大人の京都旅のごほうびは、絶品甘味で! 五選

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1.茶房 いせはん

具材ひとつひとつに感じられるていねいな仕事

「あずきの炊き方からアイスクリームのおいしさまで、何年通っていても毎回、感動してしまいます」(料理家・青山有紀さん)

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『柳桜園茶舗』の抹茶を使った濃厚なアイス入り。「いせはんパフェ」¥1,300(税込)
とろけるようなわらび餅やふるふるのゼリー、寒天など、食感もいろいろ。「特製あんみつ」¥1,000(税込)
もともとは喫茶店だったのが、店主が手間ひまかけて作る甘味が人気を呼び、今や全国から甘党が訪れる店に。「この世で一番おいしいと思う甘味店です」(青山さん)。メニューに使うアイスクリームやゼリーも自家製にこだわり、特にあずきの炊き方が秀逸と評判だ。大きく粒がそろった丹波大納言を使用し、下ゆでしたあと、砂糖水にじっくり漬けてから火を入れることで、大粒でも煮くずれすることなく、中までしっかり味が入るとか。そうして炊き上がったあずきはしわがなく、ふっくらつやつやで、見ただけでおいしいとわかるほど。春のあまおうイチゴのあんみつや夏のすだちかき氷など、季節限定メニューも人気が高く、10月下旬から登場する丹波栗のパフェやぜんざいも今から待ち遠しい。
京都市上京区河原町今出川上ル青龍町242
☎ 075·231·5422
11:00~18:00(LO) ㊡火曜(祝日の場合は営業)
テーブル20席 カード不可
「ブレンドコーヒー」¥500(税込)、「クリームあんみつ」¥800(税込)、宇治や黒みつ、すだちのかき氷は10月初旬までいただける

2.村上開新堂

老舗洋菓子店の奥にあるヒミツにしたい上質空間

「町家造りでとても落ち着けて、大人の女性ひとりでも入りやすい」(ライター・海出正子さん)

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イートインのみで提供の「ほうじ茶シフォンケーキ」。ドリンクとセット¥1,200(税込、一日10セット限定)
昭和30年ごろから作り続けている「ロシアケーキ」はクッキーよりソフトな食感。ドリンクとセット¥900(税込)
手入れの行き届いた庭を望む特等席。表の洋館部分を使った個室もあり、席によって雰囲気もさまざま
タイル張りの床やガラスの菓子ケースなど、歴史を感じる店内
明治40年創業、京都で一番古い洋菓子店が、昨年、ショップ奥の母屋を改装し、カフェをオープン。外観や販売スペースはノスタルジックな洋館風ながら、カフェは靴を脱いで上がる純和風の建築で、そのギャップも楽しい。カフェ内は北欧のヴィンテージ家具がゆったり配され、庭を望む窓向きのひとり席も居心地抜群だ。店で販売されているのは、繁忙期には数カ月待ちとなるクッキーの詰め合わせをはじめ、明治や大正から作り続けられている菓子がほとんどだが、カフェでは新作スイーツも。「いつもシフォンケーキとコーヒーをいただきます」(海出さん)。『一保堂茶舗』の極上ほうじ茶をパウダーにして生地に練り込んだシフォンケーキは、ふわふわ食感の中に香ばしさを感じる上品な味わいだ。
京都市中京区寺町通二条上ル東側
☎ 075·231·1058
10:00~17:00(販売は18:00まで)
㊡日曜、祝日、第3月曜
テーブル15席
カード不可(物販は可)
「ブレンドコーヒー」¥750
11月からは紀州みかんのゼリー「好事福盧」(こうずぶくろ)も登場

3.寺町 李青

オーナーのセンスが光る美意識が高い韓国カフェ

「時間がゆっくり流れているような空間で体が喜ぶメニューをいただく。これだけで、心身ともにスーッと浄化される感じです」(編集・K野)

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はと麦やハスの実など15種類以上の穀物を使った「禅食ケーキ」¥500、13種類の韓方入りの「韓方茶」¥700
土蔵造りの建物を改装。朝鮮王朝時代の家具に北欧や日本の工芸品が絶妙にコーディネートされている
器や真鍮のスッカラ(スプーン)、生活道具、ヴィンテージのポジャギなど、鄭さん自らが韓国で見つけてきたものが並ぶ
出町柳の韓国カフェ『李青』の2号店として昨年オープン。「20年前、食を通して韓国の文化を伝えられればと思い、店を開いたのですが、今回の店は韓国だけでなく、和や洋のものを織り交ぜたり、もっと自由で、私の家の感じに近いわね」と、店主の鄭玲姫さん。メニューもおなじみの韓方茶がそろうほか、ラム酒漬けしたクコの実やナツメを使った薬膳ケーキや、韓国の僧侶が飲む禅食をアレンジしたシェイクなど、伝統的な韓国食材を取り入れたオリジナルがいろいろ。「韓国に行っても出会えない、唯一無二の空気感。鄭さんのセンスがよく、雑貨コーナーもツボ。韓国の白磁かと思ったら日本の作家さんのものだったり、1000円しない古道具や数十万円の白磁の骨董も仲よく並んでいて、おもしろい」(編集K野)
京都市中京区寺町丸太町下ル下御霊前町635
☎ 075·585·5085
12:00~18:00 ㊡火曜 
テーブル22席
カード¥10,000以上可
「黒毛和牛のカルビサンド」¥1,100、「薬膳ケーキ」¥500、「五味子茶」¥700

4.大黒屋鎌餅本舗

赤ちゃんの肌みたいにすべすべで軟ら

作と福を取り込むことを願い、稲を刈る鎌の形をした餅。もともとは江戸時代、鞍馬街道の茶店で旅人に人気だった餅で、明治30年に初代が復活させ、阿弥陀寺の門前で創業を。餅は餅粉を蒸し、砂糖を加えてしっかり練ることで、キメが細かくなめらかな食感に。中のこしあんもあずきを炊いたあと、水にさらしてアクをとり…、丸一日かけて作られる。「つるんとした餅の中には雑味のないあんこが入っていてあっさり。3〜4日は硬くならないのもうれしい」(ライター・広沢幸乃さん)。
京都市上京区寺町通今出川上ル4丁目 阿弥陀寺前町25
☎ 075·231·1495
8:30~18:30 ㊡第2・第4水曜
カード不可 
「鎌餅」5個入り¥1,185(税込)

5.粟餅所 澤屋

創業300年以上、14代続く門前茶屋

初代が自ら育てた粟を餅にし、北野天満宮の境内で販売したのが始まり。粟と少量のもち米を蒸してついた餅は、もっちりの中にプチプチとした食感が楽しめる。粟餅は時間がたつと硬くなってしまうため、賞味期限は当日中。そのため、一日に何度も餅をつき、注文を受けてから餅を丸め、こしあんやきな粉をまぶしていく。「できたてを食べるという極上の幸せ! 作業場では、親子3代で仕事をされていて、誠実でていねいな仕事にほれぼれします」(ライター・河合映江さん)。
京都市上京区今小路通御前西入ル紙屋川町838の7
☎ 075·461·4517
9:00~17:00(売り切れしだい終了) ㊡木曜、毎月26日
カード不可 テーブル26席
「粟餅」持ち帰り10個入り¥1,200(税込)、イートインは5個¥600(税込)
eclat10月号掲載 撮影/内藤貞保 福森クニヒロ 伊藤 信 取材・文/西村晶子 天野準子 宮下亜紀
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