きれい色に頼らずとも茶系グラデでキリリと小粋なオフィスコーデに【2018/6/15コーデ】

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梅雨真っ只中、除湿された室内はほんのり肌寒いので体温を微調整できるツインニットはこの時期こそお役立ちのアイテム! しかもトレンドのブラウンなので、茶系ベージュのグラデーション配色で、ニュアンスたっぷりのパンツスタイルに。アクセサリー代わりに投入したのはおしゃれメガネ。これで全身のトラッド感をアップし、鮮度とテイストの強度を上げ、シンプルなコーディネートをバックアップして。
カーディガン¥31,000・ノースリーブニット¥21,000/スローン(スローン) パンツ¥22,800/ショールーム セッション(サージ) バッグ¥132,000/J&M デヴィッドソン 青山店(J&M デヴィッドソン) 靴¥46,000/アマン(ペリーコ) メガネ/¥36,000/オリバーピープルズ 東京ギャラリー(オリバーピープルズ)
撮影/西原秀岳(TENT) スタイリスト/村山佳世子 文/加藤理恵
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  • 都内ならどこでも自転車移動。あれ? なんだかギアの調子が悪い。愛車を携え、メンテナンスにせっかく出かけるなら、白と淡グレーのグラデーションで冬カジュアルを満喫! 首まわりを温めるタートルのレイヤードや気持ちまでやわらぐボアアウターに包まれて、寒さのなかの自転車移動も涼しい表情。愛車を修理する間、カフェでひと息。こんな風にゆったり過ごす休日は久しぶりかも。なんだかすごく癒された気がする♡パンツ¥34000/セオリー  ハイネックカットソー¥10000/スローン ボーダートップス¥11000/ゲストリスト(ルミノア) ボアブルゾン¥28000/スタニングルアー 青山店(スタニングルアー)  リュック¥8300/アーバンリサーチ 渋谷ヒカリエ シンクス店(アーバンリサーチ) スニーカー¥5800/コンバースインフォメーションセンター(コンバース) ピアス¥3500/アビステ ニット帽¥6400/カシラ ショールーム(カシラ) ストール¥28000/セオリー リュクス【今月のPROFILE】〝辛め〟ゆる華通勤OLの花 広告会社勤務で、企画やコピーを手がけるプランナー。外回りが多く、仕事柄トレンドにも敏感。休日もアクティブに過ごすのが好き。辛めの洗練スタイルが定番。ネコ好きで現在彼氏募集中。 明日のコーデ写真一覧へ>>明日のおすすめ着回しアイテム【グレーセンタープレスパンツ】 クールなアイスグレーが辛口スタイルにぴったり。¥34000/セオリー 【ゆる感ボーダートップス】 ほどよいルーズ感が今どき。柄でのアクセントづけにも重宝。¥11000/ゲストリスト(ルミノア)【ホワイトハイネックカットソー】 シンプルなタートルカットソーは、今季らしい重ね着のインナーとしても大活躍。レフ板効果のあるクリアな白を。¥10000/スローン 【ホワイトボアブルゾン】 モコモコのボアが可愛げ足しに作用。ボトムを選ばないショート丈も◎。¥28000/スタニングルアー 青山店(スタニングルアー) 「今月のおすすめパンツ着回しアイテム」まとめはこちらから>>関連アイテムをこちらで買えます! 画面をタップ♪【関連商品】GALLARDAGALANTE パイピングボアコート【オンラインストア限定商品】 ¥25200(¥28000の10%オフ)+税【関連商品】suadeo ソフトサーモ美脚パンツ ¥8400(¥12000の30%オフ)+税撮影/倉本ゴリ〈Pygmy Company〉(人)、SHINTARO(物)ヘア&メイク/犬木 愛〈AGEE〉 スタイリスト/室井由美子 モデル/松島 花 取材/榎本洋子 文/衛藤理絵 
  • 家の近くのカフェでまったり。読みかけの小説持っていこここのところバタバタしていたから、今日は自分のための一日にするって決めた! まったり過ごしたいから、スニーカーに合わせたカジュアルスタイルに。大人っぽくネイビー&ベージュに仕上げて小物で可愛げをプラス。近所のカフェで大好物のケーキを食べつつ、大好きな作家の本を読んで幸せ~! こういうなんでもない一日こそ、意外と大事だなって思ったり。スカート¥34000/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店(ドゥーズィエムクラス) タートルネックニット¥30000/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) モッズコート¥22000/プラステ ニット帽¥8400/カシラショールーム(カシラ) レギンス¥20000/ミューズ ドゥ ドゥーズィエム クラス 丸の内店(ドゥーズィエム クラス) スニーカー¥24000/ハイブリッジ インターナショナル(エーエムビー) バッグ¥185000/ジミー チュウ メガネ¥33000/アイヴァン PR(アイヴァン) ネックレス¥78000/エフ・ディ・シィ・プロダクツ(4℃)【今月のPROFILE】〝甘め〟ゆる華通勤OLの絵美里 丸の内に本社のある家電メーカーでマーケティングを担当。顧客ニーズの予見や販促資料作成などをこなす多忙な日々。可愛げのある上品フェミニンが好み。大の犬好きで彼氏あり。明日のコーデ写真一覧へ>>明日のおすすめ着回しアイテム【ベージュタイトスカート】 定番のベージュも、ミルクティーのようなまろやかな色みが甘めスタイルにマッチ。¥34000/ミューズ ドゥドゥーズィエム クラス 丸の内店(ドゥーズィエムクラス) 【黒タートルネックニット】 プレーンなハイゲージのタートルニットは着回しの名手。ロングスパンで着られる上質素材を選びたい。¥30000/リーミルズ エージェンシー(ジョン スメドレー) 【フードつきモッズコート】 リュクス感のあるファーつきならラフすぎない。フードは取り外し可能。¥22000/プラステ「今月のおすすめスカート着回しアイテム」まとめはこちらから>>関連アイテムをこちらで買えます! 画面をタップ♪【関連商品】MACKINTOSH PHILOSOPHY 【はっ水】メモリータフタモッズコート ¥49,000+税【関連商品】ICB 【ストレッチ機能】Stretch Twill タイトスカート ¥9500(¥19000の50%オフ)+税撮影/SHINTARO スタイリスト/室井由美子 取材/榎本洋子 文/衛藤理絵 
  • トレンド感はもちろん、着心地の良さ、着回し力、スタイルアップも! “今、こんな服が着たい”を必ず満たしてくれると評判の、エクラのオリジナルレーベル『E by éclat』。中でも、とくに人気が高かったアイテムがさらに進化して再登場! 毎日のコーディネートに役立つ、買って大満足間違いなしのアイテムをチェックして。「403枚売れ!」コクーンニットワンピース3週連続ランキング1位の美人ニットワンピース 10月号で大好評だったコクーンニットワンピースが、冬仕様の暖かなウール混素材で再登場。継ぎ目なく編み上げたホールガーメント製法で、体型を拾わないコクーンシルエットと小顔効果の高い深Vネック。アウターインにももたつかないから、この時期きっと重宝。 E by eclat コクーンニットワンピース ¥19,000+税>>ネックレス¥130,000/KAORU 伊勢丹新宿本店 スカーフ¥7,800(マニプリ)・バッグ¥16,000(メゾン ヴァンサン) /以上フラッパーズ タイツ¥4,200/ステッラ(ピエール マントゥー) 靴¥45,000/コール ハーン ジャパン「2480枚売れ!」ボトルネックニット今季700枚、累計2500枚に迫る記録的ベストセラー発売後2カ月たってもなお売上1位の大人気ボトルネックニット。新色2色は、冬の着こなしに映えつつ春まで長く活躍。フェイスラインを包むような絶妙な立ち上がりのネックと、ゆるっとオフボディのシルエット、前後差のある裾で、シンプルながら差がつく一枚。E by eclat ボトルネックニット ¥16,000+税>>パンツ¥26,000/ゲストリスト(ハウント/ハウント代官山) ピアス¥3,695/アビステ バッグ¥44,000/ショールーム セッション(オーエーディー ニューヨーク) 靴¥44,000/フラッパーズ(ネブローニ)「443枚売れ!」深Vネックトップス、「201枚売れ!」大人フレアスカート”大人にちょうどいい華”のあるコクーンブラウスが大人気大人気コクーンブラウスの素材感を一新! ゆるやかなシルエットと女らしく抜け感があるVネックのデザインは生かしつつ、表は華やかな起毛感のあるシャギー素材、肌に触れる内側は綿ジャージーのダブルフェイス仕立てに。着映えと着心地のよさをあわせもつ一枚が完成。スカートは広がりすぎないフレア感が大人っぽくて好評 腰まわりはほどよいゆとり、裾に向かって自然に広がる絶妙なシルエット。好評の膝下丈フレアスカートを、ストレッチサテンのツヤ感でほどよい華のある旬のムードに更新。シャギートップスやニットに合わせれば、洗練された異素材ミックスコーディネートが即完成。E by eclat Vネックシャギートップス ¥16,000+税>>E by eclat 艶とろフレアスカート ¥15,000+税>>ピアス(片耳)¥89,500/チェリーブラウン バッグ¥69,000/ショールーム セッション(オーエーディー ニューヨーク) タイツ¥4,200/ステッラ(ピエールマントゥー)撮影/YUJI TAKEUCHI(BALLPARK) ヘア&メイク/森ユキオ(ROI) スタイリスト/室井由美子 地曳いく子 モデル/生方ななえ
  • トレンド財布はサイズと機能が重要なんだって♡春に新調するお財布は「春財布=張る財布」として、金運アップにもなるらしい♡ 毎日使うものだもの、“おしゃれなだけ”じゃないもの限定! お気に入りのミニバッグにもちゃんと入って、収納力もあって、気分が上がるデザインのものだけ集めました!ミディアムサイズ 大きすぎず小さすぎないサイズ。安心感のある収納力“結局いちばん使いやすい”と今、人気上昇中! (右から)・¥23000/アニエスベー(アニエスベー ボヤージュ)・¥23000/AJIOKA.(Epoi)・¥18000/ポール・スミス リミテッド(ポール・スミス)表はブラウン、中はネイビーという意外性のあるシックな色合わせがおしゃれ。 (10×10.5×2/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ5)¥23000/アニエスベー(アニエスベー ボヤージュ)鮮やかなパープルに揺れるタッセルでアクセントをプラス。仕切りのあるコインケースが使いやすくて便利。 (9.5×10/札入れ2、小銭入れ1、カード入れ6、ポケット1)¥23000/AJIOKA.(Epoi)お札入れやカードケースにカラフルな色をのぞかせた、目にも楽しいデザイン。コインケースはがばっと大きく口が開く仕立てに。 (9.5×10×1/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ6)¥18000/ポール・スミス リミテッド(ポール・スミス)名刺サイズ お札や小銭、カードもすっぽり。見た目を超えた収納力に驚き! (右から)・¥9000/ジュエルナローズ 東急プラザ 表参道原宿店 ・¥16000/T&L(トフ アンド ロードストーン) ・¥15000/ウエニ貿易(ペッレ モルビダ)ちょっぴり主張の強いメタリックゴールドもこのサイズならトライしやすい。ライニングは一面華やかなピンクに。 (7.5×9.5×1/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ3)¥9000/ジュエルナローズ 東急プラザ 表参道原宿店タイルのようなしっとりとしたテクスチャーが新鮮。アーモンド形の留め具もキュートな印象。 (7×9.5×2.5/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ3)¥16000/T&L(トフ アンド ロードストーン)シュリンク風の型押しレザーは、くたっとしたやわらかな質感でなじみよし。お札を仕分けして収納可能。 (7.5×9.5×2.7/札入れ2、小銭入れ1、カード入れ3、ポケット1)¥15000/ウエニ貿易(ペッレ モルビダ)がまぐち がばっと開くから出し入れラクラク♬ 【上】メタリックシルバーに加工を施し、ヴィンテージのような風合いに。ミニクラッチにもなるサイズ感だけに、収納力も申し分なし。¥15000/レイジースーザン 新宿ミロード店(レイジースーザン)  【下】やわらかなピンクベージュとマットなゴールド金具の調和が上品なムードを醸しだして。¥12000/ウエニ貿易(フィル)【右】(11×21.5×2/札入れ4、小銭入れ1、カード入れ13)¥15000/レイジースーザン 新宿ミロード店(レイジースーザン) 【左】(10×22×3/札入れ4、小銭入れ1、カード入れ12)¥12000/ウエニ貿易(フィル)バッグ型 お財布とバッグが一体化。これひとつで身軽にお出かけ! 【右】フロントのスナップボタンは2段式になっているから、容量によってフラップを閉める位置を変えられる。¥38000/AJIOKA.(Epoi) 【左】スマートフォンまですっぽり収まる大容量。取りはずせるカードケースは10枚のカードを収納可能。¥10000/マッキントッシュ フィロソフィー 新丸ビル店(マッキントッシュ フィロソフィー)【右】(11.5×20×4.5/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ8、ポケット6)¥38000/AJIOKA.(Epoi) 【左】(12×20×1/札入れ1、小銭入れ1、カード入れ9、ポケット3、着脱式カードケースつき)¥10000/マッキントッシュ フィロソフィー 新丸ビル店(マッキントッシュ フィロソフィー) ♡2月号の試し読み・電子版の購入はこちら♡ 原文/野崎久実子 撮影/坂田幸一 スタイリスト/辻村真理 撮影協力/アワビーズ UTUWA TITLES ●本文中( )内の数字は財布のサイズ(縦×横×マチ〈単位は㎝〉)と財布のスペックを表しています
  • コーディネートのマンネリには、旬を先取りするアイテムを投入! 春まで使えるきれい色アイテムをご紹介。ラベンダーのタートルネックニットは、適度なボリューム感が顔まわりを可愛らしく演出してくれる。後ろ下がりになった裾もポイント。 やわらかタートルネックニット¥16,000/エムセブンデイズサックスブルーのノーカラーコートは軽くしなやかな素材。肌寒い春先まで重宝すること間違いなし。膝が隠れる長めの丈も今年らしい。 ウール混ノーカラーコート¥29,000/エムセブンデイズラベンダーのコーデュロイパンツは、フロントが斜めに留まるデザイン。ワイド具合もちょうどよく、しなやかな履き心地だ。 ワイドフィットコーデュロイパンツ¥28,000/カレンテージ撮影/坂根 綾子 スタイリスト/徳原文子 取材・文/発田美穂
  • 日本にル・コルビュジエの作品はたったひとつしかない。だが、日本のモダニズム建築の多くは、ル・コルビュジエから始まったと言っても過言ではない。そこには、ル・コルビュジエの思想と日本人のアイデンティティとを融合させようとした建築家たちの苦闘の歴史が刻まれている >>ル・コルビュジエは日本のモダニズム建築に何を遺したのか<前編>  2016年、ユネスコの世界遺産に登録された〈国立西洋美術館〉をはじめ、ル・コルビュジエが日本の建築界に及ぼした影響は計り知れない。だが、1920年代、日本の建築家たちはふたつの思いに引き裂かれていた。世界的潮流であるモダニズムを取り入れたいという思いと、「日本的なもの」を守りたいという思い――。ル・コルビュジエが象徴するモダニティの思想はいかに日本の建築界を変えていったのか、そのドラマティックな歴史を俯瞰する後編。 1920年代の日本でモダニズム建築は新たな潮流として捉えられた。19世紀後半の職人の手仕事や一般的なクラフツマンシップとは別ものとして区別されたのだ。にもかかわらず、あるいは多少はそのせいかもしれないが、日本は東アジアのどの国よりも早くから、そして最も深く、ル・コルビュジエとの関わりを通してモダニズム建築に傾倒していった。1930年代前半までに、ル・コルビュジエの最も重要な著作の多くが日本語に翻訳され、ル・コルビュジエの事務所で学んだ何人かの日本人建築家が帰国して、彼の建築論を日本に紹介する役割を担った。 そして日本はどの国よりも長く、その影響を受け続けることになる。米軍から史上二番目に激しい空爆(一番はベトナムだった)を受け、東京が壊滅的な被害を受けた第二次世界大戦が終戦を迎えると、コンクリートを媒介としたモダニズムが戦後日本の復興のイデオロギーとなった。戦後の日本でおそらく最も影響力のある建築家である丹下健三は、前川國男の事務所に入所後、ル・コルビュジエの近代建築国際会議(CIAM)に参加した。ル・コルビュジエの彫刻のような、表現主義的なコンクリートの使い方にヒントを得た丹下は、ル・コルビュジエが早くから興味を示していた都市総合計画を推し進め、さらにそれを拡大していった。〈国立西洋美術館〉と向かい合うように立つ〈東京文化会館〉(1961年)は前川國男の代表作のひとつであり、戦後の名建築を象徴するものでもある。ル・コルビュジエの事務所に入所したとき、前川は多感な22歳の青年だった。建築中だった〈サヴォア邸〉を見学した前川は、ヨーロッパにモダニズムを定着させようと奮闘するル・コルビュジエの姿に触発されたに違いない。前川もまた変化を嫌う旧態依然とした日本の風潮に直面していたからだ。前川の作品はどの建築家よりも、日本の初期モダニズムにおけるイノベーションと妥協を体現していた。それを思うと、前川の代表作のひとつとル・コルビュジエの作品が、当時の苦労を語り合うかのように向かい合って建っていることも何か意味を感じさせる。〈東京文化会館〉は、〈国立西洋美術館〉よりも横幅が広い。反り返った巨大なひさしの突き出たコンクリートの屋根が、重厚感のある水平ラインを強調している。美術館に面した側は、お堀と傾斜した巨大な壁で囲まれたシェルターか城のように見える。 前川事務所の中心的メンバーとして〈東京文化会館〉のプロジェクトをとりまとめ、のちに独立して著名な建築家となった大高正人は、ル・コルビュジエの〈ロンシャンの礼拝堂〉や、遅くとも7世紀に建立された、日本最古の神社のひとつと言われる神道の聖地、出雲大社との類似性を指摘している。この建築は「日本的なもの」を表現したのか? あるいは、「インターナショナルなモダニズム」という閉じられた狭い世界の中をぐるぐる回っているだけなのか? 内装を見ても同じような曖昧なヒントしか与えられない。大ホールへ続くエントランスには美術館と同じコンクリートタイルが貼られている。しかしホール内部の壁面には、クリアで温かい音響を実現するために、切り出した木材で造られた、どことなく抽象的な彫刻の大きなレリーフが貼られ、建物内部にそびえる木目模様の高いコンクリートの柱は木製の神社の鳥居を彷彿とさせる。 〈国立西洋美術館〉と向かい合うように建つ前川國男設計の〈東京文化会館〉 (東京文化会館〉の外観  さまざまなモチーフが盛り込まれたこのモダニズム建築の傑作には、前川の建築に対する「日本的なもの」を巡る論争に心をかき乱されてきた、彼自身の複雑な軌跡が投影されている。コルビュジエの事務所を去って日本に戻った前川は、1930年代から初期のモダニストで日本を拠点に活動していたチェコ出身の米国人建築家アントニン・レーモンドの事務所で働き始めた。日本が戦時体制に突入する頃に彼はレーモンドの事務所を去ったが、“日本趣味”を掲げる建築家たちはモダニストたちを「日本人らしからぬ」と攻撃した。 誰もが伝統的な日本建築の技術をまねるようになり、前川はそれを不誠実なことだと感じていた。1931年、彼は〈東京帝室博物館〉(現・〈東京国立博物館〉)の公開コンペに計画案を提出。それについて書いたエッセイの中で前川は、伝統主義者からの批判を覚悟のうえで、国際連盟本部のコンペに提出したル・コルビュジエの計画案を引き合いに出し、「日本建国から2591年目[原文ママ]の今、日本式の切妻屋根を造るなどとは、数千年にわたる日本の芸術の歴史に対するはなはだしい冒瀆にほかならない。われわれは日本古来の芸術に敬意を払っているからこそ、昨今の日本の建築界の臆面もなく誤った風潮に断固として異議を唱えるのである」と主張した。  前川は予想どおりコンペに落選した。だが、彼が設計した〈東京文化会館〉は、その〈東京国立博物館〉と同じ上野公園内に建てられることになった。リベンジとまでは言わないが、因果応報とはこのことだろうか。SOURCE:「Anxiety of Influence」By T JAPAN New York Times Style Magazine BY NIKIL SAVAL, PHOTOGRAPHS BY ANTHONY COTSIFAS, TRANSLATED BY FUJIKO OKAMOTO OCTOBER 23, 2018 その他の記事もチェック 既成概念を軽やかに超える建築家・妹島和世 戦後日本の建築家が家に託したもの 〈東京文化会館〉の外観 PHOTOGRAPH BY ANTHONY COTSIFASル・コルビュジエの弟子のひとり、前川國男の自宅。現在は「江戸東京たてもの園」に移築 PHOTOGRAPH BY ANTHONY COTSIFAS前川國男の自宅の内観 PHOTOGRAPH BY ANTHONY COTSIFASル・コルビュジエのもとで学んだ坂倉準三が設計した新宿駅西口 PHOTOGRAPH BY ANTHONY COTSIFAS
  • 愛する女性を全力で守り抜く頼もしい彼氏役が新鮮!――  映画『フォルトゥナの瞳』で本格的なラブストーリーに初挑戦した神木さん。死を目前にした人が透けて見える不思議な能力を持った青年・慎一郎役を演じ、最愛の恋人・葵役には有村架純さんが扮している。 「相手役が有村さんって聞いた時は本当に助かったって思いました。共演した『3月のライオン』の取材の時に『神木くんのラブストーリーが見てみたい』と言ってくれていましたが、まさか自分が相手役を演じるとは思っていなかったみたいです(笑)」 ――  今回は、「葵を見る目をいかに愛情に満ちあふれているものにするか」が勝負だと思っていたそう。 「本心から優しくしたい、守りたいと思っていれば、"愛おしい芝居"をするのとは違う温かさが出ると思っていて。有村さんが理想の女性を完璧に演じてくれたので、役に浸ることができました。普段の僕と彼女はほぼ姉弟(笑)。考えていることも全部読まれる感じです。『あなたがいいならそれでいいと思うよ』みたいに、いつも寛大でいてくれるから、最近はもう母と子くらいかも(笑)。浜辺でバックハグをするシーンでは、監督からも『姉弟に見えないように』と言われました。でも足元の砂の量によっては有村さんの背が高くなるから、僕が首にしがみついてるように見えてしまうのでそこは苦労しました(笑)」 ――  と、おどける神木さん。でもこれまでと違う頼もしい"彼氏役"には、ドキッとする人も多いはず。 「大人っぽく演じるために声を低くしたり、ゆっくり動いてみたり、落ち着いてセリフを言ってみたり。いつもと違う新鮮な雰囲気が出せたことは大収穫でした。私生活でもやってみたいのですが……ムリ! ガマンできないです(笑)」●かみき りゅうのすけ 1993年5月19日、埼玉県出身。映画『Last Letter』『屍人荘の殺人』が今年公開。NHK大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(NHK)が放送中。©2019「フォルトゥナの瞳」製作委員会『フォルトゥナの瞳』 死を目前にした人が透けて見える"フォルトゥナの瞳"を持っていることに気づいた木山慎一郎(神木)は、自分の能力に一人苦しむことに。ところが心優しい桐生葵(有村架純)に出会ったことで孤独な人生に初めて彩りが生まれる。 ●2月15日(金)より全国公開©2018 Twentieth Century Fox 『女王陛下のお気に入り』 18世紀初頭、イングランドを統治していたのは虚弱な女王アン。彼女を操り権力を振るっていたのが、幼なじみのサラ(レイチェル・ワイズ)だった。ところが新人召使いのアビゲイル(エマ・ストーン)が、女王からの信頼を獲得したことで事態は急変。嫉妬に駆られるサラと、成り上がりを目論むアビゲイルの泥沼バトルが繰り広げられる。戦争中なのに贅沢三昧を謳歌する貴族ののんきな暮らしぶりなど、ブラックユーモアも満載! ●2月15日(金)より全国公開Ⓒ2018 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved 『メリー・ポピンズ リターンズ』 魔法使いのメリー・ポピンズが問題を抱える家族のもとにやってきて奇跡を起こす、1965年に公開されたミュージカル映画の続編。前作から20年後のロンドンを舞台に、母親を亡くした一家のもとにメリー・ポピンズが舞い降りる。圧倒的な美貌でポピンズに扮するのはエミリー・ブラント。心躍る楽曲の数々や、実写とアニメーションを織り交ぜた映像など、見ているだけでハッピーになるディズニー映画らしい世界観にうっとり。 ●2月1日(金)より全国公開©Universal Pictures 『ファースト・マン』 『ラ・ラ・ランド』のライアン・ゴズリングとデイミアン・チャゼル監督が再タッグを組んだ最新作。1969年に月面着陸を達成し、人類で初めて月面を歩いたアポロ11号の船長ニール・アームストロングの偉業を描く。壮大な宇宙をテーマにしているけれど、無口な男の内面を丁寧に描いた人間ドラマとしても見ごたえあり。徹底的にアームストロングの視点で描いたストイックなまでの映像は、浮遊感を覚えるほどリアル! ●2月8日(金)より全国公開他の画像を見る撮影/斎藤大嗣 ヘア&メイク/MIZUHO スタイリスト/百瀬豪 取材・原文/松山梢 web構成/篠有紀 web編成/レ・キャトル 
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