センスある料理レシピやレストラン情報などを発信し、約17万人のインスタフォロワーに支持されるフリーランスの編集・ライターarikoさん。そんな彼女が料理に使うのにおすすめするチーズは、フランス産ではなく、汎用性が高くてコスパもよいイタリアンチーズ。ひと手間でレストランの味に変身するレシピとそれぞれのおいしい食べ方を教わりました。
1.パルミジャーノで簡単&おしゃれ&おいしい3品!
【Parmigiano / パルミジャーノ】
「調味料感覚で気軽に楽しめるパルミジャーノ。有名イタリアンでも食べられる究極のレシピをどうぞ」arikoさん
カチョ・エ・ペペの目玉焼きのせ
目玉焼きが隠れるくらいチーズをたっぷりと!
●材料(2人分)
スパゲティ……100g
にんにくのみじん切り……1/2かけ分
赤唐辛子……1/3本
オリーブ油……大さじ2
塩……適量
パスタのゆで汁……適量
パルミジャーノ・レッジャーノ……適量
粗びき黒こしょう……適量
卵……1個
●作り方
①フライパンににんにく、赤唐辛子、オリーブ油を入れて香りが立つまで熱し、赤唐辛子を取り出す。
②塩を加えた湯でスパゲティを袋の表示時間より2分短くゆでる。
③フッ素樹脂加工のフライパンで目玉焼きを作る。
④①に②のパスタを入れ、ゆで汁を加えて1~2分炒め合わせる。
⑤器にパスタを盛りつけ、目玉焼きをのせる。たっぷりのパルミジャーノをおろしながらかけ、黒こしょうをふる。
マッシュルームのパルミジャーノサラダ
セロリのシャキッと感が加わり、さわやか!
●材料(2人分)
マッシュルーム……10個
セロリ……1本
イタリアンパセリ……2~3枝
松の実……大さじ2
パルミジャーノ・レッジャーノ……大さじ3
塩・こしょう……各少々
レモン汁……1/2個分
オリーブ油……大さじ2
●作り方
①マッシュルームとセロリは薄切りにする。イタリアンパセリは粗めに刻む。松の実はオーブンでかるくローストする。
②ボウルに①を入れ、塩、こしょう、レモン汁、オリーブ油を入れてかるくあえ、器に盛る。パルミジャーノをたっぷりとふる。
れんこんのソテーパルミジャーノかけ
カリカリのれんこんにチーズをたっぷり!
●材料(2人分)
れんこん……30~40g
シュレッドタイプのパルミジャーノ・レッジャーノ (または溶けるチーズ)……60g
オリーブ油……小さじ2
塩・粗びき黒こしょう……各少々
●作り方
①れんこんは皮をむいて5~6㎜厚さの輪切りか大きいものは半月切りにして水にさらす。
②フッ素樹脂加工のフライパンにオリーブ油を入れて中火にかけ、水けをきったれんこんを重ならないように並べる。
③れんこんが透き通ってきたらかるく塩をふって裏返し、弱火にしてパルミジャーノを散らす。ふたをしてチーズが溶けるまで焼き、黒こしょうをふる。
撮影/福田和洋 スタイリスト/YUKO〈+y design〉 調理/ariko 取材・文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子〈BAILA 〉 ※BAILA2020年11月号掲載
【BAILA 11月号はこちらから!】
2.モッツァレラ&ブッラータの簡単おもてなしレシピ2品
【Mozzarella & Burrata/モッツァレラ & ブッラータ 】
「クセがないのでお豆腐感覚で楽しめます。旬の果物や野菜と合わせるのがおすすめで塩をふると、個々の甘みが引き立ちます」arikoさん
いちじくとブッラータのカプレーゼ
いちじくの代わりにトマトやマスカットでも美味
●材料(1人分)
ブッラータ……1個
いちじく……3個
(A)バルサミコ酢……大さじ1
(A)オリーブ油……大さじ2
(A)塩……適量
(A)粗びき黒こしょう……少々
●作り方
①いちじくは茎の部分を切り落とし、皮ごと縦4等分に切る。
②器にブッラータといちじくを盛りつけ、(A)を上から順にかける。
モッツァレラと長ねぎのグラタンアンチョビバター
白アスパラの代わりに冬に甘みが増す長ねぎで
●材料(長さ15㎝のグラタン皿1枚分)
モッツァレラチーズ……1個(約 120g)
長ねぎ……1本
塩・こしょう……各少々
無塩バター……大さじ3
アンチョビペースト……大さじ1
●作り方
①長ねぎは斜め切りにし、フライパンでさっと焼き、かるく塩、こしょうをして、グラタン皿に並べる。モッツァレラチーズをちぎってのせ、200℃に予熱したオーブンでチーズが溶けるまで約10分焼く。
②グラタンを焼いている間に、小さめのフライパンにバターとアンチョビペーストを入れ、バターがブクブクと沸くまで加熱する。
③焼き上がった①に②をかける。
3.ゴルゴンゾーラを使った簡単おしゃれレシピ2品
【Gorgonzola / ゴルゴンゾーラ】
「発酵しているチーズゆえ、独特の風味が魅力。少量きかせるだけで、料理のいいアクセントに 」arikoさん
柿とゴルゴンゾーラのトースト
柿の代わりにいちじくやりんご、パイナップルでも
●材料(1人分)
食パン(6枚切り)……1枚
柿……1/2個
ゴルゴンゾーラチーズ ……25g
マヨネーズ……適量
はちみつ……大さじ1~2
粗びき黒こしょう……少々
●作り方
①柿は皮をむき、5㎜厚さのくし形に切る。
②食パンにマヨネーズを薄く塗って柿を並べ、ゴルゴンゾーラをちぎって散らす。トースターで食パンをトーストする。
③器に盛ったらはちみつをかけ、黒こしょうをふる。
ゴルゴンゾーラ入り茶碗蒸し
ゴルゴンゾーラは実はだしとの相性◎
●材料(2人分)
卵……1個
だし汁……200㎖
ゴルゴンゾーラチーズ……小さじ2
ミニトマト……4個
オリーブ油……適量
●作り方
①ボウルに卵を溶きほぐし、だし汁を加えてなめらかになるまで混ぜ、こし器やざるを使って一度こす。
②へたを取ったミニトマト2個は湯むきし、残りの2個は刻む。
③2つの耐熱容器にゴルゴンゾーラを小さじ1、湯むきしたミニトマトを1個ずつ入れ、①の卵液を半量ずつ注いでラップをふわりとかける。湯気の立った蒸し器で強火で3分、弱火で10分加熱する。でき上がったら刻んだミニトマトをのせる。お好みでオリーブ油をかけても。
4.マスカルポーネの前菜&デザート絶品レシピ2品
【Mascarpone / マスカルポーネ】
「デザートとしての印象が強いチーズですが料理との相性もいい。火を使わずにできるおつまみを紹介します」 arikoさん
明太子とマスカルポーネのディップ
クリームチーズ以上に明太子とよく合う!
●材料(作りやすい分量)
明太子……1/2腹
マスカルポーネ……150g
サンドイッチ用食パン(またはバゲット)……適量
●作り方
①ボウルにマスカルポーネを入れ、薄皮を外した明太子を加えて混ぜ合わせる。
②食パンをトーストして食べやすくカットし、①を添える。
レイヤーティラミス
レイヤーするだけでレストランの味に
●材料(グラス4個分)
フィンガービスケット……12本
インスタントコーヒー(顆粒) ……小さじ3
砂糖……大さじ1
ラム酒(またはブランデー) ……約大さじ1
マスカルポーネ……80g
卵黄……1個分
生クリーム……150㎖
グラニュー糖……20g
ココアパウダー……適量
●作り方
①グラス1個にフィンガービスケット3本を入れ、100㎖の熱湯で溶かしたコーヒーに砂糖、ラム酒を加えたものをしみ込ませる。
②ボウルにマスカルポーネと卵黄を入れ、なめらかになるまで混ぜる。
③別のボウルでグラニュー糖を加えた生クリームを七分立てに泡立て、②をふんわりなめらかになるまで2~3回に分けて混ぜ合わせる。
④①に③の4分の1量を入れ、ココアパウダーをふる。
5.カチョカヴァロ&リコッタチーズの簡単おしゃれレシピ2品
【Caciocavallo / カチョカヴァロ】
「丸いひょうたん形のフォルムが特徴的。ハードタイプでコク深いので、焼くだけでも充分おいしい」arikoさん
カチョカヴァロのソテーじゃがいも添え
さっと焼くだけでステーキみたいな贅沢な味わいに
●材料(2人分)
カチョカヴァロ……120g
じゃがいも……2個 (小玉の場合8個)
塩・こしょう……各少々
●作り方
①じゃがいもはよく洗い、やわらかくなるまで蒸すか電子レンジにかける。皮ごと一口大に切ったら器に並べ、かるく塩をふる。
②カチョカヴァロは1~2㎝の厚さに切り、フッ素樹脂加工のフライパンに並べて強火で焼く。チーズが溶けて焼き色がついたら①にのせ、こしょうをふる。
【Ricotta cheese / リコッタチーズ】
「フロマージュのような口当たりが魅力のリコッタチーズ。酸味のあるジャムを添えれば立派なデザートに」arikoさん
リコッタチーズとルバーブジャム
低脂肪ながらミルキーな口当たり。ジャムと合う♡
●材料(1人分)
リコッタチーズ……200g
ルバーブジャム ……大さじ3~4
●作り方
グラスにリコッタチーズを入れ、ルバーブジャムをかける。ルバーブジャム以外にも、杏やブルーベリーなど酸味が強めのジャムと相性がいい。
撮影/福田和洋 スタイリスト/YUKO〈+y design〉 調理/ariko 取材・文/広沢幸乃 構成/渡辺敦子〈BAILA 〉 ※BAILA2020年11月号掲載