西片梨帆の『黒いエレキ』を読み解く!【ヒャダインのこの歌詞がすげえ!】

non-no Web

今月の1曲

『黒いエレキ』
作詞・作曲/西片梨帆

今年9月、『黒いエレキ』も収録のミニアルバム『彼女がいなければ孤独だった』でメジャーデビュー。ソングライティングだけでなく執筆、デザインも手がけるなど、幅広い表現活動で注目度上昇中。


ども。久しぶりに脳天をぶん殴られるようないい歌詞に出逢いました。


デビューしたてのシンガーソングライターの楽曲ですが、彼女が憧れていた先輩(売れてないロックミュージシャン)との思い出や感情を歌詞にしていて、"好き"や"憧れ"を通り越して"憎しみ"にすら変わっていく人の心の機微を匂い立つような表現で届けてくれております。


全てがパンチラインだと思うのですがやはり後半の「君には期待してるよ」からの流れよ。憧れた人から出たあまりにも情けない言葉に彼女が捻り出したのが「タバコ美味しいですか?」「190円の生ビール美味しいですか?」嫌味を言ったわけではない。含ませたわけでもない。それしか言えなかったのでしょう。「音楽好きですか? とは言えなかった」。それを言ったらトドメを刺してしまう。


彼が"憧れ"から転落するのを選べなかった〈若くて才能がある後輩〉である自分。叫びのような歌声、歌詞。是非聴いて下さい。

 ● ひゃだいん

音楽クリエーター。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。さまざまな楽曲提供を行いタレントとしても活動。


 

FOMARE

『Grey』

11月25日(水)発売 Threethums


3ピースバンドのメジャー初EP。パワフルなロックナンバーの表題曲はTVアニメ『ゴールデンカムイ』の主題歌にも抜擢。真っすぐな歌声が心に響きまくる!


 

NiziU

『Step and a step』

12月2日(水)発売 Epic JYP


プレデビュー時から話題沸騰のNiziU、待望のデビュー。"自分のペースで進めば大丈夫"というメッセージソングをこの9人が歌ったら……刺さるに決まってる♡



2021年1月号掲載
選曲・原文/ヒャダイン web構成/轟木愛美 web編成/レ・キャトル
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  • 第4次韓流ブーム到来ともいわれ、再びドラマやK-POPに注目が集まる今、実はひそかに人気の高まりを見せているのが韓国ミュージカル。特に、秀麗なルックスと圧倒的な歌唱力で魅せるスターたちにハマる人たちが急増している。そんなまぶしい男たちの輝きを3人の俳優インタビューを中心に韓国からお届け! 【目次】 キュヒョンさんが語る ①『ウェルテル』と俳優への思い ②ミュージカル俳優として大事にしていること ③「過去作品ガイド」をキュヒョンさんが特別解説! KAIさんが語る ④「俳優として心がけていること」 キム・ジュンヒョンさんが語る ⑤今、舞台に立って感じること 大人の韓国ミュージカル通座談会 ⑥アラフィーがほれる美しくて熱い男とは ①『ウェルテル』と俳優への思いキュヒョンキュヒョン’88年、韓国ソウル生まれ。’06年にSUPER JUNIORに加わり、グループ内ユニットSUPER JUNIOR-K.R.Y.としても活躍。’10年に『三銃士』でミュージカルデビューし、除隊後の復帰作として’20年は『笑う男』に初挑戦した。5年ぶりの出演で理解した演技に対する先輩俳優の悩み実力者たちが数多くそろっている韓国ミュージカル界では、K-POPスターの活躍も目立っている。その代表的存在がSUPER JUNIORのメインボーカルとして活躍するキュヒョンだ。高い歌唱力が買われ『三銃士』でミュージカルデビューを飾って以来、そのキャリアはすでに10年を数える。’20年秋は、韓国で20年にわたって愛されてきた創作ミュージカル『ウェルテル』に出演。先ごろ日本でオンライン上映され、CS放送も控える人気作だ。今作に5年ぶりに出演した彼に、作品や俳優としての思いを聞いた。 「前回出演したときは、演出家に従ってウェルテルを演じましたが、今回は自らいろいろ考えるようになりました。5年前は、同じ役だった先輩のチョ・スンウさんが13年ぶりの出演にあたって悩まれている姿を見て、なんでだろうと不思議だったんですが、今回は僕も悩みすぎたのか、稽古中に急に迷いが生じてきたんです。共演者からも『稽古をしすぎて何かにはまってしまったんだろう』と指摘されるほど、前回のときより大変でした。僕も年齢を重ねて先輩の気持ちがわかるようになったんですね」 チョ・スンウは韓国ミュージカル界を代表するトップスター。そんな先輩の気持ちが理解できるようになったのは、それだけ成長したからに違いない。婚約者がいるロッテに恋をするウェルテルという悩み多き人物を演じるため、気遣った点はどこだったのだろう。 「5年前と同じく、外見にはかなり気を遣いました。ウェルテルは結局死を選ぶので、ふっくらしていたり筋肉質だったりするとやや不自然だと思ったんです。でも、同じ役のナ・ヒョヌさんはがっしりしていて、筋肉だけでできているというか……。その姿を見た演出家が、彼に筋肉を落とすようにいいながら、その場にいた僕のことをさして『キュヒョンを見てごらん! まるで今にも死にそうな、運動とは無縁の体を』って(笑)。確かに、役のことを考えて自然と少食になっていたんです」同じ役を演じるキャストから刺激や感銘を受けた稽古場今回のウェルテル役はキュヒョンを含めて5人。これまで何度も共演し彼とは縁の深いベテランのオム・ギジュン、初顔合わせとなったKAI、ユ・ヨンソク、’93年生まれの新鋭ナ・ヒョヌという、ほかの4人のキャストから刺激を受けたこともあったという。 「ギジュン兄さんとは長い間一緒にやってきて本当に助けてもらっています。今回初めてご一緒したKAIさんとヨンソクさんには、演技が何かということを教えられました。僕はロッテ役の人と先に自主稽古をして準備していましたが、先輩がたは稽古場に来るなり、本番のように演じてみせたんです。その演技にとても共感させられ、深い感銘を受けました。ヒョヌは若々しくて、初々しさがありました。彼には僕が先輩たちから教わったことをできるだけ伝えようと努めたつもりです」 ②ミュージカル俳優として大事にしていること演じていて気の毒にも思う愛にまっすぐなウェルテル俳優それぞれの違いが楽しめるのが、複数キャストがいるミュージカルのよさでもある。繊細で知的なキュヒョン版ウェルテルは、愛に苦しむ青年の純粋さと苦悩を表現した素直な演技と、憂いを含んだよく響く歌声が憐れみを誘う。演じていた本人も、ウェルテルを気の毒に感じたようだ。「初めて出演したときもそうでしたが、演じているうちにウェルテルという人がとてもかわいそうだと感じました。彼とロッテは魂のパートナーのような間柄ですが、ウェルテルは彼女にとって遅れてきた相手なんです。ロッテが安定感のあるアルベルトという婚約者を選択したのは僕も理解できます。役柄設定もですが、実際にアルベルト役の先輩俳優たちは背が高くて体格もよく、かっこいいんです。だからウェルテルがより哀れなんですよ。もちろん、ウェルテルはモラル的に正しくない行動もしますが、愛にまっすぐな彼の深い思いと情熱を見ていただきたいですね」舞台にいるのは歌手キュヒョンではなく、あくまでもウェルテル。今回の出演で役柄への理解をさらに深め、改めて存在感を高めた。そんな彼がミュージカル俳優として大事にしていることに加え、メンバーとのエピソードについても教えてもらった。「舞台の性格によって変わると思いますが、歌がメインの作品ではのどのために禁酒をして、極力話さないようにしています。『ウェルテル』のような演技が重要な作品では、感情をコントロールし、より没頭するために幕間の休憩時間は共演者たちとできるだけ会わないようにしていました。そうやって愛情をもって演技に臨んでいるのに、(SUPER JUNIORメンバーの)ヒチョル兄さんはアルベルトのほうがかわいそうだというんです(笑)。『笑う男』のときは来られなかったヒチョル兄さんと(同じくメンバーの)シウォン兄さんが、今回は来てくれたんですよ。メンバーたちは、だいたいいつも舞台を見にきてくれますが。今は(グループでの)公演ができないので、’21年はコンサートツアーができたらいいですし、ミュージカルを少なくとも毎年2作品はやりたいなと思っています。今回の『ウェルテル』は日本の皆さんには映像で見ていただくので生の舞台とは違いますが、劇場のリアルな雰囲気がうまく伝わったらいいなと思っています。そして、次は僕の生の舞台を見にきてもらえたらうれしいですね。期待して待っていてください!」 ③「過去作品ガイド」をキュヒョンさんが特別解説!《再演が待ち遠しい! 過去作品ガイド》『三銃士』(’10~’11) 来日公演も好評だった文豪A・デュマの人気作 三銃士に加わる4人目の銃士・ダルタニャン役でミュージカルデビュー。「このときは……、本当に魂を注ぎました。初めてで何もわからなかったので、先輩や演出のかたたちにいろいろ教えていただいて。剣術シーンもあったのですが、体を使うことに慣れていなくて、その点でもたくさん練習しました」。’13年に再演、日本公演も。   『Catch Me If You Can』(’12) 詐欺師を演じた大ヒット映画の舞台化 映画でL・ディカプリオが演じた天才詐欺師フランク役。初演の同役はほかにオム・ギジュンら全5人。「僕が大好きな映画で、舞台もとてもいい作品でした。特に曲が最高で、曲目を今もすべて思い出せる作品です。歌いながら自分も楽しんだことを覚えています」。   『Singin’ in the Rain』(’14) 雨のシーンが有名な誰もが知る伝説的作品 往年の名作映画『雨に唄えば』でジーン・ケリーが演じたドン・ロックウッド役で出演。「これも映画が大好きなんです。記憶に残っているのは、雨の中でダンスをするシーンです。最初の公演を(同役だった)先輩がやったのですが、重要な場面で傘が壊れてしまい、傘なしで3分間歌わなければならない状況になったんです。先輩は動揺しながらもアドリブで演じて、終わると拍手喝采を受けました。それを見て、大事なのは傘ではなく、雨の中ダンスをすることだと悟りました。僕の公演でもそのシーンは、終わったときの拍手がほかの場面よりも大きかったです。すごく印象深いですね」。   『モーツァルト!』(’16) 日本でも人気のクンツェ&リーヴァイ作品 ’20年に韓国上演10周年を迎えた人気作で念願かなって主演。「大好きでぜひやりたい作品だったので、自分から出演したいと働きかけたんです。出演が決まったときはうれしかったなあ」。『笑う男』(’20) V・ユゴー原作の韓国発創作ミュージカル 幼いころに口を切り裂かれた若者グウィンプレンの数奇な人生を演じた。「軍服務中に見てとても感銘を受けた作品です。当時、制作会社のかたから“来シーズンはキュヒョンさんが出ないとね”といわれて冗談だと思ったら、除隊後本当に出演することになって。4年ぶりのミュージカルで緊張しましたが、愛着ある作品だからか幸せな気持ちでできました」。キュヒョンが見たのは’18年の初演版。『太陽を抱く月』(’14) 原作はキム・スヒョン主演の大ヒット時代劇ドラマ 「この作品も曲目がすばらしかったですね。時代劇の舞台は初めてでした。同じ役を演じたキム・ダヒョン兄さんがハンサムすぎることと、チョン・ドンソクさんがお酒をよく飲むことに驚いた記憶があります(笑)」。原作ドラマでキム・スヒョンが演じた王・フォンに扮し、ソヒョン(少女時代)らを相手にせつない恋を演じた。   『あの日々』(’14~’15) 数々の賞に輝く人気の創作ミュージカル 大統領警護室が舞台のミステリータッチの群像劇で、ボディガードを演じた。亡き人気歌手の楽曲でつづられヒット。「ファンからたくさん愛されて、僕自身も大好きな作品です。僕が演じたムヨンにはとても愛着を感じているので、再演にも出演したかったんですが…」。   『ロビンフッド』(’15) 英国が舞台のドイツミュージカル翻案作 王位継承争いの中で、ロビンに助けられるフィリップ王子役で出演。「この作品では、これまで同役が多かったオム・ギジュン兄さんと共演できると聞いて出演を決めました。演出も気心が知れているかたたちで、息もぴったりでした」。オム・ギジュンはロビン役。《チェック!》 韓国ミュージカル『ウェルテル』(キュヒョン版) CS衛星劇場にて2月放送決定! ゲーテの『若きウェルテルの悩み』をもとにした作品。中世ヨーロッパを舞台に、婚約者のいる女性ロッテを愛した青年ウェルテルのせつない愛を描く。韓国では’00年の初演以来、多くの人に愛されてきた。’20年12月5〜6日に「韓流ぴあ」主催でオンライン配信されたものを’21年2月にCS衛星劇場で放送予定。’20年8/28〜11/1に上演された『ウェルテル』の舞台にも出演。 ④「俳優として心がけていること」KAIKAIカイ●’81年、韓国ソウル生まれ。本名チョン・ギヨル。ソウル大学声楽科を卒業し、’08年、オペラとポップスを融合させたクロスオーバー歌手としてデビュー。’11年の『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』から本格的にミュージカルに進出した。『ファントム』(’15)、『フランケンシュタイン』(’18)、『エクスカリバー』(’19)など出演作多数。『モンテ・クリスト』は’21年3月まで公演予定。音楽バラエティ『覆面歌王』の審査員としても親しまれている。自己管理を徹底し臨む舞台でありのままの自分を表現名門ソウル大学で声楽を専攻し、大型ミュージカルに欠かせないトップスターとなったKAI。クラシックで培った抜群の歌唱力と、知的な雰囲気やトークで定評があり、’12年から歌手活動をする日本での人気も高い。’20年秋の『ウェルテル』に続き、現在、約3年ぶりに『モンテ・クリスト』の舞台で復讐に燃える主人公を演じている。 「これまではラストが悲劇的な作品が多かったので、愛と許しで幕を下ろすこの作品を楽しんでいます。俳優にとってあるひとつの作品だけが特別ということはないと思いますが、それでも再演舞台に出られることは、どれほど光栄で幸運なのだろうと実感する日々です。公演中は水を飲むタイミングひとつでさえ、すべての日常が舞台中心。筋力トレーニングとストレッチをして、常に最高の状態をつくる努力も欠かせません。ただ、なんといっても最高の管理法は“沈黙”。のどを守るため、言葉を発しないように気をつけています」 そんな徹底した自己管理で臨む彼の、歌手としての舞台も評判だ。特に日本では、’19年から2年続けて開催したマイクレスによるクラシックコンサートがファンの間で話題となった。 「日本のファンのかたがたは、いつも劇場に足を運んでくださり、韓国まで見にきてくださることも。皆さんとの交流が、今とても恋しいですね。コンサートとミュージカルでは、違いを見せようとしたこともありましたが、今は自分をありのままに表現しようと心がけています。違いがあるとすれば、コンサートでは自分の声を聞くようにしますが、ミュージカル舞台では相手の声に耳を傾ける、ということでしょうか」 今は誰にとっても大変な時期だが、舞台から降りた彼はそんなときをどのように過ごしているのだろう。 「ふだん考えすぎてしまうタイプなので、テニスや水泳、筋力トレーニングなど、体を使う時間もつくろうと考えています。読書も楽しみのひとつ。今のような危機の時代には基本に立ち返る努力が必要とされるでしょうから、俳優として体を管理し、今後に備えて常に勉強を怠らないようにしたいですね」「今はどんな舞台であれ、自分をありのまま表現したい」『エクスカリバー』(’19)。キム・ジュンス、ドギョム(SEVENTEEN)とトリプルキャストで主役のアーサーを演じた。『ファントム』(’18)。’15年の初演に続いて主演。『ウェルテル』(’20)。初めてのウェルテル役。 ⑤今、舞台に立って感じることキム・ジュンヒョンキム・ジュンヒョン’78年、韓国釜山生まれ。ソウル芸術大学演劇科卒。’05年「劇団四季」に入団。’06年、『ライオン・キング』でデビューし、’10年に退団するまで多くの作品で主演。帰国後、’12年に『アイーダ』のラダメス役で人気を確立した。『ジキル&ハイド』(’10)などの大型ミュージカル出演のかたわら、日本でも’13年に『レ・ミゼラブル』(東宝版)に出演、たびたびコンサートも行う。現在、KAIとともに『モンテ・クリスト』に出演中。この15年ほどの間に急速に発展した韓国ミュージカル界。その歩みと自身のキャリアがぴたりと重なる正統派ミュージカル俳優がキム・ジュンヒョンだ。’05年に「劇団四季」に入団し、在籍中の5年間に『ジーザス・クライスト・スーパースター』や『アイーダ』『エビータ』など数々の名作で主演を務めた。退団後は韓国での活動を本格化。次々に人気作に出演し、韓国ミュージカル界を背負って立つ存在となった。一方で、日本との縁はずっと続いている。 「日本で初めてソロコンサートをやったときのことは、今もよく思い出します。ファンのかたがたの温かな心が伝わってきて、とても感動しました。俳優としては、劇団四季と東宝で有名な作品をたくさん経験したことが成長につながり、いろいろな部分で助けられているなと感じています。『レ・ミゼラブル』(東宝版)で演じたジャン・バルジャンにもすごく愛着がありますね」 ’13年に帝国劇場で上演された『レ・ミゼラブル』に主演した彼は、東宝版で初の韓国人バルジャンとして大きな話題を集め、圧倒的な歌の実力と華やかな容貌で高い人気を呼んだ。流暢な日本語でファンと交流し、ダンディーな魅力で女性客の心をつかんで離さない。一見、クールで近寄りがたくも見えるが、お茶目な部分もあるそうだ。 「黙っていると怖いと思われがちなんですが、気心の知れた相手と共演したときは、舞台裏でかなり無防備なところを見せているかも(笑)。親しい人の前では自分をさらけ出している気がします。ちょっと天然で、ヌケたところとか。たまには愛嬌も(笑)」 現在は初出演の『モンテ・クリスト』で主人公エドモンを裏切る友人モンデゴを演じている。敵役でもキム・ジュンヒョンが演じると憎めない。 「モンデゴは友人であるエドモンの婚約者メルセデスのために友を裏切るんですが、どれほど人を愛したらあんな悪事を働けるのか……。そして、彼女に愛されないモンデゴならではの苦しみがあるんじゃないか。そんなことを考えながら、彼の思いを表現しようとしています。初演から10周年という節目の年にこの作品に参加できて、本当に幸せです。今の時期、舞台に立てるだけで感謝せずにはいられません」「コロナ禍の中、舞台に立つことができるだけで幸せを感じています」『マタ・ハリ』(’17)。マタ・ハリをスパイに仕立てるラドゥ大佐役でセクシーな魅力が炸裂『エクスカリバー』(’19)。物語のカギを握る魔術師マーリンを色気たっぷりに演じた ⑥アラフィーがほれる美しくて熱い男とは美しくて熱い男たちの宝庫「韓国ミュージカル」にハマった3人が推しの俳優や鑑賞ポイントなど、その魅力を語りつくす!私たちが語りつくします!化粧品会社PR J子 昔からミュージカルファン。K-POPを経由して韓ミューに目覚めてソウル通いを始め、推しには韓国語でファンレターを書くことも。   広告代理店勤務 S子 日本のミュージカルや宝塚、韓ドラなどエンタメ全般が好き。韓ミューにハマってからは渡韓を優先しスケジュールを立てる日々。   ライター O田 韓流誌を中心に取材&執筆。韓ミュー関連取材も精力的に行う。特に小劇場作品が好きでプライベートでの渡韓はほぼ舞台鑑賞が目的。  “美しさ”を支える、のどと体幹の強さO田 ドラマ、K-POPに続いて今、韓国ミュージカルの人気も大人の女性の間で高まっていますね。 J子 私は『マタ・ハリ』の初演を見て、すっかりキム・ジュンヒョンさんのファンになって本格的に目覚めたんです。そこからソウル通いを始めて、いろんな舞台を見ています。昔から東宝ミュージカルや劇団四季などを見てきたせいか、正統派の発声が大好きなんです。その点、ジュンヒョンさんはいつも期待を裏切りません。 S子 私は’14年に『ノートルダム・ド・パリ』を見て本格的にハマったんです。ホン・グァンホの歌のすごさに圧倒されました。沼化したのは『ジキル&ハイド』に出ていたチョ・ガンヒョン(現チョ・ソンユン)さんがきっかけです。その後は、3週間に1回くらいの割合で渡韓していた時期も(笑)。 O田 すごいですね! 韓国のミュージカル俳優って、声帯の質が違うという話を聞いたことがあるんですが、体幹とかのどが強いんだなって感じます。 J子 体格からしてまず違うのかな。男女ともに俳優はみんな背が高くて体が大きいというイメージがありますよね。あとは、エンタメにかける国の気概というか、勢いがすごいのかなと。 S子 みんなレベルが高いと思います。K-POPスターもアイドルの域を超えて実力があって。軍隊ミュージカルでEXOのD.O.(ド・ギョンス)を見ましたが、彼もうまいですね。軍服も似合っていてかっこよかったです。 O田 最初は、軍隊とミュージカルという組み合わせにちょっと驚いたんですが、韓国ならではって感じですよね。実際、創作ミュージカルでは朝鮮戦争を題材にした作品がけっこうあるし。私はライセンス作品より創作ミュージカルが好きでよく見にいっています。目当てはソン・ドゥソプ。声が好きで(笑)。 S子 彼は『風月主(プンウォルジュ)』とか『バンジージャンプする』とか、いい作品が多いですよね。大学路(テハンノ)の小劇場は特に俳優との距離が近いのが魅力です。私は今年、チョン・イルの演劇の舞台を見たんですが、ドラマに出ている人が普通に目の前にいて演技をしているという…。 J子 チ・チャンウクやチュウォン、カン・ハヌルのようにミュージカルでデビューした人も多いですよね。ミュージカル学科を出ている人もけっこういますし。ほかに、ドラマでも有名というと、ドラマ『賢い医師生活』のユ・ヨンソクも歌えることに驚きました。オム・ギジュンは演技のうまさに脱帽。 O田 『賢い〜』はチョ・ジョンソクはじめミュージカル俳優総出演ですね。『キンキー・ブーツ』(’20)のパク・ウンテ。「振り切った演技が最高」とJ子。日本版では三浦春馬が演じたローラ役。『笑う男』(’18)で主人公のグウィンプレンを演じたパク・ヒョシン。その魔力にハマる人続出。K-POPスターから今やすっかりミュージカル俳優の代表的存在となったキム・ジュンス。『モーツァルト!』(’20)の10周年記念公演で当たり役を務めた彼をS子が絶賛!『エクスカリバー』(’19)のパク・ガンヒョン。’15年にデビューし『笑う男』や、このランスロット役で若手スターの筆頭に。「彼はもうライジングスターの域を出て正真正銘のスター!」とS子。’20年6〜8月に行われた韓国上演10周年『モーツァルト!』のキム・ジュンス。『ウェルテル』(’20)のユ・ヨンソク。ドラマや映画でも活躍中。『エリザベート』(’18)のパク・ヒョンシク。“黄泉(よみ)の帝王”トート役で出演し、観客を熱狂させた。「彼の除隊後は『キンキー・ブーツ』のローラ役をやってほしい!」とS子。  アイドルも本格派に負けない実力S子 制作側も知られざる実力者を舞台で見つけ、若手は演技力を高めるために舞台に挑戦するという。それに、ドラマや映画でスターになっても、舞台を大事にしている人が多いと思います。 J子 そういえば『愛の不時着』のオ・マンソクも、今でもほぼ毎年ミュージカルの舞台に立っていますよね。 S子 本当に俳優の層が厚いんですよね。ミュージカルの場合、俳優、アイドルはもちろん、パク・ヒョシンのような本格派の歌手も出演するし。 J子 パク・ヒョシン! 私は彼に撃ち抜かれました(笑)。 O田 私のまわりでも彼にハマった人は多い。「魔力がある」とみんないいますね。チケットがとれないと評判です。 S子 彼は同じ演目にめったに出ないんです。だから、出たらとにかくそのときに何度でも見なきゃという……。それにミュージカルはキャストによって何通りもの組み合わせがあるから、同じ作品を何度見ても飽きないんですよ。 J子 そうですよね。組み合わせの相性っていうのがありますしね。あとは、カーテンコール萌えもあるんです。先輩と後輩の俳優がぐっと抱き合ったりする姿には、上下関係を尊重する韓国らしさを感じて、なんかいいなぁと思ったりします。出演者が舞台に並んで歌でしのぎを削る様子もいいですね。 増加中の配信公演には別の魅力が!S子 言葉がわからなくても歌のすばらしさは伝わるし、誰でも楽しめるのがミュージカルのいいところです。 J子 私は一応あらすじは予習していきます。見た人のブログを読んだり。その点では配信もいいと思うんです。字幕つきなのでセリフがよくわかります。あと、生の舞台だと毎回いい席をとれるわけではなくて、双眼鏡で“米”ジュンスを見ていた身としては、細かい表情まで見られるのは楽しいです。 S子 それに配信は今しか見られないかもしれないですしね。今は配信で予習して、生を見る日に備えるのもよさそう。なんといっても生の舞台が一番ですから。そして、旅行に行けるようになったら、ぜひミュージカルを旅の楽しみのひとつに加えてみてほしいです。 J子 韓国は遅くまでやっているお店が多いから、舞台が終わったあとも食事とかショッピングとかを楽しめますし。 O田 一日も早く、また韓国でミュージカルを見られる日がくるといいですね。『笑う男』(’18)のパク・ヒョシン。作品を代表するバージョンとして知られる。『ジキル&ハイド』(’18)のチョ・スンウ。’04年の初演以来、観客を虜にし’18年の再演時には「王の帰還」といわれた。『ラ・マンチャの男』(’20)のホン・グァンホ。「歌の迫力は“レベチ”です!」とS子。同作は’21年3月まで公演予定。《Keyword》韓国ミュージカルを初めて見るなら知っておきたい用語解説■創作ミュージカル 韓国は15年ほど前から創作ミュージカルの制作に力を入れており、新たな才能が次々と発掘されている。そんなオリジナル作品の中で、最も有名な作品のひとつが『キム・ジョンウク探し』。コン・ユ主演で映画化もされ、日本版も上演された。ほかに、新羅を舞台に男妓生たちの愛と友情を描いた『風月主』や、朝鮮戦争を題材にした『女神様が見ている』など人気作は数多い。主に大学路の小劇場で公演が行われ、ヒット作は何度も再演され、多くのスターを輩出してきた。ほとんどは上演時間が2時間程度で映画感覚で見られ、チケット代も比較的安いため、若いカップルがデートで訪れることも多い。また、『マタ・ハリ』や『フランケンシュタイン』『笑う男』のような、大劇場向けの作品の制作も盛んで、韓国ミュージカルの成熟さを感じられる。■ライセンス作品 海外作品のライセンスを購入し韓国で制作した作品で、翻案物とも呼ばれる。チョ・スンウやリュ・ジョンハンら、トップスターが出演する『ジキル&ハイド』や『ラ・マンチャの男』などは特に人気で、彼らの出演回のチケットは争奪戦になることも珍しくない。ウィーンミュージカルの人気も高く、’10年にキム・ジュンスを起用した『モーツァルト!』が大ヒットしたのを皮切りに、『エリザベート』『レベッカ』などが次々と上演されてきた。これらの作品ではオク・ジュヒョンやキム・ソヒョンら、スター女優が存在感を見せる。オフ・ブロードウェイ作品では、多くの俳優が一度は挑戦したいと語る『ヘドウィグ』が一番人気。ほかにも『ウィキッド』など、毎年さまざまなライセンス作品が上演されている。■大学路(テハンノ) わずか1km四方のエリアに160もの劇場が集まる世界有数の演劇街。料金の安い小劇場作品が中心だが、有名俳優が出る舞台も多い。最寄駅のソウル地下鉄4号線恵化(ヘファ)駅出口付近には公演案内所があり、当日の安売りチケットを手配してもらえることも。■チケッティン 英語でいう「ticketing」を韓国語読みした言葉で、舞台やコンサートなどのチケットサイトで座席を指定して購入する行為をさす。韓国では自分で好きな席が選べ、少額の手数料でキャンセルが可能なのも便利。韓国のチケット販売サイト「インターパーク」のグローバルサイトから購入するのが一般的。■ミュージカル学科 韓国にはもともと映画や演劇、舞踊など芸術系の学科を抱える大学が多いが、韓国ミュージカルが海外でも注目されるとミュージカル学科を置く大学が急増。明知大学映画ミュージカル学科を卒業した人気俳優パク・ボゴムも、いつかはミュージカルに出たいと語っている。■軍隊ミュージカル 兵役中の芸能人が出演するミュージカル。朝鮮戦争を背景にしたものが多い。普通の劇場で上演され一般観客も観劇可能。『新興武官学校』(’18)にはチ・チャンウクやソンギュ(INFINITE)やカン・ハヌルらが、『帰還』(’20)にはEXOのシウミンとD.O.、イ・ホンギ(FTISLAND)らが出演した。    ▲【韓国ミュージカルのまぶしい男たち】トップに戻る>>「韓流」記事一覧はこちらから▼その他のおすすめ記事もチェック撮影/Seoyeon Won(STUDIO DAUN) コーディネート/Shinhae Song(TANO International) 取材・原文/小田 香 ※エクラ2021年2号掲載
  • 2021年のスター、ラッパーHIYADAM。唯一無二の存在感で、音楽シーンを揺るがす新時代のアイコンだ。彼が新たに解釈する「フォーマル」とは? モードラバーでもある彼が手がけた軽やかなリリックとともに、全世界が注目する才能が、夢に向かって羽ばたく一瞬を切り取る。 ステージ上で目を引く、さりげなくエッジをきかせたセットアップ。シルバープリントの生地を大胆に配した。シャツと、ジャケットが"進化したフォーマル"の新たな扉を開く。ジャケット¥260,000、シャツ¥39,000、ショートパンツ¥43,000、スニーカー¥34,000(NIKE)/コム デ ギャルソン・オム プリュス リング(人さし指)¥34,000、(薬指)¥43,000、(小指)¥120,000/ステディ スタディ(トムウッド) ソックス/スタイリスト私物 「全身コム デ ギャルソンを着て、パフォーマンスするようなラッパーになるのが目標です」と、力強く語るのは、次世代ラッパー、HIYADAM。国内外を問わずさまざまなミュージシャンとのコラボレーション作品を発表している新たな才能だ。ヒップホップという音楽ジャンルにとらわれず、モデルやジュエリーデザイナーとしても活動中。そんな彼と臨んだ撮影のテーマ、“ニューフォーマル”には自身の音楽との向き合い方との共通項も。 「僕がエレクトロやハウスにのせてラップをしているのって、今のヒップホップにはあまりないもの。それを“当たり前”という流れに持っていきたいですね。今回のテーマも同様に、これまでの“フォーマル”に、重なり合うことがなかった意外な要素を取り入れていくことが〝新しいフォーマル”なんだと思います」。圧倒的な存在感と、他の追随を許さないスター性を兼ね備えた次世代のアイコン。彼がどのように進化し、新しい時代を牽引していくのか、ますます目が離せない。 SOURCE:SPUR 2021年2月号「HIYADAM 才能が切り拓く未来」model: HIYADAM photography: MELON 〈TRON〉 styling: Fusae Hamada hair: Miho Emori 〈KiKi inc.〉 make-up: YUKA HIRAC 〈D-CORD〉 artwork: HIROKI OKUBO
  • 驚きの的中率と愛あるメッセージで大人気の占い師・星ひとみさん。オリジナルの「天星術」で、<夕焼け>タイプの2021年の運勢を解き明かしていただきました。 天星術占いって?まずは運命数から自分の<天星>を見つけて! <夕焼け>タイプ 楽しむことが大好き。見えないところで頑張る陰の努力家 2021年の運勢 オーラが倍増!未知の世界を開拓して自分を高めよう 目標を決めると猪突猛進。陰の努力家の夕焼けタイプ。責任感のある、頼れる存在です。自分が楽しそうと思った場所には積極的に顔を出しますが、そうでなければ腰が重くなる面倒くさがりの一面も。命令されたり威張られたりするのは大嫌いで、興味がない話はほぼスルー。ダメージを受けると感情が爆発することがあるので、こまめにストレス発散するように心がけて。恋愛は、ゲーム感覚で楽しむハンター型。追われるより追うほうが好きで、駆け引きを満喫します。年齢、職業、ルックスにはこだわらず、一筋縄ではいかない相手を落としたくなりがち。執着心を燃やし、危ない関係にはまりやすい点が心配。本当に相性がいいのは、友達のように何でも話し合える相手。ゴールインまで時間はかかるけれど、結婚後は精神的にタフになれそう。趣味や娯楽を仕事に結びつけられると、才能が開花。料理、音楽、出版関係など、楽しみの延長にある仕事がベストです。反対に、細かい対応が必要な仕事は不向き。コツコツ頑張れる素質を生かし、自分の分野以外の世界にも目を向けると、飛躍できるはず。夕焼けタイプの’21年は、オーラが倍増して光り輝く“金星”の年。ただし、パワーが強いぶん、吉凶両方を引き寄せる可能性が。気になるときは、塩で浄化したりお守りを持ち歩いたりしてみて。少し慎重に未知の世界を開拓して、自分をレベルアップさせましょう。  HITOMI'S ADVICE 【LOVE】同棲、結婚、妊娠…運命の人との流れには乗って 【WORK】チャンスが来たら見逃さずキャッチ。ウキウキしてO K!【MONEY】特技を副業に。なにげなく手に取った本にヒントが 監修 星ひとみさん 占い師。巫女の血すじを引く家系に生まれ、幼少期から占星術や心理学の研究を重ねる。独自の占術「天星術」が当たると評判に。各界に多くのファンを持つ。「突然ですが占ってもいいですか?」(フジテレビ系 水曜22時~)に出演中。 『星ひとみの天星術』 幻冬舎 1200円 イラスト/IKULA 取材・原文/藤本幸授美 構成/田畑紫陽子〈BAILA〉 ※BAILA2021年2月号掲載 【星ひとみの天星術占い】トップページへ 他の占いを見る 鏡リュウジの12星座別【2021年上半期星占い】 ルーシー・グリーンが占う今週の運勢 開運アドバイス
  • 『シルヴィ~恋のメロディ~』このところ配信で次々に見た、黒人女性が主人公の映画三本。これがストーリーも演技もそれぞれにユニークでセクシーで、強く印象に残っています。しかもその時代の音楽――ブルース、ジャズ、ヒップホップ――が人生と溶け合っている。2021年もブラックムービーに勢いがありそうです。まずはテッサ・トンプソンとンナムディ・アサマア主演の『シルヴィ~恋のメロディ~』。クラシックで美しい、大人のメロドラマです。1957年夏、ニューヨークで知り合ったシルヴィとロバート。父親のレコード店で働く彼女と、サックスプレイヤーの彼はたちまち恋に落ちる。けれどシルヴィには婚約者がいて、ロバートはツアーでパリに行くことに。別れてもまた惹かれあう二人の年月がゆっくり描かれ、ひと夏の恋は大きな愛に変わっていきます。店やクラブ、コンサートホールで流れるジャズ、お洒落な二人が着る50~60sのドレスやスーツ。シルヴィはテレビ業界で働く夢を持っている女性で、テッサの強く自由なイメージにぴったり。当時の恋愛映画の様式でありながら、その頃では映画にされなかった黒人たちの物語は、批評性を持ったロマンスです。一方、『マ・レイニーのブラックボトム』の主演はヴィオラ・デイヴィスとチャドウィック・ボーズマン。これがチャドウィックの遺作となります。彼の見せ場もたっぷり用意されていますが、やはりヴィオラ演じる実在のブルース・シンガー、マ・レイニーの存在感がすごい。1920年代にブルースの母(マ)と呼ばれた彼女は南部をツアーしながら、シカゴのレコーディング・スタジオで曲を録音します。その歌の迫力、ディーバな振る舞い、傲慢さの裏の苦しみ。蒸し暑いスタジオで彼女がコーラを一気飲みすると、みんな息を呑んでそれを見つめるのです! 「白人は私の声は欲しがるが、私は欲しがらない」という彼女のセリフは、現在にも繋がっています。『40歳の解釈:ラダの場合』は、その現在が舞台。ブラックのアーティストがもてはやされるジレンマを軽やかなコメディにしています。監督・脚本・主演はラダ・ブランク。40歳直前にして落ち目の劇作家ラダは、彼女自身のフィクショナルなバージョンです。高校生に演劇を教えたりはしているものの、中年の鬱屈は溜まるばかり。ラダはその本音をラップにぶつけて突破口にしようとする。同時に自分の戯曲が白人プロデューサーの手でブロードウェイの舞台になろうとしていて……。笑い満載、でも怒りと気概もこもった一作。三本とも、ずっしりとした重みが底にあります。 『シルヴィ~恋のメロディ~』監督/ユージン・アッシュ出演/テッサ・トンプソン、ンナムディ・アサマアAmazon Prime Videoにて独占配信中『マ・レイニーのブラックボトム』監督/ジョージ・C・ウルフ出演/ヴィオラ・デイヴィス、チャドウィック・ボーズマンNetflixにて独占配信中『40歳の解釈:ラダの場合』監督・脚本・出演/ラダ・ブランク出演/ピーター・キム、オズウィン・ベンジャミン、イマニ・ルイスNetflixにて独占配信中
  • ワインを知ると映画はもっと楽しい!エクラでもおなじみのワイン&フードジャーナリストの安齋喜美子が、映画の中に登場するワインやシャンパーニュを楽しく解説!第6回目は、映画『ボヘミアン・ラプソディ』をご紹介!フィルムの中にいたのは、確かに「クイーン」だった。フレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン。俳優たちが演じているとは思えないほどリアルに、彼らは輝いていた。「キラー・クイーン」、「ボヘミアン・ラプソディ」、「ウィー・ウィル・ロック・ユー」などのヒット曲が全編を通じて流れ、'70年代のヒップな空気感を醸し出していた。エクラ世代であれば、少女時代にクイーンに熱狂し、懐かしい思い出に浸った人も多いのではないだろうか。主人公はボーカルのフレディ・マーキュリー。オペラ歌手のような音域の広さと派手な衣裳でステージを動き回る独特のパフォーマンスで、全世界を熱狂させた。クイーンのファンであれば、彼のルーツがインドで、ゲイであったこと、一時グループから離れてソロ活動をしていたこと、エイズに感染していたことも知っているに違いない。だが、メンバーとの固い絆やフレディの栄光の影にあった苦悩は、詳しくは知られていない。ブライアンとロジャーの協力のもとに製作されたというこの作品は、伝記映画でありつつも、ロックスターとして生きた青年の青春物語でもある。フレディの苦悩のひとつは、自らの出自だった。出生名の「ファルーク・バルサラ」から「フレディ・マーキュリー」へ。”音楽を居場所”とし、パフォーマーとしての人生を新たに生きようとした。いや、もしかしたら、その根底にあったのは、厳格な父の期待に添えない自分自身への負い目だったのかもしれない。父が常に口にする「善き思い、善き言葉、善き行い」を実現できず、家庭を持たなかった自分への。彼は自身がゲイであることを自覚し、婚約者であったメアリーと別れる。クイーンから離れた時、ブライアンはフレディに「俺たちは家族だ」と語るが、彼は聞く耳を持たなかった。自ら背負い込んでしまった孤独ゆえに。ソロ活動を始めてから、フレディの迷走は加速する。ドラッグ、夜ごとの乱痴気騒ぎ……。生活はすさみ、音楽もまた荒廃していく。この時期、アフリカの子どもたちを飢餓から救うためのチャリティ・イベント「ライブ・エイド」(1985年)出演のオファーがクイーンの元へ来るのだが、当時の取り巻きはこの話をフレディの耳に入れなかった。この危機を救ったのが生涯の友となったメアリーだ。彼女の真摯な言葉によって、彼はクイーンという”母船”に戻る決意をし、メンバーもまた、彼を受け容れる。なぜなら、”クイーンは家族”だから。だが、この頃、すでにフレディはエイズに罹患していた。ライブ・エイドを1週間後に控えたある日、バンドの練習の後でフレディがメンバーに自らの病を伝えるシーンが印象的だ。ブライアン、ロジャー、ジョンの3人は、ただ静かにフレディを抱きしめる。そして、フレディはこう語るのだ。「俺が生まれた理由、それはパフォーマーだ。皆に望むものを与える。最高の天国を」と。するとロジャーが言う。「お前は伝説だ」。フレディはこう答える。「その通りさ。俺たち全員がね」――。ライブの朝、フレディは後にパートナーとなったジム・ハットンとともに、両親を訪ねた。父は、ありのままの息子を受け容れ、ライブ会場へ向かうフレディにこう語る。「善き思い、善き言葉、善き行いだ」。その言葉にフレディはこう答えるのだ。「父さんの教えと同じ」と。ライブ・エイド当日のワゴン車でのシーンに登場するシャンパーニュが「モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル」だ。ワインクーラーで冷やされていることから、ライブ後の乾杯用であることは想像できるが、興味深いのは「キラー・クイーン」の歌詞にある銘柄であること。この曲はグループ結成2年目に発表されたから、元々彼らは「モエ・エ・シャンドン」を愛飲していたのもしれない。だが、実は、モエ・エ・シャンドン社の歴史を紐解くと、ある史実が浮かび上がり、それが、フレディの生き方とどこか重なるように思えるのだ。「モエ・エ・シャンドン」は”成功とエレガンスの象徴”と称される、世界一有名なシャンパーニュだ。1743年の創設以来、皇帝ナポレオンを始め、ヨーロッパの王侯貴族や多くのハリウッドスターに愛されてきた。今もシャンパーニュ地方全体を牽引し、尊敬を集めている。その理由は、”ノーブレス・オブリージュ(高貴なる者の義務)”の精神が根底にあるから。 それを物語るひとつが、第二次世界大戦下における当時の社長ロベール=ジャン・ド・ヴォギュエ伯爵のエピソードだ。彼は、経済人として地域のリーダーであった一方、レジスタンス活動の協力者でもあった。ドイツとの国境に位置するシャンパーニュ地方は侵攻されるのも早かったが、なにより、ドイツ軍が目的としたのはシャンパーニュの大量の供出だった。1943年当時、モエ・エ・シャンドン社はすでにひどい略奪を受け、建物もいくつか焼かれていたが、ド・ヴォギュエ伯爵は多くのメゾンがあるエペルネの街を守るべく、ドイツ軍との交渉役を務めていた。ところが、ある日、彼は交渉のさなかに突如手錠をかけられ、収監されてしまった。レジスタンス幇助の罪に問われたのだ。その後、彼は軍事法廷においての死刑の宣告を受けた。彼はナチスの収容所で生き延び、1945年の終戦後にシャンパーニュに帰郷したが、誰なのかがわからないほどやつれていたという。その後、彼はメゾンを立て直し、エペルネの街の復興に尽力した。全ては、人々の生活を守るために。このド・ヴォギュエ伯爵の逸話は、フレディの父の「善き思い、善き言葉、善き行い」という言葉に重なる。クイーンが参加したライブ・エイドの目的も子どもたちの命を守るためのもの。どちらも、高貴なる精神のなせる業だ。ラストシーンで、フレディは「ウィー・アー・ザ・チャンピオンズ」を歌う。人生の終わりを予感しながらも、希望に満ちた力強い声で。あの歌は、おそらくは自分たちへの、聴衆への、愛する者たちへの賛歌。そして、すべての人々への。“チャンピオン(成功者)”とは、どんな人間を指すのだろう? 自分の夢を叶えた者、高い地位や財産を得た者……。確かに、その通りだ。だが、そこに他者のために力を尽くす心がなければ、本物のチャンピオンとは言えないだろう。ド・ヴォギュエ伯爵も、フレディも、そしてクイーンのメンバーも本物のチャンピオンだった。だからこそ、この映画に登場するのは”成功とエレガンスの象徴”「モエ・エ・シャンドン」で”正解”なのだ。フレディ・マ―キューリーは、映画の中で確かに生きていた。彼のメッセージは、今も世界のどこかで流れているクイーンの曲を通じて、誰かに届けられている。(参考資料/『シャンパン歴史物語 その栄光と受難』ドン&ペディ・クラドストラップ(白水社))© 2020 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. 「ボヘミアン・ラプソディ」ブルーレイ発売中 / デジタル配信中 発売/ウォルト・ディズニー・ジャパン 「モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル」ピノ・ノワール 30~40%、ムニエ 30~40%、シャルドネ 20~30%。グレープフルーツや洋梨、白い花の香り。フレッシュで清らかな酸味。果実味と酸味のバランスが絶妙で、アペリティフから魚介のマリネ、パスタなどオールマイティ。黒ブドウ比率が高く、味わいにもコクがあるため、寿司や天ぷらはもちろん、すき焼きまでカバー。750ml ¥6,500(ギフトボックス付き ¥6,700)■「モエ・エ・シャンドン モエ アンペリアル」のお問い合わせ先/MHD モエ ヘネシー ディアジオ https://www.moet.com/ja-jp/contact-us 取材・文/安齋喜美子 ワイン&フードジャーナリスト。女性誌を中心に多くの媒体で執筆。ふだんごはんからスイーツ、星つきレストランまで幅広くカバーする。映画が大好きで、登場するワインは必ずチェック。最近は海外の醸造家とオンラインでワインテイスティングの日々を過ごす。シャンパーニュ騎士団シュヴァリエ。
  • 今月の彼氏。 宮世琉弥 毎月、人気の俳優さんとのデート気分が味わえる大人気連載「今月の彼氏」。今回は中性的な美しいルックスと現役高校生らしい爽やかな笑顔がチャーミングな宮世琉弥さんと公園デート。本誌では、公園で遊ぶ無邪気なカットを掲載したけれど、まだまだ見てもらいたい素敵な写真がたっぷりあるので、Web限定インタビューとともにお届けします! 撮影前のメイク中、ロケバスの中には宮世さんのスマホから流れるクラシックが響いていた。なんでも最近ハマってよく聴いているのだとか。「Jポップや洋楽、ラップからバラードまで音楽はオールジャンル聴くのですが、今はクラシックを聴きながら外を歩くのが気持ちいいんです」。そう言いながら、「渋いですよね」と苦笑いを浮かべる姿がキュート。――  好きな人と趣味は共有できたほうがうれしい? 「もちろん同じ趣味だったらうれしいけど、真逆だったとしてもおもしろいですよね。僕が知らないことを教えてくれる関係性も、いいなって思います」 ――  宮世くんが相手に教えてあげられるのは? 「やっぱり今だったらクラシックですね。特に好きなのはリストさん。『超絶技巧練習曲』っていう曲もいいし、『ラ・カンパネラ』は中盤からラストにかけて曲調が変わって力強くなっていく感じがすごく好きです。この感動を共有できる人は、僕の周りにはあまりいないんですけどね(笑)。他に教えてあげられることといえば……僕の地元の宮城の魅力! 都会なのに大きな公園もいっぱいあるし、温泉もある。鳴子温泉っていうところでは、自分でこけしを作ることもできるんです。海も近いのでさんまとか牡蠣とか魚介類もおいしいし、宮城が本当に大好きなんです。もし好きな人ができたら連れて行きたいです」 ――  冬のデートでしてほしい女子のファッションは? 「冬しか着られないニットがいいですね。タイトもオーバーサイズも、どっちも好き。ロングスカートを合わせたり、ミニスカートを合わせてロングブーツを履いたりするのも可愛いと思います。僕、服がすごく好きなので、『あれはどこのバッグだろう?』『どういう生地かな?』ってよく人のファッションを観察しちゃうんです。好みはあまり露出しすぎていない子。モードでも古着でもストリートでも、その子に似合っていたらどんなジャンルでもOK。きれいめのセットアップにスポーツブランドを合わせたり、ワンポイントで外しのアイテムを取り入れたりしてる子は特におしゃれだなって思います。とにかく誰かに合わせるんじゃなく、自分が好きな服を自信を持って着ている子はすごく素敵だと思います」 ――  では、好きなタイプを教えて! 「僕、好みってあまりないんです。髪型も身長もファッションも、『こんな子がいい』っていうタイプはまったくなくて。だって、人を好きになるのって外側じゃなくて、話してみて分かるその人の内面じゃないですか。だから最初から決めつけることはしないです」 現在放送中のドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』では、中学生の佐々木悠馬役を熱演中。何を考えているかわからない謎の多いキャラクターながら、藤原竜也さん演じる学校内警察の嶋田と関わることで、次第に性格が明らかになっていく魅力的な人物。――  佐々木悠馬役を演じてみていかがでしたか? 「こういうミステリアスな役を演じたことがなかったのですごく難しかったのですが、回を重ねるごとに徐々にキャラクターをつかめていってすごく楽しかったです」 ―― SNSトラブルや生徒の薬物疑惑、盗撮、マタハラやセクハラなど、中学校を舞台に様々な事件が巻き起こる、シリアスな内容です。 「幅広い年代の方に見てもらえるドラマだと思います。特に、藤原さん演じる嶋田の言葉が毎回すごく響くんです。ぜひ注目してもらいたいです。藤原さんと初めて共演して感じたのは、『こういう役者さんになりたいな』ということ。アクションの迫力も鳥肌が立つくらいすごいし、正直ビビりました。ただ、撮影の合間はクラスのみんなに積極的に話しかけてくれたり笑わせてくれたりする優しい方なんです。僕がセリフを間違えた時はいじってくれたり。すごくその場を和らげてくれるので、いい意味でプレッシャーはあまり感じませんでした。役との切り替えがすごくて、本当に刺激を受けました」 ――  ドラマ『恋する母たち』の繁秋役など、作品を重ねるごとに注目度がアップしています。今後の目標は? 「自分がまだやったことのない役に挑戦したいです。ひねくれている役だったり、犯罪者だったり。自分からは普段湧いてこないような感情を表現してみたいです。あとはラブストーリーもやりたい。報われる恋を演じたことがあまりないので(笑)。ハッピーな恋愛ものに挑戦してみたいです!」 2004年1月22日生まれ、宮城県出身。ドラマ『パーフェクトワールド』、『ねぇ先生、知らないの?』、『恋する母たち』などに出演。若手俳優の登竜門、資生堂「シーブリーズ」のCMでも注目を集める。現在はドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』、『FAKE MOTION–たったひとつの願い–』に出演中。     ドラマ『青のSP(スクールポリス)―学校内警察・嶋田隆平―』 学校内に警察官が常駐し、トラブル対応や予防活動を行う「学校内警察(スクールポリス)」制度。この制度が試験導入されることとなった赤嶺中学校に、嶋田隆平(藤原竜也)は自ら志願して配属される。表向きは何の変哲もない公立校に見える赤嶺中学だが、スクールポリス・嶋田の登場によって、SNSトラブル、生徒の薬物疑惑、盗撮、さらにはマタハラやセクハラなど、様々な問題があぶり出されていくことに。 コート¥49000・ニット¥28000/ディスカバード(ディスカバード) パンツ¥33000/ヨウジヤマモト プレスルーム(サイト)撮影/田形千紘 ヘア&メイク/NakataSuga スタイリスト/徳永貴士 取材・文/松山梢 web構成/轟木愛美 web編成/吉川樹生
  • 家にこもることが多い状況の中、姿勢が悪くなっている人が続出! 1 回30〜60秒の家でできる簡単筋トレを習慣にして、美姿勢をゲット♪ 反り腰を直しながら、美腹筋にもなるトレーニングはこちら! キュッと引き締まったくびれに! 腹筋にキレイな縦線が現れる 下腹ぽっこりが解消される! web構成・編成/吉川樹生
  • 家にこもることが多い状況の中、姿勢が悪くなっている人が続出! 1 回30秒の家でできる簡単筋トレを習慣にして、美姿勢をゲット♪ ぜい肉もなくなり、後ろ姿美人にもなれるトレーニングはこちら! 背中の縦ラインが出現! 肩甲骨がくっきり見える姿に! 背中の"老け感"を解消する
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