【2021版】50代が身に着けたい「レディース腕時計」人気22選

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①夏の手元に映える「カラーダイヤル」のウォッチ

CHANEL(シャネル)

マニッシュさの中に凛とした女性像を物語る、クールブラック

ツイードをモチーフとしたメタルストラップがスタイリッシュな「ボーイフレンド ツイード」。もともとメンズのワードローブからインスパイアされたシャネルのツイード。そのマニッシュさをきわだたせるブラック文字盤で、より洗練されたイメージに。

時計「ボーイフレンド ツイード」(34.6×26.7㎜、SS、クォーツ)¥583,000・リング「ココ クラッシュ」中指上(WG)¥166,100・中指下(WG)¥412,500・薬指(WG)¥301,400・イヤリング「ココ クラッシュ」(WG×D)¥660,000/シャネル シャツ¥36,300/マディソンブルー

CARTIER(カルティエ)

個性的なラウンドウォッチは、優しいピンクでほんのり甘く

ピンクのギヨシェ彫りダイヤルと、ポリッシュされたステンレススチールブレスレットの、軽やかな組み合わせ。ダイヤルのカラーで変わる新鮮な表情を楽しんで。

時計「バロン ブルー ドゥ カルティエ」(33㎜径、SS、自動巻き)¥698,500・イヤリング「1895」(WG×D)¥884,510・リング「LOVE」人さし指(WG)¥137,500・薬指〈指先から〉(PG)¥128, 700・(WG)¥137,500/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ) Tシャツ¥17,600/エスケーパーズ オンライン(ポステレガント)

PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)

癒しが求められる時代に寄り添う、生命力あふれるグリーン

女性の機械式時計への関心を高めた「Twenty~4 Automatic」の今年の新作は、エレガントなオリーブグリーンのソレイユ文字盤。まばゆいダイヤモンドに取り囲まれ、上品に光を反射する。ホワイトゴールドの針と植字のアラビア数字にあしらわれた、夜光のホワイトがさわやか。

時計「Twenty~4 Automatic」(36㎜径、SS×D、自動巻き)¥3,201,000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ)

ROLEX(ロレックス)

植物が生い茂る色鮮やかな熱帯林。その生命力を思い起こさせるパームモチーフがあしらわれた、オリーブグリーンの文字盤が印象的な2021年モデル。優れた防水性をもつオイスターケースにふさわしい、夏らしさいっぱいのデザインは、海辺で過ごす休日にもよく似合う。
時計「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 36」(36㎜径、オイスタースチール、自動巻き)¥743,600[予価・発売時期未定]/日本ロレックス(ロレックス)

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)

自立した大人の女性の知的な内面を映し出す上質ブルー

まばゆい夏の海にも、神秘的な夜空にも映える、美しいミッドナイトブルーの文字盤。これからの季節はレザーストラップからブレスレットにつけ替えて軽やかに。

時計「ランデヴー・ナイト&デイ・スモール」(29㎜径、SS×D、自動巻き、アリゲーターストラップ)¥1,579,600・SSブレスレット¥184,400/ジャガー・ルクルト ピアス(SV)¥34,100・リング〈指先から〉(WG)¥149,600・(WG)¥151,800・(WG×D)¥253,000・(WG)¥149,600/ホアキン・ベラオ ジャケット¥101,200/ポステレガント

GIRARD-PERREGAUX(ジラール・ ペルゴ)

個性的な八角形のケースをシックに見せるグレーダイヤル

象徴的な八角形ベゼルの中のグレーの文字盤は、パリの石畳がモチーフの“クル・ド・パリ”装飾。サテンとポリッシュを交互に施した仕上げのステンレススチールブレスレットとのバランスは、まるでワントーンコーデのような上品さ。ダイヤルをきわだたせるダイヤモンドのセッティングも見事。

時計「ロレアート」(34㎜径、SS×D、クォーツ)¥1,221,000/ソーウインドジャパン(ジラール・ペルゴ) リング(SV)¥84,700/エスケーパーズオンライン(ソフィー ブハイ) プルオーバー¥47,300/ポステレガント

FRANCK MULLER(フランク ミュラー)

黄みを帯びた独特なピンクは、ビビッドながら肌なじみも抜群

1920~’40年代にヨーロッパの貴族たちのバカンスの地であった、フランス領モロッコの都市名を冠した人気のモデル。モロッコのはるか南に広がるサハラ砂漠の色をイメージしたサーモンピンクの文字盤は、デイリー使いはもちろん、都会の喧騒をしばし離れた避暑地でのひと時にもふさわしい。

時計「カサブランカ」(35×25㎜、SS、クォーツ)¥704,000/フランク ミュラー ウォッチランド東京(フランク ミュラー)

GRAND SEIKO(グランドセイコー)

夏の空気にみずみずしく映える白蝶貝の優しいピンク

つややかに鏡面仕上げが施された面とこまやかな筋目仕上げが施された面を対照させた、シンプルながらも表情豊かなケースに、淡いピンクのダイヤル。厳選された白蝶貝がほのかに光にきらめいて、ほどよくフェミニン。装いやシチュエーションを選ばず、愛用できる。

時計「グランドセイコー ヘリテージコレクション STGF267」(28.9㎜径、SS、クォーツ)¥275,000/セイコーウオッチ お客様相談室(グランドセイコー)

 
②手もとに風格を与える「ラウンドフェイス」のドレスウォッチ

"シンプル・イズ・ベスト"。メンズの格式あるドレスウォッチの定番、時針と分針だけの2針のラウンドフェイスは、エグゼクティブ女性にもおすすめ。端正さを極めたユニセックスなデザインが、手もとに風格を与える。

PATEK PHILIPPE(パテック フィリップ)カラトラバ7200

静かにステータスを語る、シンプルを極めた機械式ラウンドフェイス

長針と短針の2針のみ、シンプルな中に圧倒的な造形美を表現したラウンドフェイスの「カラトラバ」。クラシカルでストイックなデザインはビジネスの場にふさわしい品格を備え、マットベージュのストラップが女性らしさを漂わせて。

時計「カラトラバ7200」(34.6㎜径、RG、自動巻き、アリゲーターストラップ)¥3,130,000・リング¥920,000/パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター(パテック フィリップ) ジャケット¥335,000/アクリスジャパン(アクリス)

 

VAN CLEEF &ARPELS(ヴァン クリーフ&アーペル)ピエール アーペル

モダンで洗練された、紳士のようなたたずまいのドレスウォッチ

創業者一族のピエール・アーペルが自らのためにデザインしたことに端を発するドレスウォッチは、ケース中央にラグを設けたエレガントな一本。文字盤中央には、ドレスシャツにデザインされる蜂の巣模様の“ピケ”が施されており、芸術品のようなオーラが漂う。チャコールグレーのつややかなストラップも新鮮。

時計「ピエール アーペル」(38㎜径、WG×D、手巻き、アリゲーターストラップ)¥1,548,000・イヤリング¥1,272,000・リング¥259,000/ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク(ヴァン クリーフ&アーペル) ブラウス¥45,000/マックスマーラジャパン(スポーツマックス)

 

BREGUET(ブレゲ)クラシック 5157

5.4㎜の極薄のケースサイドにはコインエッジ装飾、シルバー仕上げの文字盤には手彫りのギヨシェ模様が施され、ブルースチールのブレゲ針が上品に映える。シンプルな2針ゆえに、天才時計師ブレゲが生み出したディテールの美しさにあふれる一本。

時計「クラシック 5157」(38㎜径、WG、自動巻き、アリゲーターストラップ)¥2,030,000/ブレゲ ブティック銀座(ブレゲ)

 

PIAGET(ピアジェ)アルティプラノ

ピアジェの薄型時計を象徴する「アルティプラノ」のゴールドケースは、女性の手首にも軽やか。ベゼルや文字盤の上品な光沢といい、リュクス感とモダンさのバランスが見事。繊細なインデックスとバトン針のデザインは、装いを選ばずフィットする。

時計「アルティプラノ」(38㎜径、PG、手巻き、アリゲーターストラップ)¥1,768,000/ピアジェ コンタクトセンター(ピアジェ)

 

VACHERON CONSTANTIN(ヴァシュロン ・コンスタンタン)トラディショナル・マニュアルワインディング

華奢な手首にもフィットする33㎜径のピンクゴールド製ケース。バーインデックスの華やかさを、ベゼルの54個のダイヤモンドの輝きがさらに後押しする。優美さを極めたマニュファクチュールの機械式時計は、ドレスアップにも最適。

時計「トラディショナル・マニュアルワインディング」(33㎜径、PG×D、手巻き、アリゲーターストラップ)¥2,940,000/ヴァシュロン ・コンスタンタン

 
③大人の知性が香る「スクエアフェイス」のウォッチ

直線的なデザインが内なる意志と知性を感じさせる、スクエアフェイス。簡潔で凛としたそのたたずまいは、ビジネスシーンの相棒にふさわしい。大きすぎず小さすぎずの縦長のデザインが"きちんと見え"しておすすめ。

CHANEL(シャネル)ボーイフレンド

マスキュリンとフェミニン、両方の魅力を表現したカリスマ時計

男性的なものを通じて女性の魅力を引き出す。そんなマドモアゼル シャネルのエスプリを受け継いだ「ボーイフレンド」は、働く女性に必要なマスキュリンとフェミニンな魅力をあわせもつコレクション。シックなベージュゴールドのケースに、端正な文字盤が美しい。シャネルらしいキルティングのカーフストラップはインターチェンジャブル仕様で簡単につけ替えできる。

時計「ボーイフレンド」(27.9×21.5㎜、BG、クォーツ、カーフストラップ)¥1,130,000・イヤリング¥490,000・リング¥340,000・ジャケット(参考商品)/シャネル

 

CARTIER(カルティエ)タンク ルイ カルティエ

1922年に発表され、時代を超えて愛され続けるコレクション。角に丸みのあるラグと一体になったピンクゴールドのケースに、ボールドなローマ数字とレイルウェイ分目盛の文字盤、ブルースチールの剣型針が唯一無二の存在感を発する。

時計「タンク ルイ カルティエ」(33.7×25.5㎜、PG、手巻き、アリゲーターストラップ)¥1,356,000/カルティエ カスタマー サービスセンター(カルティエ)

 

BOUCHERON(ブシュロン)リフレ

メゾンを象徴するゴドロンモチーフが美しいラインを描く長方形ケースと文字盤にダイヤモンドがあしらわれ、ノーブルに輝く。ストラップは交換しやすい仕様で、写真はアリゲーターストラップを装着。

時計「リフレ」(35.5×21㎜、SS×D、クォーツ、ブラックパテントカーフストラップに加えて定番ストラップ1本を選択可能)¥924,000(予価)/ブシュロン クライアントサービス(ブシュロン)

 

JAEGER-LECOULTRE(ジャガー・ルクルト)レベルソ・ワン・デュエット

「レベルソ・ワン」は、反転式ケースをもつ名作時計「レベルソ」の女性専用コレクション。2つの文字盤をもつ“デュエット”なら、日中は視認性の高いアラビア数字の表側、夜はエレガントなボルドーレッドラッカーの裏側と使い分けが可能だ。

時計「レベルソ・ワン・デュエット」(40.1×20㎜、PG×D、手巻き、アリゲーターストラップ)¥2,140,000/ジャガー・ルクルト

 
④大人の余裕を感じさせる「ブレスレット」ウォッチ

単にスポーティなだけではなく、スーツと相性のいい、エレガントかつラグジュアリーなブレスレットウォッチを厳選。エグゼクティブ女性があえてラフにつけるのもかっこいい。ポジティブな女性像を演出するならこのタイプ。

ROLEX(ロレックス)オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31

さわやかなピンクがひとさじのフェミニンを添えて

サンレイ仕上げが施されたペールピンクの文字盤が高級感ある光を放つ、ブレスレットウォッチの代表格。5列リンクのジュビリーブレスレットは、手もとにラグジュアリーな印象を与えるとともに、快適なつけ心地を実現。スーツに華やかさを足す一本。

時計「オイスター パーペチュアル デイトジャスト 31」(31㎜径、SS、自動巻き)¥655,000/日本ロレックス(ロレックス) ジャケット¥300,000・ブラウス¥63,000・スカーフ¥30,000/サン・フレール(レ・コパン) イヤリング¥1,910,000・リング¥230,000/ダミアーニ 銀座タワー(ダミアーニ)

 

BVLGARI/オクト フィニッシモ オートマティック

大ぶりで一見重厚感のあるフォルムだが、チタン製なので驚くほど軽量。ケースも5.15㎜と極薄なので、女性の手首にも心地よくなじむ。チタン素材のマットグレーで統一されたシックかつスタイリッシュなデザインは、仕事相手の男性にも一目置かれるはず。

時計「オクト フィニッシモ オートマティック」(40㎜径、チタン、自動巻き)¥1,590,000/ブルガリ ジャパン(ブルガリ)

 

VACHERON CONSTANTIN/オーヴァーシーズ・オートマティック

総計1カラット以上、84個のラウンドカットダイヤモンドが贅沢にあしらわれたきらびやかなベゼル、夜空のようにエレガントな濃紺の文字盤が美しい。マルタ十字を彷彿とさせるエッジの効いたブレスレットも個性的。

時計「オーヴァーシーズ・オートマティック」(37㎜径、SS×D、自動巻き、つけ替え可能なレザー&ラバーストラップつき)¥2,700,000/ヴァシュロン・コンスタンタン

 

AUDEMARS PIGUET/ロイヤル オーク オートマティック

2020年、メゾンを代表する名品コレクションに34㎜径モデルが加わった。ステンレススチールとピンクゴールドの一体型ブレスレット、八角形のベゼル、タペストリー模様のダイヤルなど、スポーティな中にラグジュアリーさを極めた逸品。

時計「ロイヤル オーク オートマティック」(34㎜径、SS×PG、自動巻き)¥2,400,000/オーデマ ピゲ ジャパン(オーデマ ピゲ)

 
⑤女性らしいフェミニンさが魅力「トノー型」ウォッチ

FRANCK MULLER(フランク ミュラー)トノウ カーベックス パスティーユ

’80年代に、女性コレクターからのリクエストに応えるかたちで誕生した「トノウ カーベックス」。「パスティーユ」コレクションに加わったこちらのピンクゴールドケースのモデルは、手もとをフェミニンに彩り、文字盤の中に円状に敷き詰められたダイヤモンドが華やか。白のストラップを明るい色のスーツに合わせて春を先取りしたい。
時計「トノウ カーベックス パスティーユ」(35×25㎜、PG×D、クォーツ、クロコダイルス トラップ)¥1,650,000/フランク ミュラー ウォッチランド東京(フランク ミュラー)
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さまざまなファッションアイテムの中でも、最もパーソナルな存在といえるのが腕時計。大人の手もとに上質なつやっぽさを与えてくれる、そんな華ある一本と出会いたい。ロレックス、カルティエ、パテック フィリップetc.人気ブランドの名品が勢ぞろい。普段使いからハイクラス腕時計まで50代にこそおすすめしたい一生ものの逸品を厳選してご紹介!今の自分にふさわしい最愛の一本を見つけて。
多くの女性たちの憧れの存在である「カルティエ」の腕時計。スタイリスト・伊藤美佐季さんが選んだのは、時に翻弄されることなく、自ら時をコントロールできる人にふさわしい一本。
新しい生活様式へと舵が切られ、“時”との向き合い方を考え直すことになった今こそ、人生と思いを託せる時計と出会いたい。言葉より雄弁に、つける人の内面を語ってくれる10本の時計を、スタイリスト・伊藤美佐季さんが女性像とともにセレクト。
①撮影/生田昌士(hannah) ヘア/西村浩一(VOW-VOW) メイク/KIE KIYOHARA(beauty direction) スタイリスト/伊藤美佐季 モデル/田沢美亜 取材・原文/大野智子 ※特集中以下の略号を使用します。SS=ステンレススチール、WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、SV=シルバー、D=ダイヤモンド ※エクラ2021年8月号掲載 ②~⑤撮影/渡辺謙太郎(MOUSTACHE /モデル) ケビン・チャン(静物) ヘア&メイク/森野友香子(Perle management) スタイリスト/青木貴子(whitebox) モデル/松田珠希 取材・原文/新田幸子 撮影協力/レクサスインターナショナル ギャラリー青山 ※特集中以下の略号を使用します。WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、RG=ローズゴールド、BG=ベージュゴールド、SS=ステンレススチール、D=ダイヤモンド ※2021年3月号掲載
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  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る水瓶座(みずがめ座)今期のみずがめ座のキーワードは、「信じられないがゆえに信じたい」。 コロナ禍は、ジェンダー格差や経済格差など社会におけるさまざまな分断を露呈させました。いや、より厳密には、長きにわたって存在してきた分断を一気に加速化させ、噴出させたのだと言えます。  それは見方を変えれば、これまでなんとなく支持されてきた共同幻想(「お上の言うことに従っていれば助けてもらえる」「我慢してがんばっていれば、豊かになれる」etc)がいまガラガラと崩壊しつつあるのだという風にも考えられますが、そうだとすれば、私たちは共同性の核となるようなものを、もう一度この社会のなかに作っていく必要性に駆られている訳です。  やはり生活していく上でも、仕事をしていく上でも、そして間違った情報に騙されないためにもコミュニティというものは欠かせない訳ですが、それにはどんな方向性があるのか。たとえば、この点について20年前の2001年に、宗教学者の山折哲雄と同じく宗教学者の島田裕巳が行った「オウム事件―救済とテロリズム」と題された対談のなかで、次のように語っています。  「島田 オウムにいた人たちは、すべてかどうかはわからないけれども、元信者に話を聞くと、家族が嫌いだと言うんです。 山折 「イエスの方舟」の信者たちが言ってましたね。自分の血縁家族は本当の家族ではなくて、「イエスの方舟」の世界が本当の家族だと…。 島田 社会はそのへんにはなるべく目をつぶっています。やはり、そういう家族共同体では解決しない。 山折 日本の社会全体が今、家族幻想に酔っている。そこにしか最後のよりどころはないと思い込んでいる。国家の政策もそういう方向に行っている。だけれど、実際は老人介護の問題を突き詰めていくと、あれは日本の家族が崩壊しているということを前提にして作られた政策ですね。厚生労働省はそういう政策を作っている。ところが文部科学省は何を作ろうかとしているかというと、家族の再構成ということです。国家の政策が分裂しているんです。」  ここでは、「ほっとけば野生化する人間をなんとかそうでない人間にするための文化的な装置(山折)」の最大のものとして「宗教」が取り上げられているのですが、何を信じるべきか/信じざるべきかという信仰の問題は、いままさに日本社会でもホットトピックとなっているように思います。  山折は対談の中で、「何かを容易に信じることができない社会において、だからこそ信じるのだというメッセージを、あくまで個人的に掲げていく」という在り方を「百人が百人できる道ではないけれど」とことわりつつも、ひとつの有効な方向性として提示していますが、これは今期のみずがめ座にとっても重要なモデルとなっていくのではないでしょうか。 参考:山折哲雄『悪と日本人』(東京書籍)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る山羊座(やぎ座)今期のやぎ座のキーワードは、「恋愛病の深い渇き」。 コロナ禍以降、誰かと直接会って話したり、一緒になって盛り上がることが、すっかり「ぜいたく品」になってしまいましたが、価値がつけばそれを求める度合いも強まっていくのが自然の道理。実際「コロナ離婚」という言葉が飛び交うほどに、コロナ禍をきっかけに離婚相談件数は格段に増えているようです。  ここで思い出されるのが、二谷友里恵の『愛される理由』が話題となり、角川書店が『贅沢な恋愛』という短編集を出し、ユーミンが「純愛」というコンセプトを商品にして、いずれも売れに売れた90年代初頭の雰囲気。たとえば、同時期の1990年に発表された社会学者・上野千鶴子の「恋愛病の時代」には次のような記述があります。  「ひと昔前は「恋愛」は「その人のために死ねるか」(曽野綾子)という能動性だったが、世紀末の恋愛は「愛される理由」(二谷友里恵)という受動性に変わってしまった。ほんとうは「愛したい」のではなく「愛されたい」だけなのだと、ベストセラーの一〇〇万部という部数は教えてくれる。「わたしを愛してくれるあなたが好き」と。異性愛とは、「自分と異なる性に属する他者を愛せ」という命題だが、<対幻想>から異性愛のコードをとり去ってみると、「愛されたい願望」はますますはっきりする。(中略)性別は「おまえは不完全な存在である」と告げるが、それを超えて完全な「個人」に近づくだけ、恋愛病は深くなる。」  そして上野はそこに「恋愛病は近代人の病いだ」と続けるのです。一昔前には当たり前とされた「経済的に自立できない女」と「生活的に自立できない男」の相補的な「結婚」の無理や不自然がコロナ禍で加速化し、崩れつつある今、私たちは再びただの「個人」として「恋愛したい(愛されたい)」と深く渇いているのでしょうか。  かつて上野は「恋愛病の時代」の結びで、「ここから「愛されても、愛されなくても、私は私」への距離は、どのくらい遠いだろうか。そして自立した「個人」を求めたフェミニズムは、女を「恋愛」へと解き放つのだろうか、それとも「恋愛」から解き放つのだろうか?」と書いてみせましたが、こうした一連の問いかけは、それから30年の月日が経過した今だからこそ、深く染み入るように感じる人も多いのではないでしょうか。  今期のやぎ座もまた、どのような位相において自分は渇いているのか、改めて振り返ってみるといいかも知れません。 参考:上野千鶴子『発情装置』(岩波現代文庫)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る射手座(いて座)今期のいて座のキーワードは、「深淵なる井戸」。 いまネットニュースのコメント欄やSNSなどでは、激しい言葉、強烈な言葉が氾濫しているように見えます。しかし、それらの大半は感情的な反応や無内容な大声がエスカレートしたようなものであり、言葉そのものとしての力はひどく衰弱している、あるいは、言葉が強い力を持つことが難しくなっている、と言わざるを得ない状況なのではないでしょうか。  そういう状況の中にあって思い出されるのが、「バルカンのパスカル」とも呼ばれたエミール・シオランです。彼は作家であるとか思想家であるといったカテゴリー以前に、一個の巨大な反抗者であり、私たち人間の業のような憎しみや残酷さなどをたじろぐことなく凝視した点において突出した存在でした。  たとえば、『悪しき造物主』と題された著書の「扼殺された思い」という章では、「愛することではなく憎むことをやめたとき、私たちは生きながらの死者であって、もう終わりだ。憎しみは長持ちする。だから生の<奥義>は、憎しみのなかに、憎しみの化学のなかに宿っているのだ」と述べられていますし、残酷さについても、彼は「残酷さは私たち人間のもっとも古い特徴であり、私たちはこれを借りもの、にせもの、みせかけなどと呼ぶことはほとんどない。こういう呼称は、逆に善良さにこそふさわしい。善良さは新しい、後天的なものであり、深い根は持っていない」と言い切ってみせるのです。  こうしたシオランの悪への凝視は、この世は「悪しき造物主」がつくったものであるというグノーシス主義への彼の関心と深く結びついていました。彼は古代のグノーシス主義者の「人間はみずからを救済したいと思うなら、無知への回帰を果たすことによって、生まれついての自己の限界に戻らなければならない」という教えに沿うかのように、次のように書いています。  「横になり、目を閉じる。すると突然、ひとつの深淵が口を開く。それはさながら一個の井戸である。その井戸は水を求めて目も眩むような速さで大地に穴をうがっていく。そのなかに引きずり込まれて、私は深淵に生をうけた者のひとりとなり、こうして、はからずもおのが仕事を、いや使命さえ見出すのだ。」  今期のいて座もまた、こうしたシオランの静謐(せいひつ)で自己自身を見つめた言葉に沿って、井戸に引きずり込まれていくべし。 参考:エミール・シオラン、金井裕訳『悪しき造物主』(法政大学出版局)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る蠍座(さそり座)今期のさそり座のキーワードは、「愛の能力」。 9月21日のうお座満月のテーマである「主観の結晶化」とは、端的に言えば「ビジョンを持つ」ということでもありますが、近代科学がこれほど発達し、無数の専門分野へと細かく分化した今のような時代では、かえってまとまりを持ったビジョンを得ることは難しくなってしまいました。  しかし、そうした中でも、たとえば北京原人の発見と研究でも知られる古生物学者であり、またカトリックの神父でもあったピエール・テイヤール・ド・シャルダンのような人物は、1930年代後半に『現象としての人間』のなかで、宇宙と人類の進化について大胆な仮説を打ち出してみせたのです。  そのビジョンの要点は、生物の進化の延長線上に宇宙的な規模での意識の進化を想定したものなのですが、そこでテイヤールは、大胆にも伝統的な創造論の立場を破棄し、キリスト教の神を古生物学的な進化論に捉えなおすことで、愛に対してもエネルギーの進化の観点から新しい光を当てました。  彼によれば、愛とは人間だけに固有の現象ではありません。それは生物全体の一般的特性であるだけでなく、すでに物質分子の結合のうちにも見られるものなのだと。彼はそう言い切った上で、「世界をつくるために、愛の力に駆られてその全断片は互いに相求める。これはいかなる隠喩でも詩的表現でもない」と述べるのです。  さらに続けて、「あらゆる色合いを持つ愛は、宇宙による自己の内部への精神的な収斂が各構成分子の核心に遺す多かれ少なかれ直接的な痕跡に他ならない」とも書き、生物学的にはさまざまな一と多における和解はこの世界における必然であり、その際に「われわれの愛の能力が人類と地球の総体を包み込むまで拡がると考えるだけで十分ではないか」とさえ述べてみせました。  カトリック教会はこうしたテイヤールのビジョンを危険なものと見做し、その著作は禁書とされてしまいました。もちろん、今日の学的実証においても、論理的にも、テイヤールの主張には多くの誤謬が見られますが、しかし哲学的ヴィジョンとしては多くの人に影響を与え、やはり顧みるべき価値は非常に大きかったと言えます。  今期のさそり座もまた、テイヤールほど大胆にとまでは行かなくても、間違いや批判を恐れずに、自分なりの体験や探求からひとつのビジョンを導きだしていきたいところです。 参考:ピエール・テイヤール・ド・シャルダン、美田稔訳『現象としての人間』(みすず書房)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 秋冬の着こなしの軸になるアウター。大切なアイテムだからこそトレンドは誰より早くチェックしておこう! 今回はおしゃれプロが狙っているロングコートを大公開。リバーコート、MA-1、中綿コート、それぞれがこだわる選定ポイントをぜひ参考に。 1.アンクレイヴのくすみ色コート スタイリスト 佐藤佳菜子さん 「年を重ねてからのほうが明るい色がしっくりくるようになったのと、髪をショートにしてから甘めのトーンも気負わずに楽しめるようになったので、思い切って今シーズンはやわらかなセージカラーをセレクト。定番のリバーコートも新しい気持ちで着こなせそうです」 シンプルな表情ながらポケットや襟でさりげなく立体感を出したこだわりの一着。ゆったりとした形で絵になる装いに。¥38940/アンクレイヴ 2.カレンソロジーのチェックコート スタイリスト 門馬ちひろさん 「おしゃれに時間をかけられない慌ただしい日も、さっと羽織るだけでサマになるコートが欲しくて即決。お目立ち感のある大きめのチェック柄ですが、ベーシックカラーの配色で落ち着いて見える上、可愛げのあるシャギー素材で着るたびにテンションがアップ!」 ゆるやかなショルダーラインやアルパカ混のやわらかなシャギーがフェミニンな着こなしにフィット。¥75900/カレンソロジー 新宿(カレンソロジー) 3.アンクレイヴのMA-1コート ライター 東原妙子さん 「ウールのコートにやや飽きてしまい、着こなしのアクセントになる“シャカシャカ系”のコートに注目。このMA-1はすっきりとしたロング丈とミニマルなデザインでダウンほどカジュアル見えしないんです。スカートにも似合ってきれいめに着られるので冬中重宝するはず」 ミリタリーテイストのMA-1ジャケットをそのままロング丈に。無駄をそぎ落としたスタイリッシュなデザインがまさに大人向き。¥38500/アンクレイヴ 4.スタニングルアーのリバーコート ライター 伊藤真知さん 「ベージュや黒、グレーといった定番色のコートはひととおり持っているため、今年は“アガる”色にチャレンジ。柿を思わせるような、ほのかに渋さのあるオレンジなので、意外にどんな色のアイテムとも合わせやすく、ロング丈&オーバーサイズでも迫力が出すぎません」 エフォートレスなムードの着流しコート。付属のベルトでシルエットに緩急をつけられる。¥68200/スタニングルアー 新宿店(スタニングルアー) 5.ノーク バイ ザ ラインの中綿コート ライター 野崎久実子さん 「ショートカットでカジュアル好きの私は、スポーティに転びすぎないアウターが大前提。こちらはラフに着られるフードつきの中綿コートですが、スマートなシルエットで上品な印象。さりげなくクリーンな女らしさを演出してくれる明るい白も心惹かれた理由です」 前を開けても閉めても、すっきりと着られる頼もしいロング丈。ふかふかの着心地で防寒性が高いのに軽量。¥27000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) 6.フレイ アイディーのボリューム袖コート ライター 榎本洋子さん 「中に厚手のニットを着てももたつかないたっぷりとしたボリューム袖のコートは、手持ち服にオーバーサイズが多い私にぴったり。さらに身長165cmの私でもちゃんとマキシ丈になる長めの着丈や、Iラインをアピールしてくれるきれいなシルエットも嬉しいポイント」 甘くなりがちなボリューム袖コートをスタンドカラーでマニッシュに仕上げた一着。¥52800/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー) 撮影/坂田幸一 スタイリスト/大平典子 取材・原文/野崎久実子 構成/岡谷真唯子〈BAILA〉 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2021年10月号掲載
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る天秤座(てんびん座)今期のてんびん座のキーワードは、「ハチャメチャでありたい」。 坂口恭平がどこかで「SNSで他人の書き込みや反応でいちいち一喜一憂している人はみんな躁うつ病」と書いていたのを見て以来、いまの日本社会は“一億総うつ病社会”と言っていいのではないかという思いがずっとぼんやりあるのですが、もう一つ感じているのが、それにしたってなんというか律儀な躁うつ病の人が多過ぎないか、ということ。  そこで思い出されるのが、作家の北杜夫が壮年期に突如として躁うつ病にかかった体験について、娘さんの斎藤由香と、北の最晩年に対談した『パパは楽しい躁うつ病』だ。娘のツッコミに対する父の反応が、どこまでがボケで、どこからが本気なのかよく分からなくてとにかく絶妙なのだ。  「由香 私が小さいときからパパはずっと躁うつ病が続いたんだけど、歳をとったらうつ病ばかりで、「もう躁病は来ないのかな」と思ってたら、一九九九年に突然、大躁病になったのよね。 北 ……。 由香 二人で競馬を見ていたら、サイレンススズカが安楽死させられて、パパが「パパももう原稿も書けないし、生きていてもしょうがないから安楽死させてくれ」と言ったので、私が「サイレンススズカは名馬だけれど、パパは駄馬だからダメ!」って言ったら、元気になった。 北 ……。 由香 それまでずっとうつ病でつまらないなと思ってたから嬉しかったけれど。パパは自分でナマ原稿を売って株や競馬をやってました。 北 いや、くだらないやつだけ。 由香 いくらになったの? 北 うん? 由香 うん? じゃなくて。 北 うん。 由香 担当の編集の人から四〇万って聞きました。 北 いや、あの、あのときの書庫の改造で、書庫の本をほとんど売らなきゃいけなかった。 (中略) 由香 ママが「競馬のためにナマ原稿売るなんて、なさけない」と言ってました。」  いま躁うつ病は「双極性障害」という名前に変更されているが、本書を読んでいるともはやキタ・モリオ病とでも名付けた方がいいのではないか、というくらいハチャメチャな話が多くて笑える。実際、病気がひどくなった頃は、自宅が抵当に入り、借金も1億をこえたそうだが、それにも関わらず、家の中は笑いが渦巻いていたようだ。もしかしたら、病気自体が北の壮大なフィクションだったのかも知れない。今期のてんびん座も、これくらい堂々とハチャメチャでありたいところだ。 参考:北杜夫・斎藤由香『パパは楽しい躁うつ病』(新潮文庫)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る乙女座(おとめ座)今期のおとめ座のキーワードは、「神様の声の生成」。 全体運で「主観の結晶化」ということが今期の全星座に通底するテーマなのだと書きましたが、しかし考えてみれば主観と客観という区分けほど曖昧なものはないようにも思います。  例えば、私たち日本人は「神」ということをどこかで客観的実在として捉えているようなところがありますが、アメリカの心理学者ジュリアン・ジェインズは1976年に刊行した『神々の沈黙』という本の中で、「3000年前の人類はまだ意識をもっていなかった」し「古代人にとって神とは集合的な経験知の蓄積の発動だった」という仮説を発表し、大きな反響を呼びました。  例えば、紀元前8世紀末のホメロスの『イーリアス』の登場人物は意識を持っておらず、彼らは内から聞こえる神々の言葉に従って行動する、いわば自動人形のような存在であり、彼らにとって感情や欲求や決断は、すべて「神々の声」を実現した結果だったのだ、と。  ジェインズは「二分心(bicameral mind)」という言葉を使って、右脳にアーカイブされた集合知が、左脳からの問いかけに応じて返答していたのだと説明するのですが、やがて人類のなかに意識が生まれ、そうした「神々の声」の内容が体系化され、外部化されてくると、次第に聞こえなくなっていったのだと。  この点について、ヨーガ指導者の成瀬雅春は、対談の中でこの仮説を取り上げつつ、一神教というのは「「聴こえない声」のための空席を脳内に確保するための仕掛け」だが、多神教では「神様との交流の回路がまだ残っている」のではないか、という思想家の内田樹の発言を受けた上で、次のように答えています。  「「神の声が聴こえた」というのは、自分の中にあるデータから引っ張り出したということ」だとして、ヨーガで瞑想するのも、「要するにデータベースを探っていく」ということであり、「一番必要なことは何でも自分の中にある」のだと。  その意味で今期のおとめ座もまた、自身だけでなく同じ日本語や身体性を使ってきた集合的な経験の蓄積にアクセスしていくことで、自分なりの「神様の声」を生成していくという視点を大切にしていきたいところです。 参考:内田樹・成瀬雅春『善く死ぬための身体論』(集英社新書)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
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