春二番、春三番と同じような風が吹くたびに、春は少しずつこの世界に招かれてくるはず。 ますます混迷を極め、暗澹たる思いが立ち込めるように思える世相において、たとえかすかなものであれ希望の光となるような流れがどこから射し込んでくるのか。新月に向かっていく今期においては、自分個人の幸せや願望の成就というより、そうした「どんな世界になってほしいのか?」という社会的な願いに焦点をあてて、その兆しや可能性を追求していきたいところです。双子座(ふたご座)今期のふたご座のキーワードは、「怒りを打ち鳴らす」。 怒りは人格的な未熟さの現われであるという風潮が根づよい日本社会では、しきりに怒りを表明していると「ヘンな人」扱いされてしまいますが、音楽や文学など現実への違和感が契機となる表現の世界では、むしろ怒りの表明はそこかしこに溢れています。  例えば、子供の頃に絵本で読んで冒険物語として多くの人の記憶に残っているスウィフトの『ガリヴァー旅行記』は、大人になって読み返してみるとそれが作者の深刻な人間憎悪を徹底的に誰しもが平易に読める物語へと昇華された過激な風刺小説だったということに気が付きます。  特に、第二の航海で訪れたプロブディンナグ国、すなわち巨人の国の国王とのやり取りの中で、ガリヴァはかなり怒っているのですが、これは作者スフィフトが18世紀当時の英国に向けた風刺に他なりません。この場合、国王こそがスフィフトの代弁者であり、それに過剰反応するガリヴァはいわば滑稽な道化の役割をさせられている訳です。  「国王は次にように語りかけられた。人間の偉大さもつまらないものだな。こんなまるで小さな虫けら(私のことだ)にまねされるとは。なお言葉を続けて、しかもこの連中は名誉を表す肩書きや爵位の制度も持ち、小さな巣や隠れ穴をせっせと作って、家だとか町だとか称している。衣装や設備に粋をこらしたり、恋もする、戦もする、論争もする、詐欺も働く、裏切りもする、というではないか、と言われた。このようになおも喋り続けられ、我が愛する祖国、学術と武術の女主人、フランスの打擲者、ヨーロッパの裁定者、美徳と敬虔と名誉と真理の本場、世界の誇りにして羨望の的たる我が祖国がさんざん罵倒されるのを聞くと、さすがの私も怒りで顔色が何度も変わってしまった」  ここでは、小さなガリヴァに代表される悪徳に染まった英国人、ひいては人類そのものの怒りが主題なのではなく、それをはるかに凌駕する作者スフィフトの怒りの巨大さこそが強調されているのであり、それがこの物語の通奏低音になっている訳です。  スウィフトは文字通り、自分自身を怒りに震わせ、打ち鳴らすようにして物語を書き、その思いを人びとにぶつけ、懸命に伝えようとしました。そうせざるを得ないほどに深く切実な違和感がそこにはあったのです。  今期のふたご座もまた、怒りを無理に抑え込むのではなく、さながら自分自身を打楽器のようにして、気が済むまで徹底的に打ち鳴らしてみるといいでしょう。 参考:スウィフト、平井正穂訳『ガリヴァー旅行記』(岩波文庫) 12星座占い<1/24~2/6>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • [目次] 【SUGARさんの12星座占い】<1/24~2/6>の12星座全体の運勢は? 【SUGARさんの12星座占い】12星座別の運勢 《牡羊座(おひつじ座)》 《牡牛座(おうし座)》 《双子座(ふたご座)》 《蟹座(かに座)》 《獅子座(しし座)》 《乙女座(おとめ座)》 《天秤座(てんびん座)》 《蠍座(さそり座)》 《射手座(いて座)》 《山羊座(やぎ座)》 《水瓶座(みずがめ座)》 《魚座(うお座)》 【SUGARさんの12星座占い】<1/24~2/6>の12星座全体の運勢は?「春一番を察知する」 2月3日に「立春」を迎え、まだまだ寒さは厳しいものの梅のつぼみがほころび始め、少しずつ春の香りがひろがっていこうとしているなか、2月12日にはみずがめ座で新月が形成されていきます。 今回のみずがめ座新月のテーマは「徹底的に空気を読み、それに応える」。 古来より、季節というのはただ待っていれば自動的にやってくるものではなく、東からやってくる風が春を連れてくるものと考えられてきました。そして、立春から春分までに吹く最初の南風を「春一番」と言いますが、この場合、それは物理的な風というよりも、ぐっと気温をあげてこの世界を住みやすいものにしてくれる新たな希望の到来であり、その気配のこと。 春一番が吹いても、またすぐに冷たい風が吹いて寒くなるのですが、それでも春二番、春三番と同じような風が吹くたびに、春は少しずつこの世界に招かれてくるはず。 ますます混迷を極め、暗澹たる思いが立ち込めるように思える世相において、たとえかすかなものであれ希望の光となるような流れがどこから射し込んでくるのか。新月に向かっていく今期においては、自分個人の幸せや願望の成就というより、そうした「どんな世界になってほしいのか?」という社会的な願いに焦点をあてて、その兆しや可能性を追求していきたいところです。 《牡羊座(おひつじ座)》(3/21〜4/19)今期のおひつじ座のキーワードは、「話し合ってはいけない」。 私たちは平和的に合意を取りつけるためには、とにかく「話し合い」が大切であり、公共性とは何よりもまず言論の空間なのだと教えこまれてきました。しかし、近代教育思想の出発点として知られる『エミール』において、著者であるルソーはそうした思想とは無縁の主張を展開しました。  「依存状態には二つの種類がある。一つは事物への依存で、これは自然のものである。もう一つは人間への依存で、これは社会のものである。事物への依存は、いかなる道徳性ももたないものであり、自由で妨げることがなく、悪を生み出すこともない。人間への依存は、無秩序なものとして、あらゆる悪を生み出し、これによって支配者と奴隷はたがいに相手を堕落させる。もし社会におけるこの悪に対抗するなんらかの方法があるとするのなら、それは人間のかわりに法をおき、一般意志を現実の力で武装し、それをあらゆる特殊意志の行為の上におくことだ」  ルソーは自然と文化、自然と社会といった二項対立において、つねに前者を高く評価し、後者に批判的であったことはよく知られていますが、ここで重要になってくるのは、先の引用箇所のなかで「事物」に喩えられた「一般意志」という概念です。  端的に言えば、「一般意志」とは社会全体の意志のことで、個人の意志を意味する「特殊意志」と区別して用いられているのですが、『エミール』と同じ年に刊行された『社会契約論』の中で、ルソーは「一般意志」について次のようにも述べているのです。  「人民が十分に情報を与えられて熟慮するとき、もし市民たちが互いにまったくコミュニケーションをとらないのであれば、無数の小さな差異はつねに一般意志を生み出し、熟慮の結果はつねによいものになるだろう」  つまり、互いに相手のことを下手に知らない同士だからこそ、意見の違いは担保され、そうして無数の異なる意見が集積されてこそ、きちんと自分の頭で考えた人のがんばりが社会で報われるのだ、と。そしてひとりひとりが特定の人間関係に忖度したり同調したりせずに、一般意志が生成されるよう、純粋に自分の好みで動いたり決断していくことで初めて、自然と社会の無秩序はただされ、悪は淘汰されていくのだと考えた訳です。  その意味で、今期のおひつじ座においてもまた、誰かに下手に遠慮することなく、純粋に自分の好きに動いていくことを信念をもって実行していくことが、一周まわってテーマとなっていくでしょう。 参考:ルソー、今野一雄訳『エミール(上)』(岩波文庫) ルソー、桑原武夫訳『社会契約論』(岩波文庫) 《牡牛座(おうし座)》(4/20〜5/20)今期のおうし座のキーワードは、「月をさす指」。 既存の枠にとらわれずに考えることの大切さがよく言われますが、考えることそのものの価値について言及されることはあまりありません。つまり、枠そのものがないかのように考えてみることです。  テクノロジーが人類のコントロールを超えて、私たちよりもはるかに優れた知能を生み出すようになっていくという未来像については、これまでも多くのSFや映画で描かれてきましたが、それでも人類がなぜ“ここ”にいるのかということの意味と限界、その乗り越え方について考える人は少ないようにみえます。  つまり、どうしたら人間は宇宙に飛び出すことが可能になるのか、地球の重力に依存していくことでしか生きていけない(基本どこにも行けない)人類にとってそれはいかなる意味を持つのか。  例えば神秘主義哲学の研究家である松村潔は、「宇宙人は乗り物という概念を持たない」「自分と機械、自分と環境というものが分離していて、片方だけを自分と見なすような二極化された思想のままでは宇宙旅行はできない」ということに言及した上で、次のように述べています。  「UFOは物質的に出現するが、直後にいきなり消え去ったり、またあらわれたり、地上の重力をほとんど無視したような動きをするという話がある。わたしから見るとこのほうが自然で、地上の法則に従って、とくに重力の影響を受けながら規則的に動く航空機は、肥満体で身動きがとれない人が至近距離にあるコンビニまで10分かけて歩くような姿に見えてくる。人間は重力に抗って、地上にすこし高い波を作ったが、無理な抵抗運動に疲れ果て、やがてはまた地球に吸い込まれて平坦になる」  今の社会では、もっともらしく何かを説明するには「ファクト」や「エビデンス」が必要不可欠であるということになっていますが、考えてみれば、これも意識と物質をきっぱりと分離したものとであるというデカルト以来の近代的世界観にとらわれて、いつも働いている意識の存在を無視するという不自然極まりない生活態度であり、しかしこの極端さこそが地球生活の特徴なのでしょう。  ただ、先の「わたしから見ると」という言い方は、もうそうした地球生活の特徴に必ずしも縛られる必要はないのだという氏の提起であり、心遣いでしょう。そして、そこから自由になることで初めて実存的な不安の根本にある「自同律の不快」、つまり「私は私だ」と言い切ることができないという感覚もまた癒され、解消されていくのではないか、と。  今期のおうし座もまた、自分を身体的存在と見なしすぎる捉え方や、その根本にある意識と物質の二極化の乗り越えということについて、改めて思いを巡らしてみるといいでしょう。 参考:松村潔『人間は宇宙船だ』(ナチュラルスピリット) 《双子座(ふたご座)》(5/21〜6/21)今期のふたご座のキーワードは、「怒りを打ち鳴らす」。 怒りは人格的な未熟さの現われであるという風潮が根づよい日本社会では、しきりに怒りを表明していると「ヘンな人」扱いされてしまいますが、音楽や文学など現実への違和感が契機となる表現の世界では、むしろ怒りの表明はそこかしこに溢れています。  例えば、子供の頃に絵本で読んで冒険物語として多くの人の記憶に残っているスウィフトの『ガリヴァー旅行記』は、大人になって読み返してみるとそれが作者の深刻な人間憎悪を徹底的に誰しもが平易に読める物語へと昇華された過激な風刺小説だったということに気が付きます。  特に、第二の航海で訪れたプロブディンナグ国、すなわち巨人の国の国王とのやり取りの中で、ガリヴァはかなり怒っているのですが、これは作者スフィフトが18世紀当時の英国に向けた風刺に他なりません。この場合、国王こそがスフィフトの代弁者であり、それに過剰反応するガリヴァはいわば滑稽な道化の役割をさせられている訳です。  「国王は次にように語りかけられた。人間の偉大さもつまらないものだな。こんなまるで小さな虫けら(私のことだ)にまねされるとは。なお言葉を続けて、しかもこの連中は名誉を表す肩書きや爵位の制度も持ち、小さな巣や隠れ穴をせっせと作って、家だとか町だとか称している。衣装や設備に粋をこらしたり、恋もする、戦もする、論争もする、詐欺も働く、裏切りもする、というではないか、と言われた。このようになおも喋り続けられ、我が愛する祖国、学術と武術の女主人、フランスの打擲者、ヨーロッパの裁定者、美徳と敬虔と名誉と真理の本場、世界の誇りにして羨望の的たる我が祖国がさんざん罵倒されるのを聞くと、さすがの私も怒りで顔色が何度も変わってしまった」  ここでは、小さなガリヴァに代表される悪徳に染まった英国人、ひいては人類そのものの怒りが主題なのではなく、それをはるかに凌駕する作者スフィフトの怒りの巨大さこそが強調されているのであり、それがこの物語の通奏低音になっている訳です。  スウィフトは文字通り、自分自身を怒りに震わせ、打ち鳴らすようにして物語を書き、その思いを人びとにぶつけ、懸命に伝えようとしました。そうせざるを得ないほどに深く切実な違和感がそこにはあったのです。  今期のふたご座もまた、怒りを無理に抑え込むのではなく、さながら自分自身を打楽器のようにして、気が済むまで徹底的に打ち鳴らしてみるといいでしょう。 参考:スウィフト、平井正穂訳『ガリヴァー旅行記』(岩波文庫) 《蟹座(かに座)》(6/22〜7/22)今期のかに座のキーワードは、「星のない川」。 わたしたちは自分の足元に広がる世界のことをほとんど知りません。しかし、「母なる大地」とか「豊かな土壌」とか、安全できれいな紋切り型の言葉ですませてしまう。そんな“地下世界”にはあまりに多くの秘密をはらんでいるように思われます。  英国のネイチャーライターであるロバート・マクファーレンは『アンダーランド』というノンフィクション作品において、極端に色が少なく、感じられる経験の幅も制限される冷たい地下の闇のなかの空間で、さまざまな文化や時代を通じて三つのことが繰り返されてきたのだと言います。すなわち、  「(記憶や、貴重なもの、メッセージ、はかない命を)守る。 (情報や富、隠喩、鉱物、視界を)生み出す。 (廃棄物やトラウマ、毒、秘密を)捨てる。」  例えば、ギリシャ・ローマ神話に伝わる、5つの支流をもつ死者の川は、地上世界から地底の国へ流れ込み、うなりを上げて冥界の内奥、すなわち地獄へと通じていきますが、実際にイタリア北東部、スロベニアとの国境地帯には、「カルソ」と呼ばれる石灰岩の長い台地が続いており、光があたる地表から三百メートル以上も離れたはるか地下には、流れが速く曲がりくねった川が流れているのだそう。  その「星のない川」の音は、著者が聞いたことがあるどんな音とも似ておらず、空洞のなかで反響するあらゆる音が抱える厚みを持っていたと書いていますが、そうした地下深くに流れる川へと通じる淵は、はるか古代から聖地とされてきました。紀元前12世紀から紀元前8世紀までの400年以上のあいだに千個以上の遺物が投げ込まれ、人びとは力の宿ったもの(斧や槍、剣、兜、壺)を持ってきては、それを壊したり焼いたりしてそこに投げ込むという儀式を行ってきたことが分かっています。  興味深いのは、そんな暗い空洞を長く旅をしてきた川は、遠く離れた地上に泉としてこつ然と現われ、色鮮やかに、こんこんと湧き出ては、アドリア海に向かって流れていくということ。それを著者は思わず「奇跡の力」と呼んでいるのですが、そこにはキリスト教以前に栄えた密儀宗教で、岩そのものから生まれた神を信奉したミトラ教への畏怖の念が含まれていたのかも知れません。  今期のかに座もまた、目に見える表層的現実のしたに流れる伏流水のごとき秘められた思いや、それらが通過していく先人たちの遺志を感じとっていくなかで、「自分はよい先祖となれるか」ということについて思い至ってみるといいでしょう。 参考:ロバート・マクファーレン、岩崎晋也訳『アンダーランド』(早川書房) 《獅子座(しし座)》(7/23〜8/22)今期のしし座のキーワードは、「大狂気がなくては生きていけない」。 もはやマンガを子供向けのものと限定して考える人は世間でも少数派だろうとは思いますが、そうしたジャンルとしてのマンガという話ではなく、作者の頭の中身を絵とセリフと自由なコマ割りで表すことのできるマンガという表現形式に注目して、そこに他の形式ではうまく表現できない特殊な問いを読者に突きつける可能性を見出した人に哲学者の永井均がいます。  彼は『マンガは哲学する』という本のまえがきで次のように述べています。  「私がマンガに求めるもの、それはある種の狂気である。現実を支配している約束事をまったく無視しているのに、内部にリアリティと整合性を保ち、それゆえこの現実を包み込んで、むしろその狂気こそがほんとうの現実ではないかとい思わせる力があるような大狂気。そういう大狂気がなくては、私は生きていけない。その狂気がそのままその作者の現実なのだと感じたとき、私は魂の交流を感じる。それゆえ、私がマンガに求めているものは哲学なのである」  例えば、『ブラックジャック』には手塚マンガ特有の作者登場手法があります。第七話「幸運な男」はスラム出身の貧乏なアラビア人の男がブラックジャックに整形してもらって裕福な日本人になりすますのですが、いざ日本に来てみるとその日本人の実家は破産しており、息子を頼ろうとする母親一人が残っているだけ。はじめのうちはそんな母親をうざったく思っていた彼も、次第に情が移っていくのですが、最後にはじつはその母親も財産狙いのニセモノだったことが分かって、男は故郷に帰って人生をやり直そうとします。  その最後の場面で、空港へ行くと、ブラックジャックが来ている。男がどうしてわざわざ来てくれたのかと聞くと、ブラックジャックは「わたしの出番が少ないからさ…、フフフ…」と背中を読者に向けて答えるのである。  どうだろう、実際の人生でもし昔の知り合いから久しぶりに電話がかかってきたとして、どうしたのかというあなたの問いに、「いやあ、出番が少なかったから」なんて言ってハッとさせてくれたら、さぞかしその瞬間、哲学的な深度がグッと深まることでしょう。  今期のしし座もまた、自分の人生のコマ割りの中に、作者の意図した登場シーンが入り込んでくるところを想像してみるところから始めてみるといいでしょう。 参考:永井均『マンガは哲学する』(講談社+α文庫) 《乙女座(おとめ座)》(8/23〜9/22)今期のおとめ座のキーワードは、「限界状況における人間」。 中国で日本の滅亡を見つめた作家・武田泰淳の初期作品に『「愛」のかたち』という小説があります。愛ではなくてなぜ「愛」とカッコつきなのか言うと、それが不感症の女性と不能の男性の恋愛に関する物語だから。  不感であり不能であると言っても、やはり抱きあって愛を確かめたいという欲望は持っている。しかし、不自由な「愛」を確かめるために相手がひとりでは比較もできず、結果的に、多くの他の男や女に接触しなければならぬという展開に。そして、二人は互いに求めれば求めるほど「愛のかたち」がとらえにくくなっていき、しまいに男は自分自身のことを「利口な野獣」「危険な物質」と思い込むようになってしまう。  後に武田は「限界状況における人間」という評論のなかで、この小説に触れて次のように書いています。  「健康な男女も、失恋し、離婚し、心中することがある。そこまで行きつかない場合でも、恋愛の限界にぶちあたって、とまどうことが多い。愛をうみだす情熱は、同時に憎悪をうみだす。恋愛のせつなさや美しさの裏側には、つねに執着の醜さとねばっこさが控えている。人間の醜態ばかりに興味を抱くのは異常な傾向であるが、しかし、人間の弱さと醜さに、まったく無神経だったり無反省だったりするのも、精神的な不具者だといわなければならない」  形は違えど、この小説の訴える不安や不満のようなものは、どんな夫婦やカップルでもどこかに持っているのではないでしょうか。片目をつぶってそれに気づかないふりをしているうちはよし。けれど、どうしたって無神経ではいられなくなっていくのも、人間の自然な本性なのでしょう。  今期の乙女座もまた、やはりもう無神経でも無反省でもいられなくなってきているはず。身体的にはどうであれ、今の社会の不具な現実に何も感じられない「精神的な不具者」で居続けられるほど堕ちてはいないのだと、力強く言いきってみてください。 参考:武田泰淳『滅亡について』(岩波文庫)《天秤座(てんびん座)》(9/23〜10/23)今期のてんびん座のキーワードは、「贈与としての供養」。 前回の「風の時代」にあたる鎌倉時代初期というのは、神仏習合の物語や説教節、御伽草子などに見られる民話が豊富に語り出された時期でもありました。  その頃に編まれた『宇治拾遺物語』などを今改めて読んでいくと、その中に神仏習合の波にも漏れて、大地にみちみちていた小さな神々や土着の精霊たちが、「聖」と呼ばれる民間の仏教者たちの慎ましく美しい救済事業によって救われていく、といったお話が多数混じっているということに気が付いていきます。  例えば、清徳という聖の話が出てくるのですが、この人は母が死んだとき、その魂を成仏させるために三年にわたって棺のまわりで千手陀羅尼を唱え続けてとうとうその望みをかなえたという、大変な行者でした。しかし、その行で疲れ果てたまま西の京にたどり着いた清徳は、葱の生えた場所に出ると、その持ち主の許しを受けて葱を食べ始めると、三町(約9000坪)もある畑に生えていた葱をすべて食べ尽くしてしまった。驚いた持ち主がご飯を出すと、今度は一気に一石(1000合)を平らげてしまう。  そこで、藤原師輔(もろすけ)卿がこの聖を観察してみると、驚くなかれ、この僧のうしろには「餓鬼、畜生、虎、狼、犬、烏、数万の鳥獣」などがぞろぞろとついて歩いているのに、それが普通の人びとの目にはまったく見えなかったのだと言うのです。  このおびただしい餓鬼や鳥獣たちが、聖の力を借りて大量の葱やご飯を平らげていた訳ですが、これはある意味で彼らに大量のお供え物をしていたのだという風にも理解できます。  「餓鬼や畜生」というのは、神仏習合の体系などにはもちろん登録してもらえない連中ですから、ちゃんとした寺社にも祭られることがない訳で、人びとからお供え物などの供養を受けることもありませんでした。  今期のてんびん座もまた、かつて全国を這うようにして歩いて報われない神々や精霊たちに“贈与”を施していった聖のように、自分にできるだけの供養やお供えをしていくことがテーマとなっていくでしょう。 参考:高橋貢、増古和子、『宇治拾遺物語 上 全訳注』(講談社学術文庫) 《蠍座(さそり座)》(10/24〜11/22)今期のさそり座のキーワードは、「霧の向こうの世界」。 イタリア文学者であり作家でもあった須賀敦子は、イタリア留学を経てミラノにあるコルシカ書店に勤めたことをきっかけにイタリア人のペッピーノと結婚し、日本文学のイタリア語への翻訳に従事したものの、夫の急逝を機に日本へ帰国し、晩年になってから小説家として知られるようになった人です。  結婚生活はわずか6年という短い期間でしたが、夫を失った彼女は夫が愛したイタリア詩人・サバの詩に深く寄り添うようになり、後に日本へ帰国した際にはその日本への紹介に情熱を注ぎました。  サバの詩には次のような作品があります。  「石と霧のあいだで、ぼくは 休日を愉しむ。大聖堂の 広場に憩う。星の かわりに夜ごと、ことばに灯がともる 人生ほど、 生きる疲れを癒してくれるものは、ない。」  「石」とはこの世のこと、そしてあの世は「霧」の向こうの世界としてここでは表象されています。彼女にとって小説を書くとは、「霧」の向こうの世界に行った人々へ手紙を書くことに他ならず、それこそが彼女の生きがいだったのでしょう。  言わば、彼女は先のサバの詩をそのまま生きたのだと言えます。そして今期のさそり座もまた、ふと振り返った向こうに霧が流れる景色を目にすることができるかも知れません。 参考:須賀敦子『コルシカ書店の仲間たち』(文春文庫) 《射手座(いて座)》(11/23〜12/21)今期のいて座のキーワードは、「精神の方法としての迂回」。 ヴァルター・ベンヤミンはフランスの松尾芭蕉なのではないかと、ふと思うことがあります。それほどまでに、彼は「迂回路としての叙述」ということを意識していました。  その思考はつねに新たに始まり、飛躍を恐れず、そのつど、根気強く、回り道を経て事柄の核心に立ち戻っていく。気まぐれな断片に分かたれながらも、美しいモザイク画のように全体としての尊厳や輝きを失うことなく、断片のひとつひとつが有機的に結びついていく。  例えば彼は「セントラルパーク」という断章集の中で次のように述べています。  「迷宮は、目的地に着くのがまだ早すぎる者にとっては正道である。この目的地とは市場である。 (中略) 迷宮は逡巡する者の故郷である。目的地に着くことを恐れる人のたどる道は、容易に迷宮を描くであろう。衝動も、充足される前にたどるいくつかのエピソードにおいて迷宮を描く。しかしまた、みずからの行く末を知ろうとしない人類(もしくは階級)もそうなのである。  追想(思い出)に万物照応を贈るのが空想力(ファンタジー)であるとすれば、追想(思い出)にアレゴリー(比喩、寓意、たとえ話)を捧げるのは思考である。追想(思い出)は空想力(ファンタジー)と思考を相互交流させる。」  千変万化することは自然のことわりですが、変化流行に移り進まなければ俳風もまた新しくなることはない。旅の詩人としてその生涯を送った松尾芭蕉もまたそのことをよく理解した上で、たえず新しみを求めました。  今期のいて座もまた、単なる経験的な散歩や迂回、旅に終わるのではなく、実践と統一された精神の方法として、意志的に選びとった散歩や迂回、旅としてみずからの思いを展開させていきましょう。 参考:浅井健二郎・久保哲司訳『ベンヤミン・コレクションⅠ』(ちくま学芸文庫) 《山羊座(やぎ座)》(12/22〜1/19)今期のやぎ座のキーワードは、「メランコリックなエロス」。 やぎ座の支配星である土星は、伝統的に占星術において最も不吉なものとして、メランコリー気質に結びつけられてきました。ところが、ルネッサンス期の大占星術師であったマルシリオ・フィチーノは、メランコリーがもたらす破滅的で不透明な経験と、神的な瞑想へのエクスタシー的な上昇という、一見正反対に思える経験がお互いに共存しうることを直観し、土星およびメランコリー気質に対する解釈を詩や哲学や芸術上の偉大な仕事と結びつけていったのです。  ただその一方で、伝統的に苦悩に打ちひしがれるメランコリー気質は、激しいエロスへの傾倒とも結びつけられてきました。この点について、現代を代表する博覧強記の哲学者ジョルジョ・アガンベンはフィチーノの『愛について』の記述を引用しながら、次のように述べています。  「彼によれば「メランコリックなエロスは、愛をむさぼったために、瞑想の対象としてあるものを抱擁の欲望に変えてしまおうとする者によく起こる」というのである。メランコリックな混乱を駆り立てるエロティックな性向は、ここにおいて、本来はただ瞑想の対象としてのみ存在するものに触れたい、そしてそれを所有したいという性向として示されている。こうして、サトゥルヌス的気質の生気を逸した悲劇は、捕まえられないものを抱きしめようとする身ぶりに潜む内奥の矛盾に、その根をもつことになるのである」  例えば、想像のなかでのみ出合う光景を絵に描こうとする画家は、まずそのイメージを知性によってしっかりと固定させ、続いてそれを目の前に見ているかのように模倣していかねばならず、しかも一回限りで終わるのではなく繰り返し行っていかねばなりません。  そうしてますます募る幻想的光景やその邂逅(かいこう)体験への渇望こそが、先の「内奥の矛盾」であり、そうしたメランコリックなエロスは必ず「捕まえられないものを抱きしめようとする身ぶり」を伴うのです。  今期のやぎ座もまた、自分を根本から突き動かしているメランコリックなエロスに立ち返ることで、改めて自身を詩や哲学や芸術上の偉大な仕事へと駆り立てていくことがテーマとなっていくでしょう。 参考:アガンベン、岡田温司訳『スタンツェ 西洋文化における言葉とイメージ』(講談社学術文庫) 《水瓶座(みずがめ座)》(1/20〜2/18)今期のみずがめ座のキーワードは、「物来たりて我を照らす」。 デカルトの「我思う、ゆえに我あり」と対照的な響きをもつこの西田幾多郎の言葉は、前者において対象は明示的に現れてすらいないのに対して、後者においては対象の側に我と同等かそれ以上の重点が置かれていることが分かります。  この西田の言葉について精神病理学者の兼本浩祐は『なぜ私は一続きの私であるのか』という本のなかで、次のように解説してくれています。  「つまり、「靴」という名前で呼び続け、犬を「犬」という名前で呼び続けることこそが、翻って私を確定するのであって、まず私というものがどこかにあってそれが犬を犬、靴を靴と呼ぶわけではおそらくない。つまり物が来たりて物が一つの名前で照らし出されるとその残照として私というものがマッチ売りの少女のマッチの火のように後付けで明滅するのではないか、そのように私は西田の言葉を受け取っています。つまり、私達は私達として存在するためには、ものに触発され続け、ものの名前を名付け続けなければならないのではないか。そうでなければ、しばらくは残照としてそれでも明滅してはいるものの、早晩私達は私達であることを保てなくなるのではないか」  確かに私たちは日頃なんとなく自分の方が対象を名指しているのだと錯覚していますが、実際には対象を名指すことを通して私たちの方が名指され、対象の残照ないし残響として私たちはかろうじて一続きのものである外観を保てているという話には、一定の確からしさがあります。  そもそも、人生のどこかでそうした鮮烈な残照体験を通して、私たちは世界と出会い、自分が何者であるのかということを告げ知らされるのだとして、そうした体験を実際に経ているのかと問うた時、たとえ優秀な人材として職場で評価され、結婚して家庭を築いていたとしても、いまだそうした残照体験をしたことがないという場合だって大いにあり得るはず。  今期のみずがめ座もまた、そうして「物が来りて我を照らし」、初めて世界のうちに自分という存在が差し込まれ、自分が何者かを知っていくという感覚をどこかで実感していくことができるのではないでしょうか。 参考:兼本浩祐『なぜ私は一続きの私であるのか』(講談社選書メチエ) 《魚座(うお座)》(2/19〜3/20)今期のうお座のキーワードは、「夢としての機能」。 漫画家の吾妻ひでおは、すでに人気漫画家としての確固とした地位を築いていたにも関わらず、ある日どうしても仕事が嫌になり、原稿をほったらかしにして失踪してしまいます。  後に『失踪日記』として漫画でまとめられたその失踪生活の様子が本になっているのですが、行く当てもなく、職場にも家にも帰れず、次第に鬱と不安でたまらなくなり、持ち金が尽きるまでお酒を飲んだ後、山の斜面を使って首吊り自殺を試みた挙げ句、失敗して命拾いをします。  そのことを恥ずかしく思った著者は、そこから本格的にホームレス生活に突入していくのですが、これがまた壮絶です。畑から大根を引っこ抜いて食べたり、穴だらけのむしろを拾って一晩過ごすものの、 寒風に晒されながら寝ている夢を見て、起きたら実際に寒風に晒されていたので「これでは夢としての機能を果たしていない」とツッコんだり、大根だけではたまらずゴミ箱を漁っててんぷら油を飲んでみたり。  そんな社会からドロップアウトした流転の日々は、当然のことながら過酷の一途を極めていくのですが、デフォルメの効いた描写でどこか切迫感がなく、どこか自由で楽しそうに映るのです。  そして実際、ゴミ漁りを通して寒さを凌げる毛布を確保し、更には浸水を防げるお風呂マットを手に入れることで寝床を改善したあたりから、著者は徐々にホームレス状態に慣れていき、手にしたうどんを茹でるために焚火をするなど、山の斜面での暮らしを満喫していきます。  ただその後ほどなくして、ゴミ漁りをしていたところを警察に職務質問され、妻からの捜索願いが出ていることが発覚して無事家に連れ返されるのですが、著者はこの失踪体験で確実に味をしめてしまいます。  その意味で、結果として失踪体験そのものが、しんどい人間関係に苦しみながら続けてきた日常生活に対してある種の「夢としての機能」を果たしていった訳ですが、これはどこか今期のうお座の人にとって大いに指針になっていくのではないでしょうか。  つまり、壮絶な路上生活であれ何であれ、自分なりに楽しくマイペースさを保てるところまで行ってしまえば、それは十分に「夢としての機能」を果たしてしまうということ。思わず、健康的な生活とは何かということをあなたも考えてしまうはず。 参考:吾妻ひでお『失踪日記』(イースト・プレス)<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。--------占いの関連記事もチェック--------ゲッターズ飯田の「2021年五星三心占い」(無料)イヴルルド遙華の「2021年 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  • 経験人数は? 初エッチは何歳の時? なかなか聞けなかった&言えなかった、エッチにまつわる体験談や本音、お悩みがここに!約半分以上の人が「1人~2人」というのが、ノンノ世代のリアルな経験人数。相手の年齢も同世代がほとんどで、知り合った場所は過半数以上が学校。「自分よりも、ややエッチ経験のある同級生とカップルになる→初めてのエッチ→交際継続」の流れが多いもよう。回答してくれたほとんどの人は、主に学生時代の20歳前後に初エッチを経験。とはいえランク外には23歳以上と、社会人になってから経験したという答えもあり、年齢よりも、自分や相手とのタイミングが大きいよう。初デートで……という人もいなくはないものの、カップルになり、デートを重ねた6~7回ぐらいが初エッチのタイミングみたい♡ 場所はホテルでという人が多く、その次がつき合っている相手の一人暮らしの部屋、相手の実家の部屋という人も割といた!ネットの記事や友達から聞いていたような「すごく気持ちいい!」という感じではなかった……というのが多くの人の本音(笑)。回数を重ねるにつれてエッチに慣れていく、というのが実際のところみたい。初エッチに関してはクールな感想が多めだったものの、エッチをすること自体には前向きな意見が多かった。ちなみにエッチする時間帯で一番多いのは22時から24時と夜だけど、「19時よりも前」という人たちも。学生が多いノンノ世代ならではのエッチの特徴なのかも!?週1、もしくは月に2回程度がお決まりのエッチのペースで、みんな「多すぎず、少なすぎずで理想的」と考えているみたい。誘うのは相手からで「盛り上がればどちらからともなく」という場合も。気になるアンダーヘア問題。毛量には個人差もあるけれども、自分が気にならないぐらい&相手に引かれない程度のボリュームに、自然に整えている人がほとんど。今や、お手入れナシは少数派の時代に。まず相手とは別々にシャワーを浴びるのが、ノンノ世代のエッチ前のリアルなお作法。メイクは「全部落とす」人が6割を超えるなか、ポイントメイクを含めて落とさない人も4割弱と、こだわりが分かれる結果に!セクシー感があり、さらにスタイリッシュな印象も与える黒系の下着が人気を集める一方、女子っぽい可愛らしさを感じさせるピンクやパステル系も、エッチ用の下着として根強い愛用者が。 イラスト/itabamoe 取材・原文/石井絵里 web構成/轟木愛美 web編成/レ・キャトル ※アンケートは2020年12月4日~9日、non-no LINE会員に調査、358人が回答。
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