【きれいな人がやらない美容まとめ】そのケア、逆効果かも?美の先輩がやめたことを今すぐチェック!

@BAILA

一生懸命ケアしているのに、いまいち結果を出せていない…。それって肌によかれと思ってやっていることが実は逆効果になっているせいかも。"やらない”ことで未来の肌の負債を減らそう!

1.女医が教える、8つの“やってはいけない”美容法

悩めるスキンケアの正解がここに! 女医が教える、“やってはいけない”美容法

きちんと皮膚のことを学べば、やるべきことがおのずとわかるように

繰り返すニキビや肌荒れ。収まらない、乾燥。その原因は的外れなお手入れをやりすぎているせいかも……?

「大切なのは洗う・潤す・光対策の3つ。それにひもづいて美容のトレンドが生まれるのですが、洗うとなると徹底的に洗う、洗いすぎが悪いとなると今度は逆にまったく洗わなくなる、と両極端すぎるのです」と慶田先生は語る。

大事な細胞間脂質まで溶かして洗い流してしまうような強すぎるクレンジングや洗顔はNGだけど、酸化したアブラや角栓などの脂&タンパク汚れがあるのに、それを水だけ洗顔でなんとかしようとするのもナンセンスな話。

潤すためには肌を活性化させる必要がありますが、それにはまず寝ること、そして肌をつくる材料、栄養をとることが前提です。30歳は肌も体も変わるとき。神様が標準装備として与えてくれた抗酸化力や抗炎症力は残念ながら劣化していきます。そこを補うのが美容の役割です。「Lookyounger,Livelonger」という言葉があります。若く見える人は体の中も若く、長生きするもの。“やらない”という美容もあることを知っておきましょう」

【NG1】やりすぎパッティング

やりすぎパッティング

化粧水は適量をやさしく手でなじませる
化粧水を奥まで浸透させようとパンパンと肌をたたいてませんか? 何度もパッティングするうちに手の力は自然と強くなるし、コットンの繊維との摩擦が生じ、肌にとっては刺激にしかなりません。ぬれた状態が長時間続くと肌の角層にある細胞間脂質が流れ出やすくなるおそれも。化粧水をたくさん使って、コストと時間をかけているのに肌にとってはむしろマイナスな結果になっていますよ。

【NG2】顔を常に触る

肌を活性化させるためのマッサージは月イチで充分
肌を無駄にいじることがいちばんやめてほしいことです。そういうとエステはダメ? 美容鍼はダメ?と聞いてくる方もいますが、ちゃんと筋肉への働きかけ方をわかったプロによる施術を月に1回程度取り入れるのは肌を活性化するのにいいことだと思います。テレビを見ながら何も考えずに手だけを漫然と動かすマッサージはやめましょう。

【NG3】洗わなすぎ!

皮脂の多いTゾーンを泡で洗い始め、その残りで顔全体を洗うが最適解
敏感肌や乾燥肌だからといって朝の洗顔をしない、または水だけですませている人がいます。でも就寝中に出た皮脂や夜に油分のあるスキンケアなど、アブラ汚れは水だけでは落ちません。朝、顔を洗わないということは24時間、酸化したものを肌にのせた状態で過ごすことに。かといって洗いすぎもダメ。アミノ酸系の洗浄剤の泡で30~40秒程度、ふわっと洗うぐらいがちょうどいい洗顔です。

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アミノ酸系洗浄成分の理想的な泡洗顔料
肌荒れやニキビなどを起こしたあとの肌の角質肥厚を肌に負担をかけずに優しくオフ。リセット ウォッシュ 200㎖ ¥3300/アクセーヌ 

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泡立て不要ジュレが皮脂だけを落とす
皮脂量の多いTゾーンになじませて顔全体をさっとすすぐだけでOK。ビオレ 朝用ジュレ洗顔料 100㎖ オープン価格/花王 

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落ちにくいメイクをスピーディにオフ
乳化の早いオイルなら、必要以上にバリア機能を落とさずにクレンジングが可能。オイルがすべてダメという考えは改めて。ナビジョン DR メーククレンジングオイル 150㎖ ¥2750/資生堂

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タンパク汚れは酵素で分解して透明肌へ
角栓などのタンパク汚れは酵素の力で落とすに限る。スイサイ ビューティクリア パウダーウォッシュN 0.4g×32個 ¥1980(編集部調べ)/カネボウ化粧品

【NG4】夜、遅くまでスキンケアに明け暮れる

夜、遅くまで スキンケアに明け暮れる

どんな美容液も睡眠に勝るものなし。まずは良質な睡眠を確保
本来、バイラ世代ならちゃんと寝ていれば肌はピカピカ、髪はツヤツヤをキープできるもの。仕事終わりにジムやヨガ。家に戻って遅い時間に食事、長風呂、フル装備のスキンケアとキレイになるためのto doリストがいっぱいで睡眠が4~5時間では逆効果。睡眠不足が3日続けば酩酊状態、3日以上だとうつ状態になるといわれています。きれいになりたいなら、まずは睡眠を。すべてはそれから。

【NG5】オイル抜きの食事

良質な油を生でとって細胞膜のしっかりした肌細胞を育てる

良質な油を生でとって細胞膜のしっかりした肌細胞を育てる
細胞膜は油でできているので、油をとらないで美肌を目指すのは無理なお話。体型管理のための食事制限でサラダと脂身のないささみしか食べないといった油抜きの食事はやめましょう。油がOKといっても高熱によって酸化。糖化した揚げ物はNG。高熱でも酸化しづらいオリーブオイルを。酸化しやすい亜麻仁油やえごま油は冷蔵庫で保存し、生の状態でとることをおすすめ。

【NG6】無理なダイエット

タンパク質・野菜>炭水化物・嗜好品食べるもののプライオリティを見直す
肌をはじめ体は食べたものでつくられています。その材料となるタンパク質(肉・魚・乳製品)と野菜、豆類などは毎日きちんととり、それを食べた上で炭水化物や嗜好品を。腸のためには発酵食品も食べましょう。炭水化物もとらないとお米を食べて育った日本人は便秘になってしまう人も。偏食していてはどんなスキンケアや美容医療を行っても、肌は高いレスポンスを出せません。

【NG7】無防備ランニング

走るなら、日焼けしない夜か室内で

走るなら、日焼けしない夜か室内で
適度な運動を始めて筋肉貯金をしないといけない30代ですが、ランニングには要注意。紫外線対策をしていても、走って汗をかいたら日焼け止めが流れるような状態ではシミやくすみ、たるみの原因に。さらに走ると体が振動するので、胸の重さを支えているクーパー靱帯が伸びてしまいます。顔の弾力線維ももちろん振動によるダメージを受けるので、たるみが加速します。どうしても走りたい場合は夜か室内にしましょう。

【NG8】SNSを信用しすぎ

情報の真偽の有無を常にエビデンスベースで考えるクセをつける
個人が発信するSNSやインターネットなどはもちろん、ときには大手メディアでも、間違ったお手入れや無意味な美容習慣が真実のように取り上げられている今の時代。情報の海にのみ込まれず、これは正しい情報なのかをエビデンスや出典をきちんと確認するクセをつけて。

美容医療で美肌貯金

産毛によって開いた毛穴は脱毛すれば解決!⇒【医療レーザー脱毛】

バイラ世代で早くも毛穴が目立つとしたら産毛によって開いている可能性大。医療用レーザー脱毛なら5~6回程度行えば、毛根が消滅し、毛によって開いていた毛穴がキュッと引き締まります。若いうちにやるほうが毛穴の引き締まりの効果が高いです。

ハリのためのコラーゲン育成⇒【ケミカルピーリング+フォトフェイシャル】

フォトフェイシャルによる熱刺激はコラーゲン合成の指令を出します。定期的に受けている人は結果としてコラーゲンをつくる設計図(メッセンジャーRNA)の発現量が若者レベルであることがわかっています。バイラ世代なら年3~4回で将来のハリ感に大きな差が!

あごと眉間、おでこと目尻のシワ対策⇒【ボトックス注射】

表情のクセによって眉間やあご、額や目尻などにシワができるという人はプリーツ加工のようにシワが刻まれる前にボトックス注射を打つことをおすすめ。4カ月〜半年ほど効果が続くので、これを数回繰り返してシワを寄せるクセがなくなれば、そこでやめてOK。

銀座ケイスキンクリニック


銀座ケイスキンクリニック
東京都中央区銀座1の3の3 G-1ビル5〜6F
☎0120-282-764
www.ks-skin.com

お話を聞いたのは…
慶田朋子先生

慶田朋子先生


銀座ケイスキンクリニック院長。医学的根拠に基づき、正しいスキンケアの情報を発信。近著に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)

2.美容家・石井美保さんの“こすらない”美容主義

石井美保さん

トータルビューティサロン「Riche」のオーナーを務めながら、その美肌が注目され、美容家として大人気の石井美保さん。

その美肌の極意は肌を絶対にこすらないことの徹底だ。

「まつげエクステをすることによって、目もとを含めてそろそろっと触れる程度の力でメイクを落とすことにしたら、みるみる肌の調子がよくなったんです。メイクを落とす際には顔にシャワーを当ててざっと流すなんてことも絶対にしません。スキンケアを塗るときは手のひら全体になじませたものをそっと置くようにしてなじませます。肌を横に引っぱるような動きはしないように心がけています」

こすられると肌は刺激からの防御反応でメラニンを生成するといわれているが、まさかスキンケアを塗るときの手の動きさえも刺激になっていたとは……、これは盲点。石井さんのこすらない美容、早速、実践してみて。

【NG1】ゴシゴシ洗顔

ゴシゴシ洗顔をやらない

>>最低限の界面活性剤で優しく洗う
「洗顔時にごしごしこすったり、スキンケアを塗るときに顔を上へ上へとぐいぐいマッサージするなど、肌を動かすことはしません。顔のむくみや老廃物が気になるときは適度な圧をかけてリンパを流しますがその際は肌に対して垂直に押すようにしています」

エール パーフェクショネール クレンジングフォーム

「洗顔時の肌負担をとことん減らしたくて自らクレンジングを作りました」。パーフェクショネール クレンジングフォーム 150ml ¥4708/エール

【NG2】アイシャドウのワイパー塗り

アイシャドウのワイパー塗りをやらない

>>チップで色を点置き後、薬指でなじませるだけ
「目もとの皮膚は肌以上にデリケートなので、強くこすったりすると色素沈着してしまいます。アイシャドウをつけるときもチップに色をとったものをちょんちょんと点置きし、力の入りづらい薬指で優しくぼかします」

【NG3】目もとまで全顔クレンジング

目もとまで全顔クレンジングをやらない

>>365日アイメイクアップリムーバー使用
「ひとつで全部を落とすことをうたっているクレンジングは洗浄力が強すぎるので使いません。なのでアイメイクを落とすときは必ず専用アイテムで。専用リムーバーを浸した綿棒を押し当ててオフします。絶対こすりません!」

アユーラ ポイントメイクオフ

「クレンジング成分不使用ながら肌なじみのいい美容オイル層とスキンケア層の2層でするんとアイメイクが落ちます」。ポイントメイクオフ 100ml ¥2200/アユーラ

【NG4】不要なSNSを見る

>>リアルな知人の情報のみにアクセス
「今は情報が入ってくるのを制限しないと、必要のない情報やネガティブなニュース、ゴシップにどうしても触れてモヤモヤしちゃいます。リアルでよく知っている人以外とは不用意につながらないよう注意しています」

【NG5】UVカットの低い日傘&大きすぎる日傘

UVカットの低い日傘&大きすぎる日傘を使わない

>>UVカット効果99.9%の日傘を愛用
「日傘を差すのは大前提。でもどんなものでもいいというわけではないんです。デザイン優先の生地の薄いものはUVカット効果99.9%がかなわないし、すっぽり覆うドーム型は熱がこもってしまい暑さで持つのが嫌になります。UVカット効果とデザインで満足のいくものを洋服の色やテイストに合わせて3種類ぐらい。コートを着る季節以外は毎日、使っています」

【NG6】野菜だけの食事

>>タンパク質をしっかりとる
「肌は食べるものでつくられているので食事には気をつけていますが、野菜しか食べないような極端なことはしません。特に夏はタンパク質をとらないと頰がコケてしまうのでお肉やお魚をしっかり食べることにしています」

【NG7】シャワーのみのバスタイム

>>入浴剤を入れた湯船で10分間の瞑想浴
「暑いからといってシャワーだけですませず、必ず湯船につかるようにしています。高めの温度43℃で約10分間。この時間は汗をたっぷりとかいて、いらないもの、頭の中のモヤモヤも合わせて洗い流しています」

サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座 バスソルト ザクロ

「漂う香りだけで幸せ気分を運んでくれます」。バスソルト ザクロ 500g ¥7700/サンタ・マリア・ノヴェッラ銀座

ホットタブ重炭酸湯 薬用ホットタブ重炭酸湯Classic

「炭酸効果で血流量がアップ」。薬用ホットタブ重炭酸湯Classic(医薬部外品) 45錠 ¥3960/ホットタブ重炭酸湯

【NG8】塗る日焼け止め頼みの光対策

>>飲む日焼け止めを併用して内からブロック
「日傘はコートを着ない時季に限定しますが、塗る日焼け止めと飲む日焼け止めは365日欠かしません。朝起きたら2粒が日課です」

エール ルミエ ラブ

「飲む日傘ともいわれる成分・ニュートロックスサンに加え、私の美しさのこだわりを支える成分を全部入れました」。石井さんプロデュース。ルミエ ラブ 60粒 ¥12100/エール

ワンピース¥26400/アプレドゥマン(トロワズィエムチャコ) ピアス¥2640(オギー)・リング¥5800(ルメル)/ロードス (プロセスカット)ワンピース¥37400/フイルム(ソブ)

お話を聞いたのは…
石井美保さん

石井美保さん


美しすぎる40代美容家としてJKから50代、60代まで支持を集める。過去に日焼け少女だったとは思えないシミ・たるみの一切ない肌がアンビリーバブル。

3.美容ジャーナリスト・小田ユイコさんは“やらない”で敏感肌をなだめる

小田ユイコさん

長年、悩まされ続けてきた敏感肌を改善しつつあるという小田さん。敏感肌こそ“やらない美容”が大切だと言う。

「私の場合は水でふやかす時間が長いと肌によくない状態が起こるとわかり、洗顔のすすぎ時間を短縮することや、保湿が大事な敏感肌でも、ローションパックなどをやらないという選択をするようになりました。あとはとにかくダメージを受けないようにすること。リカバリーに人よりも時間がかかるのが敏感肌だから。紫外線ケアだけはとにかく抜かりなく」

その一方で敏感肌だからこれまでNGにしてきた攻めの角質ケアを“やめるのをやめた”とも。

「正常なターンオーバーのためにはむしろ必要なこともあると気づき、顔の中のザラつく箇所に限って取り入れています」

敏感肌だとあきらめず、美肌を育てる極意、いただきました!

【NG1】ブラシ洗顔

>>自分には合わないと割り切る
「仕事柄、新しいものはとりあえず試します。いいモノもいっぱいあるので心苦しいけど、結局汚れを取るメリットよりも刺激のデメリットのほうが大きいことがわかりました。私の肌には合わないと割り切ることに」

【NG2】長時間のすすぎ

長時間のすすぎをやらない

>>水タオルですすぎ時間を短縮
「私の場合は水で肌をふやかすのがあまりよろしくないみたいです。なので洗い流す回数やすすぎの時間を短縮するために、ぬるま湯にひたひたにしたフェイスタオルで洗顔料を優しくぬぐい取るようにしています」

カバーマーク トリートメント クレンジング ミルク

「保湿成分配合で肌の潤いは残しながら選択的に汚れを落とすクレンジングを愛用しています」。トリートメント クレンジング ミルク 200g ¥3300/カバーマーク

【NG3】敏感時のローションパック

>>肌のご機嫌を伺いながらこの2品で
「敏感症状が進んだときにローションパックなどで肌をふやかすとさらなる肌トラブルのトリガーになるので避けています。でもローションパックは大好きなので、全面禁止ではなく、肌のご機嫌を伺いながら行っています」

ジャパン・オーガニック ドゥーオーガニック エクストラクト ローション リペア

「ゆらぐ乾きを鎮めてくれます」。ドゥーオーガニック エクストラクト ローション リペア 120ml ¥4180/ジャパン・オーガニック 

大正製薬 アドライズ アクティブローション

「ヘパリン類似物質配合で敏感時の保湿も安心」。アドライズ アクティブローション 120ml ¥3630/大正製薬

【NG4】人まかせの掃除

>>プロに学んだテクで掃除に開眼
「忙しさにかまけて掃除業者を頼んでいたのですが、自粛期間中に自分で掃除をすることに。家具や壁、冷蔵庫の家電などのふき方の一つひとつをプロに学んで実践してたら、本当に家中ピカピカに。掃除ってマインドフルネスだったんだ、と気づき以来ハマっています」

【NG5】UV塗り残し

UV塗り残しをやらない

>>手もと、まぶた、耳上。細部まで塗る
「日焼け止めを塗る際、塗り残しがちな上まぶたや耳のまわり。ここが日焼けしていると老けて見えるポイントなので、塗り残すことはしません。手を洗う回数が増えたので、手を洗ったら、手もともシミやシワが出ないように。日焼け止めを塗ることを忘れません」

ナチュラルアイランド UV ミントシトラス

「ベタつかないので使いやすい」。やさしい手づくり。UV ミントシトラス SPF22・PA++ 45g ¥1485/ナチュラルアイランド

【NG6】角質ケアを恐れること

角質ケアを恐れない

>>2週間に一度、額・Tゾーン・あご先のみ
「肌に優しく角質オフするものができたので、以前のように角質ケア全面禁止をやめて取り入れることに。肌にザラつきを感じたときはむしろ正常なターンオーバーを取り戻すために角質ケアを行います。穏やかなピーリング作用のあるふき取りコスメや塗るだけでターンオーバーを促すコスメを取り入れています」

コーセー 雪肌精 クリアウェルネス ミルク クレンザー

「毎日使っても負担感のないこんにゃく由来のソフトスクラブですが私はザラつきが気になるときのみ使用」。雪肌精 クリアウェルネス ミルク クレンザー 140g ¥2530(編集部調べ)/コーセー

資生堂 ベネフィーク リセットクリアN

「たっぷり浸したコットンでさっとふくだけで透明感が復活」。ベネフィーク リセットクリアN 200ml ¥4400/資生堂

【NG7】9時以降の食事

>>食べたくならないよう歯磨きする
「家族と話していると、だらだらといつまでも食べ続けてしまうので、夜9時になったら一度、歯を磨きます。そうするとそれ以降、何かつまみたいな、と思っても再度歯を磨くのが面倒なので食べなくてすみます」

ジョンマスターオーガニック トゥースペーストホワイトネス

「赤ワインやコーヒーを飲むので歯も美白を意識」。トゥースペーストホワイトネス 100g ¥1320/ジョンマスターオーガニック

アベマショッピング からだにやさしい歯磨き剤

「発泡剤が入っていないのが◎」。からだにやさしい歯磨き剤  40g ¥3685/アベマショッピング

お話を聞いたのは…
小田ユイコさん

小田ユイコさん


30年近くにわたり、最前線で活躍する美容ジャーナリスト。長年の取材で得た正しい知識を駆使し、敏感ぎみの肌をなだめつつ、美肌の育成ケアを日々研究中。

4.美容研究家・有村実樹さんが夏に“やらないこと”

有村さんの肌質・肌悩み
普通肌。免疫が低下すると肌荒れしやすいこと。第一子妊娠中で飲む日焼け止めによるUV対策はお休み。

夏のスキンケアで《やらない》こと

【NG】コットンでのパッティング

>>シャバシャバ系化粧水を手で
「パッティングは摩擦を起こしやすいので基本は手で行います。またとろみ系化粧水は保湿力が高い分、少量にして保湿が不充分だと気づかないことが。なので私はシャバシャバ系を愛用」

ドクターシーラボ VC100エッセスローション

VC100エッセスローション 150ml ¥5170/ドクターシーラボ

イプサ ザ・タイムR アクア

ザ・タイムR アクア(医薬部外品) 200ml ¥4400/イプサ

夏のUVケアで《やらない》こと

【NG】服飾小物を使いすぎるUV完全防御

>>日焼け止めのしっかり塗りで対応
「日傘に帽子にサングラス、アームカバーや手袋、今はそれにマスクまで! 夏は夏のファッションを楽しみたいからそういったアイテムは一点までにとどめます」

カネボウ化粧品 アリィー エクストラ UV ジェルN

アリィー エクストラ UV ジェルN SPF50+・PA++++ 90g ¥2310(編集部調べ)/カネボウ化粧品

石澤研究所 さらさらUVスティック

さらさらUVスティック SPF50+・PA++++ 15g ¥1870/石澤研究所

夏の食生活で《やらない》こと

【NG】熱中症対策にスポーツドリンクを飲む

>>糖分ゼロの経口補水液を選びます
「汗をかいたとしても、スポーツドリンクは糖分が意外と多いのが落とし穴。外出先では経口補水液を選ぶようにしています。水など飲み物は冷たいものは避け、常温で飲みます」

生活習慣で《やらない》こと

【NG】冷風の直撃

レッグウォーマー

>>レッグウォーマーで足首を守る
「冷風の直撃は顔も体も乾燥するし、ドライアイも悪化させてしまいます。冷気が足首を冷やすのでレッグウォーマーで守ります」

メンタルのために《やらない》こと

【NG】気分を紛らわすためのやけ食い

精神の不調はアロマでコントロール

>>精神の不調はアロマでコントロール
「エッセンシャルオイルは自由が丘のグリーンフラスコで調達。気分を落ち着かせるためのアロマとして、ネロリ・ラベンダー・オレンジあたりをよく使っています」

有村実樹さん

モデル・美容研究家

有村実樹さん


モデルとして活動するかたわら、豊富な美容知識を生かし自身のSNSや講座などで発信する美容情報がわかりやすいと評判。

5.美容ジャーナリスト・鵜飼香子さんが絶対“やらないこと”

鵜飼さんは肌質・肌悩み
肌が薄く、与えてもすぐ肌質・肌悩み水分が蒸発していく乾燥肌。長引くマスク生活により、ムレニキビができることが。

夏のスキンケアで《やらない》こと

【NG】握力30kgでゴシゴシこする

>>とにもかくにもソフトタッチ
「10代、20代は握力30kgを持て余し、クレンジングも保湿ケアもそれ摩擦でしかないから! というケアをしてました。結果、色素沈着と毛穴の暴走を経験。反省して今はソフトタッチを心がけてます」

ソフトタッチを心がける

夏のUVケアで《やらない》こと

【NG】朝、起きて日焼け止めを塗る前にカーテンを開ける

>>ベッドサイドに日焼け止めを常備
「UVを塗り終わるまでは光を徹底して避け、真っ暗闇の中で過ごします」

ジャパン・オーガニック ドゥーナチュラル コンフォート UVミルク

ドゥーナチュラル コンフォート UVミルク [ラスター クリア] SPF50+・PA+++ 30ml ¥1980/ジャパン・オーガニック

夏の食生活で《やらない》こと

【NG】日差しを浴びる前の酸化物

>>どうしても食べたいときは手作り
「日差しをたくさん浴びる前はスナック菓子などの酸化した食べ物は我慢します。どうしても食べたいときは自宅でじゃがいもやさつまいもを揚げて、すぐに食べることに」

生活習慣で《やらない》こと

【NG】朝の刺激物

>>刺激物は夜まで我慢します
「朝、辛いものや酸っぱいものを食べてしまうと日中にどうしても汗が出やすくなってしまいます。そうするとメイクがくずれて日焼けしやすくなるので刺激物は夜まで我慢」

メンタルのために《やらない》こと

【NG】部屋の散らかり

>>ひとつ買ったらひとつ捨てるを実践
「散らかった部屋が最大のストレスです。効率よく整頓できるよう、インテリアも掃除しやすい前提で選びます。モノが多いとどうしても散らかるのでモノを増やさないに注力」

鵜飼香子さん

美容ジャーナリスト

鵜飼香子さん


『MAQUIA』エディターとして活躍後、独立。徹底した紫外線対策でバイラ姉世代となった今も透明美肌をキープ中。

6.美容ライター・長田杏奈さんが敏感肌のためにやめたケア

長田さんの肌質・肌悩み
アトピー性皮膚炎由来の敏感&乾燥肌。血行不良くすみと生理周期によるアシンメトリーたるみが悩み。

夏のスキンケアで《やらない》こと

【NG】朝の泡洗顔

>>泡なしorクレイ洗顔にチェンジ
「すっきりしたい夏でも洗浄力の高い洗顔料だと私の肌では潤いの収支がマイナスにふれるので使いません」

ベアミネラル ポア クレイ クレンザー

ミネラルを豊富に含むクレイで毛穴に詰まった汚れをオフ。ポア クレイ クレンザー 120ml ¥3300/ベアミネラル

プレミアアンチエイジング デュオ ザ 薬用バイタルバリアウォッシュ

洗顔で弱ったバリアを立て直す逆転の発想。デュオ ザ 薬用バイタルバリアウォッシュ ¥2200/プレミアアンチエイジング

夏のUVケアで《やらない》こと

【NG】ウォータープルーフの日焼け止め

>>オフの負担が少ないものを選ぶ
「汗をかきづらい体質だし、水に入ることもないので、落とす負担が少ないものを。今季はこの2点がお気に入り」

オルビス リンクルホワイト UV プロテクター

リンクルホワイト UV プロテクター(医薬部外品) SPF50+・PA++++ 50g ¥3850/オルビス

アルビオン スーパー UV カット ハイパフォーマンス デイクリーム

スーパー UV カット ハイパフォーマンス デイクリーム SPF50+・PA++++ 50g ¥11000/アルビオン

夏の食生活で《やらない》こと

【NG】体を冷やす冷たいもの

>>飲み物は常温かホットで飲みます
「冷えは心、肌、体の不調を招くから、本当に大敵。暑いからといって冷たい飲み物などは選ばず、常に常温かホットで飲みます」

生活習慣で《やらない》こと

【NG】短いボトム丈

短いボトム丈は選ばない

>>夏こそ部屋着はフルレングスで
「暑いからといってうっかりルームウェアのボトムの丈を短くしちゃうと冷えて大変。夏でも? 夏こそ? 部屋着はフルレングスです」

メンタルのために《やらない》こと

【NG】夜の明るすぎる部屋&テレビの見すぎ

>>夜は間接照明のみ、テレビは見ない
「夜、明るすぎると自律神経が乱れるので夜は間接照明のみで。音×映像×文字×編集の刺激が強すぎるのでテレビは見ません」

長田杏奈さん

美容ライター

長田杏奈さん


独自の目線で切り取る美容へのアプローチが新しい。フェムテックやジェンダー、SDGs、政治と幅広く活躍中。

7.美容ジャーナリスト・平輝乃さんが夏のスキンケアでやめたこと

平さんの肌質・肌悩み
20代~30代半ばはオイリー肌。現在は皮脂は適量で水分不足ぎみ。悩みはエイジングによるたるみ。

夏のスキンケアで《やらない》こと

【NG】化粧水ファースト

>>乳液や美容液ファーストに切り替え

クレ・ド・ポー ボーテ ル・セラム

「本当は化粧水のあとに使うものですが、水で薄めるのがもったいなくて洗顔後すぐに使っています」。ル・セラム(医薬部外品) 50ml ¥27500/クレ・ド・ポー ボーテ

アルビオン エクサージュホワイト ホワイトライズ ミルク Ⅱ

「夏は紫外線で肌がかたくなり、水ベースの化粧水が浸透しづらいと感じたら乳液ファーストに切り替え」。エクサージュホワイト ホワイトライズ ミルク Ⅱ(医薬部外品)200g ¥5500/アルビオン

夏のUVケアで《やらない》こと

【NG】小顔メイク

>>ファンデーションは顔のキワまで塗る
「UV下地を全顔に塗って、小顔メイクのためにファンデーションを顔の中心部にだけ塗っていたら、FDを塗っていない顔のサイドにシミが……!! 小顔はこのFDの視覚効果で狙うことに作戦変更、笑」

アンプリチュード コンプリートフィット パウダーファンデーション

コンプリートフィット パウダーファンデーション SPF25・PA++ ¥10450/アンプリチュード

夏の食生活で《やらない》こと

【NG】グレープフルーツやレモンを朝、食べる

>>夕方や夜に食べてビタミン補給
「夏に食べたくなるシトラスフルーツには食べて2時間後に紫外線の吸収を高めるソラニンが含まれています。なので出かける予定のある日の朝には食べないようにしています」

生活習慣で《やらない》こと

【NG】冷房の部屋での睡眠

冷房の部屋での睡眠をやらない

>>リビングの冷気で寝室を遠隔冷房
「直接の冷房だと寒すぎて寝られず、でも切ってしまうと暑すぎて寝られない……。ドアを全開にしてリビングの冷気で寝室も冷やすと快適です」

メンタルのために《やらない》こと

【NG】仕事オンリーのスケジューリング

>>エンタメ時間でリフレッシュ
「四六時中、PCの前で眉間にシワを寄せてにらめっこ。シワが定着しそうなので、映画やドラマなどを見て現実逃避。エンタメ時間を削ると心が死に、肌も枯れちゃいますから」

平 輝乃さん

美容ジャーナリスト

平 輝乃さん


キャリア25年超。本誌をはじめ、雑誌・広告で活躍。美容に興味のない人が楽しく読んでためになるページ作りに定評あり。

8.美容エディター・前野さちこさんが見直しはじめた食事&入浴習慣

前野さんの肌質・肌悩み
皮膚が薄く放熱がうまくできないため、肌のバリア機能がふやけてより弱体化。すぐ赤みが出やすい。

夏のスキンケアで《やらない》こと

スクラブNGの思い込み

>>定期的にターンオーバーを促進
「以前は敏感肌=スクラブNGだと思ってましたが今はターンオーバーを促すものは定期的に取り入れています」

クレ・ド・ポー ボーテ ムースネトワイアントA n(モイスト)

「いたわり洗顔」。ムースネトワイアントA n(モイスト) 140g ¥6600/クレ・ド・ポー ボーテ

THREE バランシング クレンジング オイルジェル

「肌負担の少ないスクラブ、発見!」。バランシング クレンジング オイルジェル 100g ¥4620/THREE

夏のUVケアで《やらない》こと

自分のファッションにマッチしない日傘

>>飲む日焼け止めで徹底ブロック
「1ミリも日焼けはしたくないですが、日傘を差すというのがどうしても自分のキャラと合わない。塗る日焼け止めのまめな塗り直し&飲む日焼け止めでなんとかなります」

オルビス SUN PERIOD(サンピリオド)

紫外線を浴びると過剰に発生する活性酸素を除去。SUN PERIOD(サンピリオド)20粒 ¥2200/オルビス

夏の食生活で《やらない》こと

糖質ホリック

精神の不調はアロマでコントロール

>>この夏は糖質オフにチャレンジ
「コロナの自粛期間に体重が史上最高値に。現在、人生初の糖質&グルテン制限中。毎夏、冷たいジュースやアイスをガンガン食べていたけど今年はやめます」

生活習慣で《やらない》こと

シャワーのみ

>>湯船にしっかりつかる
「入浴のお供は香りのよいキャンドルとバスソルト」

レッグウォーマー

(右から)ペパーミント・ユーカリ・マンダリンのブレンド。Earl of East バスソルト Onsen 500ml ¥3960・ソイワックスキャンドル Onsen 170ml ¥3520/PARKER

メンタルのために《やらない》こと

コンプレックスを深刻に受け取りすぎる

>>エイジング悩みは友達と笑い飛ばす
「最近、マリオネットラインの出現で落ち込んだりしてますが、そういったエイジングサインを自分なりのチャームとして受け入れたいね、と女友達と話してます」

前野さちこさん

美容エディター

前野さちこさん


『MAQUIA』で編集者として活躍したあと、独立。美的センスを生かして洗練されたビジュアルを雑誌や広告で手がける。

9.BAILA編集部美容担当が夏のスキンケアでやらないこと

肌質・肌悩み
ときにオイリーに傾く普通肌。丸顔ゆえの肉づきのよさでたるみや口角のマリオネットラインが気になる。

夏のスキンケアで《やらない》こと

【NG】朝の水だけ洗顔

>>油性汚れを洗顔料できちんとオフ
「夜、就寝前にクリームをこってこてに塗る派なので、朝はその酸化した油性の汚れをしっかりオフするほうが肌にいいことがわかりました」

コーセー インフィニティ モーニング リニュー

水だけ洗顔では落としきれない、タンパク汚れや油性汚れを泡立たないジェルがすっきりオフ。インフィニティ モーニング リニュー 100g ¥2750(編集部調べ)/コーセー

夏のUVケアで《やらない》こと

【NG】顔・デコルテ背中のUV忘れ

>>ジェル&スプレー式UVをフル活用
「顔は心地よいジェルのUVを愛用。デコルテや背中のあいた服をよく着るため、背中に塗りやすいスプレータイプのUVが定番」

ポーラ ホワイトショット スキンプロテクター

ホワイトショット スキンプロテクター DX SPF50+・PA++++ 45g ¥6600/ポーラ

ラ ロッシュ ポゼ アンテリオス UVプロテクションミスト

アンテリオス UVプロテクションミスト SPF50・PA++++ 50g ¥2750/ラ ロッシュ ポゼ

夏の食生活で《やらない》こと

【NG】グルテンのとりすぎ

>>うどんよりおそば、パンより玄米
「もともとパンよりお米派なのですが、グルテンを摂取したなと思う翌日は肌がむくんだり、荒れやすくなることに気づき。炭水化物をとる際も、小麦系を選ばないようにしています」

生活習慣で《やらない》こと

【NG】腹筋を甘やかす

>>きちんと動く腸のため筋トレを怠らない
「“出すもの出せる”腸でいるためには、菌活による腸内環境を整えることに加え、腸が動くための腹筋も大事。美肌は腸からと思い、外=筋肉からもアプローチしてます」

メンタルのために《やらない》こと

【NG】気持ちの切り替え前に寝る

>>香りでリフレッシュし持ち越さない
「モヤモヤしたことやネガティブな感情はなるべく翌日に持ち越さないよう、その日のうちに気持ちを整えたい。お香やキャンドルなど、目と香りで癒されるアイテムでリフレッシュ」

肩出しナベ嬢

BAILA美容担当

肩出しナベ嬢


BAILAエディター歴13年。おしゃれセンスが光る洗練されたビジュアルページに定評。小柄ながらその存在感は絶大。

撮影/目黒智子(人)、ITCHY(物) イラスト/green K ヘア/高橋里帆〈HappyStar〉 スタイリスト/有本祐輔〈7回の裏〉 取材・原文/平 輝乃 構成/渡辺敦子〈BAILA〉 ※BAILA2021年8月号掲載

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  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る魚座(うお座)今期のうお座のキーワードは、「いたみても世界の外に佇(た)つわれと紅き逆睫毛(さかさまつげ)の曼殊沙華」(塚本邦雄)。 秋彼岸も近くなると、日本中のいたるところで、曼殊沙華(まんじゅしゃげ)の花が突然すっくと立ちあがって顔を覗かせるようになり、ただそれも十月の半ばころには皆殺しの後さながらの真っ赤な血の海もすべて掃き消されていきます。  もともと「曼殊沙華」とは「天上に咲く花」を意味する仏教語であり、想像上の動植物が世俗に生きた実例の一つなのですが、この花には東洋独特の日本在来種でありながら、古歌に詠まれた形跡はほとんどなく、近代に入ってようやく詠まれた始めたという意外な、いや言われてみればそうだろうというような歴史があるのだそう。  こうした曼殊沙華について、たとえば前衛短歌を代表する歌人・塚本邦雄は『百花遊歴』の中で、次のような印象的な一文を遺しています。  「不意打ちめいた真紅の痙攣、葉の欠如、しかも全く香りを持たぬこと、更に有毒であること等、この植物はもともと日本人に忌み嫌はれるやうにできてゐる。あの躊躇も含蓄もかなぐり捨てて居直つた美しさも亦反感を呼ぼう。私はそれが好きだ。同科のアマリリスの中途半端な濃艶さより、どれほど潔いことか。」  しかり。目に映ったものを綺麗だと素朴に口にできることも時に瞠目(どうもく)に値するものですが、しかしその植生や歴史、詠まれた歌の数々を知り尽くした上でなお、「私はそれが好きだ」と書くことのできた塚本の潔さもまた、曼殊沙華に負けず劣らずと言ったところなのではないでしょうか。  自分の星座で満月を迎えていく今期のうお座もまた、それくらいの率直さをもって、みずからの“感じたこと”を周囲に示していきたいところです。 参考:塚本邦雄『百花遊歴』(文芸春秋)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る水瓶座(みずがめ座)今期のみずがめ座のキーワードは、「信じられないがゆえに信じたい」。 コロナ禍は、ジェンダー格差や経済格差など社会におけるさまざまな分断を露呈させました。いや、より厳密には、長きにわたって存在してきた分断を一気に加速化させ、噴出させたのだと言えます。  それは見方を変えれば、これまでなんとなく支持されてきた共同幻想(「お上の言うことに従っていれば助けてもらえる」「我慢してがんばっていれば、豊かになれる」etc)がいまガラガラと崩壊しつつあるのだという風にも考えられますが、そうだとすれば、私たちは共同性の核となるようなものを、もう一度この社会のなかに作っていく必要性に駆られている訳です。  やはり生活していく上でも、仕事をしていく上でも、そして間違った情報に騙されないためにもコミュニティというものは欠かせない訳ですが、それにはどんな方向性があるのか。たとえば、この点について20年前の2001年に、宗教学者の山折哲雄と同じく宗教学者の島田裕巳が行った「オウム事件―救済とテロリズム」と題された対談のなかで、次のように語っています。  「島田 オウムにいた人たちは、すべてかどうかはわからないけれども、元信者に話を聞くと、家族が嫌いだと言うんです。 山折 「イエスの方舟」の信者たちが言ってましたね。自分の血縁家族は本当の家族ではなくて、「イエスの方舟」の世界が本当の家族だと…。 島田 社会はそのへんにはなるべく目をつぶっています。やはり、そういう家族共同体では解決しない。 山折 日本の社会全体が今、家族幻想に酔っている。そこにしか最後のよりどころはないと思い込んでいる。国家の政策もそういう方向に行っている。だけれど、実際は老人介護の問題を突き詰めていくと、あれは日本の家族が崩壊しているということを前提にして作られた政策ですね。厚生労働省はそういう政策を作っている。ところが文部科学省は何を作ろうかとしているかというと、家族の再構成ということです。国家の政策が分裂しているんです。」  ここでは、「ほっとけば野生化する人間をなんとかそうでない人間にするための文化的な装置(山折)」の最大のものとして「宗教」が取り上げられているのですが、何を信じるべきか/信じざるべきかという信仰の問題は、いままさに日本社会でもホットトピックとなっているように思います。  山折は対談の中で、「何かを容易に信じることができない社会において、だからこそ信じるのだというメッセージを、あくまで個人的に掲げていく」という在り方を「百人が百人できる道ではないけれど」とことわりつつも、ひとつの有効な方向性として提示していますが、これは今期のみずがめ座にとっても重要なモデルとなっていくのではないでしょうか。 参考:山折哲雄『悪と日本人』(東京書籍)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る山羊座(やぎ座)今期のやぎ座のキーワードは、「恋愛病の深い渇き」。 コロナ禍以降、誰かと直接会って話したり、一緒になって盛り上がることが、すっかり「ぜいたく品」になってしまいましたが、価値がつけばそれを求める度合いも強まっていくのが自然の道理。実際「コロナ離婚」という言葉が飛び交うほどに、コロナ禍をきっかけに離婚相談件数は格段に増えているようです。  ここで思い出されるのが、二谷友里恵の『愛される理由』が話題となり、角川書店が『贅沢な恋愛』という短編集を出し、ユーミンが「純愛」というコンセプトを商品にして、いずれも売れに売れた90年代初頭の雰囲気。たとえば、同時期の1990年に発表された社会学者・上野千鶴子の「恋愛病の時代」には次のような記述があります。  「ひと昔前は「恋愛」は「その人のために死ねるか」(曽野綾子)という能動性だったが、世紀末の恋愛は「愛される理由」(二谷友里恵)という受動性に変わってしまった。ほんとうは「愛したい」のではなく「愛されたい」だけなのだと、ベストセラーの一〇〇万部という部数は教えてくれる。「わたしを愛してくれるあなたが好き」と。異性愛とは、「自分と異なる性に属する他者を愛せ」という命題だが、<対幻想>から異性愛のコードをとり去ってみると、「愛されたい願望」はますますはっきりする。(中略)性別は「おまえは不完全な存在である」と告げるが、それを超えて完全な「個人」に近づくだけ、恋愛病は深くなる。」  そして上野はそこに「恋愛病は近代人の病いだ」と続けるのです。一昔前には当たり前とされた「経済的に自立できない女」と「生活的に自立できない男」の相補的な「結婚」の無理や不自然がコロナ禍で加速化し、崩れつつある今、私たちは再びただの「個人」として「恋愛したい(愛されたい)」と深く渇いているのでしょうか。  かつて上野は「恋愛病の時代」の結びで、「ここから「愛されても、愛されなくても、私は私」への距離は、どのくらい遠いだろうか。そして自立した「個人」を求めたフェミニズムは、女を「恋愛」へと解き放つのだろうか、それとも「恋愛」から解き放つのだろうか?」と書いてみせましたが、こうした一連の問いかけは、それから30年の月日が経過した今だからこそ、深く染み入るように感じる人も多いのではないでしょうか。  今期のやぎ座もまた、どのような位相において自分は渇いているのか、改めて振り返ってみるといいかも知れません。 参考:上野千鶴子『発情装置』(岩波現代文庫)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る射手座(いて座)今期のいて座のキーワードは、「深淵なる井戸」。 いまネットニュースのコメント欄やSNSなどでは、激しい言葉、強烈な言葉が氾濫しているように見えます。しかし、それらの大半は感情的な反応や無内容な大声がエスカレートしたようなものであり、言葉そのものとしての力はひどく衰弱している、あるいは、言葉が強い力を持つことが難しくなっている、と言わざるを得ない状況なのではないでしょうか。  そういう状況の中にあって思い出されるのが、「バルカンのパスカル」とも呼ばれたエミール・シオランです。彼は作家であるとか思想家であるといったカテゴリー以前に、一個の巨大な反抗者であり、私たち人間の業のような憎しみや残酷さなどをたじろぐことなく凝視した点において突出した存在でした。  たとえば、『悪しき造物主』と題された著書の「扼殺された思い」という章では、「愛することではなく憎むことをやめたとき、私たちは生きながらの死者であって、もう終わりだ。憎しみは長持ちする。だから生の<奥義>は、憎しみのなかに、憎しみの化学のなかに宿っているのだ」と述べられていますし、残酷さについても、彼は「残酷さは私たち人間のもっとも古い特徴であり、私たちはこれを借りもの、にせもの、みせかけなどと呼ぶことはほとんどない。こういう呼称は、逆に善良さにこそふさわしい。善良さは新しい、後天的なものであり、深い根は持っていない」と言い切ってみせるのです。  こうしたシオランの悪への凝視は、この世は「悪しき造物主」がつくったものであるというグノーシス主義への彼の関心と深く結びついていました。彼は古代のグノーシス主義者の「人間はみずからを救済したいと思うなら、無知への回帰を果たすことによって、生まれついての自己の限界に戻らなければならない」という教えに沿うかのように、次のように書いています。  「横になり、目を閉じる。すると突然、ひとつの深淵が口を開く。それはさながら一個の井戸である。その井戸は水を求めて目も眩むような速さで大地に穴をうがっていく。そのなかに引きずり込まれて、私は深淵に生をうけた者のひとりとなり、こうして、はからずもおのが仕事を、いや使命さえ見出すのだ。」  今期のいて座もまた、こうしたシオランの静謐(せいひつ)で自己自身を見つめた言葉に沿って、井戸に引きずり込まれていくべし。 参考:エミール・シオラン、金井裕訳『悪しき造物主』(法政大学出版局)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る蠍座(さそり座)今期のさそり座のキーワードは、「愛の能力」。 9月21日のうお座満月のテーマである「主観の結晶化」とは、端的に言えば「ビジョンを持つ」ということでもありますが、近代科学がこれほど発達し、無数の専門分野へと細かく分化した今のような時代では、かえってまとまりを持ったビジョンを得ることは難しくなってしまいました。  しかし、そうした中でも、たとえば北京原人の発見と研究でも知られる古生物学者であり、またカトリックの神父でもあったピエール・テイヤール・ド・シャルダンのような人物は、1930年代後半に『現象としての人間』のなかで、宇宙と人類の進化について大胆な仮説を打ち出してみせたのです。  そのビジョンの要点は、生物の進化の延長線上に宇宙的な規模での意識の進化を想定したものなのですが、そこでテイヤールは、大胆にも伝統的な創造論の立場を破棄し、キリスト教の神を古生物学的な進化論に捉えなおすことで、愛に対してもエネルギーの進化の観点から新しい光を当てました。  彼によれば、愛とは人間だけに固有の現象ではありません。それは生物全体の一般的特性であるだけでなく、すでに物質分子の結合のうちにも見られるものなのだと。彼はそう言い切った上で、「世界をつくるために、愛の力に駆られてその全断片は互いに相求める。これはいかなる隠喩でも詩的表現でもない」と述べるのです。  さらに続けて、「あらゆる色合いを持つ愛は、宇宙による自己の内部への精神的な収斂が各構成分子の核心に遺す多かれ少なかれ直接的な痕跡に他ならない」とも書き、生物学的にはさまざまな一と多における和解はこの世界における必然であり、その際に「われわれの愛の能力が人類と地球の総体を包み込むまで拡がると考えるだけで十分ではないか」とさえ述べてみせました。  カトリック教会はこうしたテイヤールのビジョンを危険なものと見做し、その著作は禁書とされてしまいました。もちろん、今日の学的実証においても、論理的にも、テイヤールの主張には多くの誤謬が見られますが、しかし哲学的ヴィジョンとしては多くの人に影響を与え、やはり顧みるべき価値は非常に大きかったと言えます。  今期のさそり座もまた、テイヤールほど大胆にとまでは行かなくても、間違いや批判を恐れずに、自分なりの体験や探求からひとつのビジョンを導きだしていきたいところです。 参考:ピエール・テイヤール・ド・シャルダン、美田稔訳『現象としての人間』(みすず書房)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 秋冬の着こなしの軸になるアウター。大切なアイテムだからこそトレンドは誰より早くチェックしておこう! 今回はおしゃれプロが狙っているロングコートを大公開。リバーコート、MA-1、中綿コート、それぞれがこだわる選定ポイントをぜひ参考に。 1.アンクレイヴのくすみ色コート スタイリスト 佐藤佳菜子さん 「年を重ねてからのほうが明るい色がしっくりくるようになったのと、髪をショートにしてから甘めのトーンも気負わずに楽しめるようになったので、思い切って今シーズンはやわらかなセージカラーをセレクト。定番のリバーコートも新しい気持ちで着こなせそうです」 シンプルな表情ながらポケットや襟でさりげなく立体感を出したこだわりの一着。ゆったりとした形で絵になる装いに。¥38940/アンクレイヴ 2.カレンソロジーのチェックコート スタイリスト 門馬ちひろさん 「おしゃれに時間をかけられない慌ただしい日も、さっと羽織るだけでサマになるコートが欲しくて即決。お目立ち感のある大きめのチェック柄ですが、ベーシックカラーの配色で落ち着いて見える上、可愛げのあるシャギー素材で着るたびにテンションがアップ!」 ゆるやかなショルダーラインやアルパカ混のやわらかなシャギーがフェミニンな着こなしにフィット。¥75900/カレンソロジー 新宿(カレンソロジー) 3.アンクレイヴのMA-1コート ライター 東原妙子さん 「ウールのコートにやや飽きてしまい、着こなしのアクセントになる“シャカシャカ系”のコートに注目。このMA-1はすっきりとしたロング丈とミニマルなデザインでダウンほどカジュアル見えしないんです。スカートにも似合ってきれいめに着られるので冬中重宝するはず」 ミリタリーテイストのMA-1ジャケットをそのままロング丈に。無駄をそぎ落としたスタイリッシュなデザインがまさに大人向き。¥38500/アンクレイヴ 4.スタニングルアーのリバーコート ライター 伊藤真知さん 「ベージュや黒、グレーといった定番色のコートはひととおり持っているため、今年は“アガる”色にチャレンジ。柿を思わせるような、ほのかに渋さのあるオレンジなので、意外にどんな色のアイテムとも合わせやすく、ロング丈&オーバーサイズでも迫力が出すぎません」 エフォートレスなムードの着流しコート。付属のベルトでシルエットに緩急をつけられる。¥68200/スタニングルアー 新宿店(スタニングルアー) 5.ノーク バイ ザ ラインの中綿コート ライター 野崎久実子さん 「ショートカットでカジュアル好きの私は、スポーティに転びすぎないアウターが大前提。こちらはラフに着られるフードつきの中綿コートですが、スマートなシルエットで上品な印象。さりげなくクリーンな女らしさを演出してくれる明るい白も心惹かれた理由です」 前を開けても閉めても、すっきりと着られる頼もしいロング丈。ふかふかの着心地で防寒性が高いのに軽量。¥27000/ノーク(ノーク バイ ザ ライン) 6.フレイ アイディーのボリューム袖コート ライター 榎本洋子さん 「中に厚手のニットを着てももたつかないたっぷりとしたボリューム袖のコートは、手持ち服にオーバーサイズが多い私にぴったり。さらに身長165cmの私でもちゃんとマキシ丈になる長めの着丈や、Iラインをアピールしてくれるきれいなシルエットも嬉しいポイント」 甘くなりがちなボリューム袖コートをスタンドカラーでマニッシュに仕上げた一着。¥52800/フレイ アイディー ルミネ新宿2店(フレイ アイディー) 撮影/坂田幸一 スタイリスト/大平典子 取材・原文/野崎久実子 構成/岡谷真唯子〈BAILA〉 撮影協力/アワビーズ ※BAILA2021年10月号掲載
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る天秤座(てんびん座)今期のてんびん座のキーワードは、「ハチャメチャでありたい」。 坂口恭平がどこかで「SNSで他人の書き込みや反応でいちいち一喜一憂している人はみんな躁うつ病」と書いていたのを見て以来、いまの日本社会は“一億総うつ病社会”と言っていいのではないかという思いがずっとぼんやりあるのですが、もう一つ感じているのが、それにしたってなんというか律儀な躁うつ病の人が多過ぎないか、ということ。  そこで思い出されるのが、作家の北杜夫が壮年期に突如として躁うつ病にかかった体験について、娘さんの斎藤由香と、北の最晩年に対談した『パパは楽しい躁うつ病』だ。娘のツッコミに対する父の反応が、どこまでがボケで、どこからが本気なのかよく分からなくてとにかく絶妙なのだ。  「由香 私が小さいときからパパはずっと躁うつ病が続いたんだけど、歳をとったらうつ病ばかりで、「もう躁病は来ないのかな」と思ってたら、一九九九年に突然、大躁病になったのよね。 北 ……。 由香 二人で競馬を見ていたら、サイレンススズカが安楽死させられて、パパが「パパももう原稿も書けないし、生きていてもしょうがないから安楽死させてくれ」と言ったので、私が「サイレンススズカは名馬だけれど、パパは駄馬だからダメ!」って言ったら、元気になった。 北 ……。 由香 それまでずっとうつ病でつまらないなと思ってたから嬉しかったけれど。パパは自分でナマ原稿を売って株や競馬をやってました。 北 いや、くだらないやつだけ。 由香 いくらになったの? 北 うん? 由香 うん? じゃなくて。 北 うん。 由香 担当の編集の人から四〇万って聞きました。 北 いや、あの、あのときの書庫の改造で、書庫の本をほとんど売らなきゃいけなかった。 (中略) 由香 ママが「競馬のためにナマ原稿売るなんて、なさけない」と言ってました。」  いま躁うつ病は「双極性障害」という名前に変更されているが、本書を読んでいるともはやキタ・モリオ病とでも名付けた方がいいのではないか、というくらいハチャメチャな話が多くて笑える。実際、病気がひどくなった頃は、自宅が抵当に入り、借金も1億をこえたそうだが、それにも関わらず、家の中は笑いが渦巻いていたようだ。もしかしたら、病気自体が北の壮大なフィクションだったのかも知れない。今期のてんびん座も、これくらい堂々とハチャメチャでありたいところだ。 参考:北杜夫・斎藤由香『パパは楽しい躁うつ病』(新潮文庫)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
  • 12星座全体の運勢「主観の結晶化」 昼と夜の長さが等しくなる「秋分」を2日後にひかえた9月21日には、うお座28度(数えで29度)で満月が形成されていきます。そんな今回の満月のテーマは、「画竜点睛」。すなわち、物事を完成させるための最後の仕上げの意。前回の記事の中では、9月7日のおとめ座新月から21日のうお座満月までの期間は「かつて否定した自分自身(の実感や衝動)との和解」ということがテーマになると書きましたが、それは以前なら単なる主観でしかないとして切り捨てていた個人的な思いや直感が改めて検証され、そこには顧みるべき何らかの意味や価値があるのではないかといった“読み解き”が促されていきやすいという意味でした。つまり、先の「仕上げ」とは、権威や影響力があるとは言えど誰か他の人の意見や考えや根拠をうのみにするのではなく、あくまでみずからの主観的な確信を熟慮のうえで結晶化していくことに他ならないのだということです。例えば、藤原定家の「見渡せば花ももみじもなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ」という有名な歌があります。浜辺であたりを見まわしてみても何もないという意味で、表向きには何にもない景観です。そもそも、花は春、紅葉は秋ですから、同時に観れる訳がない。ただ、「ない」とあえて否定することで、うっすらとその痕跡が重層的にイメージされ、その上に実際の「秋の夕暮れ」が見えてくると、もはやそれはただのさびしい風景ではなく、心的空間における仮想現実体験のような積極的なニュアンスをもつまでに至るのです。無駄を省いて、一つだけ残ったものとしての秋の夕暮れ。何でもないような一日をあらんかぎりの高度な手法をもって大切に締めくくるという意味で、実に今回のテーマに即した作品と言えるのではないでしょうか。同様に、今期は他の人が何と言おうとも、自分にとってこれだけは大切な体験・体感なのだということを、手を尽くして結晶化してみるといいでしょう。>>星座別の運勢を見る乙女座(おとめ座)今期のおとめ座のキーワードは、「神様の声の生成」。 全体運で「主観の結晶化」ということが今期の全星座に通底するテーマなのだと書きましたが、しかし考えてみれば主観と客観という区分けほど曖昧なものはないようにも思います。  例えば、私たち日本人は「神」ということをどこかで客観的実在として捉えているようなところがありますが、アメリカの心理学者ジュリアン・ジェインズは1976年に刊行した『神々の沈黙』という本の中で、「3000年前の人類はまだ意識をもっていなかった」し「古代人にとって神とは集合的な経験知の蓄積の発動だった」という仮説を発表し、大きな反響を呼びました。  例えば、紀元前8世紀末のホメロスの『イーリアス』の登場人物は意識を持っておらず、彼らは内から聞こえる神々の言葉に従って行動する、いわば自動人形のような存在であり、彼らにとって感情や欲求や決断は、すべて「神々の声」を実現した結果だったのだ、と。  ジェインズは「二分心(bicameral mind)」という言葉を使って、右脳にアーカイブされた集合知が、左脳からの問いかけに応じて返答していたのだと説明するのですが、やがて人類のなかに意識が生まれ、そうした「神々の声」の内容が体系化され、外部化されてくると、次第に聞こえなくなっていったのだと。  この点について、ヨーガ指導者の成瀬雅春は、対談の中でこの仮説を取り上げつつ、一神教というのは「「聴こえない声」のための空席を脳内に確保するための仕掛け」だが、多神教では「神様との交流の回路がまだ残っている」のではないか、という思想家の内田樹の発言を受けた上で、次のように答えています。  「「神の声が聴こえた」というのは、自分の中にあるデータから引っ張り出したということ」だとして、ヨーガで瞑想するのも、「要するにデータベースを探っていく」ということであり、「一番必要なことは何でも自分の中にある」のだと。  その意味で今期のおとめ座もまた、自身だけでなく同じ日本語や身体性を使ってきた集合的な経験の蓄積にアクセスしていくことで、自分なりの「神様の声」を生成していくという視点を大切にしていきたいところです。 参考:内田樹・成瀬雅春『善く死ぬための身体論』(集英社新書)12星座占い<9/19~10/2>まとめはこちら<プロフィール>應義塾大学哲学科卒。卒業後は某ベンチャーにて営業職を経て、現在西洋占星術師として活躍。英国占星術協会所属。古代哲学の研究を基礎とし、独自にカスタマイズした緻密かつ論理的なリーディングが持ち味。文/SUGAR イラスト/チヤキ
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